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😶 ルリルラとはなんぞや?③ (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)昨日に続いて絶対奏甲に関して書いてみようと思う。 幸いなことに、抜けていたところを突っ込んでくれた方が居たので、 予定を変更してまずそこから始めたいと思う。 絶対奏甲の成り立ちに関しては複座型から単座型へのシフトを 遂げていたことに関しては、実はそれっぽい記述が読者参加版の頃にある。 初代複座型であるハイリガートリニテートが最古の(ないしそれにちかい頃の)奏甲である事が 示唆されているので、これに関しては元から設定されていたものなんだと思われる。 が、それと同時に 複座型から単座型へのシフトを改良と呼称することに関しては 若干の疑問を挟ませてもらいたい。 と、いうのもルリルラという作品を見た(あるいはプレイした)人ならば わかると思うが、この兵器、とにかく安定しないのである(TRPG版はとくに)。 漫画版でも何度か描かれているこの機体の不調は、指摘にあった通り英雄と歌姫の関係が習熟、 練度が上がることによってある程度の改善は図れる。 ……図れるのだが、とりあえず読者参加版の際にあったこれに関する記述を掲載してみようと思う。 歌姫の能力パラメーターは絶対奏甲のそれに対応し、影響する。 「発声」にすぐれた歌姫に適した機体もあれば、逆に強すぎる「発声」が足かせにしかならない機体もある。 この相性によって、「機体の性能は30%から200%の間を木の葉のように揺れる(赤銅の女王による)」という。 [出典]読者参加版 幻奏戦記Ru/Li/Lu/Ra 第二回 いくらなんでもブレ幅が酷過ぎないだろうか? 機体相性だけでこれである。英雄と歌姫との連携が上がるまで待っていたら どれだけ言う事を聞かない機体に振り回されるかしれたものではない。 加えて、読者参加版では各絶対奏甲には行動精度というステータスが設定されているのだが、 ハイリガーはこれが他の機体と比べて異常に高いのだ。 全部あげると流石にキリがないので一部をあげるがシュヴァルベが65%、 量産機最高がヘルテンツァーで80%、対するハイリガーが95%である。 流石にそこまで酷くはないであろう事を前提として、 あえて過剰表現をするなら、3発に1発ジャムる銃と、10発に1発ジャムるかどうかの銃の違いである。 正直勝負にならない。 繰り返すが絶対奏甲は兵器である。何はなくても信頼性が第一である。 作中でもそこいらへんを赤銅の女王ふくめ工房組ははき違えているのか、 絶対奏甲を芸術品か伝統工芸かなんかかと同列に扱っている様子が散見されるので、 これにあってはさもありなんというところではあるのだが、乗る側として言わせてもらうとたまったものではない。 英雄はアーカイア側の情報を一切持たずにくるわけだから、まずは 操作精度、歌術精度など諸々が上昇すると明言されている複座型を基本にするべきであると工房側には強く提言したい。 ただ、これに関しては一応フォローを行うと、そもそもとしてアーカイア側は奇声蟲討伐にあたって 英雄に一定以上の習熟期間を設けるつもりだったようで、(ドラマCD版で初期は訓練期間があった ことが言及されている)あくまでポザネオ島迎撃作戦などの行き当たりばったりの作戦がイレギュラーであり、 当然ながら英雄大戦のような英雄対英雄による戦乱の長期化に関しては想定していなかったのだと考えられるので、 基本として一定以上のペアでの運用を前提とした単座が量産されたのだと思われる (個人的には複座式がすたれた理由はもう一つあると考えているがそれはまた次回)。 そしてもう一つ、絶対奏甲の稼働距離についてだが これに関しては申し訳ないが(公式も含めて)全面的に反論させていただきたい。 と、いうのもこのルリルラという作中の世界にあたるアーカイア、実はかなり狭いのである。 公式の地図を見る限りオーストラリア大陸くらいのサイズしかない。 これをベースにざっくり考えると400kmもの活動範囲が維持できるのなら、 場所によっては(例えば牙の海とか)1機の絶対奏甲でほぼ全域をカバー出来てしまうことになってしまう (実際、漫画版の作中でイクスが海を越えているシーンもあるのだが)。 これを問題として取り上げるのには理由がある。 出典が見つけられなかったが、作中の絶対奏甲の飛行速度の平均が 時速60~80km前後ということらしいのであの世界の機体は乗用車程度の速度しか 出ていないとなっている(戦闘ヘリで300km以上、通常ヘリでも200km出るものもあるので 基本ヘリ以下となる)ようなのだが、諸々の演出を見る限り、 明らかにもっと速度が出ている(そもそも80kmではグライダーと大差無い!)。 シュヴァルベの後継機のヴルムが戦闘機形態になるのも鑑みると、 どう考えても大戦中期以降の飛行型は500~800kmは出ているようにしか考えられないので、 そんなものが乱立していると考えると海からあまり離れていないアーカイア各国の首都は 軒並み海からの空爆で火の海である。 特に英雄大戦初期は白銀の暁が海を抑えているので、トロンメイルとかシュピルドーゼは あっさり焼け野原になりかねない。 同時に、割と作中で英雄と歌姫が同時に前線に来ていることにも同様の疑問がつきまとう。 オーストラリア大陸が縦断する場合、ざっくり5000kmらしいので、ヴァッサマインが ざっくり3分の1だから端数切り捨てて1600km。 4機~5機でリレーを行うと縦断出来ることになるわけだがヴァッサマインの各都市から ストーリー上で舞台となった各要所はこの距離でいうと1機で移動可能な距離の中に大抵収まる。 この距離が本当だとすると歌姫『後方の主要都市で紅茶を飲みながら英雄の支援が出来る」のである(ヴァッサマインより国土の狭い、ハルフェアやファゴッツなどは尚更である)。 では何故大した意味もないのに英雄と一緒に前線に出てきているのか? それが絆だと見るのか、監視だと見るのか、なんらかの必要性があるとみるのか、 はたまた公式の縮尺が間違っていると見るのか、それは読んでくれた人の想像にお任せしたいが、 少なくともストーリーとして考えると無い話であるのは間違いない。 まぁ、そんな理由からも私の見解としては絶対奏甲の稼働範囲というのは歌姫から もっと狭いものではないかと考えている(リプレイはじめ作中で歌姫からあまり距離を取ろうとしないのも事実であるし)。 具体的に言うと戦闘行動が必要な場合、極端に歌姫との必要距離が狭まるのではないかと考えている。 ただ、正直、(今回に限った話では無いが) 私の考察に関しては作中のこういった疑問点を羅列して、 それを資料や作中の演出など元に理論づけて埋めてみよう、というところがベースになっている。 かなりザルな考察なので批判、反論もあろうかと思うのだが、 こういったところも一つの楽しみと思って矛盾、意見などバシバシ指摘していただければ幸いと思っている。 と、言ったところでかなり長くなってしまったし今回はとりあえずこのへんで。 また次回改めて絶対奏甲に関する私の考えを書きたいと思う。
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