マスターさんの日記 「少し寄り道 コンベンションのお話」

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2022/08/25 02:13[web全体で公開]
😶 少し寄り道 コンベンションのお話
 「事前準備が7割」の事前準備のお話、第二弾……を書こうと思ったんですが、そういや昔っから同じ話してるよなぁ、と思って過去の日記を漁ってみたところ、このあたりがルーツなんじゃないか、ってのをサルベージ。
 2013年ですって、奥さん。

 ちょっとオンセとは環境が違う、コンベンションについての話です。

 一応、コンベンションってのは何かって言いますと、テーブルトップでTRPGが遊びたい! と思っている有志が集まって遊ぶイベントです。主催者が地元の商工施設の会議室なんかを借りて、参加者全員で会場費を分担して一日遊び倒します。
 コロナ禍でめっきり開催数は減ってしまいましたが、捜せばまだ存続しているところもたくさんあるよ。

 コンベンションには色んな人がやってきます。そんな人たち相手にGMをやるにはどうしたら良いのか。また、GM過多となった時、どうやって居並ぶ他のGMよりも「自分の卓を選んでもらうのか」。
 そんな事を考えて文章化したものがこちらになります。


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タイトル:コンベンションGMで気を付ける事のあれやこれや

・注意点その一 プレーンなゲームを目指す
 同じシステムを遊び続けているとマンネリ感や物足りなさが出てくる訳ですね。そのシステム自体は好きなんだけど様式美や類型化が出てきてしまい、ちょっと違う味が欲しくなる。
 当然メーカー側もそれは承知しています。そういう違う味を提案する為に各種サプリメントを発売するのです。
 それでもヘビィユーザーに物足りない訳で。
 ついつい新味が欲しくなって追加のルールを加味したくなります。ハウスルールもこの範疇です。
 GMとしてはサービス精神の現れと言っても良いでしょう。

 だけどちょっと待って。
 それは本当に面白い方向に作用しているの? それを組み込まなくても工夫する事で解消or代用できるルールはないの? 

 サービスは相手が喜んでこそのサービスなのです。

 特にコンベンションにおいてここは細心の注意を払うべき部分だと思います。
 コンベンションに遊びに来たプレイヤーさんは、そのシステムをプレーンな形で遊びたいと思っている人が大多数を占めていると思います。ハウスルールなんてそれこそホームセッションで遊べや、ってな話です。
 プレーンなゲームを遊びに来たのに、卓に着いたら奇妙なルールが存在している。特殊な設定を押し付けられる。
 そんなのストレス以外の何物でもありません。

 まずはプレーンなゲームを心掛ける。
 シナリオ進行上、止むを得ない場合は最初のプレゼンで周知徹底する。
 基本的な事ですが大事な事です。



・注意点その二 プレゼンテーション
 プレゼンの話が出たので。
 プレゼンを面白くする事で集客は必ずアップする。
 ぶっちゃけプレゼンタイムで他のGMのプレゼンが面白かった場合、マジ焦ります。
 ヤベ、客喰われた。こう思った時点で既に負けてる。(笑)
 特に同系列のシステムだと戦々恐々としますね。集客が悪いとプレイヤー諸氏から「オメーのプレゼン面白くねーんだよ!」って言われてるようで。

 「面白い」ってのは語りの面白さ、シナリオの牽引力、すっきりとした説明、ウケを取れるか。そんな諸々全部をひっくるめて。あとシステムの「強さ」ってのも影響します。
 この「面白い」ってのにはベクトルがあって、プレイヤー諸氏はその要素を天秤に掛け、今日遊ぶ卓を決定しているんだと思う。

 例えばシリアスなシナリオよりもコメディシナリオをやりたい人は、プレゼンでそう言うシナリオ傾向の卓がないかと言う事に重きを置いてプレゼンを聞いています。
 「魔神を倒す!」って同じコンセプトのシナリオで、深淵と迷宮キングダムで比べたらどう考えても迷宮キングダムはコメディだろ。そうなるとやはり耳の傾け方が変わります。
 プレゼンをテキスト化して読み上げるGMならば、そのGMの用意の気合の入り方と誠意が伝わってきます。
 語りが面白いプレゼンなら、シナリオがどう転んでも楽しく導いてくれそうです。
 それらを吹ッ飛ばす程の力があるのは「今日はこのゲームを遊びたいッ!」って言うシステムの力だけなのです。

 極論ですが。
 なんでも良いから立卓を目指したい! って言うならば、まずそのコンベンションで最もシステムに力のあるゲームを選ぶべきだと思うんです。
 例えば、〇〇ならN◎VA、△△ならアリアン2eのような集客の見込めそうなゲームを狙うのは方向性としては否定しません。
 卓が成立しない事にはGMは出来ないのです。

 GMがやりたい「だけ」ならそのコンベンションの動向(流行り)に合わせるべきです!
 △△でダブクロは弱いから立てない……これは正しい選択なのです。

 でも。
 そう、「でも」、なんです。

 俺はこのシステムで遊びたい! 絶対面白いから! その気概を、意地を、矜持を、GMはプレゼンテーションで見せれば良いのです。
 誰にも負けないプレゼン。面白さを保障するプレゼン。
 コンベンションGMはプレゼンの段階から始まっているのです。

補注:コンベンションでは参加者15人(GM含む)に対してGM5人、みたいな状況も発生します。そんな時はGMの何人かは立卓できず、プレイヤー参加に回ります。当然プレイヤーに選ばれないGMの卓は立たないので、プレゼンが重要になってくる訳ですね。



・注意点その三 ロビー活動
 卓が不幸にも潰れちゃった。そう言う時もある。コンベンションだもの。
 卓が潰れるとテンション下がります。チョー下がります。ズブズブです。
 正直プレイヤーとして入るのも辛い気分の時もある。
 なかなか気持ちの切り替えが出来ません。
 しゃあない。にんげんだもの。

 そんな時こそ楽しめ! と僕は提案してみたい。
 他卓にプレイヤーとして参加して、楽しいセッションを演出し、自分の卓に来れば今日楽しんだセッションと同じ、いやそれ以上のクォリティは保障するよ、と自分の「腕」を宣伝するんだ。
 そしてセッション後に同卓した人達に、次は今日潰れた○○の卓に来てね、と頼んでみる。それでひょっとしたら次の立卓で成立するかもしれない。ホームセッションの打診があるかもしれない。実際、それで成立したセッションは僕にはあります。



・注意点その四 内省
 僕が最も苦手とするモノがこれ。

 オレサマのGMがつまらない訳ないじゃないかあっ!

 その覚悟でGMをします。
 やりきります。
 当然です。自分が面白くないものを人様に見せて面白い訳がない。
 で。
 その覚悟を引きずったままアフタープレイに突入しちゃうのよねー。(爆)
 ちゃんと切り替えようね、みんな。

 自分のマスタリングの駄目な部分はどこなんだろう? と自問する。
 他人の卓に入って自分のマスタリングと比較する。
 他人のマスタリングの良い部分を盗む。
 他人のマスタリングと比べて、自分のマスタリングとの違いはなんだろうか?
 そして、自分のマスタリングの強みとは?
 考える事が多すぎて正直面倒臭いね。でも、コンベンションは色々なGMがやってくる環境なんだから、そういう視点を持つのも面白いよね。



・注意点その五 事前告知
 これはまあちょっと余談かもしれません。
 僕がGMをやる時は皆さんも御存知のように日記にアップします。ぶっちゃけこれはその日やるGM予定者に対する牽制の意味もあったりします。(笑)
 立卓予定を事前周知する事によって、GMをする予定だった人がひょっとしたら立卓を回避して自分の卓に入ってくれるかもしれない、と言う期待を込めてwww
 逆に事前告知があって僕が入りたいシステムだった場合、立卓を回避し、その卓に行く準備をする事もあります。特に僕みたいなニッチ担当者は遊びたいシステムが立卓すると言う貴重な機会を逃したくありませんから。(笑)
 あと、荷物に余裕がある人が日記を見て、ルルブを持参してくれるかもしれない。
 結構メリットがあると思うんだけどなぁ、事前告知。
 でもまあ、優先順位は低め?



・注意点その六 ってか番外編
 コンベンションにおいてGMやシステム以外にも集客のファクターがあります。しかもこれに関してはGM側が努力のしようがないのが困りもの。

 それは同卓予定のプレイヤーの顔ぶれ。

 「このプレイヤーが入るなら違う卓に行く」「○○さんがいるなら今日はこの卓行くか」こう言う思考は結構働いていたりします。
 例えば僕がプレイヤーの場合、X氏(あえて伏せよう)と同卓するのは全力で回避しようと動く訳です。そして彼が僕の卓に来たが為に、入る見込みのあるプレイヤーが僕の卓に近寄らなくなって苦汁を味わった事も一度や二度ではありません。(笑)
 こればかりは運の要素は多分にあるので、どうしようもないよね。
 GMスキルと共にプレイヤースキルも伸ばして行くのが解決策ではあるんですが、今回の論旨とは違うし、そもそもこの議題に紙幅を費やしたらキリがない。
 あとプレイヤー同士の信頼関係を築くってのも同じ理由でパス。



 僕はゲームをしたいが為にコンベンションに足を運んでいます。その目的を達成するために手段を講じるのは当たり前のことだと思うのです。
 漫然とゲームを楽しむなら、フラッと遊びに行って適当にそこにある卓に着けばいい。でも、このシステムが遊びたい! って意志があるのなら、その目的を達成する為の手段を逆算するって言うのも方法だと思っているのです。

 それでは今回はこの辺で。
 皆さんもコンベンション立卓時に気を付けている事があれば教えて下さい。

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 この頃から「立卓する時のプレゼンテーション」について言及している辺り、偉い! と言えましょう。

 正直な話、前回の「シナリオについて」の話は俺、したくなかったのよね。
 だって、卓に入るプレイヤーにとっては「どーでも良い話」じゃない?
 わざわざ面倒くさい所を明るみに出して同情でも引きたいんか? って思われても仕方ないし。
 俺ぁ好きでやってるんだよ!(笑)
 
 シナリオの読みも立卓する時に使う小細工も、メンドクセーの全部込みで好きでやってんだよッ!
 そこんところは勘違いしないようにね。

 と言う訳で次回はプレイヤーにもGMにも関係のある「立卓(セッション募集ページ)」についての話になる予定。
 いつになるかは判らんけどな!!
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