Keiさんの日記

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日記一覧

Kei
Kei日記
2025/03/09 22:08[web全体で公開]
😶 魔法を通じて世界と関わる方法を学ぶお話
ご機嫌よう。

4つの季節と4つの魔法、置き卓で遊んでまいりましたが終了しましたので。
一人が魔法使い、一人が弟子になって、弟子が魔法使いから四季を通じて一つずつ魔法を教わり、最後に旅に出て一年後に魔法使いに手紙を書く、という TRPG です。
なのですが。
今回わたくしは弟子役で遊びましたが、今回の卓で魔法以上にフィーチャーされたのがご飯ですの。師匠の胃袋を掴みにいって、その結果(主に)深夜に数々の飯テロ行為が行われました。いかに美味しい/美味しそうに描くか腐心しましたわ。
- 山芋の炒飯
- 麻婆茄子
- バインミー
- パイコー麺と半ライス(子豚)
- キノコ尽くしの和食(キノコご飯+キノコの肉巻き照り焼き+小松菜とキノコの和え物+キノコのお吸い物)
- 石狩鍋
- おにぎらず(梅、おかか、明太)
- ラフテーのロコモコ風
- サムゲタン

はい、アジア圏の料理が主体ですが、最後の手紙では西洋料理に言及しまして。楽しかった〜♪ もちろん飯テロ部分は主要な部分ではございません。手前味噌ではございますが、弟子にとっても師匠にとっても、最終的にとても良い成長物語になったかと存じます。

ご参加くださった方ありがとうございましたっ。
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Kei
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2025/03/09 19:39[web全体で公開]
😶 トラブル続きでさすがに疲れたかしら
ご機嫌よう。

V:tM キャンペーンの続きでしたの。やっと PC たちがまとまりかけたところで……またトラブル。いつもいつもトラブル。本来ならこのトラブルをわたくしの PC の物語にどう加えるかを考えるべきところですが、今回疲れてしまいまして……ちょっと良くない結果になってしまったかしらと反省しておりますの。
PC としてメリットが感じられなかったというのもございますし、直接的に出された情報からは PL としてもこれ以上面倒なことにしたくないという気持ちがあって、それなら他の PC(PL)がどう動くか見てみようと。他の PL がやりたかったことなのかもしれず、それならときっかけを探してはいたのですが……うまくいきませんでしたかしら。ですので次回の初めに PL としてのお話をできればと思っておりますの。

ともあれ、いつもいつも面倒なトラブルを持ち込んでくださる語り手さまには感服しておりますし、セッション自体は楽しく、ご一緒くださった皆さまありがとうございました。
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2025/03/08 18:15[web全体で公開]
😶 結婚式に行って参りましたの
ご機嫌よう。

Zhenya’s Wonder Tales から The Bird Rivals を遊んでまいりました(以下ゼーニャ)。ゼーニャは Fiasco の作者ジェイソン・モーニングスターのまだ未発売の東欧風の仄暗い物語を語る新作 TRPG で、つい先日クラファンが始まったばかりではございますが、故あって遊ぶ機会を頂きました。
ゲームの仕組み的な面では、登場人物は選択式で秘密(初期秘匿)があり、物語の開始時点での状況と物語を進めるための要素が一人当たり3つ、加えて全員が選ぶことのできる要素が4つ用意されていて、これらを使うことができるように物語を作っていくという仕組みの TRPG で、数値的なステータスや判定の類はありません。用意されているのは物語の類型としての要素であり、また、やってみて初めてわかる指示やプロンプトがあって、使う順序やプロンプトにどう答えるかによって物語がどう転ぶのかはわかりません。数少ない物語の類型や要素が多様な民話を生み出すように、たった12の要素が多様な物語体験につながります。

そんなわけで、先日わたくしが PL として遊んだ際とは全く違う物語になりましたの。とても良かったですし、ご一緒くださった皆さまありがとうございました。

ゼーニャは本来 GM なしですが、日本語でオンセで遊ぼうとすると翻訳や準備にまつわる情報格差があり、ちょっと工夫が必要かと存じますが(今回はわたくしが GM というかファシリになりました)、とても素敵なゲームですし、発売が楽しみ♪(クラファン支援しました。
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2025/03/02 00:13[web全体で公開]
😶 ルールが極端に少ない TRPG のお話
ご機嫌よう。

36単語 TRPG というものがございます。これはルールを36単語に収めなければならないという制限下でデザインされた TRPG です。類似のものに 12単語 TRPG や 24単語 TRPG 、多いものですと200単語 TRPG などもございます。
今回紹介するのはそんな中でも異彩を放つ We Are But Worms: A One Word RPG です。
タイトルにある通り、ルールは一単語だけ。

その一単語が何なのかはお買い上げいただくよりありませんが、レビューには以下のような賞賛が寄せられています。

- ハムレットに肩を並べられる TRPG は Worms だけ。
- ハムレットのテーマを根本的に理解し、そのエッセンスを一言に凝縮している。
- 素晴らしいアイディアで最高のゲーム。
- 真に画期的。
- お金を払う価値のある実験ゲーム。
- 知らず知らずのうちにアートプロジェクトに参加していた。
- 史上最高の TRPG の一つ。
- 解放された。
- TRPG 史における革新的な前進。
- TRPG に望む要素が全て詰まっている。

※ 実際にルールを読まれたら困惑したりお怒りになられる方もいらっしゃるかもしれません。お金をドブに捨てたと思うかもしれません。こんなの TRPG じゃない、こんなのゲームじゃないというご意見をお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、そうしたご意見にも正当性はあるでしょう。いずれにせよ、わたくしは関与しません。
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Kei
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2025/03/01 12:34[web全体で公開]
😶 ヤツメウナギの餌のお話
ご機嫌よう。

おそらく今回紹介するゲームは非常に嫌う方がいらっしゃるかと存じます。ノットフォーミーと思われた方は、そのままこのエントリからお立ち去りください。

ゲームの仕組み自体はこのエントリに書いたことが全てです。ほぼ全訳です。原文が CC BY-NC 国際 4.0 ですので、ライセンス条文とともに掲載します。

Game Lamprey
A universal parasitic RPG supplement.

Publishing, Writing, Editing, Layout, And Design - Richard Kelly

Necessary Equipment - A core book from another RPG system.

Recommended Safety Mechanics - Whatever your group is most comfortable with. If you don’t have or typically use safety mechanics, X-Card by John Stavropoulos (http://tinyurl.com/x-card-rpg) is this game’s default.

The text of this work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial 4.0 International License. You may create your own Game Lamprey stories, scenarios, art, and all other forms of game material and distribute them freely, provided your work includes this paragraph at the beginning, provided it gives credit to the team that created and published Game Lamprey, provided it is a non-commercial project, and provided any works that are made from your project follow the same restrictions.

Game Lamprey(ヤツメウナギのゲーム)は TRPG システムに寄生します。
このゲームで遊ぶには他の TRPG システムが必要です。寄生したシステムの本質をゆっくりと奪います。壊しても良いシステムを選ぶことを推奨します。

Game Lamprey に寄生されたゲームを遊ぶ際、判定する際に自動的に成功にする、もしくは選択肢を選ぶ際に最善の結果にすることができます。ただし、そうするたびに対象の TRPG のルールブックをランダムに開き、そのページを破り捨てなければなりません。破り捨てたページに書かれていたルールはそれ以降適用されず、そのページを参照していたセクションも意味を失います。

私はなぜこんなことをするのかという疑問に答えるためにここにいるわけではありません。ただヤツメウナギを渡すだけです。あなたは失われたルールに変わる新しいルールを作っても良いし、そのままゲームを朽ち果てさせることもできます。
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Kei
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2025/02/27 21:35[web全体で公開]
😶 TRPG から派生した TRPG? のお話
ご機嫌よう。

疲れましたし、TRPG から派生した二つのゲームのお話をしましょう。

一つはジャーナル系。ジャーナル系というのは(ランダムな場合もある)シードとプロンプトに答えることで話が進むタイプのゲームです。ジャーナルというとソロジャーナルが主流ですのでソロで遊ぶものとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、わたくしの知る限りでは少なくとも二人用のジャーナル系 TRPG はございます。その始祖は Apocalypse World というプロンプト系 TRPG でしょうか。いずれにせよ、ルールとして書かれているのはプロンプトです。これが意味するのは、局所的な行為の成否や勝敗ではなく、特定の類型の物語を駆動する方法そのものがルールになっているということです。

もう一つはリリックゲーム。リリックゲームのルールブック?というか本?に書いてあるのはポエムです。キャラクターという概念があるのかどうかさえ明らかでなく、明示的なルールらしいルールは何一つ書かれていません。最善の場合で何かのプロンプトらしいものが書かれている場合がありますが、それも確実ではありません。わたくしは、これでも TRPG だろう、TRPG として遊ぶことができる、と思うのですけれど。

補足ですが、ジャーナル系もリリックゲームも TRPG のサブジャンルであり TRPG とみなすのが一般的な見解です。
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2025/02/26 20:39[web全体で公開]
😶 神や支配者は必要なのかというお話の補足の補足
ご機嫌よう。

先日のエントリにはなかなか苛烈な反応をいただきまして、こうなったのもわたくしの不徳と成すところではございますけれど。

もちろん、それなら小説でも書いていればいいというご意見や、特に戦術的な方面を重視する方には反感もあるだろうとは予想しておりました。そうした遊び方を否定する意図があったわけではなく、皆さまに合った遊び方で遊べばよろしいかと存じます。

けれど一方で、わたくしはこの一連のエントリの中でルールが不要だとは一言も言っておりません。もちろんルールは必要です。この一連のエントリの最初にも書きましたが、何でもかんでも「自由」にすると社会が成立しなくなるのは自明のことです。ゲームでもそれは同じです。
また、これはわたくしの言葉遣いが悪かったのでしょうが、データというのは装備や呪文やリソースなど、PL が意図してキーとなる言葉で一意に検索できる(多くの場合は数値的な値等を含む、かつ多くの場合は表で簡単に表現できる)ものを指しているつもりでした。したがって、物語的な背景設定やフックなどはデータとみなしていません。

その上で、わたくしの遊び方が特定の方向に偏っているのはわたくし自身で存じております。そちらの方面に誘導しようという意図があったわけでもございません。これは思考実験です。実際にストリテラのように GM なしデータ最小限(数値的なステータスなし数値的な意味でのデータなし)判定なしという TRPG はございます。それならこのゲームにはなぜシナリオが必要なのでしょうか、本当に必要なのでしょうか、他のシステムではどうでしょうか、同じように考えられないでしょうか。殊更に戦術的な要素を重視するタイトルでは既存のステータスやデータや判定も必要なのかもしれません。けれど、それに疑問を持つことの何がそんなに問題なのか、わたくしにはさっぱり分かりません。

ただの思考実験、ただの疑問です。ほんとうに、GM やシナリオやステータスやデータや判定は必要でしょうか? この答えが場合による、遊び方によるというのは当然です。そんな何の答えにもなっていない答えを求めているわけではございません。
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2025/02/25 21:28[web全体で公開]
😶 神や支配者は必要なのかというお話の補足
ご機嫌よう。

わたくしは先日、TRPG はもともとタクティカル・ボードゲームから派生したものだと書きました。これは非常に重要な点です。原初の TRPG  が指向していたものは物語ではないのです。少なくともシステム面では。もちろん多くの方々は TRPG の物語性を楽しんでおいででしょう。ですがそのベースとなっているシステムそのものが指向しているのは物語ではございません。PL(GM 含む)がシステムを運用した結果「たまたま」物語が生まれる。その延長線上に今日の多くのシステムがあります。
つまりわたくしが言いたいのは、前回常識として挙げた GM の存在やシナリオの存在、ステータスやデータ、判定さえももともとは物語を前提としておらず、物語という観点に立脚すればもっと良い方法があるのではないかということです。

それでも、GM やシナリオは必要でしょうか? ステータスやデータや判定は必要でしょうか?
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2025/02/24 19:04[web全体で公開]
😶 神や支配者は必要なのかというお話
ご機嫌よう。

人の考え方は環境や経験に非常に強く影響されますし、ほとんどの場合は当人が思っているほど「自由」ではございません。もちろん皆さまにおかれましては「与えられた条件の中で」自由にしているのでしょうし、実際に何でもかんでも「自由」にすると社会が成立しなくなるのも確かですわ。

さて TRPG のお話です。これまでわたくしのエントリをご覧いただいている方にはご存知でしょうが、わたくしはナラティブ/ストーリーゲームという種類の TRPG を好んでおります。けれど、この遊び方はマイナー中のマイナー、果ては「これのどこが……?」と思うような商業タイトルにさえナラティブの言葉が踊る始末。どうしてそうなってしまうのかしら。そこで、今回はわたくしが思うところについてお話しさせていただきますわね。

事前にお断りしますが、このお話はこれまで何度もしていますので、またかと思った方はそのまま回れ右してお帰りいただいて構いません。

さて、まずは前提となる部分がございます。ナラティブ/ストーリーゲームは TRPG の一種ではありますが、こうした遊び方の確立は TRPG の歴史から見たら比較的最近のことです。ですが、ここにはドラスティックな変化があります。それ以前の常識と違う点がございます。

ともあれ、常識としてこんなことを受け入れてないでしょうか。
- GM がいる
- シナリオがある
- ステータスやデータがある
- 判定がある
- その結果ステータスやビルドに優劣がある

もちろんこれは原初の TRPG の影響で、こうなったのは TRPG がもともとタクティカル・ボードゲーム(今風に言うならストラテジーゲーム)の派生だったからです。そうして生まれた TRPG には構造上、PL に対して秘匿すべき情報が存在しました。具体的にいえば敵のデータや宝箱の中身、罠の存在といった情報です。ここで重要なのは PL には隠されている(ゲームの進行によって明かされる)情報があるという点で、これが GM やシナリオが存在する最大の理由です。倒すべき敵の強弱を表現する、これがステータスや判定が存在する最大の理由です。

ですがここにはいくつかの問題がありました。GM が好き勝手したらどうするのか。PL が好き勝手したらどうするのか。悪意があったらどうするのか。ゲームに精通した「上級者」が圧倒的なビルドでそうでない者を圧倒したらどうするのか。一方でTRPG はたとえ PvP であったとしても構造としては協力ゲームであり、善意を前提としています。もちろんこれは極論で、多くの場合、多くの卓ではうまくいくのでしょう。

では、先に進む前に質問しますね。GM やシナリオは必要でしょうか? ステータスやデータや判定は必要でしょうか?
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2025/02/24 13:07[web全体で公開]
😶 ゴミの山の中で願いは叶ったのかしら
ご機嫌よう。

エルリンボ「最後の竜殺し」に続いて「ドリームランドのツバメは歌う」を置き卓で遊んでまいりましたが、完結しましたの。今回はゴミの島のどこかに願いを叶える竜の骨があって、というお話ですわ。といってもランダムシードのジャーナル系ですので探索要素などがあるわけではなく、決まった数のシーンの後で必ず竜の骨に辿り着きますし、途中でロストすることなどもございません。ステータスも判定もございません。

そんなの楽しいのかですって? そんなのゲームになるのかですって? 楽しいに決まっているのですし、ゲームになるに決まっているのですわ。

ともあれ、家族がらみのちょっと重い話になったというか今回の主人公はまだ小さな子どもだったのですが、容赦なく色々とやってしまい、わたくし反省しているのですけれど、その一方で前章の要素を回収したり、子どもながらに悩みながら進んでいく感じも出せたという点では、それなりに良い物語になったのじゃないかしら。
もちろん最後は PL の方に委ねて、きちんと納得できる結末にもなったと思いますわ。というかエピローグが良くって!

ご一緒くださった方、ありがとうございましたっ。
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Kei日記
2025/02/23 20:55[web全体で公開]
😶 やっとお話の方向が見えてまいりましたの
ご機嫌よう。

楽しみにしておりました Vampire: the Masquerade 5e の続きでしたの!
とはいえ今回はほとんど相談会、わたくし(のPC)としては、これまでずっと他の PC が何を求めているのか分からずにいて不安があったのですが、やっとちゃんと話せたのですわ。
わたくしの PC が何を望んでいるのか、何を見ているのかはお伝えできたかと存じますし、これまでのバラバラの群像劇的な状況で得た情報などもやっと共有できたかしら。PC としてはバラバラでも構わないという部分も大きかったのですが、PL としてもう本当に大変でしたので、この各自勝手気ままな状態をなんとかしたかったんですわ。仕切り屋みたいになってしまって反省も多々ございますが、ともあれホッと一息ついているところですの。

まあね、語り手さまが次に(やっとまとまりかけた PC たちを再びバラバラにする)どんな要素を持ち出してくるか、知れたものではございませんけれど♪

ともあれ、他にやりたかったこともできましたし、ご一緒くださった皆さまありがとうございましたっ。
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Kei
Kei日記
2025/02/17 22:19[web全体で公開]
😶 歌舞伎町の女王とはアタシのことよ(後編)
ご機嫌よう。

スーパーホスト/ホステスとなって太客を気持ちよく酔わせて高額商品を買わせる TRPG、ナイトバタフライの後編を遊んでまいりましたの。わたくしが演じるのはクラブのNo1ホステス(目神さまの気まぐれでそうなりました)、うまく演じられていたら良いのですけれど、素敵なお姉さまを目指しましたわ。
まあね、最大の見せ所は他の PC に取られてしまいましたけれどね。

とにかくナイトバタフライはとても楽しい TRPG で、今回はテキセで限られた時間なのもあって RP 控えめでしたが、はっちゃけて RP しても楽しいと思いますわ。もちろんお酒のお供に遊んでも(20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。また、酔い方がよろしくない方もセッション中の飲酒はおやめください)。一方でダイスを大量に振る上に出目を入れ替えたりするので、ちょっとココフォリアだと辛い部分もあるかしら。GM 様にもずいぶんご迷惑をおかけしましたし、後からログを見返したら自分のダイスの数間違ってたみたい……。

あとわたくしとしては、このゲームは GM 不要で遊べると思いますし、シナリオももちろん不要ですので、若干ルールはちょっと重いにしても軽く遊べるいいゲームだと思いましたの。

とはいえ、ルール解釈について何度も何度も質問してしまい GM 様に負担をかけてしまったり、長々と自分の手番を引き延ばしてしまったりと反省点もございますが、ともあれご一緒くださった方も皆さま素敵で、夜の女王になるのも気持ちよかったですわ。ありがとうございました。
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Kei日記
2025/02/16 00:02[web全体で公開]
😶 喪失と旅立ちの物語
ご機嫌よう。

エルリンボ「最後の竜殺し」を置き卓で遊んでまいりまして、つい先ほど終えたところですの。エルリンボはソロジャーナル的にも遊べるシステムですが、今回は GM ありプレイで、GM として好き勝手させていただいたのですが、主人公の喪失の物語としてとても良かったですし、最後にそこから主人公がさらに旅立つというエンドになったのも感涙ですの!

ご一緒くださった方ありがとうございましたっ。
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Kei日記
2025/02/15 00:02[web全体で公開]
😶 よろしい、ならば革命だ。な TRPG のお話
ご機嫌よう。

労働問題をテーマに含む TRPG になぜか反応をいただいてしまいましたが、Paterson, 1913 をはじめとした Reacting Consortium のタイトルは買い切りではなく年間ライセンス購入という形式のようで敷居が高いのですわ。そこで今回は代わりに、そういったテーマの TRPG を別に見つけて参りましたので紹介しましょう。もちろん全て英語です。これらのタイトルはわたくし自身所持しておりませんが(ウィッシュリストには入れておきました)、とまれ概要から雑にいきますわよ。

■ Beat The Boss
労働者のグループを組織して職場での力のバランスを変えるための計画を立て、行動を起こす TRPG……というかアオリ文章によると、活動家が職場で組織化する方法を学ぶための TRPG……だそうです。

■ 10 Workers United
労働者が団結して公正な生活を求める TRPG。一人は企業役となり、仕事の内容や環境などを決めます。他の PL は独自のスキルを持ち、何がきっかけになって団結するのかを決めます。労働者は10シーンかけて企業と交渉するための行動をし、企業に要求を突きつけてゲームは終了するようです。

万国の労働者は団結しましたわね? では、ついでなので革命をテーマにした TRPG も紹介しましょう。

■ Just Gals Being Comrades
地下活動する女性活動家となって革命に参加し、その最後の数日間を描く TRPG。同性愛ロマンス要素があるというか、PC は他の PC に密かに恋をしているという設定がついてきます。お分かりでしょうがジェンダーテーマを含みます。

■ Red Borg
実業家・地主・官僚・政治家といったエリート層に支配された国家で、追い詰められ絶望した人々になって革命を起こす TRPG。秘密組織から民衆の抗議運動、革命軍による戦争まで幅広い状況をカバーしているそうです。

■ Comrades: A Revolutionary RPG
地下革命組織を題材にした TRPG。人々を鎖から解放するために腐敗した政府と対立し、集会を開き、クーデターを企て、秘密警察をかわし、ファシストと戦います。史実でも空想でもあらゆる設定でゲームを展開でき、自分だけの革命を起こします。

さらに加えて、史実テーマのものも追加で見つけましたのでメモしておきます。

■ Revolutionaries
アメリカ独立戦争を舞台にした TRPG で、戦争のドラマ、政治、厳しい現実を体験し、建国の英雄たちと出会い、自分自身も英雄となって出来事の証人になるようです。

いずれにせよ、わたくし自身だいぶ明後日方向に突き進んでいる自覚はあるんですわよ? そろそろどなたか止めてくださってもいいんですわよ?
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Kei
Kei日記
2025/02/14 02:00[web全体で公開]
😶 史実テーマの TRPG を探していたら教育用 TRPG にたどり着きましたの
ご機嫌よう。

先日 The Price of Coal を紹介しましたが、調べてみたところ史実ベースの労働運動テーマで Paterson, 1913 という TRPG があるそうですの。こちらは 1913 年のニュージャージーで起こったストライキを題材にしていて、史実ではこのストライキは多数の逮捕者を出して失敗したそうなのですが、テクノロジーや移民、言論の自由、階級、労働組合などの要素が登場するようです。教育用で11〜35人の生徒を対象にしています。
なお、このゲームを出版している Reacting Consortium という団体?は史実テーマの教育用 TRPG を多数出版しているようです。例えば、ペストが蔓延した1349年のノーリッチを舞台にした 1349: Plague、1979年〜1989年にかけての酸性雨と国際政治を扱った Acid Rain Europe、紀元前403年のアテナを舞台に民主制を維持すべきかどうかを描く Athens 403BCE、などなど……。気になる方はお調べあそばせ。

もちろん皆様は、そんなの面白いのかと思われるでしょう。

わたくしは登録していくつか購入してみるか迷い中ですけれど(そもそも米国外で教育関係者でもないのに登録できるのでしょうか?
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Kei
Kei日記
2025/02/12 19:53[web全体で公開]
😶 歴史テーマ TRPG の続き
ご機嫌よう。

先日歴史テーマの TRPG をいくつかご紹介しましたが、どうやら調べたところ The Price of Coal はブレア山の戦いというアメリカ史上最大の労働者蜂起にして南北戦争以来最大の武装蜂起がテーマだそうで、神ゲーかつとんでもなく悲しいとのことで、遊んでみたい! テキストオンリーのコミュニティ版は持っていたのですが、フル PDF 即ポチしましたわ。

また、Red Carnations on a Black Grave というパリ・コミューンの72日間の激動の日々を描く TRPG も教えていただきました。こちらはモンセギュール系で、各 PL は二人の PC を演じ、そのうちの一人は最後のフランス軍の攻撃で死なななければならないようです。これも遊んでみたい! 流通が限られていますが PDF で入手できましたので、こちらも即ポチしましたわ。
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Kei
Kei日記
2025/02/11 23:44[web全体で公開]
😶 御伽噺を紡ぐ(まだ発売前のゲームの)お話
ご機嫌よう。

ななななんと、まだクラファンすら始まっていない TRPG、Zhenya’s Wonder Tales(以下ゼーニャ)のプレビューを遊ばせていただきましたの! 今回遊んだのは「The Bird Rivals」という舞台です。通常の TRPG でしたらシナリオというところですが、遊んだ印象はシナリオというよりは舞台という方がしっくりきますわね。
ゼーニャは東欧風のちょっと暗めの御伽噺を語る TRPG で、GM なしナラティブ系かしら。PC は選択制で初期秘匿と3つの行動が割り当てられています(行動は全て公開、加えて全ての PC が選ぶことのできる4つの行動が別にあります)。基本的に行動は一回使い切りで、この行動ができるように物語を誘導していくという感じかしら。この辺りのプレイ感覚は灰色城に近く、一方で行動には隠されたプロンプトがあります。行動するまで誰にも(行動した当の本人にも)そのプロンプトは分かりません。この行動とプロンプトの組み合わせで物語を紡いでいくという感じで、その結果がビターな、暗い結末に向かいそうという感じも灰色城に近い印象かしら。

ともあれ、とても楽しかったんですの!

話すと舞台のネタバレになってしまうのですが、わたくしが遊んだ PC は愛を信じ、愛を裏切られ、愛に救われたのかしら。けれど別の見方では誰も救われていませんし、ずっしりと響きましたわ。最後また泣きそうになりました(涙脆すぎるなんて言わないでくださいまし)。ともあれ何がどうなるかは卓次第。卓の数だけ全く違った物語に、類型すら違う物語になりそうですし、良いゲームでしたの。それに、この感じが好きな方はきっとたくさんいらっしゃるでしょう。

というわけで出たら買いますわ! というかクラファンがまだ始まっていないのですが、出資しますわ!

お誘いくださった方、ご一緒くださった皆さまありがとうございましたっ。
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Kei
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2025/02/11 17:43[web全体で公開]
😶 歴史テーマの TRPG のお話
ご機嫌よう。

先日のモンセギュールがとても楽しく、歴史テーマ・戦争テーマというだけで面倒そうな印象になっているのが勿体無いというわけで、わたくしが所有する、あるいは知る中から、特にファンタジー要素なしの(と思われる)歴史テーマ TRPG を軽く紹介してみましょう。ほぼほぼ海外インディーズで、ほとんどはわたくしも遊んでいませんし、というか訳してさえいませんので、面白さについては保証しかねます。

■ A Cool and Lonely Courage
第二次大戦、ドイツ占領下のフランス女性スパイとなる TRPG。ベースシステムは PbtA。

■ Blackout
第二次大戦の男たちがいなくなったロンドンで、灯火管制の中街を守る女性となる TRPG。ベースシステムは PbtA。以前雑に私家抄訳しましたが、いま見たら全部訳し直したいですわね。

■ Carolina Death Crawl
南北戦争の最中、何軍の戦線後方に置き去りにされた兵士となって危険を切り抜けることができるかどうかを描く TRPG。

■ Dogs in the Vineyard
西部開拓時代のユタ州を舞台に、神の犬として出来事に審判を下す子どもの道徳的ジレンマを描くみたいな TRPG。みたいなというのは絶版でわたくしも所有していないからですが、作者自らが西部劇もユタ州の歴史もそれを題材にしたこのゲームも地獄に堕ちろと言っているようでして、大変興味深いのですが入手不可……という思いを込めて挙げておきます。

■ Danegeld
991年の英国でデーン人に侵略された土地から税金を徴収する TRPG。

■ Dream Apart
19世紀、クリミア戦争後くらいの東欧のユダヤ人コミュニティを描く TRPG。ベースシステムは BOB。こちらは私家訳済みで、キャラクター作成の段階でとんでもなく重いキャラクターができてしまったりします。

■ A Green and Narrow Bed
1866年、南北戦争終結後のアメリカで、戦争で夫を失った未亡人となる TRPG。

■ In the Light of a Setting Sun
西部開拓時代の銃撃戦を描く TRPG。

■ La Desbandá 1937
スペイン内戦の戦火を逃れようとマラガからアルメニアへの道徳を描く TRPG。物語はノーマン・ベチューンという実在の医師を中心に展開します。ごく簡単に私家抄訳していますが、遊べる日は来るかしら。

■ The Last Place on Earth
ロバート・スコットの南極探検をベースにした、1910年代前半の南極探検、南極までの2500kmの旅を描く TRPG。

■ Love & Barbed Wire
第一次大戦を舞台に、塹壕にいる兵士と故郷の恋人との手紙のやり取りを描く2人用 TRPG。

■ The Marquis of Ferrara
15世紀のイタリアの都市フェラーラで侯爵が暗殺され、次の公爵の座を巡って陰謀を張り巡らせ争う TRPG。暗殺の首謀者も PC に含まれますが、ゲームの目的はそれを暴くことではありません。システムはモンセギュール。私家訳済みで遊ぶ機会を伺っています。

■ Night Witches
第二次大戦のソ連に実在した女性だけの飛行隊の隊員となって、昼は基地内の差別と戦い夜はナチスと戦うみたいな TRPG。史実と同様に各地を転戦します。ベースシステムは PbtA。こちらも以前雑に私家抄訳しましたが、いま見たら全部訳し直したいですわね。

■ A Plague Among Us
1655年、人口が膨れ上がったロンドンをペストが襲う中、貧しく年老いた女性となってペスト患者やその死体を隔離する TRPG。

■ The Price of Coal
1921年、ウェストバージニア州の炭鉱労働者とその家族、権利のために立ち上がり苦難を超えて団結するコミュニティを題材にした TRPG。

■ Resist & Remember: Weimar
1930年代のベルリンを舞台に、ナチスの支配に抵抗する TRPG。

■ Révolution
フランス革命期のパリの有力者となって、激動の政治情勢の中自身の有利な立場を求めて戦う TRPG。ベースシステムは BOB。

■ 青灰のスカウト
第二次世界大戦、ワルシャワ蜂起を舞台に15〜17歳の少年兵になって否応なく成長し、大切なものを失う物語を描く TRPG。重エモの塊で、それを生み出す悪魔的神システムを備え、非常に楽しいかしら。このリストの中で唯一日本語版があります。

■ What Price Glory
第一次大戦のフランスを舞台に、ある戦いで勝利したフランス兵が束の間の休息を経て再び戦場に戻るかどうかを描く TRPG。

■ Wise Women
産業革命前、近世東欧を舞台に、魔女の知識代々受け継いできた女性となる TRPG。ここで言う魔女の知識とは主に薬草の知識であり、キリスト教で禁止された避妊や堕胎に関するものもあります。人々のために知識を使っても、魔女だと見做されると追放されてしまいます。私家訳済みで遊ぶ機会を伺っています。ベースシステムは PbtA。

■ Witch: the Road to Lindisfarne
1350年、黒死病で人口の3分の1が亡くなったロンドンで教会に「私が魔女の呪いで病を広めました」と懺悔した「魔女」をロンドンから聖地リンディスファーンに連れて行き、魔女裁判にかける TRPG。システムはモンセギュール。魔女役も PC です。こちらは私家訳済みでプレイ予定があります。

どうやら探すとまだまだたくさん出てきそうなのですが、疲れましたのでこのあたりにしておきますわね。
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Kei
Kei日記
2025/02/08 22:48[web全体で公開]
😶 営為と葛藤をめぐるお話
ご機嫌よう。

モンセギュール1244 の後半を遊んでまいりましたの。一言で言えば修羅場が楽しく、ラストがエモく、最高でしたかしら。初期状態で示されている人間関係が結構波乱を予感させるものなのですが、それに乗っかってやりたい放題? 家族会議で爆弾宣言、閉塞環境に地獄絵図が展開されましたわ♪
わたくしが選んだ主人公 PC は、当初は場を引っ掻きまわせたらと思っていたのですが、そんな風には全然ならずむしろ弱い女で、頼った相手は戦場から帰らず子どもたちはどんどん遠くに行ってしまい、ひとり棄教しましたがその後に幸せがあったとは思えませんわね。
というか今回のモンセギュールは宗教家二人が子ども二人に殉教を唆すなどという、これだけでも地獄絵図な様子で、子どもたちもしっかりと殉教しました(それぞれ主人公として選ばれていましたが、PL の方は殉教を選びました)し、それ以外も重い展開も多く、ずっしりと噛み締めているのですわ。
というかエピローグがしんどすぎて半泣きでしたわよ。いい栄養を摂取しました。

とまれ、ご参加くださった皆さまありがとうございました。
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Kei
Kei日記
2025/02/04 02:31[web全体で公開]
😶 よくできたプロンプトはよくできたハンドアウトに勝る 〜「灰色城綺譚」から「手折られる花たちの会」へ
ご機嫌よう。

わたくし かりかりうめ のシステムが大好きです。中でもとりわけ何度も遊んでいるのは灰色城綺譚ですが、灰色城はバッドエンドまたはメリバを前提に初期秘匿 HO があり、それをいつどのように公開するかは自由、自然にそうなるように物語を描いてくださいというシステムです。これがまた RP が捗りまして♪

さて、灰色城はシナリオあり、プレイの印象は HO の設計に非常に強く依存します。ですが、シナリオは TRPG に本当に必要でしょうか? HO は必要でしょうか? もちろん種々の TRPG を積極的に試している方でしたら、特定のシチュエーションやストーリーに特化したシステムがあるということはご存知でしょう。ですが、それらの TRPG の多くには特定のシステムがあり、もしかしたら HO もあります。

もちろん、特定のシステムの特定のシナリオを遊んでさえ、PL によって物語は変わるとお考えの方もいらっしゃるでしょう。それはまあ実際、その通りだと思いますわ。その一方で、そうやって生まれた物語はどれくらいナラティブでしょうか? シナリオに書かれていないくらいにナラティブでしょうか? わたくしこれは非常に不満なのですが、殊更に近年「ナラティブ」を謳って登場している商業タイトルの多くは、それほど「ナラティブ」ではありません。灰色城の方がよっぽどナラティブですし……。

さて、灰色城では前述したように PC ごとに複数の初期秘匿 HO が与えられ、それぞれの PL はその HO を自然に公開できるように物語を誘導します。加えて、HO に書かれた内容の解釈も PL に任され、公開したとしても PC の一時の気の迷いとすることもできます。もちろん灰色城にはシナリオがあり、HO はシナリオごとに存在します。ですが、こうした自由度は(HO の出来によりますが)従来型のシナリオにはない自由な展開を生み出します。

では、それで十分でしょうか?

もはや HO は TRPG に当然の存在で、誰もが疑問に思う間もなく受け入れているかもしれませんが、他のアプローチがあります。それがプロンプトです。

かりかりうめ の最新のシステム、エルリンボもプロンプト制ですが。ここでは かりかりうめ のシステムで最初にプロンプトを取り入れたモノローグ・ダイアログから「手折られる花たちの会」を取り上げましょう(個人的に超推しですので)。手折られる花たちの会の根幹は二人の少女、一方は手折る役、一方は手折られる役です。この二人には共通のプロンプトが与えられます。手折るとは何を意味するのか。

たったこれだけで、(理想的には)二人の少女の関係が無限に描けます。どう手折り手折られたいのか。それをどう伝えるのか。相手をどう思い、自分がどう思われたいのか。RP だけで進行します。

特定のシステムの特定のシナリオにエモを感じる方でしたら、たったこれだけの質問がどれだけのエモを生み出すのか想像できるでしょう。素晴らしい TRPG 体験に必要なのは、良い質問です。それをシステムが与えてくれるなら、それ以外に何が必要でしょうか。
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