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😶 第六回ゆるく水曜AFF2e会前編 テキストセッション #AFF2e「ゆるく水曜AFF2e会」第6夜。長くなったので前後編に分けました。 三人の冒険者、駆け出し盗賊ロルン(ぱむださん)、氷原エルフの魔術師リンドール(椅子間 樽さん)、ドワーフの司祭ジャスティ(アンデンさん)は、行方不明の少女を探しチャリスの豪商ベルウッド家の館に潜入。絹のドレスを餌に若い娘たちを拐かしていたのは他ならぬ館の当主でした。 立ち入り禁止の赤いカーテンの向こう側はならず者のたむろする無法地帯、さながらポート・ブラックサンド。 見張りのチンピラ四人を酔いつぶし、さらには丘トロールの用心棒を撃破して廊下の奥へと進んだ三人は、ついに青い扉へとたどりつく。 そこは代々館の娘たちの命と形を奪い、代償に力を与える邪悪な精霊……水姫さまの潜む井戸へと通じる扉。 鍵を開けて中に入ると、そこは教会に似た窓のないギャラリー。壁にかかる美しい少女たちの肖像画が二十三人分。左奥の壁にかかる小さな風景画、部屋の中央には等身大の少女の石像。 リンドールの魔力感知でベルウッドの当主と水姫さまの交わした『契約書』の写しを発見し、忌まわしき契約の詳細を知る。 自分たちが。(老いた貴婦人から正式な代理人に任命された) 契約の大皿を破壊しなければいけない。 水姫さまとベルウッドの契約を永遠に終わらせ、少女を救い出すために。 命と形を奪われた後も囚われ続ける魂を解放するために。 石像はジャスティが夜会のにぎわいの中で目撃した『人ならざる少女』にそっくりでした。 ロルンは石像の台座に隠されたボタンを発見。ジャスティとリンドールが見守る中、押します。 台座の中からかすかに歯車の軋む音、次いで調子っぱずれのオルゴールの音色が流れ、石像の少女が回ります。まるでオルゴール仕掛けの人形のように。 「これは相当の腕前を持った職人が作ったものですな。」 「回転して……終わり?」 そんなことはない。 ぐるぐる回って、ひとまわりすると、いきなり真ん中から縦にがばーっと真っ二つに割れて、左右の壁ぎわに移動。下から螺旋階段が現れた。吹き上がる湿っぽい空気。 「この湿気、井戸が下にあるのは間違い無さそうだ」 「見える範囲には何もいないようですな、今のところは」 「ランタンをつけるぜ」 暗視を持つドワーフとエルフは明かり無しでも歩けるけれど、ヒューマンの目には暗闇。 「順番を決めよう」 「じゃあ感覚の鋭い俺が一番前」 「私がしんがりを務めましょう」 「では私が真ん中だ」 三人は縦に一列に並び、階段を降りる。 「早く抜け出したいな。どうもこの螺旋階段は苦手だ」 感知で様子をさぐったロルンはここで大失敗。 「うわーっ、何だこの化け物! あっ……俺の影かあ」 「落ち着いてくださいロルン君。自分の影ですよ。」 「ううっ、大恥かいた気がする」 エルフとドワーフから見ると「薄明かりの中で自分の影にびっくりした図」 ダイスの偶然で種族の違いがはっきり出て、なんかGMは満たされる。 地の底へ降りる階段は古くて、そして頑丈。果てしなく降りたのか、それとも三階から一階に降りた程度の距離なのか? 感覚の霞む中、ようやく階段は底に行き着く。 ここでリンドールが魔力感知を宣言、成功。 十海GM:「お待ちしてましたぁ!」 リンドール:「ひえ〜」 魔力感知の特殊技能では、魔法、幽霊、精霊などの本来は目に見えないものの痕跡を感知することができる。どのように見えるかはディレクター(GM)に任されている。そこで第五夜に引き続き、映画的に演出いたしました。(そーゆーの好きだから) 見えたのは過去の残像。 代々のベルウッドの当主が、生贄に選ばれた少女を連れて行く姿。初代の娘二人、二代目は愛人に産ませた娘を九人、三代目は貧しい家から養女にした十二人。そして四代目はドレスの部屋で名前を書かせた三十六人、三十七人めのロージィが、薬で意識を朦朧とさせられて手を引かれて行く。 向かう先は…… 「ロージィが連れて行かれる姿が視えた、奥の井戸だ!」 「奥に井戸があるのか?」 リンドールの示す方向にランタンを向けるロルン。そこは天然の洞窟を削り整えて作られたドーム型の岩屋でした。地面に散らばるのは砂利? いや、これは無数の素焼きの皿の欠片。 「儀式の跡だ」 「この井戸に、水姫様と契約の大皿が…」 古い、大きな石組みの井戸。その手前に立つベルウッド家の四代目当主。そして水色の少女。 「水姫さまだ」 もはや正体を隠さない。 「水姫さま、今夜の分でございます」 当主が差し出したのは、背負いカゴにぎっしりつまった素焼きの皿。「ドレスの部屋」で美しく装った少女たちが名前を書いた皿。(中にはリンドールが書いた皿もある) 「ど、の、子、に、し、よ、う、か、な」 [メイン] ロルン : 「その皿、娘の生贄の契約に使うものだろ?」 [メイン] 当主 : 「何故それをっ! あっ、貴様、商売敵に頼まれたな? シルバートンか?ポートブラックサンドか?」>ロルン [メイン] ジャスティ : 「我々はベルウッド家の代理人です。貴方様との契約を破棄しに来ました、水姫さま。」 [メイン] 水姫さま : 「……契約を破棄? 本気なの?」>ジャスティ [メイン] リンドール : 「私達は契約破棄の代行を請け負った、今宵限りでその行いは止めてもらいたい」 [メイン] 水姫さま : 「破棄、破棄、破棄、破棄!」 [メイン] 水姫さま : 「わたしの、きらいなことばです」>リンドール [メイン] ロルン : 「じゃあ、『ぶちのめす』はどうだ?」と弓を構える。 [メイン] 当主 : 「ぶ、ぶちのめす?ぶちのめすってそんな暴力で解決とかやめないか」>ロルン [メイン] リンドール : 「その契約でそなたは濁ってしまった、元に戻すには大河へ還すしか無いのか?」 [メイン] 当主 : 「っはーっ!そろいもそろって正式な代理人とかふざけるな!私はベルウッドの当主だ!お前たちのような!どこの馬の骨ともわからん輩のたわごとなど認めんわ!」 [メイン] 水姫さま : 「私は! かわいい女の子の姿でいたいの! 人間の形で! もっともっといっぱい楽しいことをするの!」>リンドール [メイン] リンドール : 「濁っているのは水霊だけではありませんぞ当主、ご自分の姿を鏡で見られるが良い」 [メイン] 当主 : 「あああ!私は!生まれた時からこうしてきたんだよ!ベルウッドはそうやって栄えてきたんだ!私の当然の権利なんだよ!」>リンドール [メイン] ジャスティ : 「哀れな…。欲に溺れてすでに人としての心を失ってしまったか。」と当主に吐き捨てるように言います [メイン] 当主 : 「哀れ?だぁれが哀れだよ私には金がある!力もある!私こそが正しいんだよ!司祭はひっこんどれ!これだからドワーフは嫌いなんだ説教臭くて!」>ジャスティ [メイン] ロルン : 「俺たちは流れ者だ。ベルウッドにも当主の権利にも興味ないね。ただ、この契約を終わらせて、 [メイン] ロルン : 犠牲になる娘をこれ以上出さないようにするだけだ!」 [メイン] 当主 : 「っかーっこれだからっ!下々の者はっ!」 [メイン] 当主 : 「水姫さま! あの3人を殺してください!」 [メイン] リンドール : 「我らは今は無頼漢にあらず、ベルウッド家の定めた契約破棄の代行者、観念されよ、清算の時が来たのだ」 [メイン] 水姫さま : 「いいだろう。その口、永遠にふさいでやる!」 [メイン] ジャスティ : 「やれやれ、話し合い決裂ですか。手荒な手段は取りたくないのですがな。」とメイスを構えます [メイン] リンドール : 「どんな無道な行いでも、成されれば維持しようとする者がいる、我々が正さねばなりますまい」 正式な代理人として契約の破棄を告げるリンドールとジャスティ。 ベルウッドの権威なんか関係ない、お前なんか怖くないと啖呵を切るロルン。 自分の権威が全く通じない三人にブチギレて怒鳴り散らすベルウッド当主。 おのれの欲に目が眩み、無辜の少女たちを犠牲にすることに何らためらわない。ずっとそうやってきたから、罪悪感もない。 そして完全に三人の冒険者を舐め腐っているのです。 代理人を名乗ったところで、あいつらはどうせ契約の外側だ。『契約の大皿』には指一本触れられない。ベルウッド家の血族はもはや自分とウィステア大おばしかいない。あの年寄りに何ができる? そもそも大おばが契約を破棄させるはずなどない、ありえないと。 ズズズズ……と地響きをたてて井戸の底から巨大な影がせり上がる。美女の形をした、生きた水流。そして水色の少女はちゅるんっと融合。 「シンになってる〜」 「シンの姿です」 「まじないの《乾燥》で水姫さまをひるませたりできないかな?」 「武器に冷却かけるのならできますよ」 「よし、炒め氷だ!」 最後の決戦! その前に、ここで一度時を止めて作戦タイムを設けます。 水姫さまの技術点は前回苦戦した丘トロールと同じ9。体力点はPCの中で一番高いジャスティと同じ14。 正面から戦えば長びくのは必定。そこでPLは契約の大皿を砕く作戦に出ます。 大皿の前にはシン・水姫さまが立ちはだかり、飛び道具と魔法で狙うしかない。ただし、水姫さまさえ突破すれば直に皿を殴ることができる。 ロルンが〈軽業〉で水姫さまを飛び越えて、大皿を割る。ジャスティとリンドールは飛び道具と魔法で援護と方針を決めたところで戦闘ターン開始。 「皿を割るだけの仕事がこんなに大変だとはね 」 「邪とはいえ神に近しい力を持つ相手です。大皿をどうにかしなければ我々に勝ち目はないでしょう。」 【第一ターン】 ジャスティはスリングで大皿に狙いを定める。 水姫さまは高速で細い水を打ちだすウォーターカッターでリンドールを攻撃、結果は同値でリンドールは回避。 リンドールは結合の呪文を行使し、ロルンに腕前と怪力をかける。 ロルンは軽業の技能判定、呪文で付与されたボーナスが効いて成功。水姫さまの頭上を飛び越えて、当主の目の前へ。 「うわぁお前どうやってここに来たぁ!」 錯乱する当主。 ウォーターカッターが発射されるとき、水姫さまの体がうねり、中に眠るロージィの姿が見える。(うっかり立ち絵の操作をミスって下に隠れてたのが見えたってだけなんですが) 【第二ターン】 ジャスティが狙いをつけたスリングを発射するが惜しくも外れ。 リンドールはジャスティに魔法で〈腕前〉と〈怪力〉を付与。 ロルンは大皿をショートソードで殴りつけます。怪力によるダメージロール+2で、ショートソード最大の4ダメージをたたき出す。 「おーっ7の欄行った!」 「めきぃっと半分ヒビが入った」 怒り狂った水姫さまは我を忘れてロルンを殴りつけ、命中。鎧の無いロルンにダメージが3入る。 皿が割れるのが早いか、ロルンが倒れるのが早いか? 【第三ターン】 ロルンのピンチにジャスティが神術〈治癒〉を使用、ダメージが全回復。 リンドールは〈火炎〉の呪文で水姫さまを攻撃、魔力点の追加消費で水姫さまの呪文対抗判定へのペナルティをつけます。 「2、いや、1で」 これでリンドールの残り魔力点は1! 失神の危機。 水姫さまは呪文の対抗判定に失敗、身体が魔法の炎で蒸発。〈火炎〉は二倍ダメージを与える設定でした。1D6の出目は1、2ダメージ入ります。 「ぎゃあああああっ、あっつい、あっつうううい!」 「全然かわいそうなんて思わねーからな!」 (後編に続く)
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