ドロシー（歯車の塔の探空士 冒険版用キャラクターシート）

酒造りにひたむきな執念を向けるフローレス。

穀物も、野菜も、果物も、蜂蜜も、デンプンか糖分さえあれば何でも醸造してしまう。

お手製の蒸留器があるのでハードリカーもお手の物。

そして、仕上げにはいつも自分の体に生える香草、爽やかな香りと防腐効果を持つ葉っぱを加える。

探空士になった理由は単純明快。未だ見ぬ酒の材料と、フレーバー付けのスパイスやハーブ、そして酒そのものを求めてのことだ。

恐らくそうした貴重な素材を手に入れるのが難しくない環境、つまり上流階級の生まれだろう。

でなければ飛空艇の旅にとって生命線であるはずの水と食料を無頓着に酒に変えるような真似はしないはずだ。

フローレスは幸運を呼ぶとしてどの船も彼女が乗り込むことを歓迎してきた。しかし、その悪癖のために追い出された船の数は両手の指に余る。

悪名高き“醸造魔”それが彼女のあだ名だ。気付けば備蓄食料と水の樽ががいつの間にか酒樽になっている。

彼女いわく、水は腐るが酒は長持ちする。否定はできないが、問題行動であることに違いはない。

「わたしだけで飲むわけじゃ、あーりーまーせーんー」
「勝利のー美酒でーす。かーんぱーい」
「生きてるってー、すーばらしーいですよねー、お酒がー飲めるのですからー」