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2024/04/15 00:15
😶 【雑記・長文】第2回My Favorite Villain (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)はい、本日も卓がなくいい感じにお酒が回ってまいりました。 本日紹介するは、僕のヒーローアカデミアより、ジェントル・クリミナルいってみましょう。 迷惑系youtuberです。 はい、彼を一言でいえばこれに付きます。数多くのヴィランが登場するヒロアカにおいて、お笑い要員の色合いが強いジェントルをなぜ推していきたいといいますと、誰もが彼に成りうるからです。 動画投稿系ヴィランとして活動するジェントルは、6年以上も犯罪行為をネットにアップしながらヒーローや警察の手を逃れるやり手ですが、いかんせん起こす事件が小さいことや犯罪動画ゆえにすぐに削除されてしまうことから一部界隈では有名程度の小悪党です。 本編へ登場したエピソードも、知名度向上のために雄英高校の文化祭への侵入しようとしたところをデクに見つかってしまうという、仕様もないうっかりからのバトルでした。 これだけならばギャグ回としか思えないのですが、始まってみればヒロアカ屈指の名エピソードと言っても過言ではありません。 なぜかといえば、要員は二つ。ひとつはジェントルがデクの、そして誰もが成りえた成れの果てと言う事。そして、ジェントルを語るうえで決して欠かせない相棒ラブラバの存在です。 そもそもジェントルは『教科書に載るような偉大な人間になりたい』という夢をもつヒーロー志望の少年でした。 しかし、悲しいかな少々お頭が弱いのと運が悪いことが重なり、高校では留年してしまう上、出くわした事故にとっさに助けに飛び出したらヒーローの邪魔になってしまい、公務執行妨害。 高校を退学になり、家族からも勘当されてしまったジェントルは夢を諦めてしまいます。 人生の転機が訪れたのはフリーター生活を初めて数年たったころ。出会ってしまったのです、ヒーローとして活躍するかつての同級生と。 若くして成功した同級生を、僻むことなく素直に称賛するジェントルですが返ってきたのは無情な一言「すみません、誰でしたっけ?」。 その瞬間、彼はかつての夢『教科書に載るような偉大な人物』を思い出し、『誰の記憶にも残らず、何者にも成れない』恐怖から暴走が始まるのです。そう、たとえ悪名であろうと自分の名前を歴史に刻み込むのだと。 そうして犯罪行為と動画投稿を始めたジェントルですが、投稿する動画が『不祥事企業への制裁』であったり、ハッキングから押しかけて来たラブラバに怯えつつ受け入れ気遣う様子などから、彼の根っこは真面目で優しい善人なのがにじみ出てくるところが憎めません。 たった一人自分を肯定してくれるラブラバ、引きこもりの自分に光を見せてくれたジェントル。 共依存と言えばそれまでですが、互いを本気で想い合うからこそデクとの戦闘に深みが出てきます。 戦いの中、互いの想いをぶつけ合うジェントルとデク。 「この夢もはや私一人の物ではない。諦めろと言われて諦められるものではない。夢に焦がれる想い、君もわかるだろう」 「そこまでわかっててなんで文化祭だ!何で雄英の想いを踏みにじられるんだ!」 「それはもうそういうもんだろ!」 まっすぐなデクの姿に、半ば自分の間違いに気が付きつつ支えてくれるラブラバの為にも止まることのできないジェントル。 生来の優しさからか、紳士足らんとする心構えからか。暴力を好まず戦いにおいては反撃と逃走が主体でしたが、今回に限っては恥も外聞も、おのれの流儀すら捨てて全力で攻撃を加えていきます。 そんな彼をデクは笑いません。 「同じだジェントル。僕だけの夢じゃない!身の丈に合わない夢を!心の底で諦めてしまっていた夢を!笑わないでくれた!認めてくれた皆に!応えたい!」 ヒーローとして、真正面から向き合ってくれたデクとの激闘の末、ジェントルは力を使い果たして敗北してしまいます。しかし、彼の中に残ったのは悔しさや憎しみではありません。 想いを吐き出して、吐き出して。最後に残ったのはラブラバのことを想う心。 自分が何になりたかったを思い出した彼は、雄英文化祭もラブラバも守るために茶番ともいえる自首でこの騒動を納めます。 多くの人は夢を持ち、そして破れていきます。それ自体は仕様がないことなのかもしれませんが、現実と理想の折り合いがつかず一歩踏み外した瞬間、手段を違えてジェントルとなる可能性は誰にでもありえるのです。 「夢を思い出してしまった。怖くて走り出してしまった。たとえ間違った道だとしても」 同じ思いを抱くヒーローに止めてもらい、人生をやり直すジェントル・クリミナルのその後の活躍は、ぜひ直接見ていただけると嬉しいです。
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2024/04/15 00:15
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