😶 新しいシステムへの所感 私のTRPG歴は30年強あり、古参と言っていいのだろうと思う。 そして典型的な老害のひとつがそうであるように、私はD&D系列、もっと言えばCD&DとAD&D1eしか遊んでいない。 D&D系列といえば度重なる版上げが有名で、CD&Dとは別系統として分派したAD&D(という言い方も不正確なのだが)が第二版が出来、版元の変遷とともに生まれた第三版以降。そして最新版となる第五版。その第五版がこの度日本語版出版されるとのこと、重畳の至りである。 システムの版上げは本質的にはシステムの洗練化であるべきだし、そうでなければ旧版からのファンを維持獲得できないだろう。第三版以降、それぞれの版ごとの個性や方向性の違いはあれど、まずまず成功しているのではないかと思われる(とはいっても、その都度追加ルール群を乱発するものだから、個々の版の末期には無秩序に増改築した田舎旅館のごとく無様極まりない醜態をさらしており、もはやそれが織り込み済みとしか思えない)。 かくいうお前はその最新版たる第五版の日本語版を購入するのかと問われれば、答えはノーである。いや、きっぱりノーと否定するというよりは、「おそらく購入しないだろうし、遊ばないだろう」という確信めいた予感である。実は第三版以降、すでに私はD&D系ルールを購入していないし遊んですらいない。それは先ほど述べたように度々繰り返される醜態に辟易としていることもあるし、都度システム周りを揃えるために出費を強いられるのにもおかしみを感じるからでもある。 しかし、購入しない最大の要因は「購入しても遊ばないから」だろう。これはルールが洗練されているとか面白いとかいうことではない。まず、ルールを読み込むだけの時間がいまや持てないし、その気力と体力も持てないからである。加えて言うなら、その新しいシステムで遊ぶための時間・労力についても同様である。 補足するなら、現在自分が主催するAD&D1eのキャンペーン、そしてプレイヤとして参加しているCD&Dで充分な満足感が得られているからという事情も加えられるだろうか。 私にとっては「遊ばないシステムは存在しないのと等しい」。それ故に、第五版の日本語版出版の報を聞いても心浮き立つ気分にはならないのである。 とはいえ、誤解なきように明言しておくと、第五版を購入し或いは遊ぶ人たちを否定するものではないし、むしろどんどんD&Dワールドに触れて楽しんでほしいと思う。世代や版が違えど、共通の話題で楽しめるのは幸せだなあと思うからである。
黒鷲「そうそう! 重歩兵を一人雇うのに1か月3GP 戦時には倍かかるから! 宜しく!」 (クソ上司の典型…)
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