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2020/11/23 10:09
😶 湖の再生・枯れはてた地に緑が戻る (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)「枯れはてた地に緑が戻る」 作者、ルドウィグ・ナインハーブ 誰がために、という問いをしたことがあるだろうか? 此度、賞金稼ぎの身である自分たちに湖再生の依頼を賜ったが その詳細は、壮絶なものであった。 過去、戦のためだけに人の生活、生命体の拠り所である湖を埋め立て 過酷な砂漠にしたという悪しき歴史があったという。 たどり着いた先にいた方々との話によれば、再生の術は既にあり 問題となるのは、今砂漠にすんでいる者たちである、とのこと。 まずは、と彼らと話したところ、土地を気に入って住んでいるわけではないという。 住まう理由、それは彼らの宝が盗まれたということにあった。 宝を奪還するためにここに居る他ない、その盗人は遺跡にいるというが… 交渉をし、賞金稼ぎ達が宝を奪還するというと 彼らは快く応じてくれた。宝さえ戻るのならば、立ち去ると。 砂漠に住まう者たちの宝を探し遺跡へと、我々は向かった このときには、ただ2人。心細いという気持ちが無かったと言えば嘘となる。 賞金稼ぎと言えど、農村のせがれでしかない自分と偶然出会った男 それでも遺跡を調べるうちに、盗賊についての詳細が分かった。 不死身と呼ばれるその男、盗賊団のリーダーことコシチェイ 彼はおぞましい術をもって、仲間たちを殺し合わせ その後も自分の駒として使っているという。 そんな中、遺跡で1人の男、すでに死者となったラザロフと出会った。 彼は脅され従い、妻子の命のために仕えていたが… 先ほど言ったように、コシチェイは殺し合わせると言う暴挙に出ていた。 死後も勤勉であった彼だが、それは許せないことだったのだろう 我々はともに、コシチェイを倒すと誓ったのである。 3人で進む遺跡は、コシチェイの手により改造されていたのか 罠と思わしきものがあり、仲間の知恵とラザロフの記憶により ようやく、コシチェイの元へとたどり着いた。 このとき、すでに我々はこの誠実で勤勉な男ラザロフを仲間と認識していた 死者であるとしても、彼はとても良き人間であった。 彼のためにも、砂漠の民のためにも、コシチェイを倒さねば 賞金稼ぎは協力し、片方は攻撃を引き付け片方は宝を奪い ラザロフは勇敢にも戦った。その結果、術によってとどめられし魂は、天へと帰る。 来た時と同じ2人となり、我々は遺跡に石碑を立て、去った 以後この場所に、悲劇が訪れぬことを願い、彼の安らぎのために。 宝を手にして戻れば、そこには再生計画を進めし仲間と 宝が戻ると予知した砂漠の民がいた。聡明な民である。 砂漠の民も去り、そして湖は以前から取り組んでいた方々の手で再生し その時、空に虹がかかった。 ラザロフだ。そう感じたのは自分だけではなかったのだろう。 湖は無事再生し、人々は喜び、仲間は天より祝福してくれた。美しい光景であった。 誰がために、この光景はあるか? 心に問うが、きっと、悪しき歴史の上に生きる人々のためだと著者は思った一件である。
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2020/11/23 10:09
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