鳥居弾正（クトゥルフ神話TRPG用キャラクターシート）

とりいだんじょう

カノヨ街の一角、入り口に鳥居のある古道具屋の店主。

なぜ古道具屋に鳥居があるのかというと、長く使われた器物には命が宿り付喪神と化すからだ、と彼は説明するが実際のところは不明。昔からあった。

彼がいつからそこに住んでるかわからないが、鳥居があるから鳥居弾正と名乗っているのだという。

人なのか妖怪なのか自身では語らないが、住人たちの噂ではとても古い付喪神なのではないか、とのこと。

ちなみに古道具屋と言っても道具を金銭で売買しているわけではない。基本的には物々交換だ。何か欲しい道具がある者は鳥居を訪ねて道具を交換する。

壊れた道具を修繕してもらいに来る者もいる。そうした場合は使えるものでも壊れたものでも、何かひとつ道具を置いていくことになっている。

必然的に鳥居は他の住人より多くの物を持っている。がらくたも多いが、誰かがいつか必要とするものかもしれない。

そうそう起こる事ではないが、どこかで取っ組み合いの喧嘩が発生すると鳥居が呼ばれる。柔術の達人である彼に仲裁を頼むためだ。

頭に血が上っている方を、痛い思いはさせずにスッと引き倒し、動けぬように抑えつける。その間に他の住人が喧嘩をしていた両人を説得して一件落着となる。

大柄で力が強く、温和で冷静な鳥居だからこそ、喧嘩の仲裁を頼まれる。ただ、少々腰が重くゆったりしているので、喧嘩が起きてから呼びに行ってもすぐには来ない。

どちらかが手を出す前に鳥居がやってくれば取っ組み合いの喧嘩に発展しないのだろうが、彼が悠長なのでそうもいかない。

相互理解のためには時には拳を交えるのもいいんじゃないか、と彼は言う。狭い街では喧嘩騒ぎも娯楽のひとつだろうと。

こんな調子でカノヨ街を見守るように暮らしているため、前述の古い付喪神ではないかという噂に繋がる。

詳細Bで『カノヨ街』の秘匿内容に触れるので閲覧注意

本名は南一輝(みなみ いっき)。

反社会組織ヴィノムスの研究員。精神重篤患者を収容するヴァーチャル空間「カノヨ街」の運営者のひとりである。

カノヨ街にアクセスする際のルールである記憶のロックこそ掛けられているが、運営者として患者とは異なる処理がされている。

すなわちカノヨ街の実態を知っており、自分の記憶が欠けていることも自覚している。

精神体としてカノヨ街にアクセスしている彼にはカノヨ街のデータベースを手に入れるチャンスが存在する。上層部が対立している隙にカノヨ街を手中に収め、組織を牛耳ることを密かに企てている。

そのため、温和な頼りになる人物を演じながらデータベースの在り処を探っている。実際の性格は冷徹な野心家なのだ。