霞さんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😆 夏の夜にホラー系RPG「インセイン」はいかがですか。。。 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) こんばんは、霞です。 今夜はセッションがないので、「世にも奇妙な物語」を見ながら、 ホラー系RPGの「インセイン」の【魅力】をご紹介してみたいと思います。 サイコロフィクション系の「インセイン」は、 しばしば「RP重視」といわれますけど、 実は、RP苦手な人でもセッションを滞らせることなく進行できますので、 むしろRPや推理が苦手な人にもお薦めなシステムだったりします。 なぜそうなのかも、順番にご説明していきます。 ・・・ 「インセイン(InSANe=正気じゃない?)」は、 「マルチジャンル・ホラー」というだけあって、 クトゥルフ神話的な宇宙的恐怖から本格的SFホラー、 ゾンビもののようなパニックホラー系から本格的なゴシックホラー、 さらにサスペンス系やホラー要素少なめの推理ミステリ系まで かなり広いシチュエーションを再現できる懐の広さがあります。 サイコロフィクション系のシステムとしての特徴は、 1⃣ 秘匿ハンドアウト制 2⃣ シーン制 3⃣ 判定は、2D6の上方ロール になります。 ________________________________ |魅力❶|PCにも秘匿された背景設定「心の闇」がある| 「秘匿ハンドアウト制」で、PC(逢魔人)たちもそれぞれに (セッション開始時には他のプレイヤーには秘匿されている) 【秘密】や【本当の使命】等「心の闇」を抱えていたりします。 「秘匿ハンドアウト制」は徹底していて、PCだけでなく、 シナリオ内のゲーム的要素(人物・場所・情報・重要アイテム等々)は、 基本的にすべて【秘密】をもつ「秘匿ハンドアウト」の形でまとめられています。 (最初、カードゲームの延長なのかと思いました...。) あるハンドアウトの【秘密】を調べることで、 新たなハンドアウトが公開されることもあります。 (ハンドアウトをめくって裏の【秘密】を知るためには、 後述する調査判定に成功する必要がありますが...) プレイヤーたちは、次々とハンドアウトの【秘密】を暴きながら、 事件の真相に近づき、物語は紡がれていきます。 ・・・ 調査対象がハンドアウトの形で提示されていますので、 なにを調べたらいいのかわからなかったり、 真相とまったく関係ないことを調べて時間を浪費したり、 大きく逸脱してしまったりして、 セッションが滞ることがありません。 とはいえ、同じシナリオであっても、 どのハンドアウトを、どのような順番(シーン)で、 誰(どのPC)が調べるか、どういう演出(RP)をするか、 で、セッションで紡がれる物語はオリジナルな展開になっていきます。 ________________________________ |魅力❷|シーン制なので全PCに平等に見せ場がある!| ゲームの中心となるメインフェイズは、サイクルを回すことで進行します。 プレイヤーは、1サイクルに1回、シーンプレイヤーが回ってきますので、 初心者さんでもベテランさんでも、RPがうまくてもそうでなくても、 発言機会やゲームへの参加機会は、平等に確保されます。 ________________________________ |魅力❸|プレイヤーがルール上でやらないといけないことがシンプル!| シーンプレイヤーが担当するシーンでやることは、 1⃣「ドラマ」シーンにするか、「戦闘」シーンにするか決めて、 2⃣シーンに参加するキャラクター(PC・NPC含め)を決めます。 3⃣「ドラマ」シーンの場合、ルール上できることは、決まっていて、 ① ハンドアウトの【秘密】を「調査」するか、 ② 他のPCとの間で【感情】を取得するか、 ③ 生命力や他のPCの潜在的狂気を「回復」するか、 3つのうちから選択します。 どれを選んでもプレイヤーがやらないといけなことは、とてもシンプルで、 ①「調査」であれば、どのハンドアウトの【秘密】を、どの《特技》で調査するか、 ②「感情」であれば、どのPCと、どの《特技》で感情を結ぶか、 ③「回復」であれば、どのPCを、どの《特技》で回復させるか、 を選択して、サイコロ判定すればよいだけです。 もっとも、自分の手番はそのシナリオで設定されているリミット数 (=サイクル数と同じ数(標準的には3サイクル))しか回ってこないので、 どれを選択するかで大いに悩むのですけどね…。 判定も、シンプルで、シーンプレイヤーが任意の《特技》を選んで判定します。 自分のPCが修得している《特技》を選べば、 2D6で5⃣以上、つまりほぼ6分の5の確率で成功します。 失敗しても、リソースを消費して振りなおしできる救済措置もあります。 ________________________________ |魅力❹の表|だからRPに専念できる!!| そういうわけで、サイコロフィクション系は、 一般的にはRP重視だといわれることが多いですけど、 それはRPを多用してもセッションが脱線しにくいよう、 セッション進行周りのルールの枠組みがしっかりしている故です。 判定時にどの《特技》を用いるかという「ゲーム的な選択」に、 「物語上の整合性」をもたせるために、 プレイヤーはロールプレイで自由に「シーンを演出」できます。 RPは、そのために必要になってきます。 ________________________________ |魅力❹の裏|だからRPが苦手でも困らない!!| でも、 「判定のために選択した《特技》が妥当であることを ロールプレイで演出しないといけない(RP=義務)」 とは、実はルルブのどこにも書かれていません。 GMやシナリオで《特技》が指定されている判定を 別の《特技》で代替する場合だけ、 なぜその《特技》で判定することが妥当なのかを、 プレイヤーはGMに説明(説得?)する必要があるだけです。 ですので、RPに苦手意識がある人でも、 とりあえず、どの《特技》で、どの判定をするのか選択して サイコロを振ってさえいれば、 実は「RPなし」でもセッション進行に支障がでることはなく、 セッションは滞りなく進行しちゃうのです。 (判定に失敗しても、次のシーンプレイヤーの手番に移るだけ) ・・・ 一方、クトゥルフ神話TRPGでは、 たとえば、単に、「扉を閉めます。」という宣言でも、 音がしないようにそっと閉めるか、バァーンと閉めるかで、 結果が変わってくるかもしれません。 RP次第で判定が必要になったり、 判定で用いる〈技能〉が変わったりするかもしれません。 ですので、プレイヤーは、 「PCの行動を細かく描写(=RP)する」必要があります。 単に、〈目星〉の判定をするにしても、 具体的に、なにをどう目星するのか、 「PCの行動を細かく描写(=RP)する」必要があります。 そういう意味では、 「判定に伴う行動の描写(=RP)」が必要とされる クトゥルフ神話TRPGの方が、実は「RP重視」だといえなくもありません。 (ルール的判定とRPが不可分になっているという意味で) ________________________________ |魅力❺|狂気の連鎖が止まらない!!!| 「インセイン」の恐怖や狂気は、 クトゥルフ神話TRPGの正気度(SAN値)に相当する 「正気度」というリソースに加えて、 「狂気カード」という2つのゲーム的要素で表現されています。 ハンドアウトの【秘密】を暴いたときに、 ショックで正気度を失ったり、 「恐怖判定」を強制される場合があります。 恐怖判定に失敗したPCは、「狂気カード」を引くことになります。 狂気カードは引いただけだと【潜在的恐怖】として秘匿されていますが、 指定されたトリガー条件を満たしたときに【顕在化】して(公開して)、 狂気の(ルール的)効果が表れます。 そして、【顕在化】した狂気カードの枚数が、 正気度を上回ると【錯乱】状態になってしまいます。 場合によっては、ある狂気カードの効果が 他のPCの(潜在的)狂気カードのトリガーになって、 次々と狂気の【顕在化】が連鎖することもあります。 狂気の連鎖は、インセインの醍醐味の一つといえるでしょう。 ちなみに、狂気カードの山札が尽きると、「濁流エンド」といって、 その時点でシナリオは強制終了(最悪の結末)となります。 ________________________________ |魅力❻|「儀式」がクライマックスを盛り上げる!!!| ボス戦に相当する、クラマックスフェイズは、 事件の真相となる怪異と対決するフェイズです。 対決といっても、ファンタジー系のように ふつうに戦って勝てるような相手ではないことが多いので、 (殴って勝てるんだったら”ホラー”にならないですもんね) 「逃げる(=生き残る)」ことが目標だったり、 「儀式を完成させる」ことが目標だったりになります。 わたし的に、この「儀式」というルールが秀逸だなって思っています。 (儀式はシナリオ毎に設定されていて、儀式がないシナリオもあります) 「儀式」もハンドアウト(秘匿情報)になっていて、 物語の進展に伴って、怪異を封じたり祓ったりする 切り札的な情報として取得できます。 儀式は、いくつかのステップ(判定)を重ねて完成させるんですけど、 PCたちがそれぞれの得意な《特技》で、協力しながら、 儀式の完成に貢献できるようになっています。 また、必ずしも魔術的な「儀式」ばかりではありません。 たとえば、車にガソリンを入れて、エンジンに点火して、 狭い道を猛スピードでとばして逃走する、 というシチュエーションも「儀式」の手順で再現できます。 「ガソリン」や「車のキー」といった「プライズ(=シナリオ上の 特別なアイテム)」をメインフェイズで入手していることが 判定の前提条件になったりすることもあります。 怪異の攻撃を回避したり、耐えたりしながら、 儀式を1ステップ(1手番)ずつ、 完成に近づけていかなければなりません。 儀式が完成するのが先か ―――、 それともPCたちの命運が尽きるのが先か ―――、 みたいな、ホラー映画によくあるスリリングな展開を楽しめます♪ ________________________________ 以上、いろいろと書いてきましたけど、 まだまだ伝えきれていない魅力がたくさんあります。 (ルルブがリプレイ・サンプルシナリオ付で税込で1,650円とか...) でも、一番のおすすめポイントは、「インセイン」で同卓する人達が とてもステキなGMさんやプレイヤーさんばかりだということです。 RP好きなプレイヤーさんが多いと思いますけど、 ここの日記でしばしば批難の対象にされるような迷惑RPをする人と 同卓したことは一度もありません。 リプレイを読んで、ずっとやってみたいなって思いながらも 積みゲーになっていた「シノビガミ」や「インセイン」を ここで遊ばせていただくようになってから、 こんなにハマることになったのも、 同卓のGMさんやプレイヤーさんに恵まれたからだと思います。 RP好きなプレイヤーはもちろん、 RPに苦手意識があるプレイヤーでも楽しめる、 マルチジャンルホラー「インセイン」、 (控えめにいっても)お薦めですっ!! というわけで、気づくと随分と長くなってしまいましたが、 今日も長文に最後まで目を通していただき、 ありがとうございましたっ。 ・・・
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。