二階さんの日記 「もしもの話:コロナ禍中の口裂け女」

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二階
二階日記
2020/09/14 22:38[web全体で公開]
🤔 もしもの話:コロナ禍中の口裂け女
日記投稿を毎日すると志したはいいものの、あいにくと私は口下手コミュ障。
誰かに語れるような面白い話も、何かについて語るような深い知識も持ち合わせていません。
かといって、以前の日記のように疑問を投げかけるのは何か違います。
他人の善意を利用している気がしてきて私の良心がしくしくと痛むのです。

そう言うわけで何を書くかは現在模索中です。
今日はふと思った妄想をたれ流そうと思います。

え? 既にタイトルでネタバレしていると?
まぁ、識別名というものは分かりやすい方がよいですから……

口裂け女という、一昔前の都市伝説をご存知でしょうか?
夜中に人気のない道の街灯の下で待ち伏せし、通りがかった人にマスクをしたまま綺麗かを尋ねてくる女の人ですね。
そして、綺麗だというとマスクを取って耳まで口が裂けた顔を見せて、これでも綺麗かといって再度問いかけます。
その時に綺麗ではないと答えてしまうと手に持った鋏や包丁で切り殺されてしまうそうです。

一時期新聞にも取り上げられたこの都市伝説はすっかりすたれ、今の子供は知らない人も多くはないでしょう。
しかもこのコロナが流行っている中、マスクをした女ならば町中にいます。
口裂け女のマスクはもはや特徴とはなりえないのです。

では、口裂け女は何処に行ったのでしょうか?
案外、マスクをしている人たちに紛れて生活しているのかもしれません。
幸い、最近は立体的なマスクがあるおかげで、耳元まで裂けた口をマスクで隠すのに違和感はないでしょう。

でも、一時期マスクが少なくなったときは、大変だったかもしれません。
彼女からしてみればマスクは仕事道具でありながら日常にも欠かせない必需品。
高値になったマスクを前に、ため息をつく姿やマスクを買おうとしたら売ってなくて肩を落とす姿が想像できます。

それに夜のお店が閉まって、居酒屋やレストランも休止して、学校すらも休校になっていた期間はどうだったのでしょう。
春先の寒空のした、誰も通らない夜道をひたすら待ち続けているのでしょうか。
彼女は現場仕事ですから、リモートワークに移ることもできません。
リモートにしてしまったらそれはもう口裂け女ではなく貞子になってしまいます。

こう考えてみると新型コロナウイルスというのは、恐ろしいものですね。
人間だけでなく人外にも被害を及ぼすことが出来ているのですから。
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レスポンス

赤桐
赤桐二階
2020/09/14 22:45[web全体で公開]
> 日記:もしもの話:コロナ禍中の口裂け女

発想が素晴らしいですね!!
そして日記であるはずなのに何故か物語のように頭に浮かびました…。感服です!すごいなあ!素敵だなあ!

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