Nサブさんの過去のタイムライン
2021年05月
Nサブ | |
2021/05/20 02:15[web全体で公開] |
Nサブ | |
2021/05/13 05:08[web全体で公開] |
😶 こないだのスタリィドール の、存在しないOPです(妄想) 現代の魔女の工房は、清潔で明るく、非常に文明的だった。 暖かな暖炉の光と、歯車の唸りが途切れることなく続いている。OSは最新だし、テレビも薄くて大きかった。壁には、鳩時計ならぬフクロウ時計が引っかかっていて、機械仕掛けのフクロウがこっくりこっくり舟をこいでいる。 テレビの前では、小さな子供ぐらいの人形が三人、同じぐらい小さな椅子に腰かけていた。 画面では、正義の人形と悪い人形たちのアニメが流れていた。 「だって僕は“自分を信じている”もん」 「自分を信じて“夢”を追い続けていれば」 「夢はいつか必ず叶う!」 瞳の中に、紅の宝石を持つ人形は、派手なアクションに大興奮で、敵でも味方でも、誰かが吹っ飛んでネジと歯車がばらばらになるたびに、手を叩いて大喜びだ。 反対に、虹の宝石の人形は、気弱な面持ちで、登場人物の悔恨のセリフに同乗して涙ぐんだり、爆発するたびに「ひっ」と悲鳴を上げたりしていた。 虹色の、怖がりな手が恐る恐る隣に伸びる。赤色の手は、喝さいを上げながら、それを「ぎゅっ」と握り返した。 「オ~イ。 レベッカ、ヒース。……ん、シャロンもか」 声に呼ばれて、テレビの二人と、同じ椅子でお行儀よく膝に本を乗せていた、もう一人の人形も振り返った。 翡翠の人形の、瞳に据えられたエメラルドが、暖炉の光でチカチカと瞬いた。 「なあに、メイガスさん? ……またなにか、レベッカがしでかしたのかしら」声音はのんびりとしていたが、くすくすという笑い声には面白がるような響きがあった。 「それに、まあ。後ろにいるのはおばけさん? はじめましてね」 翡翠の人形の視線が、工房の魔女から、その背後に移される。それを知って、魔女は我慢できなくなったように小さく苦笑した。 魔女の背後には、ねじねじと黒く波打つ、いかにもな形をした魔女の帽子が、床から足を生やして歩いていた。 それは、アレキサンドライトの宝石の人形が、子供らしい献身の気持ちからお手伝いで運んでいるのだった。しかし、なにしろ帽子がとてもぶかぶかで大きいものだから、持つというより黒い筒が一本にゅっと生えているようにしか見えなかった。 魔女が、帽子のとんがった天辺を指の二本でちょこんと持ち上げると、アレキサンドライトはちょっと浮かび上がって、その場でじたばた手足を振り回して、それから「ぽとっ」と落ちてきた。 何事か、と戸惑うようにあたりを見回して、苦笑する魔女と目が合う。あっという間に林檎のように赤くなってもじもじと俯いてしまった。 「持ってくれてて、ありがとさん、シルフェル」 「い、いえ……ご主人様のお役にたてれば……」褒められると、ますます赤くなって消え入るように小さくなってしまった。
Nサブ | |
2021/05/06 22:44[web全体で公開] |
😶 魂はなく、それは美しい 人は心があるくせに、物言わぬ心無き物を愛する。 何のお話かというと、新作の「星と宝石と人形のTRPGスタリィドール」のお話なんですが。 せっかくの新しい、面白そうな作品、せっかくなので紹介して、みんなで遊んでみようってワケ。 ある種の、特別な宝石を宿して作られた星人形(スタリィドール)。 ただの人形だったモノが、人に愛され、慈しまれ、やがて心を持ち、目を開け、言葉を持つ。それがあなたたちPCです。 星人形はお互いに支え合い助け合い、心を磨いて成長していき、いつの日にか本当の人間になるのを夢見ています。 けれども、「悪魔」に囁かれ、誘惑された「悪い子」となるものも、います。 それを助け出せるのも、同じ星人形であるあなたたちだけなのです。 世界観の話してる途中でなんだけど、戦闘がすごい面白そうなんだよな。それもある。 古来、ピノッキオの物語からずっと、人形が心を宿すのは、永遠の夢であり、宿願です。 作り物の、宝石で出来た人形は、本当の心を持つのか? 悪魔たちが堕落させんと忍び寄るのは、その心が真実だからなのか? 子供はいつか大人になるもの。反抗期は、心の発達の証でもあり、通過儀礼でもあります。愛を与えられなかった子供は、やがて環境が変わっても、物を壊したり暴れたりをして、「自分がどこまで許されるのか」を推し量るようになるそうです。 親が子を思う気持ちは、しょせん「自分の身代わりが欲しい」というだけのエゴなのか。子供の愛は、腹がすいたからミルクが欲しいと泣くだけのグロテスクなものなのか。 本当の愛とは。無条件の愛とは。 世の中には(猿での代理実験だけど)、子供はどこまで虐待する親を許すのか、という残酷な実験があるそうで、それならば、愛されたいと思うことは苦痛でしかないのか? 胸が苦しい。愛ってなんなんだ。 その答えを求めて、鏡の中の世界へと、冒険に出かけませんか―― ( ˘⊖˘).。oO(御託はいいけど、ココフォの準備終わってんのか? 12星座図とか、いろいろ手間みてーだけど) 僕 ハハハハ……(乾いた笑い) とかなんとか言いまして、みんなで遊んでみようぜ! っていう、お話でした。 たださっき、丁度募集いっぱいご参加いただけたので、まあ……なんていうか……あれだな。そういうこともあるわな! 大好評発売中だからみんなも遊ぼうスタリィドール! 面白かったら僕もまた立てるんで。ハイ。
システム⇒Nサブ | |
2021/05/04 05:52[web全体で公開] |
新しいセッションを作りました。 Nサブさんは05月08日21時00分に開始予定の新しいセッション: 【スタリィドール】新作TRPGスタリィドール「狩りの国」を作りました。 //trpgsession.click/session-detail.php?s=1620075165780925614
Nサブ | |
2021/05/02 09:29[web全体で公開] |
😶 「歯車の塔の探空士」リプレイ まだ始まってない、スカイノーツのリプレイです(大嘘) ※ それは、なにもかもが古めかしい船だった。 ヴィクトリア・シティは、すべての大地が雲海の下に沈み、かつての世界の唯一の名残りである「歯車の塔」に築かれている。黒煙が覆う産業の塔、世界の中心だ。常にどこからか歯車のきしむ音が聞こえ、内部、とりわけ下層へ進めば進むほど、陽の差さない薄暗闇だ。 探空士の区分けをするならば、三流から二流までのちょうど半ば、というぐらいの、明かりの乏しい場所だった。 その発着場の片隅で、ひっそりと羽を休めるその船は、彼女、レイス・サンズリバーの遠い故国、アキツシマを思わせる独特の雰囲気があった。遊びの少ない、飢えた狼の如き輪郭である。 彼女には操舵手としての腕があった。 そして、彼女にはメシの種が必要だったのである。 「す……すす、すいません~……。 ぼ、人を集めてる、って聞いてぇ~……」 自分でもびっくりするぐらい情けなく声音が震えた。いやいや、働き口を探しに来て、緊張しない方がむりってもんじゃない……! というような言い訳を、喉の奥でもごもご呟いて、そしてそこで息をのんだ。 船の中にはごちゃごちゃと乱雑なガラクタが(この言い方はどうかとも思うのだが、どう見てもそれはゴミか何かにしか見えなかった)秋の落ち葉のように山と積まれていた。狸のシガラ=ヤキとか、腕ほどもある煙管だとか(なぜか花が活けられていた)。 それらの中に埋没するようにして、まるで人形のように白い少女が、瞬きもせずにじっとレイス・サンズリバーを見つめてきていた。 これほど近くで見つめているのに、彼女はまったく呼吸をしている様子がなかった。 「……じぃ」 「え、ええと……あの、そ、操縦手を……」 「……じろじろ」 「あ、えっと……す、すいません……」 それは驚くほど精気に欠けた視線だった。年月を経た木の精が言葉を得たような、大理石を彫り込んでそこに目と鼻と口とを形作ったようなものだった。 ぐいぐいと無言のまま、鼻先がくっつきそうなほどの距離で見つめられて、 「あ、あぅぅ……そ、そんな目で見ないでください……す、すいません……」 レイスは溶けたバターみたいにへにょへにょになった。 その手の気まずい沈黙を破ったのは、声変わり前の子供特有の、中世的な、あの甘ったるい響きだった。 「うあー! 誰だよ、こんなバカみたいに固く瓶閉めたの! ガラテア、ちょっとこれ開けて!」 バタン、バタンと勢いよく扉が開け放たれて、顔を突き出したのは、天使のように愛らしい少女だった。 レイスは、知らず知らず一歩二歩、後ずさった。それほどまでに、その少女の美と清純と繊細は美しく、まばゆかったのだ(内気なレイスは、誰にでも後ずさっていると言われれば、そうなのだが)。 乱入者はずかずかと歩いてくると、機械のような少女に何かを投げ渡した。その、苛立たしげに尖らせた唇でさえ、彼女の愛らしさを少しも損ねてはいなかった。 「……で、アンタ、誰? こっちは見ての通り、今忙しーんだけど」 じろっと横目で睨まれるが、生憎ちっとも迫力はない。可愛い花柄のエプロンをつけていて、怖がる方が無理があった。 「……あ、仕事のヒト? なーんだ、早く言ってよ~。 アタシはスピカ。船長次第だけど、もしかしたら、これから一緒に働くかもね。ま、ひとつよろしく」 快活に笑ってそう言うと、堂の入った仕草で、ぐいっとあごをしゃくった。 「んじゃ、ガラテア。船長叩き起こしてきな。どーせまた、酒飲んでひっくり返ってるんでしょ。あ、蓋開いた?」 「オーダー完了。機関出力、8%ほど上昇しました。“ちょっと固かった”、です」 「ん。ごくろー。アンタも、ガンバってね~」 スピカはぎゅっと片目をつぶってそういうと、また忙しなく立ち去った。鍋を火にかけてる最中らしい。どうりで、先ほどからエキゾチックな香りがするはずだ、と思った。 「……オーダー受理。マスターの起床を促します。 なお、状況は緊急性の高いものと鑑み、優先度を“生死を問わず”に変更します」 ガラテアと呼ばれた彼女は、ぐらぐらと煮え立つお湯を如雨露に注ぎ込むと、船の奥へと消えていった……。 僕(そんな連中が大暴れするスカイノーツ、5/2、21:00よりいよいよ冒険開始!) (まだ何もわかんないから上記リプレイは正しくない可能性が高いです) ( ˘⊖˘).。oO ……バカじゃねえ!?(嘲笑)