😶 君を食べちゃいたい。対立型協力特化2人用TRPG「Monster in the House」
ホラー作品に、怪物と人間が登場するとします。
怪物の役割は人間を恐怖させて追い詰めることで、人間の役割は恐れおののきながら生き延びることです。
怪物がいなければ人間の役割は達成できないし、逆もまたしかりです。
つまり……怪物と人間の究極の目的は、協力し合って物語を作ることだと言えるのではないでしょうか?
スペイン発のジャーナリングゲーム「Monster in the House」は、2人のPLが記録をつづることで進行するゲームです。
片方は”獲物”。怪物が住まうどこかに足を踏み入れた、哀れな犠牲者……あるいは、怪物を打ち倒すヒーローです。
もう片方は”怪物”。獲物を追い詰め、脅かし、食らう、恐ろしい存在です。
物語は五幕で成立し、獲物と怪物の出会い、恐ろしい惨劇、増えていく犠牲者、怪物の正体の分析、怪物の狡猾で恐ろしい罠などがそれぞれの手番で描写されていきます。
一応判定というかオラクルのルールや、各手番で主にどのようなことが起きるのかを決めるランダム表なども用意されているんですが……自分の言葉で、自分のキャラクターが見ている景色や考えていることを描写することが何よりも大事です。
ある程度まとまった文量の記録をつづって交換する、という形で進行するので、時間をかけて遊ぶスタイルに向いているかもしれません。
とにかくこのゲームで大事なのは、二人で協力して、恐ろしく魅力的な物語を作り出すことです。獲物は怪物を恐れ憎み、怪物は獲物を惨たらしく食い散らかしてやろうと思っているでしょうが、ゲームは間違いなくこの二人の協力によって進行するのです。
とてもシンプルな内容のジャーナリングゲームなんですが、それだけに様々なシチュエーションの二人で遊べそうです。
2024/10/27 05:25
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