カイリ（クトゥルフ神話TRPG用キャラクターシート）

迷冥市役所の都市伝説課の職員。
とても長く務めており、現在いる職員の中ではかなりの古参である。

見た目はしょぼくれたおじさんであり、
人に接する時もすっとぼけた態度を取る。
警戒心を抱かせないためだ。

愛用の武器はSMGのイングラム。
だが、本当の得物はカイリー、
つまり投擲用棍棒、俗にいう戻ってこないタイプのブーメランだ。

彼の呼び名はこの投擲棍棒に因んで名付けられた。
何故こんな頓狂な武器を使っているのかというと、
若い頃に銃が故障し、イチかバチかで銃自体を投げつけたところ、
うまいこと急所に当たった経験から、投擲という戦闘技法に興味を抱いたためだ。

物を投げるというのは一部の生物にのみ可能な挙動だ。
特に人間は肩の可動範囲と二足歩行という点で有利である。
そこに加えて道具を作り出す知能がある。
投擲武器こそが人類を進化発展させてきた元祖の武器なのだ。

などという蘊蓄を、彼がブーメランを使うことを知る者にはよく垂れる。
隠し玉なので基本的には投擲術のことは人に教えない。
カイリという呼び名の由来も先輩に付けられたなどと適当に濁す。

虎の子の手榴弾は心の中では自決用にと考えている。
都市伝説の怪異相手に生きたまま狂っていくぐらいなら、
人生の最後ぐらい派手に死にたいという想いの表れであろう。