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2019/12/22 19:26
😶 感涙クリスマス・ストーリー「最後の一ユーザー」 病室。不治の病にかかった少女がベッドから、棚にぽつんと置かれたTRPGのルルブを見ている。それを見守る青年。 「わたし、もう長くはないんだわ……。そのゲームの最後の一ユーザーが離れたら、わたしも召されるの……」 「なにをいうんだ!」 「だってそれ、『ファンタジー・トリップ』よ! 『幻のユニコーンクエスト』よ!」 「ふぁっファンタジー・トリップにも、熱心な愛好家くらいいるさ……」 「ウソ! ウソよ!」 「う、ウソって、あのね……だいたい、アメリカの誇る天才デザイナー、スティーブ・ジャクソンがデザインしたゲームだよ! ガープスとほとんどルールは同じだよ! むしろあれより簡単だ」 「だって、ファンタジー・トリップには、戦闘メインのゲームなのに、『頑健』の特徴がないじゃない!」 「う……それはそうだけど、そのぶんリアルな戦闘の楽しみが……」 「最近のガープスユーザーは、『妖魔夜行』とか、スーパーマンなキャラクターを作って無双するのが一般的な楽しみ方だそうじゃない! そんなユーザーが、ちょっとダメージを受けただけでマイナス修正がビシビシつくようなつらいゲームをどうして楽しめるのよ!」 「え……で、でも、ファンタジー・トリップは、ソロシナリオが充実してるから大丈夫さ! 『幻のユニコーンクエスト』にも、五つもソロシナリオがあって」 「そのどれもが誤植だらけで、素直にパラグラフをたどるとエラーが生じるじゃない! ついでに『幻のユニコーンクエスト』のほうでは、ルールまで誤植の嵐じゃない!」 「え、いや、そうかもしれないけど、あらかじめ下読みしてマッピングしておけば大丈夫さ……」 「それだけじゃないでしょう! 中には、戦闘マップすら誤植で差し変わっていて、『想像』で障害物とかを配置しないとまともに戦えないパラグラフすらあるじゃない!」 「で、でも、GMを置けば大丈夫さ! それに、戦闘メインといっても、ソロシナリオには、賞金までかかった謎解きの趣向があるのさ!」 「その謎解きの答えが、銀のドラゴンが埋められていた場所は書いてあるけど、黄金のユニコーンが埋められていた場所については、何も書いてないじゃない! 推理できたとして、いったいどうやって『答え合わせ』をすればいいのよ!」 「そ、そりゃそうだけど、世の中には、このゲームが載った月刊タクテクスから買い始めた人もいるし、中には、本屋に予約して『幻のユニコーンクエスト』をゲットした人もいるのさ! 誰とは言わないけど!」 「でもあなた、オンセンにハマる前に、『幻のユニコーンクエスト』をタクテクスの別売りユニット付きで秋葉原のイエローサブマリンに叩き売っちゃったじゃない! 『高校の時から30年つきあってきたけど、誰一人プレイヤーがいなかったなあ』って、その日吉野家で牛丼の並盛に生卵をかけてしみじみとつぶやいたじゃない!」 「で、でも、タクテクスに載っていた基本ルール『メレー』『ウィザード』と、付属シナリオ『デス・テスト』『デス・テスト2』は持っているからまだ大丈夫さ! それに、同じメタゲーミングの『ドワーフの地下迷宮』というボードゲームには、『ファンタジー・トリップ』との連結ルールもあるから、きっと大丈夫さ! さらに、ヘクス対応ではないこのオンセンのスクエアマップで、『マッピングツール』を駆使して『メレー・マップ』も自作したから、物持ちだけはやたらといい日本のシミュレーション・ゲーマーの中から物好きが来ればまた『ファンタジー・トリップ』は蘇るさ! だから君も、元気を出して!」 「うん! わたしがんばる!」 「ファンタジー・トリップ」コミュニティ「ファンタジートリッパーズ」では、少女を救うための勇気ある諸士の参加をお待ちしております。 https://trpgsession.click/sp/community-detail.php?i=commu153405224094
2019/12/22 21:36
> 日記:感涙クリスマス・ストーリー「最後の一ユーザー」 取りあえず少女がすぐに命脈尽きる様子がなさそうなので安心しました(笑)。
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2019/12/22 19:26
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