肉祭ポメタロスさんの日記 「ゲームマーケット2018春の奇跡」

肉祭ポメタロス
肉祭ポメタロス日記

2018/05/07 12:55

[web全体で公開]
😶 ゲームマーケット2018春の奇跡
製本するような本を作ったことはありません。同人イベントにもサークル参加したことはありません。
ゲームマーケットに一般参加したこともありません。
なんの知識も無く、「ロスト」をテーマにしたCOCシナリオ集を作りました。

発端は、いつだったかな。
初めてロスト救済シナリオを作った頃に「ロスト救済なんてPCを弄んでいるみたい」という批判的な意見があって。じゃあ「ロストって何なんだ? そもそも自分たちがPCを動かして事件に巻き込んで命の危険に晒すことは同罪じゃないのか」という、ただほの暗い憤りと疑念が生まれて、そこから、ロストのことを考えたくて、本を作ることに決めました。
元々、TRPG歴1年の記念にもなるだろうと、ゲームマーケットで本を出すことは決めていたから。

そして、自分が惚れたシナリオを書いていたジョージさん、ミランディスさんに声をかけて、合同誌にすることにしました。その話を知ったメル氏さんが「未経験者だけど大丈夫?」と心配して売り子をするとお声をかけてくれました。
書いた本はページ数が奇数で、Twitterで嘆いていたら「これを使いなさい」と、まおーさんがシナリオを貸してくれました。
なんとか本は刷り上がりました。刷り上がった本は、サイズを間違えて、ルールブックよりも大きくなってしまいました。

無知でチャランポランな自分は、思い出作りと楽観視し、沖縄や韓国くらいには旅行へ行けるだけの赤字を抱えながら、本の代金も設営のこともあんまり考えず、ゲームマーケットに臨みました。

そしたら「これはダメだ……」と早々に気付いていたメル氏さんは朝早くからビックサイトに来てくれ、自分にこんこんと説明と説得をし、赤字を少しでも軽くしようと値段の修正をし、設営をし、本部に設営連絡をし、コピー本(ゲムマ3日前に急遽作りたくなった2冊目)をその場で大急ぎで作りつつ、接客をしてくれました。
そしてツイツイさんが「手伝います!」と、開会を過ぎていまだ全て出来てないコピー本を折ってホチキスして、作ってくれました。
お客さんが並んでしまいオロオロする肉祭のところに、なずたさんがやって来てくれ、「売り子します!」と、素早く手伝ってくれました。
そしてメル氏さんと協力して、本当に大きく、どこまでも通るような声で、売り込みをしてくれました。

お客さんが沢山来ました。その中には、オンセンの方々。セッションしたり、オンセン友達の友達だったり。中に関西や中部から来られた方や、差し入れを持ってきてくださった方まで。
細いと思っていたネット上のご縁が、こんなにも太いものだとは、知らなかった。

ジョージさんが書いて、ミランディスさんが書いて、まおーさんが書いた本。
メル氏さんとなずたさんの声によって、会場のたくさんの人が手にした本。
本が半分くらい売れた頃、TRPGチェーン店の方が来られました。
そして、このように言って下さいました。
「もし売れ残ったり再販するなら連絡を。この本は審査なしで委託が出来ます」と。

ロストをテーマにしたA4サイズ。
本文76ページ、800円、PDFつき。
全くの無名サークル。
80冊。
完売したのは、14時頃でした。

皆で万歳をしました。
完売するなんて、思ってなかったから。在庫を半分以上は抱えて、帰る気でいたから。
周りのサークルさんが拍手をしてくれました。

その後、やることがないね、と、メル氏さんの好きな有名サークルさんの宣伝をしました。有名サークルさんは快く宣伝許可を下さりました。
「完売」と書いたポスターの下に、「●●さんはすごい!!」とポスターを作り、宣伝しながら、少しだけ会場で過ごしました。

遠方から来られたまおーさんと合流し、メル氏さん、なずたさん、自分、の4人でコメダ珈琲や晩御飯のステーキ屋さんで反省会をしました。
ものっすごく反省会でした。ここまでの流れでお気づきと思いますが、本当に肉祭は何も考えてなかったのです。何も事前に学ぼうとせず「なんとかなるやろ!」と。
なんとか、なりました。
でもそれは、沢山の人に支えられての、なんとかなった、でした。
今思う。もし皆さんがいなかったら? と、ゾッとする。

魔法使いがたくさんやって来た、魔法のような1日。
色んな奇跡が寄り集まった、素敵な場所。
それが2018年5月6日「ゲームマーケット2018春」でした。

きっとこの日は、これからの未来で、いく度と無く思い出す思い出になる、そう、思います。

ビックサイトがニュースで移った時、COCの同人誌を見かけた時、
クイックルワイパーを見た時、狸を見た時、
500円玉を見た時、とっても色んなときに、思い出しては開く、
記憶の中の宝箱になると、そう思います。

ありがとうございました。
本当にありがとうございました。
こんなヘッポコ人間ではありますが、
どうぞこれからも、末永く、宜しくお願い致します。
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