温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「ヨタバナ【メリーさんのちょっと(?)大変な電話】」

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温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記
2025/01/21 23:58[web全体で公開]
😶 ヨタバナ【メリーさんのちょっと(?)大変な電話】
 今回は、ヨタバナというナラティブ系ゲームを置きレスでプレイ。余暇に即興劇を作って楽しむゲームなので、ゆっくり進める置きレスはちょっと向かなかったかもしれない?
 ともあれ、めちゃくちゃなイベントをそれぞれ用意したが、綺麗に物語としてまとまっていたので、とても楽しかった。最初ということもあって、それぞれ作ったイベントは最初からすべて公開された状態で、それをそれぞれのシーンで自由に打ち出していくという形式でやったから、その時々ですり合わせがしやすかったのかもしれない。そういう遊びやすさはあったが、作ったイベントを最初からすべて相手に知らせるのはドキドキ感が薄れるのもあるので、遊び方によってうまく使い分けていきたいところだ。

 ヨタバナに関しては現在、ちょっとした新しい考えがある。ヨタバナには12面ダイスで選ぶイベント表がある。あのイベント表をいくつか作って、ロール・オア・チョイスでイベントを決めていく方式も、野良でやったらそこそこ楽しめるのではないだろうか?
 そう思って、「ネットミームヨタイベント表」と「死亡フラグヨタイベント表」を作ってみた。また今度、野良卓を立てるかもしれない時にでも使おうと思う。

◆ヨタバナとは
 誰もが知っている「マッチ売りの少女」「走れメロス」などの名作を、めちゃくちゃな即興劇にしちゃおう! というパーティーゲーム。自分だけの物語を作ることができる。プレイヤーはそれぞれイベントをいくつか作り、それを各シーンで公開する。公開されたイベントは、そのシーンで必ず起こる。
 たとえば、マッチ売りの少女がマッチを売っている最中、「ヒャッハーな連中が現れる」というイベントが公開されたならヒャッハーな連中が現れるし、別の人が「爆発が起こる」というイベントを公開したなら、ヒャッハーな連中が爆発を起こすか、マッチ売りの少女のマッチが実はC4だったりするのだ。
 そうやって原典をオリジナルに作り変えて、出来上がる物語を楽しもうといった内容である。

◆百科事典(あらすじ)
「メリーさんの電話」とは、都市伝説である。
 人形を捨てた女の子のもとへ何度も電話がかかってきて、そのたびに人形が近づいてきて、最後は女の子の背後まで来てしまう……という、怪談話だ。
 しかし、現在広く知られている「メリーさんの電話」の物語は、噂として広まる中で変化しており、原典とは異なる部分が見られる。

 まず、登場人物についてだが、その中の女の子は、『雛園ミゼル』といい、とある玩具会社『株式会社 ヒナゾノ』の社長の愛娘であった。
 また、メリーさんも後世に伝えられた内容とは違い、いたって普通の(?)おしゃべりでワガママなドールであった。
 なお、実はこの物語にはもうひとり重要な登場人物がいた。それは『マリーさん』といい、メリーさんの姉妹作品だが、大人しく腹黒いドールだった。

 序盤、女の子が引っ越してメリーさんが捨てられてしまう場面では、引っ越しの直前、引っ越し先にメリーさんかマリーさんのどちらかしか連れていけないと言われたミゼルが悩んでいると、メリーさんはいつものワガママでミゼルを困らせ……ついに、ゴミ捨て場に置き去りにされたという内容になっている。
物語本編についても、広く知られている後世に伝わる内容とは異なる部分が見られる。
 メリーさんから最初の電話がかかってくるシーンだが、そこはゴミ捨て場に捨ててあった『リリイちゃん電話』がなぜかミゼルに繋がり、喜んだメリーさんの描写から始まる。だが、ミゼルが新しい引っ越し先に行く道筋を説明している時にマリーさんの騒音妨害があり、まともに内容が聞き取れずに終わる結末であった。
 また、駅まで迫ってきた場面も、実は“一番大きい駅”を探して奔走した末に、さらに“一番大きい駅”の迷宮っぷりに、メリーさんが思いっきり翻弄されつつも、お弁当とお土産を買ってなんとか電車に乗り込んだという内容だった。

 その後は家の近所まで近づいてきて恐怖を煽るが、そこは、ミゼルの家の最寄り駅についたメリーさんが、ミゼルに電話をかけると、なんとマリーさんが代わりに出るという展開であった。以前のように喚きかけたメリーさんはなんとか気持ちを落ち着かせ、マリーさんにこれからの道筋を尋ねてみる。するとマリーさんはメリーさんの行動力に感心し、存外あっさり話した。しかし、「ヒイラギ町で一番高いビルを見つけなければいけないが、メリーさんのように小さくては無理だろう」と煽ることも忘れなかった。メリーさんは機転をきかせ、自分をバカにしてきたカラスの背にむりやり飛び乗って、空から“一番高いビル”を見つけたのである。
 ついに家の前まで来る場面も、飛びつかれたカラスから振り落とされたメリーさんが、道中の神社前を観光気分で歩く内容であった。メリーさんは散策の中で優しい店主のおじさんに出会い、新たなヒントと串団子を貰って、また歩き出した。そして、ついに“街で一番高いビル”に到着して、ミゼルに電話をかけたのだが……途中で、怒ったカラスが仲間を連れてメリーさんを襲撃。メリーさんは再び空高く連れ去られ、一番最初のゴミ捨て場まで引き戻されていくのだった。

 最後の電話を前に女の子が恐怖に震えるところでは、メリーさんを心配したミゼルが家を飛び出すといった展開となっている。一方メリーさんは、連れ去られかけたところでカラスに決死の抵抗を見せ、逃げ出す。しかし、解放されたのははるか空の上。このまま地面に叩きつけられるか……と思いきや、何故か無駄に声質のいい弁髪のイケメンが通りすがり、クールにメリーさんを救出して去っていった。
物語の【結末】も、原典では異なっており、女の子はやっとメリーさんと出会い、感動の涙を流すという【結末】を迎えていた。
 メリーさんは、これまでワガママばかり言ってきたことをミゼルに謝り、ミゼルもそれを受け入れた。それを見ていたマリーさんは、ミゼルのそばには、自分が一番になれる場所など存在しないことを悟り、自分が一番に愛される家を探し求めて、ミゼルの元を去ることにした。

 このように、「メリーさんの電話」は原典と現在広まっているものとでは、語られる内容が大きく異なっている。
 しかしそのどちらも素晴らしい物語であるといえる。
 きっと「メリーさんの電話」という物語は、原典、後世に広まっているもの、そのどちらも、多くの読者を楽しませてきたことだろう。

◆メリーさん PL:つぎの
「……ねえ、ミゼル。アタシ、アナタに“伝えなきゃいけない事”があるノ」
「フフン♪ マリーもようやくアタシのスゴさに気付いたのネ! アタシ、『やればできる子』ってことヲ!」
 持ち主の雛園ミゼルの父親が運営する玩具会社『株式会社 ヒナゾノ』の高性能おしゃべりドール一号機。とても愛らしい人形だが、ワガママ放題。本当は口下手なのが災いして、ミゼルとおしゃべりしたいのにそれが上手く言い出せず、構ってほしい想いをいつもおねだりやわがままにしてぶつけてしまうのだ。
 いつもワガママを言っては困ったミゼルに「もう! 捨てるよ!」と脅され、縋りついて終わるというのを繰り返していたのだが、今回はミゼルの引っ越しも重なり、ついに捨てられてしまう。
 ミゼルの引っ越し先までの冒険の中で、大きく成長し、ワガママや癇癪をおこさなくなった。

◆雛園 ミゼル(ひなぞの ミゼル) 解説役:おかゆ
「絶対、帰って来てね……! 待ってるから……ずっと、待ってるから!」
 優しく、裁縫が得意な少女。メリーさんの持ち主。メリーさんと、その姉妹機であるマリーさんをどちらも大事にしていたが、引っ越しを期にどうしてもどちらか一体しか連れていけない事になり……悩んだ末、ケンカをしたメリーさんを捨てていくことにしてしまった。
 引っ越し先でそのことを後悔しており、メリーさんからの電話を喜ぶ。
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