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2020/08/03 01:33
😶 今日、推しが (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)ネタバレ回避のために作品の詳細は書かないが、 思い当たる節がある人はこんな妄言なんかすぐ閉じて、単行本片手にまんじりともせず推しの活躍を見直すがよい かねてから人の心がないと親に言われて育ってきた私は自分を強いオタクだと思い込んでいた。 これまで数々の作品の気に入ったキャラが殺されるのを見ても眉一つ動かさず、あまつさえ半笑いで「面白くなってきたw」とかのたまうオタクだった。 深い悲しみの沼に飛びこむこともなく、水たまりを踏みつけた飛沫を浴びてはキャッキャと喜び、 辛酸苦渋のなんたるかを味うこともなく、闇の上澄みを舐めては顔を歪めて笑う、そんなイキリオタクだった。 今日、推しが死んだ。 それは私の心に消えない疵を刻み付けた。実感のある「死」が私に降りかかってきた。 それは、作品や物語を盛り上げるための「消費」としての死ではなかった。 一人の人間が生き、運命に翻弄されたその帰結として、推しは死んだ。 「つらい」「続きを読みたくない」 ここ数週間はずっとそう思っていた。 自我を失い、人の道を外した推しがもはや推しではなくなっていく。 それを止めようとする者の叫び。それでも推しは悪逆の限りを尽くす。 つらい。読み進めたくない。それでも読んでしまう。 推しに残った尊厳の、最後のひとかけらは守られるのだろうか。 推しは人として死ぬことができるのだろうか。 それともあくまでただの怪物として終われるのだろうか。 推しの最後の言葉は何なのだろうか。 ページをめくるたびに鼓動は早くなる。 「知りたくなったな」と作中の誰かが言っていた。私も同じ気持ちだよこんちくしょう。 それでも知らずにはいられない。受け入れがたい好奇心の囁くまま、私はページをめくる。 そして推しは死んだ。 不思議パワーで面倒ごとが片付いてハッピーエンド! なんてオチは数週間前に推しが一線を越えてしまった瞬間に吹き飛んだ。 自我を取り戻してほしい、しかしその先は推しにとって地獄である。もはや自失のまま死ぬほかに救いはない。 だが、その死/救いは誰にとっても最悪であった。 残されたものはどうすればいい? 安らかに死なせてくれてありがとう。 なんで殺したんだ。 当惑と安堵と嘆きが私の心を満たした。きっとTwitterを見れば気持ちを同じくする人がつぶやくことだろう。 たくさんの人々は、今日、推しが死んだ。 それでも推しに対するこの想いを誰かに共有したくはない。 この感情は私だけのものである。埋めがたい穴と重すぎる十字架を抱えたまま私は物語を終着まで見届ける。 悲しみのポエムはここまで とても面白かったしエモかったのでオススメです。 展開とか因果関係が対称になってるっていう構造がとても好きなのでシナリオ作りに生かしたいですね! 私もPLの心に穴をあけたいです!
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2020/08/03 01:33
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