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😶 リアルさの匙加減 (T)RPGにおいて、どの程度リアルさを追求するのか。 定期的に話題になる問題ですし、最終的には参加者の合意が採れている方法が最適解---そうであることは言うを待ちません。 現在主宰しているD&D5eキャンペーンにおいても、ルールのボリュームは多いものの、根幹をなすシステム自体は大変シンプルで、「いかにスピーディにファンタジーでの冒険を楽しむか」に腐心したのだなと感心します。 例えば「荷重ルール」要するにキャラクターがどれだけの重量を持ち運ぶことができるか、そしてどのあたりから行動にペナルティが出始めるのかを表現した選択ルールです。 かつて、AD&D1eにおいて、Wilderness Survival Guideではかなり緻密な荷重と移動ルールが存在していました。それに比べると思い切りシンプルになったのが5e版荷重ルールです。キャラクターの筋力の5倍のポンドまではペナルティ無し、それ以上~筋力の10倍ポンドまでは移動力漸減、10倍を超える場合は戦闘や技能判定にもペナルティが出る……という内容です(ルールを厳密に判断するならば、キャラクターが所持できる最大量に上限は無いことになっています。そんなことはルールとして明記するまでもないことなのでしょう)。 さて、一例を考えてみましょう。キャラクターの簡易作成法によれば、ファイターは大抵のは会い筋力15~17くらいにまると思われます。取り敢えず15としてみましょう。そうすると、筋力の5倍で75ポンドまではペナルティ無しです。ファンタジー世界でもおなじみのチェインメイル+シールド、それにロングソードを所持すると64ポンドです。とすると、ペナルティ無しで行動するとなると、余剰荷重は9ポンドとなります。 さて、更に推奨されている装備品パックより、探検家パック(背負い袋、携帯寝具、携帯炊事用具、ほくち箱、たいまつ10本、保存食10日分、水袋、50フィートの麻ロープ)は59ポンドなので、前述の武器防具との合計は123ポンド。ペナルティ無しで戦闘に突入したい場合は、携行品を下ろさねばなりません。こんなシーン、そう言えばRune Questであったし、映画「プライベート・ライアン」でも敵陣に襲撃前に不要な携行品を下ろすシーンが描写されていたのを思い出しました。 1eに比べて、ダンジョンでかさばるお宝をザックザクとかき集めねばならない側面は5eになって薄まりましたが、なかなかシビアであることは間違いありません(1eでは入手した財宝が経験値に反映されていましたので、システムとして宿痾でした)。 これを面白いと思うか、そんな些事に囚われずに戦闘ゲームで爽快感を味わいたいと思うのかは人それぞれ。私はそのあたりに面白みを感じますので、まずは導入してみようと思いました。 実際に運用してみての印象など、またレポートするかもしれません。
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