シナリオセット【ゴブリンスレイヤーTRPG】「下水道掃除」(異聞 ◆2Sc7DMXr7Iさん作成 改変）の内容

描写1
「まずは下水掃除などからどうでしょう？帰ってくるまでが冒険ですよ？」そう受付嬢に言われた君。
一人で行くには心細い、だが大人数で行けば実入りが少ない。金か、それとも安全か…
そうして見回した君はふと目があった、…そして君たちはうなずいた。

受付嬢に危険について聞いた場合「ええと、暗いことと臭い事とあとは怪物でしょうか」と、
「暗い」「臭い」「巨大鼠、巨大蟲、粘菌がでること」を教えてくれます。怪物知識判定を行ってください。
怪物の詳細について彼女は知りません。PLが初心者の場合、それとなく冒険者に話を聞くように誘導してください。
周りを見渡せばそこそこ冒険者が居ます。

受付嬢の事情　この部分を説明するかどうかはＧＭの判断です。
この依頼は臭い、狭い、報酬が少ないと、受け手がなかなか居ないにもかかわらず、定期的に出さねばならない依頼です。
そんな中依頼を受けてくれた冒険者に、感謝しています。同時に「また受けてくれないかな？」という打算もあります。


冒険者に聞けば「明かり」「狭いこと」「撤退」のことを聞けます。
中堅冒険者「松明焚いてると心なしか少ない気がする」「並んで歩けるだろうがだんびらぶん回すんなら一人が無難だな」
「まだ行けるはもう危ないってな、危なくなったらわき目も振らず逃げかえりな」

良いロールプレイをした場合（お金を出して酒を振舞う、武勇伝に付き合ったり）や交渉：難易度12に成功すれば「群れ」「怪我」「増援」について教えてくれます。
中堅冒険者「群れには気をつけろよ数は暴力だ」「怪我はこまめに直せよ奴ら血のにおいには敏感だからな」
「断続的に襲ってくる鼠を千切っては投げ千切っては投げ、いや嘘じゃねぇんだって」

中堅冒険者の事情
気のいい冒険者です。新人が死なないよう忠告してくれます。同時に情報に価値があることも分かっています。
話を聞くという手間を惜しむ相手に、わざわざ教えに行くほどおせっかいではありません。

出現モンスター：巨大鼠、巨大蟲、粘菌、偽貨

描写2
下水の中は暗く、においもキツイです。脂の腐ったようなすえた臭いがします。
側道は幅はせまい、入れ替わりは出来ますが同時に剣を振るうのは難しいでしょう。


明かりについて
明かりがなければ暗闇によるペナルティを受けます。明かりを落とした場合その衝撃で1D6で1が出たら即座に消えてしまいます。
（松明がない場合敵出現数に+1してください）
松明で攻撃する場合、P398のデータを参照してください。命中した場合1d6点の火属性のダメージを追加します。（ダメージはそれぞれ装甲値が有効です）
ただし命中した場合　2d6+【幸運】<10　で壊れ、2度目の命中では完全に壊れます。


においと消耗。
スタート地点に着いたら体力反射+【免疫強化】で目標値15の判定を行います。
成功すれば消耗せずに済みます。以降の判定は不要です。失敗すると1点消耗します。
失敗した場合、以降ターンが進むごとに成功するまで、体力持久+【免疫強化】で目標値12を行ってください。
失敗すると1点消耗します。目標値は3ずつ減少していきます。

長距離移動チェック
8ターン（松明1本）毎に長距離移動判定を行います。チェックごとに難易度に+2して下さい、これは累積します。
長距離移動判定：体力持久+冒険者+長距離移動：難易度12　成功すれば消耗せずに済みます。失敗すると1点消耗します。
休息をとった場合リセットします。

戦闘について
下水道はその狭さから通り抜けにくくなっています。移動妨害判定には常に+2の修正があります。

戦闘ではまず不意打ちチェックからスタートです。
怪物の知能による不意打ち(P570)で2d6+モンスターレベルと第六感判定(P160)で達成値の比べあいとなります。
複数種類のモンスターがいる場合、もっとも高いモンスターレベル１回で不意打ち達成値を出します。
第六感判定はPC側全員が振り、不意打ち達成値以上のキャラだけが主行動可能です。
第六感判定：知力反射+斥候or野伏or精霊レベル+【第六感】
第六感判定：先制判定では、同値はPC有利で裁定してください。

下水道はせまいので戦闘では前後の距離だけで判断します。出現距離は10ｍを目安にして下さい。
当然前方にいるキャラほど攻撃の目標になりやすくいです。
モンスターは手当てしてない負傷者を優先的に狙います。移動妨害される場合命中値を目安に判定してください。
巨大鼠、巨大蟲は「群れ」の特殊能力を積極的に使用してください

負傷したモンスターはモラルチェックを行います。忘れやすいので注意してください。


増援チェック　15マス以降で発生　処理は難易度によって変わりますが増援が発生しなければそこで終了です。

戦闘が終了したら増援チェックを行います。
2d6+【幸運】<8　つまり基準値8未満だと増援が現れます。イベントの出現数にあわせて増援数を設定してください。
難易度：優しい：増援は一回だけです。再度のチェックは必要ありません。
難易度：ふつう：再度のチェックして下さい。このとき基準値に-2します（これは累積します）
戦闘で主行動が余ったキャラは次の先制で+2の修正があります。

ラウンドが終了したら増援チェックを行います。
2d6+【幸運】<9　つまり基準値9未満だと増援が現れます。出現数を再設定してください。
難易度：厳しい：再度のチェックして下さい。このとき基準値に-1します（これは累積します）
難易度：厳しい：再度のチェックして下さい。



PCが逃亡する場合、因果力を使えば(P168)安全に離脱可能であることを説明してください。
因果力を使わない逃亡の場合、判定に成功すれば走り抜けて逃亡に成功しますが、次のターンの最初の判定に-4のペナルティがあることを説明してください。もし次のターンで判定が行われなかった場合、ペナルティは消えます。

継戦カウンターについて
このゲームでは終了時に累計で12点±4程度の継戦カウンターが溜まることを想定しています。
継戦カウンターが累計で9を超えていたら因果力による逃亡(P168)を説明してください。すでに説明していても改めてしたほうがいいでしょう。


回復
休憩や手当てはイベント解決したマスで行うことが出来ます。
環境がよくないので休憩による継戦カウンターの減少は1です。この効果はシナリオ1回だけであることを説明してください。
呪文等で休息をとる場合は継戦カウンタを3減らします。睡眠はできないとしてください

0.スタート地点：まず悪臭チェック
1.何も無いようだ
2.何も無いようだ
3.銀貨を見つけた：銀貨を一枚取得する
4.何も無いようだ
5.巨大蟲だ：1d3体登場する
6.何も無いようだ
7.銀貨を見つけた：銀貨を一枚取得する
8.何もないように見える：明かりがなければ巨大蟲1d3体+1と戦闘(明かり補正済み)。
9.何もないように見える：負傷した人が居れば巨大鼠が登場する、PC人数+1体。居なければ未解決として残す。
10.巨大鼠だ：1d3体登場する

描写3、合計が10を超えたら：下水道は複雑な分岐は無いようだ。明かりさえあれば入り口まで戻ることは容易だろう。

11.何もないように見える：本当に何も無い
12.何もないように見える：負傷した人が居れば巨大蟲が登場する、PC人数+1体。居なければ未解決として残す。
13.何もないように見える：粘菌による不意打ち1d2体
14.白磁等級の遺体を見つける：粗悪な武器ひとつと認識票を手に入れる。持ち帰れば銀貨20枚謝礼が出る
15.バックアタック！巨大鼠だ：1d3体登場する、不意打ち判定にボーナス+2
16.何もないように見える：本当に何も無い。気のせいだったようだ。
17.巨大蟲だ：1d3体登場する
18.バックアタック！巨大鼠だ：1d3体登場する
19.何もないように見える：負傷した人が居れば巨大鼠が登場する。PC人数+2体。居なければ未解決として残す。
20.バックアタック！巨大蟲だ：1ｄ3体登場する、不意打ち判定にボーナス+2

描写4、合計が20を超えたら：代わり映えしない風景、不意打ちの警戒はなかなか疲れる。帰りの道まで考えると億劫な気分になってくる。歩き詰めて少し疲れて

きたようだ。

21.何もないように見える：粘菌による不意打ちPC人数体
22.銀貨を見つけた：偽貨が襲い掛かってくるPC人数+1d3体、全て倒せば銀貨PC人数+1D3枚
23.銀貨を見つけた：銀貨を一枚取得する
24.何もないように見える：負傷した人が居れば巨大鼠が登場する、1d3+1体。
25.巨大鼠と巨大蟲だ：巨大鼠と巨大蟲それぞれ1d3+1体
26.何もないように見える：明かりがなければ巨大蟲2d3体+PCと戦闘(明かり補正済み)。
27.バックアタック！巨大鼠と巨大蟲だ：巨大鼠と巨大蟲それぞれ1d3+1体、不意打ち判定にボーナス+2
28.銀貨を見つけた：偽貨が襲い掛かってくるPC人数+2d3体、全て倒せば銀貨2D3+1枚
29.何もないように見える：粘菌による不意打ち3d2体
30以上.これ以上先はない。粘菌にたかられてる白磁等級の一党の遺体を見つける：その場を立ち去る事も出来ます。この場合判定は必要ありません。

描写5、白磁等級の一党の遺体はすでに白骨化しており粘菌にやられたであろうことが見て取れる。武器も腐食しており辛うじて認識票だけがその身の証を立てている。

30以上で戦闘を行う場合その場合彼我の距離は15ｍとしてください。不意討ちを行う場合は全員が隠密判定12に成功すれば可能です。
緑粘菌1体（ボス）を含む2d2体の粘菌を倒せば、粗悪な武器1d2個と認識票を1d2枚手に入れます。持ち帰れば1枚銀貨20枚謝礼が出ます。


帰りについて
現在地から1d6を振り「0.スタート地点」になるまで減らして行ってください。30を超えた場合は30から減らして行ってください。

描写6、爽やかな風の感触、温かい日差し、なにより新鮮な空気があなたたちを迎え入れます。


依頼報告について
「お疲れ様でした。冒険者さん」成功にせよ失敗にせよ受付嬢は冒険者を労ってくれます。失敗したからといってけなすような言葉は厳禁です。

成功した場合
受付嬢「大変ご苦労様でした。依頼達成を確認しました。」彼女は笑顔で君たちを向かいいれてくれます。
受付嬢「実はこの依頼は定期的に出しているんですが、なかなか受け手が居なくて･･･本当にありがとうございました」と朗らかに、報酬である銀貨を渡してくれ

ます。「もしよろしければまた受けてください」と次の報告をする冒険者に対応します。
→死者が出た場合
受付嬢「依頼達成を確認しましたが、その時の様子などを報告してくれますか？」彼女は感情を抑えた声で話しかけてくれます。手元には死亡報告書があるのが

見えます。一通り聞き終わった後「お疲れ様でした」と、疲れた表情で報酬の銀貨を渡してくれます。

失敗した場合
受付嬢「すいませんが、依頼未達成です。」彼女は申し訳なさそうに言った後「でも！まずは皆さんが帰ってきたことが何よりですよ」と続けてくれます。
→死者が出た場合
受付嬢「依頼未達成うえ手間ですが、その時の様子などを報告してくれますか？」彼女は感情を抑えた声で話しかけてくれます。手元には死亡報告書があるのが

見えます。

認識票について
受付嬢「照会しますので後日謝礼が出ると思います」と寂しげに言います。
ゲーム的な処理としては終了時に渡してください。

偽貨について
受付嬢「私ははじめて聞きますねぇ」そういいながら報告書に書き加えます。
もしかしたら大きな陰謀の影の一端かもしれません、まったく関係ないかも知れません。いずれにせよ軽く流してください、ただのシナリオフックです。

ゲーム終了時の処理。
成功した場合　経験点1000　因果点ボーナス経験点　成長点3点　（GMの判断で因果点ボーナス経験点なしにしてもかまいません）
失敗した場合　経験点は500　因果点ボーナス経験点は無し　成長点3点（経験点は500はこのシナリオの特別処理です。GMの判断で無しにしてもかまいません）

手に入れた銀貨を頭割り、PL間で同意が出来ているならそのように処理、そうでないなら端数はみんなで夕食に使ったと提案して下さい。

注意！　仲間割れについて
場合によっては、味方を殺して依頼を独り占めしようとするPCが現れるかも知れません。その場合「祈らぬもの(NPC)」になると警告してください。
それでも仲間割れがおこった場合、即座にシナリオを終了してください。該当キャラはNPCとなり、二度とPCとしては使えません。
ゲーム終了時の処理は失敗したものとしてください。