はがねさんの日記 「自作シナリオ大決算! 番外編(DX3rd自作シナリオ所感)」

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2022/12/31 23:20[web全体で公開]
😆 自作シナリオ大決算! 番外編(DX3rd自作シナリオ所感)
さてさて最後。書き下ろしだったりリメイク中だったりで次の立卓が遠そうなシナリオたちの所感をば。


・ハロウィン!清水野探偵部: 一条 陽海
過去にギャグの波長が合うと感じたPL3人を招待してのハロウィンネタ書き下ろしシナリオ。
前の日記で出てきた少年探偵団の一条 陽海が今回もPC3人を振り回すお話。
今回は6時間のセッションだったのでシナリオは単純でしたが、ボスは色々考えるところのあるように作り、またPCたちも色々な言葉を彼にかけてくれました。
やっぱり、GMとしては、自分が生み出したNPCを愛してくれると言うのは嬉しいものなのです。

実際のセッションでは、支部長以外全員がボケ倒すとんでもない空間でしたが、陽海の生み出す混沌とした雰囲気を期待していたGM的にはある意味理想のセッションでしたね。
そしてやっぱり、ギャグが得意なPL・PCがシリアスにスイッチを入れた瞬間がはがね は好きです。前述のボスとの応酬も、笑っている彼らを知っているからこそ、GMに響きました。

季節ネタということで回すことはないかもしれません。希望があれば…ですかね?


・時喰い様
スプラッタ、鬱気味、侵蝕率に絡む大掛かりなギミックと、かなり攻めた作りとなったバディシナリオ。意欲作、挑戦作であり、普段のはがね シナリオと違いかなりPLに負担のかかるヘビーなシナリオでした。
本来ダブルクロスの持つ二律背反の苦しみ。ロイス、日常を守らなければならないUGNの苦しみ。そんなものを表現するべく、徹底的にPCを叩き落すシナリオで、初回しの時はGMが一番苦しんでいたほどに非常に非情に作り上げた一篇です。

ただし、その分ハッピーエンドは暖かく幸せに、茨の道を進んだ先で掴んだものを描写させてもらいました。
また、NPCたちも、PCと同様の苦しみを抱えるオーヴァードなのだという描写を多く盛り込みました。PLたちに、一言では表現できない彼らの人間性を見せられたのではないかと思います。

このシナリオは完全招待性で二回セッションを行いました。
初回は、かなりGMの想定通りに進んだと感じたセッション。真っすぐな主人公とそれを支える相棒と言う構図が、まさにGMの見たかった美しさでした。
第二回は、GMの描写がかなり走った回でした。ちょっと暴走気味になったところもありましたが、意欲作らしく化学反応を起こし、PCとNPCの感情が溢れるセッションになりました。

このシナリオについては、二回のセッションの中で少し答えが見えてきた部分があり、自分から回すことはないかもしれません。
誠に勝手ではありますが、是非このシナリオで遊びたいと依頼を受け、かつGMが依頼者にこのシナリオに耐えうるものを感じた場合のみの立卓になるかと思います。


・天啓を受けた男
卓中でついぞ言うことは無かったけど、ペルソナ4とロックマンエグゼにインスパイアされて作った『群像劇』をモチーフにしたシナリオ。
NPCとPCが複雑に関係性を築く展開に、終盤の共闘展開、そしてそれぞれの生活を描いたエンディングと、はがね が、複数のキャラクターで描かれるRPGで魅力だと感じるものをすべて詰め込んだシナリオとなっていました。
個々のNPCはかなり魅力的で個性的に描けたと思っていますし、PCたちとのRPでの絡みも、かなり手ごたえのあるセッションとなりました。

少し反省すべきと感じたのは、やりたいことを詰め込んだ結果、少し冗長で複雑なシナリオになってしまった点。
要素の多さと複雑さはトレードオフ。バランスの取れたシナリオの感覚を常に持っていたいですね。

セッションでは、前述の通りちょっと中だるみして理解の難しいものとなってしまったのですが、PLに恵まれて成功できた、という印象です。
情報をまとめ上げ推理を進め、NPCそれぞれのキャラクターを把握して豊かなRPをして常にセッションを魅力的にしてくれる。熟練のTRPGプレイヤーの剛腕を大きく感じるセッションでした。
彼らのRPの妙もあり、エンディングがどれも印象的で『日常』を描く素晴らしいものになったのも、ただただPLの皆様に感謝です。

このシナリオについては……要素が多すぎるが、要素を削るとこのシナリオである意味がなくなってしまうというジレンマを抱えているので、リメイク予定は今のところないかもしれません。


・凍える街と凍らぬ心
実はセッションは去年だったのですが、これのリメイクは絶対に忘れてはいけないということで、ここに載せておきます。
はがね のオンセン処女作にして、シナリオのアイデアで言えば未だにはがね シナリオトップを争う名作。

魅力的なNPC、単純ではない命題、終盤で明かされる真実とPCたちに迫られる決断……。
処女作がゆえにはがね の好みが詰まっており、処女作がゆえにはがね が得意なハッピーエンドに最も真正面から挑んだ作品です。
また、街が凍るという導入は異常事態ながら情景としては美しく、トレーラーが魅力的であることもかなりお気に入りの一遍。

実際のセッションでは、当時初GMだったこともあり進行は不安定でしたが、各PCも真っすぐにHOと向き合ってくれ、エンディングで感動を伝えてくれたのが本当に印象的でした。
PLたちがそれぞれのシナリオロイスに思いを寄せてくれたコメントをしてくれたのも初GMにして非常に幸せな経験でしたね。

ただ、当時はまだシナリオの書き方の形が掴めておらず、未完成な部分がありました。
ゆえに、いつになってもこれのリメイクを是非したい。そして、シナリオ作者自らが言うものではないかもしれませんが、このシナリオを多くの人に遊んで欲しいのです。
というわけで、厳密には去年のシナリオですがリメイク予定のシナリオでした。


・薄氷と陽炎の狭間で
厳密にはセッションではなく、ある時発生した突発のRPセッション。
以下でリプレイ化されています。
https://trpgsession.click/topic-detail.php?i=topic166264254500
主人公をやりたいといったPCのキャラシを読んでシナリオが降ってきたので、即興でシナリオを作ってマスタリングをしました。

はがね のマスタリングは起承転結のしっかりした明確なストーリーをRPやギャグで彩るスタイルなので、意外と即興セッションでもアイデアさえ降ってくればクオリティが変わらなかったりします。

ただ、頭の中で組み立てながらのセッションだったので、いつもにもまして分かりづらいところがあったのかなぁとは。
そこは、剛腕揃いのPLたちの理解力とRP力に救われた部分。

結果的に、大団円かつしっかりと結末へ着地するお話となったので、個人的に自信がついた出来事でもありましたね。
是非上記リプレイを読んでみてください!


というわけで、今年書いた・回したシナリオの振り返りはここまで!
もう年が開けそうなので、来年の抱負は来年に!
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