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2019/01/13 14:27
😶 【ゆうやけこやけ】冬の夜空に花火は咲くのか?【シナリオ公開】 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)しんみり系のシナリオです。字数制限により途中まで pixiv→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10614206 で全文公開中 ●登場人物 犬の変化「鈴木 花」 幽霊「カヨ」 ●必要時間 ボイセ3時間~(夢を集めるのになるべく多くRPしてもらう必要が出てきます。) ●【ふしぎ】と【想い】 このシナリオで語り手が各[場面]で使える【ふしぎ】は20点、【想い】も20点です。 ●物語の概要 [場面]の数:5~つ(必要によって増やしてください) 死期が近づいた鈴木花屋のおばあちゃん、鈴木花夜は一つ心残りがありました。それは昔、この町でみた花火大会。暑い夏を色とりどりの花が咲くあの美しい景色を、この町を、この世を去る前に見てみたかったのです。そしてその思いはやがて彼女を生霊として動かしました。冬の夜空に花火は咲かないのだろうと、彼女は諦めかけていた時に、不思議な動物達と出会うことになります。 ●はじめに このシナリオは『ゆうやけこやけ』を数回程度遊んだ人向けに作成したものです。 参加者の中に一人はたぬきの変化が入っていることをお勧めします。 変化にたぬきがいると、<ゆめまぼろし>を使いカヨにとっても素晴らしい花火大会を見せてあげれるでしょう。しかしコストが16かかり、PC全員で同じ景色を共有するにはたぬきのPCがふしぎを沢山集めないといけません。また語り手が許可すれば<おてつだい>して他のPCからコストを二倍になりますが分けてもらえるでしょう。それでもかなりの高コストになってしまうので、序盤から夢を沢山集める必要があります。セッション開始して夢の集まりが遅いようでしたら、このシナリオは終盤に大量に<ふしぎ>を使用できる場面があると伝え、なるべく夢を集めてもらえるように誘導しましょう。そしてそれでも足りないと思った場合は、新たな場面を作成し、夢を増やしてもいいかもしれません。 ●語り手の準備 以下のNPCが出てきます ▼犬の変化「鈴木 花」 へんげ3 けもの1 おとな0 こども4 【弱点】おうち 【弱点】ひとみしり 【追加特技】おうち 【追加特技】しんじる 生後8か月、オスの犬の変化です。鈴木花屋の看板犬で、豆しばです。尻尾をよくブンブン振り回しています。人間に化ける時は7歳ぐらいの男の子に化けることができます。 花は花夜おばあちゃんが、孫の夜空ちゃんの誕生日祝いに送られた犬で、花は花夜おばあちゃんと夜空ちゃんにとてもよく懐いています。花夜おばあちゃんの膝の上でお昼寝するのが彼の日課でした。 ▼幽霊「カヨ」 へんげ2 けもの1 おとな1 こども4 特技 ・ことことかたかた ・かべぬけ 10代後半から20代前半に見える奇麗なお姉さんです。少しふしぎな雰囲気を持っていますが、最期の場面まで彼女が幽霊であることは内緒です。 物静かで優しい女性です。変化達の存在を知ってもあまり驚きません。もしかしたら今までの人生の中で会っていたのかもしれません。 彼女の正体は95歳のおばあちゃん、鈴木 花夜です。しかし彼女自身が自分が幽霊であることに気が付いていません。ただ最後に花火を見たという気持ちだけで動いてる幽霊です。 一番注意しないといけないのは、花にカヨが鈴木 花夜と気が付かれないよにすることです。 花は頭があんまりよくないので、人間を臭いで識別してます。幽霊のカヨには臭いがないので、彼女を知らない人だと認識しています。 〇最初の場面 時間:昼 場所:〇〇山の野原 どういう[場面]:犬の変化 鈴木花と廃屋に出るというお化けの話をする場面です。 よく晴れた冬の日。皆さんは、積もった雪で、真っ白な絨毯のように輝いてる、〇〇山の野原で、友人の花と遊んでいました。 花は本名を鈴木花という豆柴の変化です。町にあるお花屋さん、花屋鈴木の看板犬で少しお転婆な生後8か月のオスであることを皆さんは知っています。 PC達はどのような姿で、花とどうやって遊んでいるか語り手は確認してください。花はまだ人間に化けずに遊んでいます。そして花と会話してから【出会いの処理】をします。 花は犬の姿のままで、PC達に 「ねぇねぇ聞いた?あの怖い噂……」 「〇〇山のね!廃屋に…な、なんとお化けが出るみたいなの」 「で…でね、僕…あのっ!実は友達に幽霊なんて怖くない!僕が正体確かめてくる…っていっちゃったの」 きゅーんと尻尾を丸めます。 「お、お願い…一緒にお化けの所に行ってほしいの!」 ●〇〇山のお化けについて 【こども】が4以上あるPCは以下の噂を聞いたことがあるでしょう。 ・もうずっと誰も住んでいない廃屋に透けている人間の幽霊が出る。 ・幽霊が出るのは夕方から夜の間。 ・誰もいないはずなのに、廃屋の付近を歩くと、カタカタ、コトコトと不気味な音が聞こえる。 ・幽霊は壁をすり抜けてやってくる。 ・幽霊は「………ひ…ひ……」と唱えている! この噂は主に変化や、そして土地神の間で広まっています。 ついてきてくれることなると、花はとても喜び、そして、花は特技<しんじる>を使用します。結んだつながりの強さだけ、PC達に【想い】を渡してください。以降の場面でも、語り手がPC達の【想い】が少なさそうなら使用していただいて大丈夫です。 [場面]の終了:廃屋に行くことが決定し、花が<しんじる>を使ったら場面を終えます。 〇第二の場面 時間:夕方 場所:廃屋 どういう[場面]:不思議な少女カヨと出会う場面です。 変化達が○○山の廃屋を訪れると、そこはおどろおどろしい建物でした。木々の間にひっそりと佇む平屋で、窓は全て割れています。 丁度日が傾いてきたこともあり、いかにもという雰囲気になっているでしょう。 花は少し臆病な犬なので、ブルブル震えています。 中に入ろとしたところで…急に後ろから、 「ねぇ。君たちそこで何をしてるの?」 と声がかかり、この場にいる全員は[びっく]を7の強さでしてしまいます。語り手は4点、想いから使用して、花をびっくり3にします。真上に垂直に飛び上がった後、そのままだだだだ!と来た道をダッシュで走り去っていきます。 PC達が声のしたほうを見ると、そこにいたのは白いワンピースを着て可愛い花の髪飾りを付た奇麗なお姉さんでした。 彼女はPC達を驚かせるつもりがなかったので、申し訳なさそうにしてます。 【おとな】が4以上あるPCは彼女がつけている髪飾りは桔梗だと分かるでしょう。 お姉さんは自分を「カヨ」と名乗り、幽霊の話を聞くと不思議そうにした後少し、困った顔で「あ、もしかしてそれ私のことかもしれないわ…ここでずっと探し物をしてたから」と笑います。 カヨの正体は幽霊(生霊)ですが、彼女はそのことに気が付いていません。察しがいいPC、PL達にも幽霊ではないと言い張りましょう!また出会ったのがゆうぐれ、そして彼女の死期がすぐそこということもあり、とても力が強い幽霊になっています。よって体が透けているや、触れられない等のことはありません。※しかしものを自ら触れようとはしません。しかし直接触れると、手先が少し冷たいかもしれませんが、外にいて冷えていたんだとカヨは教えてくれます。そして手を振れたPCのことをあったかいといね、と言いながら微笑むでしょう。 暫くして逃げた花がびくびくしながら戻ってきます。手には道端で拾った木の枝を持っているのが分かるでしょう。またこの時花は人間に耳を残して変化してます。 何を探してるかと聞かれたら「思い出を探しているの」と教えてくれるでしょう。 カヨと会話を交わし、[出会いの処理]の入れてください。 [場面]の終了:カヨとの出会いの処理が終わったら場面を終えます。 〇第三の場面 時間:夕方 場所:廃屋 どういう[場面]:カヨの探し物を聞く場合です。 彼女から探し物について話を聞くと以下の内容を話してくれるでしょう。 「私が幼いころ、丁度君ぐらいのころなんだけど(変化した花を指さして)、丁度ここの場所で打ち上げ花火を見たの」 「それがね、とっても奇麗でさ。普段は喧嘩ばっかりしてる幼馴染がいたんだけど…ここで二人で眺めていて…それで彼のことを好きになった場所でもあるの」 「どっかに花火が落ちてないかなっと思って…探してたんだ。もうすぐここを出ていくことになったからさ…だから最後に見てみたいと思ったんだけど…でも冬だからね…やっぱりどこにも落ちてないよね。満点の夜空に浮かぶ花火は……」 カヨは尋ねられると以下の内容を話してくれます ・桔梗の花が好き。 ・桔梗の花言葉は沢山あるが「変わらぬ愛」だと教えてくれる。 ・彼の名前→…もう忘れちゃったよ、と言いながら顔を赤らめそっぽを向く。 ・年を聞いても女性に聞くなんてい失礼です。と怒られる。 ・彼とはどうなったのか→彼とは別れたよ (※別れた…彼と結婚し、彼は70歳ぐらいの時に病気でこの世を去った) ※<町の花火大会について> 20年ほど前に花火大会は中止になった。 中止になる前は毎年夏の一番暑い日にやっていた。田舎の花火大会らしく、打ちあがる数は少ないが風情ある夏のお祭りである。 長年生きている変化は気が付いてしまうかもしれませんが、質問されなければ忘れていたということにして、情報を語り手から出さないようにしてください。 <花火を打ち上げようとする場合> ・特技を使う ・こどもが5以上で町にあるおもちゃ屋さんに花火が売っていたのを思い出す。 もしPC達が花火について何も思いつかない場合、花を使って、「カヨの願いをかなえてあげたい」と伝えてあげてください。またカヨはこの町を去るまでもうあまり時間がありません。すごい不思議を使用して今晩中に花火大会を作りカヨに見せる…とかは現実的にできないことを伝えましょう。※最後の場面が花夜の葬式の場面になりますのですごい不思議を使って解決する場合は気をつけてください。 解決方法としてたぬきの特技<ゆめまぼろし>を例としてあげときます。 ゆめまぼろしで盛大な打ち合上げ花火を見せることが可能です。しかし、ゆめまぼろし一人分のコストが16かかります。せっかくなので皆でみた方が感動的でしょう。語り手が許可して【おてつだい】を使用しても一人分32のふしぎを消費する必要があります。全員で花火を見たい、しかしコストが足りない…という場合は、場面を増やして【ふしぎ】を増やす、狸の変化のNPCを出し協力を要求する。※語り手は20点の夢を持っています。 また全員が見えなくても、見えたPCやカヨの瞳の中に夜空に咲く満開の花火が咲いているのが分かる…等の描写を入れるのもいいかもしれません。 他にもPCが思いつくこと多少無理があっても語り手は許可してあげてください。 おもちゃ屋さんに花火を買いに行く場合、夜の場面を一つ増やして買いに行きます。 おもちゃ屋さんはシーズンオフだからと、在庫処分しようとしていた打ち上げ花火6つと、線香花火30本を安く売ってくれます。 [場面]の終了:冬の夜空に花火を打ち上げる方法を決めたら場面を終えます。 第四の場面 時間:夜 場所:廃屋※変更可 どういう[場面]:第3の場面で決めたことを実行する場面です。 カヨは例え小さい線香花火でもその炎を奇麗だと見つめているでしょう。ただしカヨは手持ち花火が使えないので注意してください。※ものに触れられない もし何らかの方法でカヨに夜空いっぱいの花火を見せてあげることができたら、静かに見つめています。その横顔を見つめると、とても彼女が嬉しそうにしているのが分かるでしょう。 PC達もしばらく奇麗な灯りに心を奪われているかもしれません。 ひゅ~~………ドォーン…… ひゅ~~~……ドォーン…… 冬の澄み渡る夜空にはいくつもの鮮やかな花が咲いては消え、そしてまた咲きます。
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2019/01/13 14:27
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