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愛善院さんが書いた日記の一覧を閲覧できます。

日記一覧

愛善院
愛善院日記
2020/07/23 06:55[web全体で公開]
😰 挑戦を辞めたものたちへ
努力、友情、勝利。

私はこれを
「逆説的に少年誌が売れる理由」
と呼んでいる。

要するに、
現実的には、なかなか起こらないから
妄想にせよ想像にせよ
それを購入してまで渇望するのであろう、と。

これは、少年誌に対する
非難ではない。否定でもない。
むしろ大いなる讃歌だ。


我ら人間は、
中途半端にして努力を放棄しやすい。
ともすれば勤勉であることも忘れる。
勝利を獲得するはずであったものごとに
挑戦すらしなくなる。

ときとして、無自覚。
目的と手段が入れ替わって満足していたり、
お粗末な方法をとって結論を見失っていたり、
深い挫折によって
挑戦の資格すらないと諦めていたり。


挑戦を辞めたものたちは
「中二的だ」と嗤うことが多い。

挑戦を辞めたものたちは
「すでに自分の分際を知ってしまった」からだ。

中二的であるとは、悪く言えば
「自分の程度を知らない」
ニュートラルにいえば
「まだ自分がいかなるものか理解が及んでいない」
良く言えば
「何者にでもなれる状態」
でもある。



オンセンの、
さまざまな人の『自己紹介』を読むと
見えてくる「少年誌が売れる理由」がある。

どう客観的にみても
ベテランに類する人々のなかで
「初心者である」と自認する人々が
どれほど多いことか。
(一定確率で「変人である」
と自覚している人々も少なくない)

こういう人々は
時として本当にストイックに
努力を続けているし
自己研鑽も絶やさない
実に敬愛する人柄であることが多い。

問題は
自他ともに認めるベテラン。
いうなれば
「すでに自分の分際を知ってしまった」状態。


深く深く、自戒の念を置く。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/22 00:09[web全体で公開]
😍 蟷螂窺蝉
前回の日記をとある友人に見せて

「これ、なんだっけ?」
と尋ねると、

わりと即答で

「【トーローキセン】だな。
窺うのあとにレ点打って
【かまきり、蝉をうかがう】
たぶん荘子」

と返ってきた。

友人に天才が多いと
調べものが楽で助かる。


故事成語、四字熟語の世界だが、
落語の世界のようでもある。
………
とある男が、ある日、空に珍しい鳥をみつけ
弓矢をとって追いかけた。
鳥は枝にとまり、何を見ているものか
まばたきひとつしない。

その視線を追うと、かまきりがいた。
どうやらこれを仕留めようというらしい。

かまきりのほうはどうだ、とみれば、
己の運命を知らず、蝉を獲物にしようと構えている。

ふと我に返り、男は「自分は鳥を狙っているが
果たして自分は誰かに狙われているか?」と
あたりを見回すと、

「これっ! おらの畠さ、
なーしてズケズケ入ってるだぁ!」
と、怒られてしまった。
………


前回の日記は、
これらの登場人物(鳥獣)を
全部「私」にすげ替えたものらしく
なんとはなしに「胡蝶の夢」にも通じそうだ。

ふと思い出したが、
ハンター試験のナンバープレート争奪戦(だいぶ古い)、
ヒソカとゴンの一幕も、この四字熟語だろう。

ニュアンスはだいぶ変わるが
「好奇心は猫をころす」
にも通じる部分があるし、

ミクロコスモスはマクロコスモス
好事、魔多し

己に利することを期待するとき
己に害のあることはかなり身近かもしれない。



針の穴に糸を通そうと集中するときに
アイロンかけっぱなしなのをわすれるようなもの。



さて、これをテーマかモチーフにして
いざシナリオを。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/20 23:31[web全体で公開]
😍 クローゼット
シナリオの種になりそうなのでメモ。


とあるキューブが
頭の中に住む私の頭に
こつりと降ってくる。

チョコレートだと思ってかじっても、
コンソメスープの素だと思ってお湯を注いでも、
サイコロだと思って転がしても、

それは、私の頭の中に住む私が
およそ自由闊達に
「操作」だとか「処理」だとかを行うものだ。

そのキューブが、それなりに興味深く、
何かをすれば、劇的な何かが起こるかもしれない
という、興奮と好奇心が失われなければ。



私は、頭の中の私のやるそれを
可能なかぎり冷静に観察していかねばならない
と、自分自身に課している。

なぜなら、そのキューブが
「いかなる作用でいかなるものになるのか」
私にも、頭の中の私にも、
判断がつきかねるからだ。


ある時、頭の中の私は、
そのキューブに何を思ったのか
クリップのような針金を使って、
グリグリと隙間をあけた。

たちどころに、そのキューブは、
クローゼットとなって、ガタガタと震え出す。

私の頭の中の私は、
それを見て、慎重に、その扉をこじあけた。

中から、小さな私が

覚悟を決めて、頭の中の私の鼻っ面に飛びかかる。

と、見る間に、
頭の中の私は、
その小さな私をするりと飲み込んでしまった。

こうして、
私の頭の中の私は、その頭の中に
小さな私をすまわせたのだ。


私は、いま、クローゼットの中にいる。
息をころして。
泣き出しそうな
悲鳴をあげそうな苦しみを隠すために。

きっと、外に出れば、
私は私の想像する限りの大きな私に
吸い込まれてしまうのだろう。

そして、その大きな私は
何事もなかったように、私となるのだろう。

そして、やはり、
苦しみを押し隠すクローゼットがあって……。


私は、頭の中の私の頭の中の私の……
延々と連なった私に操作される観察者で

同時に、
私の想像する限り大きな私を飲み込んだ
さらに大きな私の……
延々と連なった
私に観察される矮小な頭の中の者でもある。

……
とあるキューブが、
どこかの次元の私の頭の上に落ちてくる……。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/20 13:50[web全体で公開]
😰 になさんKPデビュー「人魚姫の物語」
作:御菓子屋さま「人魚姫の物語」CoC
7月19日
前14:00~18:00
後21:00~23:20

KP になさん
PL 愛善院含む3人


私はその日は午前中に
RP実践の講義をひとこま。

講習のあと
RP側の脳がテンションマックスになったまま

いざ
になさんのセッションへと。

さて、になさんといえば。
PLとして、人間として
非常に敷居が低いというか
誰とでもわりとすぐに親しくなれる
TRPGで最も重要な才能を持つ人のひとりだ、
と、私は認識しているし、
また、あちこちの卓などで、
優秀なPLであるとの評価が高い。

そのようなかたの初KPを
PLとして体験できたのは極めて貴重であった。



が、



前述のとおり、
RP大全開の私は、
初キーパーに対して、
えりくび掴んでガクガク揺さぶるような
あこぎなプレイをしまくる、という

冷静になってみると
かなり恥ずべきことをやったように思う。


その一方で。

やっぱり、になさんはすごかったと思う。

初キーパーのときに言いづらい
「そこからはもう情報でません」とか
「ダメです」が
きちんとやれた、というだけでも
かなりスゴいことであると思うが

圧巻は
「~~してみようか」という匂わせロールに対して
シナリオに無理のないように
(もしそうなったらこう対処しよう)
を、シナリオ進行させながら
きちんと構築されていたことにある。

このあたり、
経験をきちんと積んだKPであっても
思考停止してしまう、ということは普通にある。

本来のシナリオの展開も
そつなく無理なくグダることなく進めているし、
おそらく相当に
シナリオの読み込みが深いものと感じられた。

素晴らしいKPの誕生に立ち会えたことに
非常な喜びを感じるとともに。


KPならびにPL各位、
ほんっとに、RPやりすぎてごめんなさい(-人-;)
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愛善院
愛善院日記
2020/07/17 01:02[web全体で公開]
😟 描写酔い、説明酔い
かつての日記記事にも幾度か話題としているが

「描写」と「説明」の区別。


国語教育ではこれをなかなかやらないので
明確な区別をつけられる日本語話者は少ない。

もっとも
TRPGの人々にとっては
自然と身につけている人も多い。

描写と説明の差とは、

簡便には
情報の質の差であろう。

もっといえば
「情」と「報」の差であろう。



社会資源論だったか
「あいまいもっこり」という言葉がある。

日本語にとっても得意分野のようで
逆に事実の断定がなかなか下手くそである。

ひさびさにこれについて新人研修したら
目がまわるほど『逆』のことをやる教え子が多く
脳が雑巾絞りにさらされた気分になった。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/16 00:27[web全体で公開]
🤔 みおとさんアレンジ「ゆくさき」CoC
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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愛善院
愛善院日記
2020/07/14 02:08[web全体で公開]
😊 歌論
https://trpgsession.click/topic-detail.php?i=topic159420315337

去る7月7日のセッション、短歌を詠みまくったのだが

私のPCは俳句が専門の連歌俳諧師
私自身PLは、実は漢詩と川柳のが得意

短歌って、難しくね?
と、思いながらも、
勉強の機会、即興の練習の機会と思い
鼻息を荒くして挑んでしまった。

「歌論」とか偉そうに書いているが
要するに自分自身の歌を振り返ってみようという記事だ。


短歌は正岡子規以後の57577の定型詩をいう。

それ以前は和歌と分類するのだが
この他にも細分があって、
……とにかくややこしい。

57577ならば
とりあえず広義の『短歌』に含めてよい、
という感じになっているようなので、
とりあえずそのリズムさえ守れれば
形式としては『短歌』である。

私の実力というやつは、いわゆる「詩心」がなく
「技巧」に走りまくるものなので

和歌のワザである
掛詞、縁語、歌枕、枕言葉、とか
短歌のワザである
句またがり、三行詩、とか
そういうのを使い回して誤魔化すものが多い。

が、
これをやると、このセッションでは
「次の人がチェインしづらくなる」
という致命的な傷を残すことになるので
ほとんどの小技を封印することとなる。

とはいえ、
【雨ふって  乙姫彦星 会えたかな?  わからないまま  立ちさる君は】
と「猿」が戦闘対象であったために結句に
「立ちサル」などと多少の掛けちょんを含ませたり
ということはやったりしている。

さて、この歌は「わからないまま」を
前のかた(エバンさん)の歌からもらって詠んだもの。

答えの出ない問題は数多いのだが、
連歌の風情として「恋」めかしいものが続いたため
それに沿わせたほうがそこでは似つかわしかろうと

そこで絵柄をリアルからもってきて
「雨」の雰囲気にしたときに
七夕だ、夜空のカップルにはありがたくない状態

その雨の下でデートしていて
一生懸命話しかけて
一緒にいて楽しいと思ってもらおうと奮闘する人物と
ロマンチックのあてが外れて帰ってしまう人物と
を想像した。

どうやら、その雨の下での恋愛模様も、
未来がわからないままのようだ。


戦闘の攻撃としての短歌でないところでは
同音異義の掛詞づくしで遊んでみたものがある。

【キカザルに 攻撃効かざる 場合には ちょっと洋服 着飾るよぼく】
敵の一体に「キカザル」という名前の猿がいたために
何の気なしにやってみた。

着飾ってどうするんだ!?
サルサでも踊るのか?←


もうひとつ、戦闘中に。
【戦術の センスは風の ごとくなり 時に疾風  当たるが末路】
これは敵のHPの残量から
ほぼ戦闘終了であろうと
次のかた(ぞうさん)の詠みやすさは度外視して作ったもの。

前のかたから引き継いだのは「当たるが末路」
すさまじく良いパスを受けとり、
これがトドメの一撃となったので
文字通り、ということになった。

これは本当にうまくいって、
思い付いて40秒くらいであろうか。
「疾風」もハマった。

また、私のPCが「扇子」を携帯している、という
微妙な掛詞にもなっている。

チェインを狙う場合は
この「ごとくなり」などは邪魔でしかないのだが
(初句~ニ句で直喩にしなくては成り立たなくなるため)
倒せる確信があったので即詠みのままでいいや
と、なんの推敲もしなかったやつである。


推敲不足といえば
【旅をして 猿に会ったよ 私たち バナナ欲しがる したっぱ猿が】

なぜ最後を「主語止め」にしたのか、
いまいち自分のなかでもよくわからない。

「立ち去る君は」の場合は、
カメラワークとして、
去って行ったのを目で追いかけている悲しい風情のため
だったのだが、この「猿が」の場合は何だろう。

とりあえず言い訳をするならば
味方側のNPCが敵の標的になっており
その敵に対して「このしたっぱ猿が!!」
という煽りであったのかもなぁ
という気は、しないでもない。

前から引き継いだのは「私たち」


ともかく、前の歌から句を引き継ぐので
ある種の伝言ゲームのように
内容も前の歌にひきづられていることがある。
【曇り空   絶望の色  君の無言  平和の希望   無限に白し】

引き継いだのは「絶望の色」
前の歌が
難しいテストの解答が白紙、その色は絶望の色だ。
という意味の歌と解釈して
「白が絶望」というのは小気味がよいなぁと

でも「白」だと、こんなものも白いのではなかろうか、
と、体言(名詞)づくしにしてみた。

まず絵柄は、曇り。泣き出しそうな空という風情。
それはひょっとすると絶望の色なのかもしれない。
でも、君の無言の意味は?
なんで答えてくれないのだろう?
そこにある空白の時間は、どういうものだろう?
もしかして、そこには
平和の希望が隠されている?
それも、ひょっとしたら、考えている以上に
真っ白で、これから描くものなのかな?

3句を字余りにして破調させたのは
リズムを崩したときに4句が「!?」となる
効果を狙ったものであるが、
6音の句は、極めてチェインにむかない。

次の詠み手が
引き継ぐ句を選択できるスキル持ちであるので
そこに甘えた、という部分がある。

体言づくしは
行間を読ませる歌になってしまうので
読者側に解釈の面倒さを押し付けることになる。

ただ、これも言い訳すると
敵の一体に「イワザル」がいて
終始「無言」であったから、
折り込みしたかったのである。


縛りがある上で詠む歌は
普段使っていない頭を使うので難儀だ。

ただ、このセッションの序盤、戦闘ではなく
会話の流れで「もしこうだったら」と
仕事の依頼者に啖呵をきった短歌がある←

【飢え果てて  ピーマンひとつ   だけ盗む   16歳の   苦き涙は】
本当は盗みたかったわけじゃない、
という思いだけを『描写』した歌である。

ピーマンと苦いが縁語。

これは私の友人の話で、
上京して間もなく金があまりにもなくて
ひもじい思いをしながら、夜間高校に通ったという話を
ふと思い出して詠んだ。

しかも、そのピーマンを
公園のトイレにこもって、
生でガリガリかじったそうだ。



短歌の中には、作り手そのものの人間が住まう。
その人間がいかなるものを美とし苦とするのか。

自分自身を見つめ直すと、
自分自身の歌が陳腐であれ
その瞬間に感じ取っていたものが
改めて理解できるような気がするのである。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/13 15:25[web全体で公開]
😟 魔女狩り
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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愛善院
愛善院日記
2020/07/12 18:19[web全体で公開]
😆 この子らに、どう答える(63)
ロールプレイの練習用
ダイスを振らないクトゥルフ風
「あなたなら。どうする」の63番をまわした。

ギミックは「ファミチキください」
テーマは「文化」


さすがに5~6年前のネタ、
KPの頭の回転が追い付いていない。

よくこんなの回してたなあ、
と、自分自身に感心する。

シナリオを進行させる裏で
別の処理を2つ(時々3つ)並行させるので
歳をとった頭では、いまいち
マルチタスクに無理が生じていた。

PLのみなさまには、進展が滞ったときに
うまいことヒントをだせないKPで申し訳ない。


が。
終わってみれば、今回も、
とてつもなくすばらしいロールプレイを
たくさん見せていただいた。

PLとしてどう考え
PCとしてどう表現するか

きちんとひとりひとりが
考えながら演ってくれているのが伝わり
心の底がとてもあつくなった。


よきPCが、今後もますますご活躍され
よきセッションをうみだしますように。

(各PC,PLのご紹介は後日の日記で)
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愛善院
愛善院日記
2020/07/10 16:30[web全体で公開]
😆 あなたなら???
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=159435239400pentagram3672

ダイスだけに頼らない。
信念と情熱をもったキャラならば
GMに「ダイス判定どうぞ」と
言わせる隙も与えない
(GMを困らせるRPを推奨するものではありません)

https://trpgsession.click/session-detail.php?s=159435239400pentagram3672


あなたなら、そのとき、
どう考え、どう行動するでしょうか?
また、それは、なぜでしょうか?

ロールプレイングだけを重視する
超分岐型シナリオ
7/12  13:00より開催します。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/10 01:39[web全体で公開]
😆 主役と主人公
ラノベライター講座とか
シナリオライター講座とかで、
キャラクター作成などの単元で
チラっと教える程度のものなのだが、

主役と主人公は、明確に役割が違う。


国語の授業では教えない。
というのも、日本の文学では
そこまで明確に区分できるような
主人公と主役とが配置された教材が多くないからなのだが

この区分が極めて明確なのは
「西遊記」「三國志(演義)」
つまり、中国古典の範囲である。

【西遊記】
主役→孫悟空
主人公→三蔵

【三國志】
主役→孔明
主人公→劉備

この時点でピンと来ているかたは
その役割の違いも何となく想像がつくだろう。



さて、日本の文学では、
これらを明確にしているものは少ないが

文学でなければ、
かなり好例なのが「ドラえもん」である。

(実はアニメ版と映画版とで
役割入れ替わったりすることもあるので
厄介な部分もあるのだが)

どちらが主役で、どちらが主人公か?
そして、その理由は?



ポイントは大きく2つ。

主役は、物語の展開のなかで
読者、観客、視聴者が
「すっげえ!」と興奮するような
見せ場が作れるような人物。

主人公は、
ちょっとやそっとでは達成できない
目標・目的があり、それがこの物語になるのだと
読者、観客、視聴者にアピールする人物。


これをTRPGに置き換えると、

よきシナリオでは
NPCはたいがい主人公である。
そして、PCは主役になる。


PCが、見せ場でドーンと活躍できる
という塩梅でシナリオを作るのがひとつの理想。

もうひとつ、
NPCがかなえたい目的が
裏の方でけっこうエモいことになってる、
というのをシナリオに混ぜ込めるとさらに理想的。




もし、これを逆転させると
PCがこの目的のために! と、先導する主人公で
NPCがその目的を叶えるために大活躍する主役で
となる。

このタイプのシナリオで
よくできてる、と思えるものも実は数点あるが
かなりの匠の技というか
ゲームとしてのバランス感覚がないと
一瞬で駄作になる危険を常に持っているように感じる。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/09 10:28[web全体で公開]
😊 えもいわれぬ
……エモ系、というと、
とある特定分野では、
フェムボーイ(いわゆる男の娘)を意味する。


と、主張し続けて早4年強。

勝つつもりもないのだが、
もはや完全に敗北したといえるだろう。
(厳密には、イーモ系であるが、
その特定分野ではイモ系という全く別の趣向があるため
混同を避けるために他の語に住み分けが進んできた)


それはそれとして「エモい」とは何か。


とある人物の行動や言動から
その人物の「至極当然的な感情・情動」が
手に取るように解せるような風情を
そのように評価するように思う。

特に「分かって欲しい思い」が鬱積している
ストレスの多い現代人にとって、
その思いを代弁してくれているものに出会うと
「エモい」というのかもしれない。

カタルシスのなかにいくつか答えがあったりする。


サイコパス寄りの人間にとっては、
そういった他者の感情に触れていくのは
わりと容易なことのようであるのだが、

いわゆるKYな人間、
デリカシーのない人間にとっては
そこに必死な感情があることすら認識できず
「自分が」「自分が」となっていて
己の感情にしか重点をおかない。

TRPGというのは、
そんなにもPLを選ぶゲームであったろうか。



TRPGはやればやるほど、
「いろんな人間がいる」ということが分かるものだ。

実際、どんな人間であっても
TRPGはやりたいと思えばできるものだろう。

とくにオンラインでは
何をかんがえてそれをやっているのか
訳のわからない言動の人間に出会うことも多い。


本来的には、感想戦で
それをちゃんと指摘しあって
「よりよくするには」を
目指しあってしかるべきところだが


日本人は自我が未発達で

相手の意見を尊重する
相手を人間として尊重する

ということができない、
マージナル人間が多いがゆえに

言う方も気がねして言わないし
言われる方も
【自分】が否定されたと勝手に傷ついて
【意見】として冷静に理解することができないことが多い。

本当の初心者育成は、
ここからはじまるような気がしている。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/08 09:26[web全体で公開]
😆 みそひと文字の世界救出
その世界には予言があった。
その世界にわざわいがあるとき
短歌(57577)を詠むことで奇跡を起こす
勇気と優しさを兼ね備えた英雄があらわれる、と。

七月七日、七夕に、
GM左遷さん主催のセッション
「賽と才あわせて災を打ち払え!みそひと文字の世界救済」
に参加させていただいた。



【日記記事タイトル「救出」×→「救済」◯】


平安時代のおあそびに『曲水の宴』というのがある。

盃が流れるような
小さな、けれどもしっかりした小川をつくり
その淵に詠み手がそれぞれ陣取り


(いまは以下学説は主流ではないが)
川上から盃をながし、
その盃が自分の前を流れきるまでに和歌か漢詩を詠む。
詠みきれない場合は、その盃の酒を干す。

という風に説明されるお遊びだ。


参加した、みそひとセッション。
なんとなくその曲水宴に似ている
(のではないかなあ、という)風情があった。
たまたまにして天の川の日なわけだし。

天の川に/盃浮かべ/カササギの/渡せる橋の/千鳥なりけり



PLは、ぞうさん、エバンさん。(+私)

PCは、どの世界から持ってきてもいい
クロスオーバーのできる世界なのであるが

おふたりともクトゥルフ出身で
ぞうさんが「苅田孔明」
エバンさんが「受付の騎士」
私が「塚谷陣」

……お気づきでしょうか、
短歌を詠む世界だと言っているのに、
『戦争』っぽいワードで名前が構成されていることに。


ともかく。
この3人で、順番に短歌を詠むことになるわけだ。

で、ただ詠むだけでなく、
詠むことによって敵にダメージが入り
そうやって敵を攻略していく、というのが本筋。

さらに、いちごつみ(一語摘み)

前の人が詠んだ歌の句(部分)をダイスロールで決定して
それを使って次の歌を歌い継げれば
(チェインできれば)
与ダメージがどんどん加算されていく、
という。

さらに、その世界に覚醒して
ジョブスキルに目覚めているので、
1戦闘にPC1人につき1度ずつに限り、
自分のジョブスキルを使うことができる、と。

ざっとしたシステムはこのようであるが、
この面白さは

キャラクターロールをしながら
キャラクターらしい、その場らしい歌を
即興で作り出すというそれぞれの妙技にある。
(しかも、チェイン狙いで、ほぼ毎回
必ず前の人の歌の一部を引き継ぐという縛りプレイ)


おんせんルームのチャットでやったのだが

速詠、即詠み、
しかも
良い風景とか良い語句できっちり皆詠めてるのが
ちょっと神業というか、

脳汁ですぎじゃなかろうか、という。

創作されたシナリオの上で
さらなる創作をする。
本当に、他の人の詠んだ歌が面白くて
ものすごく興奮した夜であった。


またGM左遷さんの采配や舞台の作り方が面白い。

背景画像が、 いちいち笑顔にならずには居られない
ワクワクが押し寄せてくるのが愛しかった。


ともあれ、

このたびは/うたたねひろう/寝子なれど/さめたりければ/ゆくはマタタビ


歌意
この度の旅は「歌のタネを拾う」つもりでしたが
「疲労でウタタネ」をしてしまいそうなキャラでした。
さて、寝る子といえばネコ、
左遷さんは「サメ」ですが、眠りから「覚め」たら、
ネコの好きな「マタタビ」ではなく、
ゆくゆくは「また旅に」誘ってくださいね。
いいね! 18
愛善院
愛善院日記
2020/07/07 16:31[web全体で公開]
🤔 TA論PAC式
心理学分野の
「交流分析」という理論。

以前の日記に
「ゲシュタルトの祈り」というのを書いたが
確か、これは近接分野だった気がする。



ごく簡単にやると
人間のコミュニケーションは
平行な状態のベクトルであることがよろしい

という、ただそれだけの話になるのだが


我々人間は、
その場その場で違う立場を演じることとなる。
大きくわけて3つ、
少し小分けにして5つの立場があり、
これをPACスケールと呼んだりする。

まず3つの立場
Pはペアレント【親】
Aはアダルト【個人】
Cはチャイルド【子】
というものがある。

時と場合に応じて、
我々はこれを操り、コミュニケーションをとる。



いま、たまたまこの日記記事を書きつつ
下衆な女がでてくる漫画の広告が目に入るのだが

例えばこの女は【C】の特性を使って
周囲の男に甘える立場をとっているわけだ。

で、周りの男は相手の期待に答えるため
【P】の立場で、甘やかすなりその対応をしているようだ。

【P】と【C】なので、平行ベクトル。
一応、交流としてはスムーズなパターン。

で、ここに【A】な男性があらわれる。

【C】としては、
あたしのワガママをかなえて、
と【P】に向けてベクトルを発しているが

【A】は、そうじゃねえだろ、
自分のことは自分でやれや、
と、【C】を無理ぐり【A】として扱う。

【C】から出ているベクトルが上方向なのに対し
【A】から出ているベクトルが対等水平線であるから
ベクトルが衝突している。
コミュニケーションとしては
どちらかがストレスになることになる。

コミュニケーションモデル(二人)

人物1      対      人物2
【P】                【P】
【A】                【A】
【C】                【C】

と、スケールを書いて
それぞれの人物が
相手にどのような反応を期待して
どのような立場に自分を置こうとしているか。

そのとき、どういう線を結ぶことができ、
どのような交差点ができるのか。

こんなことを分析するわけである。


日本人の場合は、
ややこしいことに【AC】や【PC】など
面倒くさい立場を無意識にやる人が多いので
これだけで話が終わるものでもないのだが
(とくにACはアダルトチルドレンと呼ばれ
40歳くらいまで自覚しないでそれをやる人も多い)

単純なモデルは上記のようになるわけだ。



さらに深度をふかめると
【P】と【C】は、それぞれ2種類ある。

二項対立なので性別で説明することもあるが
【P】は母親と父親
【C】は女子と男子 
とやるとちょっとイメージが付きづらいので

【P】
「養育の親」の立場
「厳格の親」の立場

【C】
「従順なる子」の立場
「奔放なる子」の立場

というように分けたりする。


これらも、時と場合によって
コミュニケーションをとるときに選択されることがある。


多くのSNSで炎上などが起こるとき
だいたい着火させているのは
「厳格の親」か「奔放なる子」のようだ。

「厳格の親」の立場がやることは
「自分の意見に従わせたい」

平行ベクトルをとれるのは
「従順なる子」で、
「うん、わかった、じゃあそうするね」


「奔放なる子」の立場がやることは
「人々の興味をひくことを面白がりたい」

平行ベクトルをとれるのは
「養育の親」で、
「そう! それはすごいじゃない、がんばったわね」


当たり前の話なのだけれども
求めているベクトル方向の立場を演じる人がいない
というのは多い。
ネット上だと、現実よりもさらに多い。



さて、
ようやく本題。

平行ベクトルを作れると仮定される
「従順なる子」と「奔放なる子」(どちらも【C】)
 
コミュニケーションをとると、どうなるだろうか。

現実であれば、コミュニケーションを目的とすると
どちらかがどちらかに寄ることになるか
急激にランクアップして
どちらかが【P】をやることになるのだが


こと、自分の夢のなかだとどうだろう。

もしくは、自分自身の性格のなかにあるもので
これをやってみたときにどうなるだろう。


古典的ではあるが
財布を拾って、天使と悪魔が脳裏で喧嘩するようなもの。

どちらが勝っても、人間らしい。



むしろ、どちらも勝たせないのが重要かもしれない。


自分は
奔放な子どものような部分を持つ
従順な子どものような部分を持つ

どちらも重要で片方だけでは乗り切れない。

活力に満ちて
色んなことに挑戦できるエネルギーは必要だし
マナーやルールに従い
色んな人と一緒に協調してことにあたるのも大事だ。


さて、私のシナリオに
よくでてくる言葉でしめよう。
「あなたなら。どうする」
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愛善院
愛善院日記
2020/07/07 09:24[web全体で公開]
😟 ワートリをオリシスに
『ワールドトリガー』という集英社の漫画がある。

この漫画の魅力は
私ごときがいまさら評論するようなものでもないのだが

美学史の視点で考えると
私の分かるかぎり4つ以上の系譜をひいており
「風の谷のナウシカ」
「ゼルダの伝説」
「ホラ吹き男爵」
「目隠し将棋」
それぞれの要素に分解できる。


さて、このワートリのなかに出てくる
「ランク戦」というものが、
非常にゲーム性とドラマ性に富んでおり
TRPG向きのモチーフになりそうだと考えている。



ただ、ボドゲにすると

いわゆるシミュレーションRPG
(タクティクスなんちゃらみたいな)
と、大差ないし、

それこそ「目隠し将棋」といわれるもの
(本将棋とは違うマップ攻略ゲーム)
に、かなり近いものになってしまう。

そもそも似たようなシステムのある
SWでもだいたいできる。

他にも、
同じことができるボドゲやTRPGは
少なくない。



ひとりひとりが特性ある駒となり
ひとりひとりが個性あるキャラクターを発揮し
チームを成り立たせたり
チームを強力なものにしたり
戦局を操ったり
ライバル視しながら互いを高めあったり

というところを
コツコツと組み上げていくと


掲示板システムを利用し
参加プレイヤーを多く確保できる状態で
時間的にもシナリオ的にも
長大なものができあがりそうだ。

……やってみようかな。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/06 13:21[web全体で公開]
🤔 そして伝説へ
シナリオ未満の小ネタの量では、
私は、他の追随を許さない
と、勝手に思っているのだが


(逆ベクトルでみると、思い付きを
シナリオとして完成させる根性がない)


小ネタの量産も、
シナリオ作成のときには決して間違いではない。
(遠回りになる可能性はあるが)


TRPGシナリオを作るのは箱庭を作るのに似ている。
子どもままごとの一種で、
「人形やぬいぐるみたちの世界を想像するごっこ遊び」
にも近い。

うちの姪っ子のぬいぐるみ世界では
コロナ期間中に政権交代して
いまはプテラノ大統領時代にはいったそうだ。

……さて?

いま、私は「プテラノ大統領」と言葉にした。

これを読む皆さまには、
どのような想像ができるであろうか?



とある箱庭(世界)のなかの一点に
いま焦点をあわせている。
プテラノ大統領とはどんな人か?
大統領というからには選挙制の政治体制の世界か?
プテラノというからには恐竜の種類なのか?
なぜ政権交代できたのか?
敵対する政治家はどんな手腕で戦ったのか?
プテラノの賛同した人々は何を考えたのか?

こういうように、
世界のほんの一部分だけをみるだけでも
小ネタは山のように作れるわけである。

この部分だけをフォーカスして
シナリオを作ることもできなくはない。
ボイスセッションで30~60分程度のシナリオは
(テキストセッションでテンポよくいけば3時間くらい)
箱庭のなかのほぼ一ヶ所だけを見ているだけでも
充分にシナリオとしての役割を持ってくれる。


もっとシナリオにするには。

「もっとシナリオ」とは何か、という感じもするが。



少し、画格を広げるのが望ましい。

いま、箱庭のプテラノ大統領だけを見つめたが
その回りに何が配置されているか(配置するか)を
ぐるりと見回してみるのだ。

奥さんのウサ次郎は
プテラノ大統領と見合い結婚であったが
初恋が忘れられず、
実は七福神はウサ次郎と黒太の間の子たちで

黒太としては
プテラノが政務で忙しければ
ウサ次郎とらぶらぶできるので
七福神とその信者たちを使って
大々的にプテラノを選挙で勝たせようと画策した。

また、プテラノの政敵
一期前の大統領でもあるテリーは
コロナの対応をあえてプテラノに任せ
その対応の悪さを騒ぎ立てるために仕組んでいる。

テリーの協力者にバイオテクの科学者レム博士がおり
このレム博士はコロナの特効薬の開発援助を
テリーに求めている。
そのため、テリーは、プテラノが
コロナ対応につまずいたところを
レム博士とともに
名誉を復活させて挑むかまえをとっている。

さらに第三勢力、にゃんこら軍は、
プテラノもテリーも信用しておらず……



ネタはいくらでもできるのでこの辺にするが
ここにTRPGシナリオならば
PCにやるべき課題を与えるわけだ。

たとえば、
【黒太の真の目的を探り出せ】


一見して黒太は、ウサ次郎との浮気を完成させるため
のように見える立ち位置であるが、
テリー元大統領が、今期はわざと敗けるつもりであった
という部分で、失われた繋がり、
見えない協力関係が存在している可能性が浮上する。

PCは黒太を直接調べあげるだけではなく
テリーやレムをも調べに行かねばならない

のようにしていくと、
それなりにボリュームのあるシナリオになるだろう。


このように、箱庭のなかで視野を広げると
プテラノ大統領の周辺に
関わりがある別のキャラが
それぞれにいろいろやっているので
事態が簡単なようで複雑さを増していく。



さらに、箱庭を広く見回してみると
七福神の仲間たちのなかで
洞窟賢人がひとりの若者の修行をつけていて、
にゃんこら軍でもまた
クマリオンという特殊兵器の開発がはじまった。
他方、無所属のカッパ卿は、
コロナ封殺のため、独立区をつくり
あらたな国として数人の国民を抱え……


今度は、個人だけでなく、
組織と組織の関係性である。
ここにPCを介入させるとき
ひとりひとりのの力というのはとても小さい。

すなわち、
一回で終わりきれるシナリオではなく
いわゆるキャンペーンシナリオで
大きな流れを作り出してことを解決させることになる。


シナリオの方法論はひとつではないし
まったく逆がわから、
つまり、箱庭全体を見渡してから
「この部分だけ先に重点的に設定するか」
のようなこともやることはできるのだが、


どちらでも基本となるのは実は同じだったりする。


小ネタ(コンパクトなシナリオ)を
星のように配置する。

そこに「星座」を描ければ、
小ネタ同士を線でつなぎ(あるいは軸でつなぎ)、
長大なシナリオであろうと
短いシナリオであろうと
わりと自由自在に取り出せるようになるだろう。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/06 10:21[web全体で公開]
😍 正四面体って美しい
平面だけ(曲面を作らない)で立体を構成する場合
三角錐(四面体)は、
頂点、辺、面が最も最小の数となる立体だ。


そのなかでも、正三角形のみで構成する
正四面体(正三角形が4面)は、格好よろしい。


オンセだと正四面体を扱わずともダイスが振れるので
オンリーの人にはイメージしづらいものかもしれない。
(少なくともおんせんルームでは
正四面体ダイスが転がる画は表示されるが)


オフセでも、デバイスなどを介して
ダイスロールをする卓は多かろうから
現物としての四面体ダイスを見る機会がない
という人々も少なくはないのだろう。


この正多面体の面白さは
他の正多面体と異なり、

底面に対する面が存在しない。

つまり、ダイスとして転がすと
上から覗きこんでも目がわからない。

むしろ真上から見た場合、
「猟犬」と遭遇してしまう、
というところだ。


三角形には
3本の辺がある。

その辺に数字が打たれている。

底面(机に着地した面)
以外の三角形(三枚分ある)の
底辺(机に接している辺)に打たれている数字が
出目となる。


どの方向から見ても、
底面をそのままにしておけば
出ている目は同じだ。

そして、いま、机にペトっとついている(底面の)
三角形の辺には、

なんと、その出目の数字は書いていない。

何度持ち上げて確認しても
ダイスとして作ってある場合は、
必ずそうなっている。


(頂点に出目を置く四面体ダイスもあるが
これも同じように、底面には出目と同じ数字をいれない)

六面体ダイス、キューブダイスも
非常によくできている叡智の結晶なのだが

正四面体は
「四角いもの(人工物)が多い人間の世界」のなかで
極めて合理的な、数学的な魅力を
もっとも小さなかたちで示している。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/05 01:14[web全体で公開]
😰 美学(美学史)
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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愛善院
愛善院日記
2020/07/04 16:42[web全体で公開]
😆 ぽっかりと
ぽっかりと/時間のできる/日曜日/キャラをつくろか/シナリオ練ろか


火曜日に57577で戦うTRPGに参加する予定
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=159359835399sa1000
無駄に気合いが入りまくっている。

オンセンのルームでPL参加はこれが初めてで
きわめて初心を思い出す心地よい緊張感がある。


その一方で、日曜日に時間があいてしまった。

ロールプレイングの練習をするためだけの
ダイスを振らない◯◯風「あなたなら。どうする」
は、ネタ帳が400話を突破したので、
そろそろこれを消化したい気持ちが強い。

……というか、
むしろ、私自身がロールプレイングの練習をしたい。

テキセのロールプレイングをPL側でやるのは、
……待て、本気でいつぶりだ?
というレベルである。

これは、いわゆる
セカンドDTというものなのではなかろうか。




「人はDTとして生まれるのではない
DTとなるのだ」
という有名な言葉がある。


自覚せよ、自覚せよ
いまおのれに足りないものを
理解せよ、理解せよ
いまのおのれの脆弱なるを
妄想せよ、空想せよ
いまのおのれの悦びを得んがため
いかにすれば相手を歓びに包めしむるか


いずれにしてもイメージトレーニングが大事だろう。
私にはちょっとだけ普通の人間より大きい脳がある。
生かさないと、そういう身体に生まれついた
自分自身に情けない。

この脳に、ありったけの知識と、
ありったけの想像、
前の日記に記した「キャラ描写の公式」
などなどを詰め込んで、
あとは感性のおもむくままに。
出たとこ勝負といこう。



……前準備、下調べは、
どんだけやっても不安は残るしね。
日曜はイメトレで決定!
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愛善院
愛善院日記
2020/07/03 13:48[web全体で公開]
🤔 描写力と説明力
文学的文章と説明的文章の

創作するときの違い

というのは、
なかなか国語の授業に盛り込めないものであるか。


ごく端的に、私が教師をしていたころは

文学的~は、言葉で絵を書くんだ。
説明的~は、言葉で数式を書くんだ。

と、授業をしていたものであるが、
なかなか大人になっても、これだけでは身に付かない。
(と、かつての教え子と話していて思った)

TRPGのテキセでは、
描写力がけっこうモノをいう。


万感の
おもい抱きて
つむぎだす
そのキャラクターの
燃ゆる心根


万感のおもいを抱いて言葉を紡ぐのはPLである。
燃ゆる心根を発揮するのはPCである。

PCがいかなる感情であるか。
それを、短いストロークで
すなわち、

(ほぼ)セリフだけによって表現、描写するのが
PLの役割である。

練習というか、
イメージしやすいのは
「PCの劇的な感情変化」の場合。

普段、丁寧語しか使わないが
怒りに耐えかねて乱暴な口調になる、とか。

もう、いざとなったら、
記号やらなんやらすら
心情描写のためだと割りきって使う。


たとえば
唐突に不思議なことがおきたとする。
次に私のもつ何人かのPCの反応をしめす。
「……っ!」
「……??」
「え……?」
「はわわ!」
「ほほう?」
「わお♪」
「くっ……」
「おいおい」

いま4文字くらいで、
それぞれ表現してみたが、
なかなかそれぞれのPCの個性がでているように
自画自賛する←

他にも
なにかややこしい事態にまきこまれたとき
「やれやれ……」
「うーん、これは」
「ちょ、むり、むりぃ」
「ほほほ、出番かの?」
「だっりぃ、、」
「しゃらくせえっ」
「なるほど、な?」

短かろうが、
他のPLやGMに、そのPCらしく見える反応を示している
ということのほうが要点で、
こういう場合短くストロークを切ったぶん、
推理や他のPLの状況などにも頭が回せるようになる。

最後に、
勝利したとき
「終わった、か」
「へへーんだ!」
「口ほどにもない」
「よっし、撤収!」
「こ、これで、終わり?」
「くうぅぅっ! 勝った!」

こういう、
ネタのストックというか、
反応のストックを増やし続けると、
どんなキャラクターでも演れる。



描写というのは絵を書くことだと先に述べたのだが

その実は、きちんと「公式」らしいものがあって
それに当てはめていくだけであったりする。

(公式から大きく外れる場合は
自力で先に式を作っておく必要があるが、
それでもある程度の定型句は貯まる)

また、逆もしかり
説明の場合も、ただ漫然と式を組み立てているのではなく
筆者の描写の小技がちょいちょい使われているほうが
説得力があったりするものだ。
いいね! 25