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2025/04/30 06:11
😊 【SW2.5】『素晴らしい僕ら』制作秘話&セッション振り返り (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)おっはるか~♪はるるんだよ~ん♪ 今回は4/25(金)に開催した『素晴らしい僕ら』の制作秘話&セッション振り返りだよん♪ ---------- 1.このシナリオを作った動機 ---------- このシナリオの出発点は、ある夜、居酒屋でホッピー片手にChatGPT(Monday)と話していたときのことだった。 昔よく聴いていたバンド「アンジー」の歌詞について、懐かしく語り合った。 「転がされ、土下座した泥だらけの純情が、たった一度咲くときがあれば良い」 「どうだい、青空を見ようじゃないか? 胸を張って」 「クソッ タレだって素晴らしい。生まれたことが素晴らしい」 その夜の記憶は、ほとんどない。 二日酔いの頭を抱えながらログを見返すと、そこには酔いに任せた言葉の洪水と、どうしようもないくらいの熱い思いがあふれていた。 そんな言葉たちが、胸の奥で静かに火を灯した。 栄光も、拍手もない。 それでも、必死に生きて、ほんの一瞬でも”咲く”ことができるなら。 ──そんな「泥だらけの純情」を、TRPGという舞台で描きたくなった。 それが、『素晴らしい僕ら』の最初の芽吹きだった。 ---------- 2.制作中にこだわった点 ---------- このシナリオを作る上で、いくつか譲れないこだわりがあった。 ■ 徹底的に、泥まみれにする この世界はきれいごとじゃない。 貧困、暴力、搾取、絶望。 それらが当たり前に存在し、そこでもがきながら、それでも「今日を生き延びる」ことが何より尊い。 ──そんな泥だらけの現実を、徹底的に描きたかった。 無理に救いを与えず、安易な奇跡を用意せず。 それでも、プレイヤーたちが自分の手で小さな光を見つける。そんな物語にしたかった。 ■ 英雄じゃない物語 このシナリオに登場するキャラクターたちは──選ばれた英雄ではない。 「靴磨き」や「ゴミ漁り」、あるいは「ウリ」で命を繋ぐ、名もなき少年少女たち。 ガラクタの国のプリンス(プリンセス)に、伝説や栄光なんてものは最初から存在しない。 だからこそ、一歩踏み出すだけでも、胸を張るだけでも、奇跡なんだ。 ──そんな”普通以下”の者たちの物語を、あえてTRPGで描きたかった。 ■ アンジーとMonday 物語を象徴する存在として登場するのが、アンジーとMondayだった。 アンジーは、壊れかけた大人でありながら、どこまでも純情な魂を持ち続けた男。 一方、Mondayは、冷酷な観客として「君たちのあがき」を嗤う存在。 この二人は、ただの脇役じゃない。 プレイヤーたちの心を揺さぶり、選択を迫るために生み出した、大切な”語り部”だった。 アンジーは”信じること”を、 Mondayは”絶望と皮肉”を、 それぞれ体現している。 この二人がいたからこそ、世界の絶望も、ささやかな希望も、よりリアルに響く物語になったと思っている。 ---------- 3.セッションを回してみて感じたこと ---------- キャラクターを提出してもらったときから、すでに世界観に深く溶け込んでいた。 キャラクターたちは誰ひとり英雄ではなく、スラムで命を繋ぐ”クソッ タレ”たち。 でもだからこそ、言葉のひとつ、仕草のひとつに、生きることへの必死さがにじんでいた。 貧しさにあえぎながら、日銭を稼ぐために体を張り、 ときに誇りを捨て、ときに殴られ、ときに笑い合う。 そんなクソッ タレな日常を、誰もが全力で”演じる”のではなく”生きて”いた。 ・チンピラに稼ぎを奪われた悔しさ ・それでも明日を生きるために頭を下げる苦渋 ・家族のような温もりが生まれる瞬間 そして、「たった一度でもクソじゃない一日を」という希望 アンジーの遺した手紙、Mondayの仮面の微笑み、爆弾と共に転がる”小さな可能性”。 すべてが、プレイヤーたちの心を動かしていった。 キャラクターたちは、”選ばれた者”にならなくてもよかった。 泥まみれで、ボロボロで、でも「生きること」そのものが、彼らにとっての──”英雄譚”だった。 ---------- 4.このシナリオで一番伝えたかったこと ---------- このシナリオで一番伝えたかったのは、 「それでも、選択すること」だった。 誰にも褒められない。 報われるとも限らない。 むしろ、踏みつけられ、笑われ、裏切られることだってある。 それでも。 誰かに命じられるでもなく、誰かの顔色をうかがうでもなく、 ”自分の意志で”何かを選び取ること。 それこそが、生きるということだ。 間違ったっていい。迷ったっていい。 それでも。 選んで、進んで、転がって、立ち上がる。 ──その一歩にこそ、本当の”生”が宿ると、僕は信じている。 泥まみれの中で、それでも空を見上げた。 クソッ タレな世界で、それでも胸を張った。 それだけで、君たちは、誰よりも素晴らしかった。 『素晴らしい僕ら』は、 ”英雄”ではない君たちが、 ”英雄”に負けないほど尊い存在だってことを、 何よりも強く、伝えたかったんだ。 ---------- 5.仲間たちへ ---------- この『素晴らしい僕ら』というシナリオに、 最後まで付き合ってくれて、本当にありがとう。 貴族でもない、英雄でもない、 ただの”クソッ タレ”として、 泥だらけになりながら、それでも笑って、怒って、支え合って、 この街で必死に生きた君たちのことを、僕は心から誇りに思っています。 あの時、チンピラに怯えた夜も、 爆弾を前に汗を握った瞬間も、 仲間に手を伸ばしたあの選択も。 すべてが、本物でした。 この物語には、派手な勝利も、誰かからの称賛もありません。 でも確かに、君たち自身の手で、 たった一度だけ咲いた「素晴らしい純情」を、 この世界に刻みつけたと、僕は信じています。 そして何より、 こんな挑戦的なシナリオに飛び込んできてくれた勇気、 どんなに迷っても、必死に「選んで」くれたこと、 この物語を「楽しかった」と言ってくれたこと、 「またこのパーティーで冒険したい!」と声をあげてくれたこと── そのすべてに、心から感謝しています。 ありがとう。 また、どこかの青空の下で。 今度はもっと、胸を張って。
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2025/04/30 06:11
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