Keiさんの日記 「華やかなりし故郷の街に帰ってきましたの」

Kei
Kei日記

2023/02/11 18:54

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😶 華やかなりし故郷の街に帰ってきましたの
ご機嫌よう。

ついにようやくわたくしもワンダー・ローズ・トゥ・ロード遊びましたの。旅の舞台に選んだのは華やかなりしフェリアですわ。
さて、ワンダーでは、地図は四王国時代のものかしら。それでいてフェリアの説明にはエスティファ湖に沈んだと書かれていて、一方三大湖(二大湖ではなく)にファライゾンを守る龍が棲んでいるとも書かれています。年表はファーの時代から続くもの。冒険マップにもフェリアがあります。まるで各時代の説明をそれぞれバラバラに持ってきてそのまま掲載しているかのよう。これがどんな意味を持ちどんな物語になるのかはプレイヤーに委ねられています。
以前フェリアを訪れたのは前世の頃、まだビヨンドの時代でしたかしら。オリジナルの設定をこれでもかと盛った、ファライゾンの各地を夢ともうつつともつかない世界を転々としながら、エスィ・レが本当に去ってしまった遠い未来のユルセルームを垣間見、やがて誰もその存在を覚えていない水没したフェリアに辿り着く……みたいなキャンペーンというかポエム?で、いま見たら意味がよくわからないというか明後日方向に拗らせてますわね。

とはいえローズシリーズには元々ゲームというよりかはポエムという方向性がございますし(。

ともあれ、今回はルールブックに掲載のユルセルームっぽい言葉決め表は使いませんの。PLの方々に自由にファンタジー系の小説本をお持ちいただき、しかも皆さん何の本をお持ちなのかわたくし知りません。わたくし自身が持ち込んだ本はジョージ・マクドナルドの「リリス」。こうして用意した本も物語の方向性に多かれ少なかれ影響するのですわ。
というわけでキャラクターを作成し、シナリオの目的もその場で作成し、導入部分もその場で作成するのですが、その内容はPLの方々がお持ちの本の影響を受けます。

かつて、そこには「一千年の屋敷」があった。しかしいまでは、「暁の屋敷」になってしまった。この混沌の呪縛を消し去るには、「荒涼とした大地」の言葉からなる魔法風景を放たねばならない。
今回の踏み固めるものすなわち逍遥舞人たちは、
「雪の門」の「ファーナム」、歳のころ40ほどの男、その存在の全てから漂うのは揺るがし難い「影の剣を帯びた剣士」の雰囲気、彼を導いた虫の知らせは「田舎のりんご」
「子牛の赤ん坊」の「アデルモ」、歳のころ36ほどの男、その存在の全てから漂うのは揺るがし難い「裏切りと密告の知恵」を帯びた雰囲気、彼を導いた虫の知らせは「尖った唇」

ここで世界観の説明を簡単にしまして。こうして二人で世界を旅して、翼の兵士やら大声を上げる酔っぱらいやら太古の誕生祝いの木やら大黒柱の猫やら不気味な貴族やら踊り狂うリュートやら愚かしいトロルといったものたちと交流しながら魔法の言葉を集めるのです。

さて。初めてWローズのルールブックを読んだ時には意味がわからないと感じたりもしておりましたの。こうして遊んでみると、ナラティブ文脈で語られることも多いTRPGですが、なかなかに独特で、イマジネーションで言葉と言葉を、言葉と風景と物語を繋げていくのはリリックゲームのようでもあり、縛られる部分と自由な部分のバランスが独特な、なかなか他にはない楽しみでしたかしら。十数回の旅を経てPCは自分の風景を世界に移し、最後には世界そのものになるというのも好きなポイントですわ。

ローズシリーズを遊ぶ方がもっと増えたらいいな、それでもって、これまでのローズとはまたしても全く違う(それでいてやっぱりローズな)新作が出たらいいな、などと思いますの。

ご参加くださったPLの皆さまありがとうございました。
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レスポンス

ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツKei

2023/02/11 22:48

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> 日記:華やかなりし故郷の街に帰ってきましたの
その前に門倉先生には「旧作を復刊してください」といいたいです(^^;)
常に最前線の人だからそれはプライドが許さないのかと思うけど、今一番アクセスしやすいユルセルームのゲームが「魔法使いディノン」っていうのはどうかと(^^;)
聖岳生馬
聖岳生馬Kei

2023/02/11 19:28

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> 日記:華やかなりし故郷の街に帰ってきましたの

「これまでのローズとは”またしても”全く違う」
これにつきますね~。(”二重引用符”筆者)

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