序章 二度目の喪失、託されたもの Part01
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登録日:2021/02/15 00:50最終更新日:2021/02/15 12:26 |
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100. たびがらす | |
2021/02/28 22:40 |
ダリがそんな事を考え始めていた頃、レンゲはたまたま近くを通りがかった吟遊詩人を出会い、早速いくつか曲を覚えて帰ってきた。その中には、《アーリーバード》が含まれていることで、レンゲが冒険者としての素質を持っていることを改めて見出すことになる(?)。 ともあれ、そんなことは欠片も気にしていないレンゲは、自分のアイデアにご満悦だった。 レンゲ「朝は歌を歌って、おかーさまやねーさまにすっきり起きてもらうって、いい案なのです!」(ふんす 歌を歌って朝を知らせ、起こすという名案を思い付いたレンゲ。 バードだった父親から受け継いだ血が騒いだのか、レンゲはその曲をアレンジして弾くことにした。 翌日の朝、ダリの部屋にリュートギターを持って現れたレンゲは、とっておきの《アーリーバード》を歌った。 ギュゥゥォオオォォン!(リュートの音) レンゲ「雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄(ノ・ω・)ノオオオォォォ-!!!」 レンゲ「朝日がぁ!惨惨!惨惨!刺し貫くぅぅぅ!なのDeeeeaaaaath!!!」 レンゲ「死者もぉ棺桶ぇぇぇからぁ!! 飛び出し狂い踊るぅ朝ぅわああああぁあぁあげはかはっ・・・!?!?」 響き渡る爆音のリュートとデスボイス。そしてむせるレンゲ。 大惨事だった。
99. ななせ | |
2021/02/28 22:13 |
ダリ「正解は、父でも母でもない、だ」 まあ、呼びたいように呼べばいいが。 半年など、ダリの人生に於いてはほんの一瞬のようなもの。 なのにその半年で、レンゲは嘘のように大きくなった。 メリア短命種の生態については知識としては知っていたけれど、実際に目にすると驚く。 ナイトメアである自分の顔は、300年経っても何も変わらないのにだ。 変化していく様子がはっきりわかるのは興味深く、好奇心をそそられた。 面白い、と感じた。それは何百年ぶりのことだろうか。 レンゲの世話はスミレがすべてやった。 結局、自分はまた何もしていない。 ダリ「……もっと面白そうなこと、ねぇかな」 窓の外を見ながら、気付いたらぼんやり呟いていた。
98. 尸 | |
2021/02/28 13:00 |
あれから半年。 赤ん坊…レンゲは、初めの数か月こそつきっきりであったが、元気にすくすくと成長し、すぐに手がかからなくなった。 自分がいまだにおぼつかない会話も、家事も、自分より上手にできるようになっていた。 二人を側で護りたい。しかし、“暗き底の主” を討つには、ここでずっと待っているわけにもいかない。 博識なダリもいる。…… もう自分がいなくても、レンゲは大丈夫だ。 レンゲが起こしに来た。 スミレ「………おはよう …レンゲ」 スミレ「……ダリは ……お父さん……たぶん」
97. たびがらす | |
2021/02/28 07:43 |
短命種であるレンゲの成長は、文字通り日進月歩だった。 みるみるうちに大きくなり、言葉を覚え、物事を習得し、気が付くと家事も大半を行うようになっていた。 明るく、何にでも興味深々で楽しそうに毎日を送るレンゲ。 昼間は周辺を歩き回って、たまに人を見かければ質問攻めにする。 二人が寝ているうちに掃除、洗濯なども済ませ、時間が余ればダリの書斎に入り込んで、新しい知識を得る。 レンゲ「今日は、この「耽美」というものを勉強するなのです~。」 ダリの書斎は不思議でいっぱいだった。 そしてまた、朝が来る頃には朝食を作り、二人を起こしにいく。 「ダリおかーさま、スミレおねーさま、ごきげんようなのです!」
95. ななせ | |
2021/02/27 13:18 |
ダリ「いや、いいから。こっち来なくていいから」 後退しながらスミレの影に隠れて、 ダリ「じゃ、あとはよろしく」 と言って自室へ逃げますw 自室でまた本を見て、メリアの生態とか再確認するかな。 半年で大人?またまたそんなwwwとか思ってる。
93. 尸 | |
2021/02/26 14:11 |
手を伸ばされ、おそるおそるスミレはその手を取ります。 スミレ「……」 …ごく微かに、スミレの口角が上がり微笑んだようにも見えました。 本人はそれに気付いてはいませんでした。
92. たびがらす | |
2021/02/26 08:20 |
では後ずさったダリを不思議そうに見た後、今度はスミレに手を伸ばします。 「・・・だぁ」 (スミレによる世話が始まったら、数か月促進栽培しましょうかね。)
91. ななせ | |
2021/02/26 00:12 |
ダリ「本能」 真顔で答えてから、 ダリ「よかったな、無事に妹が生まれたぞ」 ダリ「しっかり育てるようにな」 丸 投 げ でも観察はしている。ほんとに生まれた時に花が咲くんだな〜とか感心してます。
88. たびがらす | |
2021/02/25 23:46 |
では、のぞき込む二人をきょときょとと交互に見やりまして。 「・・・あー。」 無邪気に笑顔を振りまきます。同時に、頭にあるレンゲソウの花がぱっと咲きました。 それから、とりあえず年長と思われるダリを母親(?)とインプリンティングしたのか(笑)、そちらに向かって手を伸ばします。
87. ななせ | |
2021/02/25 23:30 |
そろそろかな?っていうタイミングで観察しはじめていました。 カメラめっちゃ欲しいな!ちゃんと魔動機術覚えてたらよかったな!とか思いながらそわそわしてたところにオギャアされました。 ダリ「おお、ほんとに生えてきた…!すっげぇ」 すごいわくわくしてます
86. 尸 | |
2021/02/25 22:39 |
スミレはこの一週間、毎日水をやり、眠るときも鉢の傍にいた。 ついに、その日が来た。 母と同じ、レンゲソウの花を頭につけた、レンゲ色の瞳の赤ん坊が、姿を現した。 スミレ「……おはよう ……待ってた…」
85. たびがらす | |
2021/02/25 22:02 |
ぽこん、と土の中から顔を出した赤ん坊は、まだその頭に土を被っていた。 ぷるぷると左右に頭を振って、それを振り落としたその子の頭には、小さなレンゲソウの蕾がついている。 あらかた土がなくなったことに満足したのか、ほぅ、という感じで一息ついたメリアの赤ん坊は興味津々、といった様子で、初めて目にする世界を見上げた。 (ダリやスミレは、目の前にいるのかな?)
84. がらこ | |
2021/02/25 21:10 |
では、一週間が過ぎる。 その間、何度か彼らのところにアステリア神殿の神官たちが訪れた。 どうやら、メリアの里を襲ったのは”暗き底の主”と呼ばれるテラービーストのようだ。神出鬼没な魔神であり、これまで数多くの人や里が襲撃されているが、魔域を転々とするために補足が難しいと神官は彼らに伝えた。 そして、遂にその時が訪れる。 朝日に照らされた一室で、植木鉢の中で種子が弾ける。本来ならば小さな草の芽が出てくるその場所から、小さな小さな、赤子が出てきたのである。
83. 尸 | |
2021/02/25 16:01 |
じょうろを受け取り、部屋に戻るダリを目だけで見送る。 スミレ「……」 種の植えられた土を見る。 スミレ「……待ってる」 心の中に、新しい何かを少しだけ感じた。
82. ななせ | |
2021/02/25 09:25 |
では昨日読んでいた本に書いてあったということで… ダリ「……。そういや1週間掛かるんだった。見ててもしょうがないな」 スミレにじょうろを渡して、 ダリ「よし、お前を水やり係に任命する。しっかり世話しろよ」 と言い残して自室に戻ります。
81. がらこ | |
2021/02/25 00:27 |
ではダリは思い出す。 メリアの種が芽吹くまでの期間は、短命種ならば1週間ほどだ。長命種の1年と比べればだいぶ早いが、すぐと言うほどでもない。 土の具合を確認し、しっかり世話をする必要があるだろう。