ポール・ブリッツさんの日記 「エラリー・クイーンの国名シリーズを読むにあたって」

ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツ日記

2022/09/03 01:32

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😶 エラリー・クイーンの国名シリーズを読むにあたって
「考えれば誰でも真相にたどり着くチャンスがあるのだから徹底的に考えて読む」べきなのか、
「考えても絶対にわからないように作者は書いているのだから徹底的に流されてストーリーを楽しんで読む」べきなのか、
ではどちらが正しいのだろうかわたしにはわからない。

「バイバイ・エンジェル」などで有名なミステリ作家の笠井潔は、自分もミステリを書くにあたって勉強として国名シリーズを全巻通して読むことにしたとき、最初の数巻は、作者が知的ゲームとして書いている以上そのようにして読むべきだ、とまじめに推理しながら読んでまったく犯人を当てることができず、唯一すでに読んでいた「エジプト十字架の謎」を読んだとき、「ああこれは、作者は普通に読んでいたら絶対に犯人が当てられないように書いているのだ」と悟り、以降は「作者が小説上犯人にする傾向のあるタイプの人間」を中心に考えたら今度は百発百中で犯人が当てられた、となにかのエッセイに書いていたが、それもやっぱり邪道というものだろう。そういえば、戦後間もなくの雑誌企画で、鮎川哲也の「薔薇荘殺人事件」という犯人当てミステリで見事真相をピンポイントで当てていたミステリマニアの某氏も、その解き方は「犯人でありえなさそうな人間に目星をつけてそこから考え始める」ってやりかただったなあ。

とにかくどうしようもないデッドロックにぶつかった気分である。しばらくは山にこもって修業をするべきかもしれない。
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レスポンス

wpeke
wpekeポール・ブリッツ

2022/09/03 02:20

[web全体で公開]
> 日記:エラリー・クイーンの国名シリーズを読むにあたって
流通しているTRPGシナリオの8割はミステリとして書かれていないし、TRPGシナリオの作者の9割はミステリの
なんたるかをわかってはいない。
でもそれはあたりまえ。 TRPGのシナリオは みんなで楽しく遊ぶためのものだから。
誰も 名探偵のひとり語り謎解きなんて(TRPGセッションでは)聞かされたくはないのである。
事件は PCみんなで解決したい(そしてちょっぴり自分がひとより多く活躍したい)と思って参加するのである と
思うがいかが?

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