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😶 アフターストーリー②:『或る教師の手記』 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) 先の文章でも書いたことだが、私は元々灰色が広がる世界に住んでいた。そして、苦難が続いたものの何とか世界の改変というものに成功したのだ。しかし、一つだけ予想外のことが起きた。 それは、或る少女と共に暮らすことになったことだ。先に言うが、私は世間一般的に言うロリコンでもなければ、犯罪者でもない。私は、身寄りのない少女に居場所を共有し、名前を与えただけなのだ。そのことだけは、絶対に間違えてはならない。 その少女に記憶はなく、当然のように変える場所もなかった。私は、『彼』に渡された住所がシェアハウスということで丁度いいと思い、他の住民同様、居場所を共有することとなったのだ。最初のうちは、他の住民から煙たがられるような反応が来ると思い、身構えていたのだが、そんなことはなく誰もかれもが受け止めてくれた。そのとき、俺は初めて家族とは何かという事を感じ取ったが、これはまた別の話だろう。 さて、その少女の名前の由来なのだが、正直なところただの連想ゲームに過ぎないというのが真相だ。偶々そのシェアハウスの庭で『スイートピー』の花が開花し、偶然アネモネの種子が植えられていて。そして、植物と紅茶に関して軽く知識を持っていた。それだけだ。全てが偶然の産物であり、特別な意味はない。 スイートという単語から甘い物と連想し、茉莉紅茶(ジャスミンティー)。白いアネモネから、白い花が思いついた。 書けば書くほど、単純な思考で嫌になってくるが、本人はとても満足していたから俺もその喜びを素直に受け取ることとしようと思う。『白花 茉莉』(シロバナ マツリ)。彼女の新たな生に幸せであることを祈る。 ―――『希望の門出』水無瀬 コウ
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