😶 敗北すると定められているゲームのお話
ご機嫌よう。
最近連続してモンセギュール系の TRPG を訳しておりましたが、たぶんおそらく現時点でわたくしが所有する中では最後の Red Carnations on a Black Grave を自分で遊べる程度に訳しましたの。時は1871 年、パリ・コミューンに参加したモンマルトルの労働者や国民衛兵となって、彼らが何故、何のために闘ったのかを描く、みたいな TRPG です。現実の歴史と同様にゲーム中のパリ・コミューンもヴェルサイユ政府軍の攻撃で何千もの犠牲者を出して崩壊します。PL は二人の登場人物を演じますが、その一方はヴェルサイユ政府軍の攻撃で命を落とします。もう一方は攻撃自体は生き延びますが、エピローグで命を落とす可能性があります(例えば処刑されるなど)。
PC は選択制(貧困や喪失といったテーマが含まれ、子どもや性労働者もいます)で数値的なステータスや判定はなく、エピローグまで生き残った PC の運命は最後の選択に対応したカードで(そこに示された問いにどう答えるかによって)決まります。
モンセギュールも、そのアイディアの元となった青灰のスカウトも、先日訳していた The Price of Coal も、そして今回訳した Red Carnations on a Black Grave も敗北が決定付けられているゲームです。PC が属している集団の目的即ち超目標を達成することは決してできません。青灰のスカウトには判定がありますが大きな代償を伴いますし、それ以外のゲームには判定すらなく、歴史の流れに翻弄されます。
どうかしら。面白そうじゃないかしら。
2025/04/07 21:54
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