【のびのびTRPG】のびのびTRPGリプレイ『ファントムバニーは2度笑う!』(出張版)【TRPGリプレイ】

羽園頼也
羽園頼也トピックリプレイ 押されたいいね! 1
登録日:2024/08/11 13:34最終更新日:2024/10/26 20:08





はじめに


 このリプレイは、「リプレイ中リプレイ」の形で、『リプレイの登場人物がのびのびTRPGを遊んでルールを紹介したリプレイ(全5回)』を再編集したものとなります。
 何を言ってるのかわからねえと思うが(ry

 のびのびTRPG スチームパンクを遊んだリプレイ『ファントムバニーは2度笑う!』(本編リプレイ)は、ハーメルンにて公開中!↓
https://syosetu.org/novel/344763/


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本作は『のびのびTRPG スチームパンク』の二次創作です。

ゲーム名:のびのびTRPG
ゲームデザイン:今野隼史
発売元:株式会社アークライト
© 2021 FRONTIERPUB / Arclight, inc.
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GM、原案協力:三枝政宗
リプレイ編集:羽園頼也





☆登場人物&キャラシー



〇プレイヤー
・バニー:本編リプレイでは怪盗(女)。このリプレイでは執事(男)をプレイ。
・アン :本編リプレイではメイド。このリプレイでは自動人形(男)をプレイ。
・レニー:本編リプレイでは銃士(女)。このリプレイでは飛行士(男)をプレイ。
・ティム:本編リプレイでは皇子。このリプレイでは解説者にとどまり、プレイはしていない。


〇キャラクター
ロボアン
ジョブ:自動人形(男)
ステータス:力2、技0
スキル:機関解放(自分の判定に常時ダイス+1)

バトラ
ジョブ:執事(男)
ステータス:力4、技3
スキル:補佐(仕える主人(ロボアン)のスキル効果×2)

キッド
ジョブ:飛行士(男)
ステータス:力2、技3
スキル:自由の翼(場面を空中に変更し飛行機を操縦可能、自分の判定時ならさらに+4)








第2-1話 聖TRPG領域 (のびのびTRPGの遊び方1〜内容物確認編〜)




レニー「………このリプレイは、ハーメルンで公開している、のびのびTRPGリプレイ『ファントムバニーは2度笑う!』の出張版です………」
ティム「ああ、あちらで公開している、”巻末付録2 のびのびTRPGの遊び方”をTRPGオンセン用に微修正したものになるぞ」
バニー「あたしたち4人の活躍はハーメルン( https://syosetu.org/novel/344763/1.html )で見れるから、気になった人はぜひ見てね!」
アン「ティム様ティム様、このリプレイは、のびのびTRPGを実際に遊びながら解説してるんですよね!」
ティム「そうだぞ。そういう意味では、このリプレイを読むだけでのびのびTRPGのルール、遊び方がわかるリプレイとなっているぞ」
アン「じゃあ、こんなリプレイじゃなくて、付属の説明書を見てください!………以上、解散!!」
バニー「待って待って(笑)」
ティム「それだと説明にならないだろう?(笑)」
アン「えーー、これ以上何を話すって言うんですかぁー!?」
ティム「一応、『へー、こうやって遊ぶのかー、面白そう、買おうかなー』という人向けの説明をだな………」
アン「じゃあ、オンラインマニュアル( https://frontierpub.jp/books/novi-trpg-steam/rule.html )があるので見てください!………以上、解散!!」
バニー「だから解散しちゃダメだってば!(笑)」
レニー「………どこかで見た光景………」
ティム「それだけだと伝わらない可能性があるから、我々がやろう、という話ではないのかね?(笑)」
アン「えーー、やらないとダメなんですかぁー!」
レニー「………めどい………」
バニー「それを言ったらおしまいよ!(笑)」
アン「怒っちゃダメですよ!血圧上がっちゃいますぅ!乳酸菌とってるぅ〜?」
バニー「とってないっ!!(笑)」



ティム「さて、改めて、のびのびTRPGの遊び方だな。ハーメルンの本編リプレイでも遊んでいる、のびのびTRPG スチームパンクの箱を持ってきたぞ」
バニー「これこれ!懐かしいなぁ………前(本編リプレイのこと)遊んだ以来?」
レニー「………だと思う………」
ティム「さて、まず箱を開けてもらうとカードとかいろいろ入ってるから取り出してもらって………」
アン「サイコロ!サイコロが6個もあります!わぁい!」
ティム「サイコロ………ここではダイスと呼ぶが、ダイスは後で使うから、とりあえず置いておいてくれ(笑)」
アン「はぁーい」
ティム「えーとだな、のびのびTRPGの構成としては、カード、ダイス、タイル、説明書となっているが、
    この中でゲームに使うものは主に各種カードとダイスになるぞ」
バニー「なるほどね。説明書はまぁゲームにはいらないってわかるけど、タイルってのは使わないの?」
レニー「………タイルはなくても遊べる………」
バニー「えっ、そうなの?」
ティム「ああ、タイルは主に、ゲーム中の状況を見てわかりやすくするだけだから、 使わなくても充分遊べるぞ」
アン「なるほどなるほどー」
ティム「一応説明しておくと、GMが誰か表示する”GMタイル”、同じく場面PCが誰か表示する”場面PCタイル”、
   そして関係性の矢印を表示する”矢印タイル”、の3種類のタイルがあるぞ」
アン「ティム様ティム様!GMタイルは、『GMはこの人!ヨシ!』みたいな感じですか?」
ティム「ヨシ!が何なのかはわからないが、まぁそんな感じだな(笑)」
バニー「ん?GMタイルとか場面PCタイルはわかったけど、矢印タイルの”関係性の矢印”って何?」
ティム「あー、ここは後で出てくるが、光カードと闇カードというカードにはPC同士の関係性を作るカードがあってだな。
   例えば、『PC1はPC2を疑いの目で見ている』とかだが、その時にPC1からPC2に向けて示すのが、この矢印なんだ」
バニー「へぇ、そんなカードもあるのね!」
レニー「………合わせて60枚中、6枚が矢印付き………」
ティム「ちなみに関係性を作る必要がある光闇カードには大きく『↑』が書かれているから、すぐわかると思うぞ」
バニー「あー、なるほどね。矢印タイル使わなくても、そのカードで直接相手を指し示せばいい、ってことなんだ」
ティム「そうだな。実はタイルを使わなくても遊べる、という理由の一つがそれだ」
アン「えー!そしたら矢印タイルいらないじゃないですか!」
ティム「カードを綺麗に並べていて、相手に関係性カードだけを向けたくない時とかに使う感じか?まぁ、説明書には『自由に使ってよい』とあるから、好きに使えるらしいが」
バニー「あー、確かに、一枚だけ横向けると読みにくかったりするかぁ………ってか、そのタイル、まだ台紙から外してないんだね(笑)」
レニー「………外すと無くしそう………」
ティム「チャック袋が付属しているから、台紙から外したらダイスとかと一緒にそこに入れておくといいぞ。カードもチャック袋に入れられるしな」
バニー「袋あるのはありがたいよね!」
ティム「カードをスリーブに入れて、そのチャック袋に入れるとパッツパツになるのが玉に瑕だが(笑)」
レニー「………多分、そこまで想定してない………」
アン「カードはいっぱいありますね!」
バニー「(カードを見ながら)へぇー、全部で何枚くらいあるの?」
ティム「種類がいくつかあるが、まぁ全部合わせて………200枚弱だな」
バニー「ふへぇ、そんなに!」
ティム「まぁ、このゲームのメインはカードだしな(笑)」
レニー「………カードがないと遊べない………」
ティム「カードの種類は、キャラが描かれた”PCカード”、このちょっと大きいカードだな。これと、小さいカードが………」
アン「赤いのとか、黄色いのとか、青いのがありますぅ!」
レニー「………色ごとに違う使い方するから混ぜないでね………」
バニー「赤、青、黄色、黒、あとこれ………赤青でグラデになってる奴もかな?えーと、計5種類?」
ティム「ああ。小さいカードは基本5種類だな。
    裏が黄色い”光カード”、裏が黒色の”闇カード”、裏が青色の”場面カード”、
   あとは裏が青赤グラデの”イントロダクションカード”、裏が赤色の”クライマックスカード”があるぞ」
バニー「あー、カードの色で分かれてるのね」
ティム「そうだ。それぞれは後で出てくるからそこで改めて説明するが、まぁ今は5種類カードがあるとわかってもらえればそれでいいぞ」
アン「ティム様ティム様!これも小さいカードですが色がついてないですぅ!」
ティム「ああ、先にそちらの話をしようか。
    小さいカードはこれら5種類の他に、”特殊表カード”というものが2枚入ってるぞ」
バニー「特殊表カード?何それ?」
ティム「ダイスを2つ振って、その出目と表に記載されている内容を組み合わせて使うカードだな」
レニー「………2枚表裏で4種類ある………」
ティム「ああ。スチームパンクの場合、種類は”物品表”、”目的表”、機械表”、”神秘表”の4つだな」
バニー「4つあるのはわかったけど、組み合わせて使う………?一体どういうこと?」
アン「言葉だけじゃわからないですぅ!」
ティム「あー、そうしたら、”目的表”というカードを例に取ろうか。
    これには、“1個目のダイス”として”1:世界を、2:文明を、3:金を”………などと書かれている」
バニー「ふむふむ?」
ティム「で、“2個目のダイス”としては、”1:支配する、2:滅ぼす、3:完成させる”………などと書かれている」
バニー「あ、てことは、もしかして………」
ティム「そうだ。1個目のダイスが1、2個目のダイスが2だとして目的表を使うと、
    1は”世界を”、2は”滅ぼす”だから、”世界を滅ぼす”という目的になるな」
バニー「あ、なーるほど、そういう使い方ね!」
アン「ひぃ、世界を滅ぼすのが目的なんですか!?」
ティム「これはあくまで例だ、例(笑)」
レニー「………出目によってはそうなることも………」
バニー「ちなみにこれ、どういう時に使うの?」
ティム「うーむ、遊んでいる際に、どんな機械か?とか、どんな目的か?みたいなのを決める必要が出てきて、そこで悩んだら使う感じか?」
バニー「じゃあ、まぁ、別に使わなくてもいい、ってわけね」
ティム「そうだな。我々もプロローグで使ったが、悩んだら使う、くらいでいいと思うぞ」
アン「あっ!そう言えば、最初の至宝を決めた時に使いましたね!」
バニー「あー、そっか、”高価な同人誌”を決める時に使ってたっけ(笑)」
レニー「………国宝の同人誌………」
ティム「うっ………ま、まぁ、そんな感じで使うと、突拍子もないものが出たりするから案外楽しいかもしれないぞ」
レニー「………ランダみが強い………」
バニー「ランダみ!?」
アン「ランバダ!?」
バニー「ランバダ!!?」
ティム「ランバダは絶対違うと思うぞ(笑)」
アン「ピーピーピピー ピーピーピピーピー ピーピーピピーピー(サンバのリズムで)」
バニー「そこ、いきなりサンバ踊らなくていいから!っていうかそこはランバダじゃないの!?(笑)」
アン「ランバダがどんな踊りかわからないから、とりあえずサンバを踊るのです!あなたーとわたーしがーゆーめーのー国ー」
バニー「それ違うサンバ!(笑)」
ティム「とりあえず落ち着いてくれ(笑)」
レニー「………踊ってない夜を知らない………」



ティム「さて、ついでに大きい方のカードの方も軽く説明しておこうか。
   大きい方は2種類あり、”PCカード”というキャラとジョブが書かれたものと、
   ”ゲーム進行カード”という、ゲームをどう進行していくかが書かれた説明用カードがあるぞ」
バニー「へぇ、そんなのあるんだ」
ティム「ちなみにゲーム進行カードはゲームの流れを記載してるだけなので、ルールを覚えたら見なくても大丈夫だぞ」
アン「あっ、じゃあ………その、ゲーム進行カードがあるのでそれ見てください!………以上、解散!!」
バニー「だから待ってってば(笑)」
ティム「なんでそうすぐ解散させようとする(笑)」
レニー「………かいさんそーせんきょ………」
アン「アンは海産物好きですよ!ナマコとか!エンガワ!」
バニー「いや聞いてないから!(笑)」
ティム「ま、まぁ、ゲーム進行カードの方は置いておいて、PCカードの方はキャラ決めの時に使うから割と重要カードだぞ」
バニー「ゲーム始める時に、そのカード使って役職………ジョブかな?決めたよね」
ティム「そうだ。スチームパンクのPCカードは 12枚あり、さらに裏表で別だから、24キャラ中から選べるぞ」
アン「わー、いっぱいあって迷っちゃいますぅ!」
バニー「えっ、24種類もジョブがあるの?混乱しない?」
ティム「あー、いや、キャラが24キャラってだけで、ジョブ自体はもっと少ないな」
レニー「………同じジョブで性別違いとか………」
バニー「あー、もしかして、例えば怪盗なら、怪盗(男)と怪盗(女)がいる、ってこと?」
ティム「そうなるな」
アン「アンのは、執事とメイドで裏表になってますぅ!」
ティム「基本男女で裏表なんだが、”歌姫と音楽家”や”執事とメイド”など、性別で違和感の出るジョブは表裏で異なるぞ」
バニー「あー、まぁ、執事(女)は結構特殊だよね」
レニー「………メイド(男)は嫌すぎる………」
アン「えーー!男の|歌姫《ディーヴァ》が居てもいいじゃないですか!男女平等ですぅ!男女男男女男女!!」
ティム「まぁ、絵と異なって男の歌姫とか、オトコの娘の歌姫とか作っても全く問題はないが(笑)」
バニー「絵にこだわらなくてもいい、ってことね(笑)」
ティム「いずれにせよ、男女を選べるジョブと、どちらかしかないジョブの2タイプあるぞ。
   最終的に、ジョブとしては17種類から選ぶことができる」
バニー「それでも17種類もあるの!?」
レニー「………いろいろ選べる………」
ティム「まぁ、キャラはそれぞれステータスとスキル1つだけしか設定されていないからな。そこまでややこしくはないぞ」
アン「ティム様ティム様!ステータスってどんなのがあるんですか?」
ティム「【力】と【技】の2つだな。マニュアルによると、【力】はPCの勢いの良さ、【技】はPCの要領の良さ、となっているぞ」
バニー「2つだけ?」
ティム「2つだけだ」
レニー「………覚えるのも楽チン………」
バニー「まぁ、5個も6個もステータスがあって混乱するよりかはマシよね(笑)」
ティム「その代わり、キャラの初期ステータスはジョブごとに固定となってしまうから、その辺は注意だな。
   例えば、『筋力はめちゃくちゃ高いけど命中率が低いプリースト』とか、『知力低すぎて罠すら外せない盗賊』とかは作れないんだ」
バニー「なんか………えらい具体的な例ね(笑)」
アン「ダイス振ってキャラメイクできないのはちょっと残念ですぅ………」
ティム「まぁ、オリジナルキャラは作れないが、そこはまぁ今後話をする光闇カードでどんどん設定が増えていくから心配しなくていいぞ」
レニー「………カード以外でも設定できるよ………」
ティム「あー、まぁ、確かに、別にカード外でも性格や持ち物の設定はできるから、柔軟に遊ぶといいぞ」
バニー「その場のノリで設定追加ってのもあるよね!」
アン「そうですぅ!バニーさんとかその設定のせいで、荒い息をしながらアンを強く抱きしめてきたと思ったらいきなりアンの服」
バニー「ネ タ バ レーーーーー!!」
ティム「お、おお!?どうしたいきなり大声なんか出して」
アン「び、びっくりしましたぁ!」
バニー「ネ、ネタバレはダメだってば!知る楽しみがなくなっちゃうじゃない!」
レニー「………ネタバレ絶許勢………」
ティム「というか、それは、あれだ、えー、本編リプレイ後半のあの時のあのシーンの話だろう?」
アン「ですぅ!あの後も大変だったんですよぉ!お風呂場でバニーさんの服脱がせて、アンも服脱いで、濡れた2人のを合わせて一緒に擦」
バニー「だから、ネタバレダメーーーー!!!」
レニー「………いちいち表現がエロい………」
アン「エロくないですぅ!エロく感じる人がエロいんですぅ!」
ティム「ま、まぁ、読者が困っているだろうからこの辺でな(アンの口押さえて)」
アン「むーーー(もごもご)」
バニー「と、とりあえずネタバレはダメ!本編で出てくるまで秘密なの!秘密!!」
レニー「………それはひみつ、ひみつ、ひみつ、ひみつ………」
ティム「まぁ、答え合わせは忘れた頃にできるかもしれんな(笑)」
アン「このページをお気に入りに入れて更新ごとに確認するのですぅ!」
バニー「だからやめなさいっ!(笑)」



ティム「さて、改めて話をまとめると、のびのびTRPGはダイス6個、説明書、タイル、そしてカードで構成されていてだな」
バニー「だったね」
ティム「さらにカードは大小2種類あり、
・大カード:PCカード、ゲーム進行カード
・小カード:光カード(黄)、闇カード(黒)、場面カード(青)、
    イントロダクションカード(赤青グラデ)、クライマックスカード(赤)、特殊表カード
    という内容になっているぞ」
バニー「カードの種類は大2、小6で、合わせて8種類ね」
レニー「………主に使うのは6種類………」
アン「ティム様ティム様!カードサイズはどのくらいなんですか?」
ティム「サイズは大カードが80×120mmで合計17枚、小カードが63×88mmで、合計予備込み156枚になるぞ。
    なお枚数はスチームパンクの場合だ。カードスリーブを利用する際の参考にしてくれたまえ」
バニー「ん?予備?予備カードもあるの?」
ティム「ああ、小カード5種はそれぞれ予備カードがあるから、自作のカードを作っても面白いかもしれないな」
アン「わかりました!さっそく作りますぅ!(カキカキ)」
バニー「ちょっと!(笑)」
レニー「………なんかとんでもないものができそう………」
ティム「予備は場面カードが2枚、その他が1枚ずつしかないから、ちゃんと考えてから作るんだぞ(笑)」
アン「わかりましたですぅ!」
レニー「………絶対何も考えてない………」
バニー「大丈夫?予備の予備はないんだからね!(笑)」
ティム「ちなみに、小カードは通常のトレカサイズと同じだから、小カード用スリーブはトレカと同じものが使えるぞ」
バニー「スリーブってやっぱりあった方がいいの?」
ティム「まぁ、やはりカード剥き出しで長く遊ぶのは難しいからな………元々のカードの手触りも悪くないんだが」
レニー「………スリーブ、超オススメ………」
ティム「なお大カード用スリーブはかなり特殊なサイズで普通に売ってないから、ボードゲーム専門店に行くか、ネットで買った方がいいぞ」
レニー「………B7サイズ(91×128mm)のハードケースとかでもいい………」
ティム「それなら100均ショップなどでもあるな。微妙に大きいが(笑)」
バニー「まぁ、そこは人それぞれでいいんじゃない?使いたくないって人もいるんじゃ?」
ティム「そうだな。もちろんスリーブは絶対必要という訳ではないから、なくても大丈夫だ」
アン「はいはいはーい!できましたよっ!アン特製カードですぅ!」
バニー「えっ?………あ、もしかして、あれからずっとオリジナルカード作ってたの!?(笑)」
アン「はいです!これですぅ!」
レニー「………本当に作ってる………」
ティム「隅の方で何かやっているなと思っていたが………(笑)」
アン「光カード”スーパーアン”!!ステータスを【力】+100、【技】+100してくれる超強いカードですぅ!
   ふはははーー!スゴイぞー!カッコいいぞー!!」
バニー「何そのチートカード!ボツよボツ!!(笑)」
ティム「それ使うと判定が必ず成功になってしまい、つまらなくなるからダメだな(笑)」
レニー「………やっぱりとんでもないのができた………」
アン「えーー!せっかく考えたんで使ってください!!」
バニー「使うかっ!」
アン「ひーーーーん!!」
ティム「………さて、大まかな内容物の紹介はこんな感じか。ここからゲーム進行の説明をすると長くなりそうだから、次回だな」
バニー「了解………だけど、皇子サマは話が長いのよ!!今回、ルールのルの字も出てきてないじゃん!」
ティム「すまんな、さすがにぐだぐだと説明しすぎたか;」
バニー「でしょー!」
レニー「………次はサクサク進めたいね………」
アン「わちゃわちゃ、ぐだぐだがコンセプトだから、ぐだぐだ説明でもいいんですぅ!」
バニー「それにしても限度あるから!!読者の人、飽きるから!!」
ティム「確かにな;そこは反省しよう」
アン「ウェーイwww 読者くん見てる〜?(手を振り)」
バニー「そこぉ!(笑)」
レニー「………もはや擦られ過ぎたネタ………」
ティム「あー、ということで、次回はのびのびTRPGの進行についてだな。それでは、また次回会おう」
アン「空を見ろ!鳥だ!」
バニー「えっ、鳥!?どこ?いたの?(窓の外を見る)」
アン「………………鳥だっ!」
レニー「………飛行機だ………!」
アン「スーパーアンだ!!(さっき作ったオリジナルカードを見せる)」
ティム「ああ、それが言いたかったのか(笑)」
アン「そうですぅ!”鳥だっ!”て振られたら”飛行機だっ!”って返すのは義務なんですぅ!!」
バニー「いや分かるかーーい!!(全力ツッコミ)」





第2-2話 ゆずれない飛行士 (のびのびTRPGの遊び方2〜ゲーム準備編〜)



ティム「さて、そしたら今回は、のびのびTRPGの遊び方その2、ゲーム進行だな」
バニー「さすがに前回、前々回と話が長かったから、今回はサクサク行くわよ!サクサク!!」
アン「サクサクですぅ!」
レニー「………サクサク………」
ティム「ちなみに、ここで説明するのは『のびのびTRPG スチームパンク』に準拠した、二人以上での遊び方だ」
バニー「ん?のびのびTRPGシリーズじゃなかったっけ。他のバージョンは遊び方違うの?」
ティム「無印は少しだけ違うが、スチームパンク・ホラー・ソード・マジックは今から説明するのと全く同じ遊び方だぞ。
   まぁ今後のシリーズでルール変更があるかもしれないから、一応な」
アン「1人で遊ぶこともできるんですよね!そちらの説明はないんですか?」
ティム「一人で遊ぶ場合は少しルールが変わるから、後で別に紹介しようと思う。一緒に説明すると混乱しかねん(笑)」
レニー「………とりあえずは複数人用の、スタンダードなルール説明………」
バニー「了解了解!遊ぶには、まずキャラクターを決めるんだよね?」
ティム「そうだ。まず始めに、前回紹介した大カードである”PCカード”から、参加者それぞれ役職を決めるんだ」
アン「この辺に出したらいいですか?(お皿を少し片付けて)」
バニー「だね」
レニー「………ん………(PCカードを机に広げる)」
バニー「うーん、改めて見ると、いっぱいあるわね………(見返しながら)」
ティム「役職(ジョブ)は、スチームパンク・ホラーは24種類、ソード・マジックは16種類から選べるぞ。
バニー「あれ?ソード・マジックは種類が少ないの?」
ティム「ああ、カード枚数をスチームパンク・ホラーの2/3程度に少し減らしてるからな。その分価格も約2/3でリーズナブルだ」
レニー「………お安い………」
ティム「説明兼ねて試しに少し遊ぶから、3人とも実際に選んでもらっていいぞ。自分で決める、ダイスでランダムに選ぶなど、好きにしてくれ」
バニー「えっ、何でもいいの?怪盗とかじゃなくても?」
ティム「もちろんだ(笑)」
バニー「じゃあ、あたしは執事やろうかな、執事!イケオジプレイしたかったのよね!」
アン「あくまで執事ですから、ということですね!(ニヤリ)」
バニー「御意、ご主人様(イエス、マイロード)………………って感じでね!(笑)」
ティム「そしたら、他の2人はどうするかな?」
レニー「………じゃあ、わたしは………飛行士(男)にする………」
アン「あーー!!アンが飛行士やりたかったのにぃ、ですぅー!!」
レニー「………早いもの勝ち………」
アン「ティム様ティム様!アンも飛行士で遊びたいですぅ!レニーさんと同じジョブで遊んでもいいですか!?」
ティム「あー………カードが各1枚しかない都合上、同じ役職のキャラは基本同時には出せないからなぁ………」
レニー「………ねんがんの 飛行士をてにいれたぞ………!(ドヤ顔)」
アン「→ゆずってくれ たのむ!!」
レニー「………だめだ!! いくらつまれても ゆずれん………」
アン「→殺してでも うばいとる」
レニー「………な なにをする きさまーー………!」
バニー「そんなんで殺るなっ(笑)」
ティム「まぁ、飛行士は1つしかないから、じゃんけんでもしてどちらがやるか決めてくれ(笑)」
アン「うーー、仕方ないですね!そしたらレニーさん!いきますよ!!
レニー「………負けない………!」
アン「せーの!めざましじゃんけん、じゃんけんぽん!!………………俺はパーを出したぞ!」
レニー「………わたしは、チョキ………」
バニー「レニーの勝ちね!」
レニー「……………………(ぶい)」
アン「こんなのって、こんなのってないよーーっ!!(号泣)」
ティム「どこのレイアー〇だ(笑)」
レニー「………ゆずーーれーないーー………(カードを見せながら)」
アン「ひーーーん!!」
バニー「ま、まぁほら、こっちにまだいっぱいあるじゃん!他のキャラも楽しいから他のにしよ、他のに!」
アン「うーーー………………じゃあ、アンは自動人形にします!………あれ?」
ティム「どうした?」
アン「ティム様ティム様、自動人形ですが、鎧みたいなのは【力】が2、【技】が0で、裏の初音〇クみたいな方は【力】0、【技】2ですぅ!」
バニー「あれ?表裏でステータス違い?そんなのもあるの?」
ティム「ああ、自動人形を含む一部のキャラは特殊で、表と裏で性別だけでなくステータスやスキルも異なるんだ。どちらを選んでもいいぞ」
アン「うーん、じゃあ、自動人形の鎧タイプにします!ウィーン!ガシャンガシャーン!!」
レニー「………ガチロボ………」
ティム「さて、3人のキャラが決まった所で、ここでそれぞれのキャラのスキルを確認してくれ。PCカードの下の方に書いてあるぞ」
レニー「………”場面を空中に変更して飛行機を操縦できる………自分の判定時ならさらに+4”………」
アン「アンのスキルは、”自分の判定にダイス+1”ですぅ!」
バニー「あたしのは、”仕える主人のスキル効果×2”だね。………ん?あれ、そうか、仕える主人決めないといけないんだ」
ティム「その通りだ。そこに書いてあるスキル効果を出すために、遊ぶ前に決めないといけないものがあったりするから注意だぞ」
バニー「仕える人かーー………あ、これお遊びなんだよね?そしたら、アンちゃんの自動人形に仕える執事、とかどう?」
レニー「………ロボに人間が仕えてる………」
バニー「いーじゃんいーじゃん!そういうのもありえるでしょ!」
アン「わかりました!じゃあバニーさんはアンの執事ですね!よろしくお願いします!」
バニー「じゃあ、アンちゃんがダイス振る時にこの執事のスキル使うと、追加ダイス1個が×2だから………ダイス4個で振れるってこと!?」
ティム「まぁ、そうなるな」
アン「わぁ、ありがとうございます!毎回4ダイス………勝ち確ですね!」
レニー「………毎回………?」
バニー「発動時だけ!毎回じゃないわよ!」
アン「えーー!毎回じゃないんですかー!?」
ティム「ああ、スキルの所には[常時][すべての判定]など書かれているが、そこに書かれた状況でのみスキルは使用できるぞ。
   [常時]はプレイ中ずっとだが、それ以外は必ずダイスを振る前に発動すると宣言しないと使えないから注意だ」
アン「そうなのかーー………残念ですぅ!」
バニー「毎回4ダイスはさすがに強過ぎるって!(笑)」
レニー「………チートになっちゃう………」
ティム「なおルール上、特に記載がなければスキルの使用制限や回数制限はないらしいが、使うとかなり強いので乱用厳禁だな。
 緊張感を出すなら、リプレイのようにスキル使用に制限をつけたりすると面白いぞ」
バニー「その辺は適宜ルールを決めたら良さそうね!」
ティム「しかし、自動人形(男)に執事(男)に飛行士(男)か………本編とは見事に性別逆転したな(笑)」
レニー「………TRPGではこんなこともできる………」
バニー「そうね、ゲーム中では男が女を演じても、女が男を演じても怒られないしね(笑)」
アン「ネカマやっても怒られない………合法TSですね!」
バニー「何それ(笑)」
ティム「合法って何だ(笑)」
レニー「………むしろ違法TSとは………」


バニー「………さて、みんなキャラ決まったわよ!次は何するの?」
ティム「そしたらとりあえず、使う各カードを山札として積み上げて、ダスと一緒にテーブルの真ん中のあたりに置くんだ」
レニー「………この辺………?」
アン「はーい!置きましたぁ!」
ティム「そしたら、じゃんけんなり希望を募るなりして、最初にGMをやる人を決めるぞ」
バニー「”最初に”ってことは、今やらなくても後から回ってくるんでしょ?」
ティム「そうだ。本編リプレイだとGMは固定だが、本来のルールは持ち回りで、みんなに回ってくるぞ」
バニー「じゃー誰からやっても一緒かぁ。あたしがやろうか?」
レニー「………りょ………」
アン「ティム様ティム様!最初に場面カード引く人は誰になるんですか?」
ティム「ルールでは”GMの左隣が最初の場面PC”になっているから、並びからすると初回はアン君になるな」
アン「わかりましたですぅ!ウィーン、ガッチャ!」
バニー「それ、オートマタの真似?(笑)」
アン「ワイ ハ オートマタ ノ ろぼあん ヤ! モウカリ マッカー?(カクカクした声で)」
レニー「………名前、ロボアンなんだ………」
バニー「適当ね!(笑)」
ティム「関西弁ロボなんだな(笑)」
バニー「えっ、つまり、くいだお〇人形?(笑)」
アン「ピーーー!ガガガ!ヒドイデスゥ!プンプン!プンプン!」
レニー「………素が出てる………(プルプル)」
バニー「あ、キャラの名前も決めとく?」
ティム「まぁ、キャラの名前は別にあるといいだろうな。執事のバニー、とかでもいいが(笑)」
アン「バニーさんの名前で執事って、すごい違和感がありますぅ!キャラ名はあった方がいいですぅ!」
バニー「あー、なら、あたしはバトラにしとこうかな。執事のバトラ!
   えーと………バトラと申します。何かございましたら、わたくしめにお任せください。………って感じとか?」
ティム「いいんじゃないか?」
レニー「………わたしは飛行士のキッド君にする………元気な男の子………」
バニー「キッド君はどんな口調なの?」
レニー「(しばらく考えて)………秘密………………」
アン「ピピピ、ヨロシュウ、きっど!」
バニー「んっんん!(照れながら)………これはこれは。今後ともよろしくお願いいたしますね、キッド様(紳士の微笑み)」
レニー「………キッドは、2人に元気に挨拶を返したよ………」
バニー「………………ちょっと!恥ずかしいの我慢してロールプレイしてるんだから、レニーもやってよ!(笑)」
アン「ピーガー! きっど ノ セリフ ガ キキタイ ネン!」
バニー「アンちゃんは逆に役に入りすぎなの!(笑)」
ティム「まぁそう言うな。レニーのやり方もロールプレイの一つだからな。もちろん演じては欲しいが、その人が嫌な場合は強制してはいけない(笑)」
アン「TRPGは演じてナンボですぅ!配信アバターみたいな感じですぅ!」
レニー「………ちょっと、苦手………」
バニー「まぁ、そのうち喋ってもらえるかもしれないし!んんっ………それでは、ゆるりと参りましょうか、御主人様?」
アン「リョウカイ ヤ!」
レニー「………キッドも元気に頷いてるみたい………」
バニー「よし!じゃあ、とりあえず最初のGMはあたし!そして場面PCはアンちゃんで!レニーの番はその次ね!」
アン「はいですぅ!頑張りますぅ!」
ティム「そしたら、GMタイルをバニー君の前に、場面PCタイルをその左のプレイヤー………アン君の前に置くぞ。これで遊ぶ準備はほぼ完了だ」
バニー「じゃあ、ゲームスタートかな?えーと、この青い場面カードを引いてもらうんだっけ?」
ティム「あ、いや、違うぞ。場面カードの前に………」
レニー「………イントロダクションカードを引かないと………」
バニー「あ、そっか、それあったね」
ティム「準備が終わったら、イントロダクションカード………この赤青グラデのカードだな。それを誰か代表で引いてくれ。そこからゲームスタートになるぞ」
アン「ティム様ティム様!イントロダクションカード、アンが引いてもいいですか?」
ティム「他の2人が良ければ、な」
バニー「アンちゃん、引いちゃって!」
レニー「………………(コクコク)」
アン「わかりました!これですぅ!」



〜〜〜〜〜〜イントロダクション〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜【最速伝説の幕開け】〜〜〜〜〜〜

12の王国が共同で運営する、世界一周レースの季節がやってきた。
スタート地点には100を超える馬車や蒸気自動車が集まり、自らの最速を証明するため、最後の準備に余念がない。
(中略)
君たちはそんな出場チームのひとつだ。
賞金のため、名誉のため、そして冒険心のために、君たちはレースに挑む。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


バニー「なんかすごいのが出たわね。世界一周レース?(笑)」
レニー「………チキチキマシ〇猛レース………」
ティム「多分そんな感じだろう(笑)」
アン「あ、知ってますよぉ!ワンちゃんが笑うんですよね!ヘームヘムヘム(口に手を当てて笑う)」
バニー「それじゃ忍た〇乱太郎!(笑)」
アン「………し、知ってますぅ!ちょっと混同しちゃっただけですぅ!」
レニー「………シッシッシッシ(口に手を当てて笑う)」
ティム「と言うことで、君たちはどうやら世界一周レースとか言うものに参加しているメンバーのようだな。
   ………と言う設定でゲームがスタートするぞ。場面カードで出たイベントが、レース中のアクシデントとか解釈すればよさそうだな」
アン「ティム様ティム様!この引いたイントロダクションカードはどうするんですか?」
ティム「いつでも見返せるように、みんなが見える所に置いておいてくれ」
アン「了解ですぅ!真ん中のあたりでいいですか?」
ティム「まぁ、見えればどこでもいいぞ(笑)」
バニー「この辺置いて、この辺!(お皿を横にずらして)」
アン「はいですぅ!」
ティム「なお、イントロダクションカードは最初だけ、後で出てくるクライマックスカードは最後だけ使うから、
   山札を置く場所がなければ使用時以外は片付けておいてくれても構わないぞ」
バニー「そーなの?じゃあ、その2つの山はちょっと端っこの方に置いておこっか」
レニー「………で、後で手をぶつけて落としてバラバラになるやつ………」



ティム「さて、ここから場面カードを引くメインフェイズになるが、ここまでを一回おさらいしておこうか」
レニー「………長くなったしね………」
バニー「アンちゃんのめざましじゃんけんがなかったら、スムーズだったかもしれないけどね!」
アン「ピー!ガガー!ソンナコト イワントイテーナ、バトラ!」
バニー「今はバトラじゃないし!(笑)」
ティム「のびのびTRPGのゲーム開始前の準備について、大まかな流れとしては、
   ①PCカード(キャラ)を1人1枚選ぶ
   ②山札、ダイスを準備する
   ③GM、場面PCを決める
   ④イントロダクションカード引く
   になるぞ」
バニー「こう見ると、準備は割と簡単よね」
レニー「………すぐにできる………」
アン「サクサク進められるですぅ!」
ティム「という所で、場面カードを引く所からは次回だな」
バニー「刻むわね(笑)」
ティム「いや、作者が計算ミスって巻末付録が足りないらしくてな。こうやって細かく分割しないと、最後の方は休載を挟まないといけなくなるらしい(笑)」
バニー「あー、まぁ、それならしょうがないか;」
アン「計画的に作らないからですぅ!ご利用は計画的に!!」
バニー「本編だとアンちゃんが一番計画性がないから、説得力ないのよ!(笑)」
レニー「………どうする、ア〇フル………」
ティム「まぁ、そんなこんなで、次回もよろしく、だな(笑)」





第2-3話 めざせ「のびのびTRPG」マスター (のびのびTRPGの遊び方3〜メインフェイズ編〜)




ティム「さて、ここからは『場面カードを引く→場面PCが対応→GMが判定→光か闇カードを得る→GM・場面PCの交代』の繰り返しだな。
   リプレイでは都合上2周で止めているが、本来は3周これを繰り返したらクライマックスだ」
バニー「じゃあ、1ゲームで1人3回場面PCになれるってことね」
ティム「そうだな」
レニー「………3回×参加人数分だけ場面がある………」
ティム「うむ。今回は3人なので、9回場面カードを引けるぞ」
アン「ティム様ティム様!アンたちはなんで本編では2周でやめちゃったんですか!?」
ティム「本編見てもらうとわかるが、1場面カードで何人か同時に判定しているから、長くなりそうでな………
   それよりも、皆眠かった、というのが本音だが(笑)」
バニー「あー、そっか、夜2時からやってたもんねぇ………(笑)」
レニー「………徹夜のテンション………」
ティム「ああ、そうだ。大まかな流れはゲーム進行カードに書いてあるから、最初のうちはこれを見ながらやるといいぞ(ゲーム進行カードを配る)」
バニー「あー、このカード、こういう時に使うんだ(笑)」
アン「じゃあ、さっそく場面カード引きますぅ!」
ティム「………あー………すまない、少し待ってくれ」
バニー「ん?どうしたの?」
アン「早く引かせてください!」
ティム「今気付いたが、場面カードは、ルール上ではGMが引くことになってるな(笑)」
バニー「えっ、そーなの!?(笑)」
レニー「………自分たちで引いてた………」
ティム「ずっと場面PCが引くものだと思っていたが………まぁ細かい所は間違っていても気にしないようにしよう(笑)」
アン「考えちゃダメなのですぅ!それじゃあ引きますぅ!」
ティム「引く前に少しだけ………場面カードは青い色のカードになるぞ。
    一番多くて、山札が高く積み上がるから崩さないように気をつけてな。あとは………」
バニー「ちょっと、先にカード引いてからにしない?(笑)」
ティム「ああ、だが先にカードの使い方を説明しておこうと思ってな、で………」
アン「いいや!『限界』だッ!引くねッ!今だッ!」
バニー「あっ(笑)」



〜〜〜〜〜〜〜〜シーン・1〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜【とどろく雷鳴】〜〜〜〜〜〜

鉄塔が黒いシルエットとなって、白い光が一瞬視界を埋め尽くし、ぴしゃごろごろごろどーん!雷鳴がとどろく!
(中略)
この空気の中、君は勇気を振り絞り、一歩踏み出すことができるだろうか。

※ かっこいい言動ができたら判定に成功する。
 または無言のまま、【力:14】以上で成功する。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


アン「ですぅ!」
ティム「ま、まぁいいか。というような感じで、場面カードを引いてそれを読み上げるんだ。
   その後は、みんなに見えるような場所に置いておいてくれ。キャラの近くでもいいぞ」
アン「はいですぅ!」
ティム「さてそしたら、さっきのイントロダクションカードからこの場面カードにどう繋がるかを、GMをはじめとしたみんなで考えるんだ」
バニー「うーん、世界一周レースをしてたら雷が多い地区を通った、みたいな?」
レニー「………そこを避けて行けばいいのに………」
バニー「あー、うー、た、多分、絶対に通らないといけない理由とかがあったのよ!」
アン「チェックポイントで、そこを絶対通らないと!みたいな感じですか!?」
バニー「あー、それいいかもね!採用!」
ティム「と言うような感じで、話を繋げて行くんだ。多少無理があってもなんとか繋がるようにするといいぞ」
バニー「よし、じゃあ………ロボアンくん率いるチームは、過酷な世界一周レースに参加しています。
   最初のチェックポイントは、雷鳴轟く工場地帯の中!
   はたしてロボアンくんは勇気を出してここを通過できるでしょうか!?………………って感じ?」
ティム「そうだな。いい感じだ」
アン「ピピー!ワイ ハ かみなり ナンカニ マケヘン ゾ!ヤッタル デー!」
バニー「了解でございます、御主人様。さぁ、恐れず参りましょう!」
レニー「………行こう………!」
アン「シカシ ホンマ かみなり オオスギ ヤナ! ミンナ キヲ ツケ………(バリバリバリ!)アギャーー!」
バニー「ご、御主人様!!?」
レニー「………キッドは腹を抱えて笑っている………」
バニー「………おー、いい感じじゃん!ちゃんとTRPGしてる!」
アン「楽しいですぅ!」
ティム「さて、そしたら判定だ。判定は、場面カードの下の方にある表記に従って行うぞ」
バニー「えーと、今回のはっと………」
ティム「判定欄、下側の方にある部分だな。そこが黄色なのはダイスで判定、赤色なのはロールプレイで判定だ」
バニー「ロールプレイで判定?どういうこと?」
ティム「ダイスではなく、会話などを行なって、その結果によってGMが成否を判定するんだ」
レニー「………今回のは赤い………」
アン「てことは、ロールプレイで判定するタイプですか?」
ティム「今回のは赤色だが、『ロールプレイしてもいいし、あるいはダイスを振ってもいい』と言う内容なので少し特殊だな。
   アイドルコンテスト(本編第四章)でも、”ダイスまたは歌ったり踊ったりしていい”と複数方法があっただろう?」
バニー「あー、あったね。………あれ、でもあそこで踊ったりしてたらどうなってたの?」
ティム「結果は、その時のGMが、カードに書かれた判断基準を参考に判断することになるぞ」
アン「じゃあ、バニーさんがアンの言葉を判定して成功か失敗かを決めるんですか!?」
ティム「そうなるぞ。もちろん、無言でダイスを振ってもいいが(笑)
   ダイスの場合は、6面ダイスを2個使って、出た目にステータスを足すぞ」
バニー「確か、判定が【力】の場合はキャラカードの【力】の数字、【技】の場合は【技】の数字を足すのよね!」
ティム「その通りだ。後で出てくる光カードや闇カードのボーナスも足して、合計値が判定値以上であれば成功だ。
   今回ダイスを振るなら、判定が『【力:14】以上で成功』なので、2ダイスに【力】の値だな」
レニー「………スキル、あるよ………」
ティム「おっと、ロボアンはスキルにより常時3ダイスか。
   つまり、今回は3ダイスに【力】+2で、合わせて14以上出れば良いぞ」
アン「それなら出せる気がするですぅ!」
ティム「そうだ、先にこれも………TRPGでは”6面ダイスを2個”は『2d6』などと表記される事もあるから覚えておくといいぞ。今回は『3d6+2』、だな」
レニー「………6面以外も書ける………」
バニー「そうなの?4面ダイスとか?」
アン「ティム様ティム様!12面ダイスを5個振る時はどう書くんですか!?」
ティム「その場合は、手前側が数、後ろ側が面数なので、『5d12』だな。
   ならば問題だが、クトゥルフ神話TRPGで有名なSAN値チェックは『1d100』だ。これは何面ダイスを何個振る?」
バニー「1面ダイス………なんてのはないから、100面ダイス1つ振る………かな?」
ティム「正解だ。このように、ダイス表記はTRPGではよく出てくる表現だから覚えておくといいぞ」
バニー「なるほどね!」
レニー「………そろそろ決めて………」
バニー「ん?何を?」
レニー「………判定、どうするの………?」
バニー「あ、忘れてた(笑)結局アンちゃん、どうする?ダイスか、ロールプレイか」
アン「うーん………………そしたら、せっかくだから、アンはなんかカッコいい言葉を言いますぅ!」
バニー「了解、そしたらよろしく!」
ティム「あ………待ってくれ。忘れていたが、もしスキルを使いたい場合は基本的には判定前、つまりこの時に宣言する必要がある。
   結果が出てから、『さっきのダイスの結果に、スキルを使ってボーナス追加』などはできない、と言う事だ」
バニー「あれ?あたしの怪盗としてのスキルは、ダイスを振ってから発動だよ?」
ティム「そういうスキルもあるが、まぁ特殊だな。基本的にはダイスを振る前に発動させるか決める感じだぞ」
バニー「なーるほどね」
ティム「あと、光闇カード上にもスキルが記載されていることがある。
   この場合、ルールとして”1場面は1人1スキルまで”だけと決まっているから、
   PCカードのスキルを使うなら、そのキャラは光闇カードのスキルは同時に使用できない、ということだな」
レニー「………常時スキルは………?」
ティム「常時スキルは発動型じゃないから、同時に使うことになっても問題ないぞ」
アン「うーん、ややこしいですぅ!間違えそうですぅ!」
ティム「まぁその辺は細かく考えすぎず、流れに任せて柔軟に遊んだらいいと思うが(笑)」
バニー「了解了解!そしたら、えー、ロボアンの判定前にスキル使う人はいる?ちなみにバトラはダイス判定じゃないから使わないよ」
レニー「………GM、キッドのスキル、使う………」
バニー「ん?………えっ?レニー………じゃなかった、キッドの!?」
レニー「………場面を空中に変更して、飛行機を操縦する………」
バニー「えっ、えっ、これ、使えるんだっけ?」
ティム「自分の番じゃなくても、場面を空中にする所は使えるぞ。ボーナス+4はつかないがな」
バニー「そうなんだ………じゃあ、レニーのスキルによって現在の場面は空中になりました!」
アン「えっ、これどうなるんですか!?」
バニー「あ、あたしに聞かれても………どうしよう?」
ティム「レニー、何か思惑があるのか?」
レニー「………おいらの飛行機に乗るんだ!これを使えば、雷なんか怖くない!さぁ、チェックポイントに行こう!」
ティム「なるほど、確かに飛行機なら雷の中でも問題なく行けそうだな」
レニー「………さぁ、早く!」
アン「ピピー!きっど!!」
バニー「おお、助かりますキッド様!行きましょう!」
レニー「………キッドはみんなを飛行機に乗せたよ………!」
アン「ピーガガー!ヨシ!イクデ!シュッパツ シンコー れっつ ごー!!」
バニー「ということで………キッドのおかげで、無事雷地帯を抜けてチェックポイントを通過できたよ!、って感じね!」
ティム「そうだな。場面としてはクリアだが………判定はどうする?」
バニー「あ、そっか、ロボアンの言動を判定しないとね」
アン「かっこいい言動でしたか!?かっこよかったですか!!?」
バニー「うーん、今回アンちゃん………じゃない、ロボアンは『出発だ!』くらいしか言ってないし………むしろキッドの方がかっこよかったし(笑)」
アン「えー!ロボアンもかっこよかったじゃないですかー!」
レニー「………そこまででは………」
バニー「うーん………?」
ティム「皆の意見を聞いて決めるのもいいが、最終的に判定するのはGMだからな。バニーが成否を決めてくれ」
バニー「うーん………そしたら………ロボアンはそこまでかっこよくなかったんで、判定は失敗で!」
アン「ビビー、ガックシ」
ティム「判定に成功したら黄色の光カード1枚、判定に失敗したら黒色の闇カード1枚を得るぞ。今回は闇カードだな」
バニー「あれ?でも場面としてはチェックポイント行けたから、成功だよね?」
ティム「判定の結果と場面の流れは別に連動させないといけないわけでもないからな。
   今回のは『ロボアンの言動はかっこよくはなかったが、キッドのフォローでチェックポイントは抜けられた』
   みたいな流れにすればいいんじゃないかな?」
バニー「確かにそうね!じゃあ、ロボアンは闇カードを引いてください!」
アン「ビビー、ボチボチ デンナー………」



〜〜〜〜〜〜〜〜闇カード〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜【俺はお前だ ↑】〜〜〜〜〜

君は二重人格者の裏側の人格だ(同じ身体を共有しているかもしれないし、
何らかの理由でとりついている存在かもしれない)。
矢印が指すPCが「本来の人格」なので、力になってあげよう。

※ 意識外の助力[対象の判定]
対象の[力or技]ひとつを自分のものと交換することができる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


アン「矢印カードですぅ!」
バニー「あっ、関係性とか言ってたの、これかぁ!」
ティム「ああ。こんな風に、カードに矢印が書かれたものが関係性カードだ。他キャラとの関係性を示すカードになるぞ」
レニー「………誰にする………?」
アン「えーと、そしたら、本来の人格はキッドにします!ロボアンはキッドの思考を元に作られたロボットなのです!」
バニー「そ、そんな背景が(笑)」
ティム「光闇カードは、設定を増やすカードだからな。こうして、場面ごとに設定が増えて行くんだ」
レニー「………スキルの効果は、何………?」
アン「えーと、ロボアンのステータスをキッドに移すことができるんですか?」
ティム「だな、キッドの判定時に、【力】2か【技】0を使って判定してもらうことができるぞ」
バニー「全然強くないじゃん、意味なくない?(笑)」
ティム「まぁ、銃士の【力】5みたいなのなら効果が高いが、ロボアンの場合はこのスキルを使う方が弱くなるため、あまり意味ないな(笑)」
アン「ビビー、イミ ナイ ネン ナー………」
レニー「………そういうこともある………」
バニー「さて、そしたら、この場面は終わり?」
ティム「光か闇カードを引き終わったら、最後にGMと場面PCカードをそれぞれ左隣の人に渡して、次の場面だな」
バニー「えーと、GMがアンちゃんになって………」
アン「で、場面PCはレニーさんに移りますですぅ!」
レニー「………がんばる………!」
ティム「で、レニーが次の場面カードを引いたら同じ事の繰り返しだな。あとはこれを3周したら、クライマックスになるぞ」
バニー「なるほど、場面カード引く、判定する、光か闇カードもらう、が1セットなのね」
ティム「その通りだ。最後のクライマックスカードについては、長くなったから次回に回そうか」
バニー「了解!でも場面カードの流れは意外とスムーズよね!やる事決まってるからかな?」
アン「あっという間に1シーン終わったですぅ!」
ティム「このフェーズでは、場面カードの内容を膨らませてロールプレイしてもいいし、サクサク進めてもいいぞ。そこは遊ぶ人次第だな」
レニー「………リプレイ本編は、ロールプレイ中心………」
ティム「まぁ、サクサク進めてしまうと本当にあっさり終わるから、そこはな(笑)」
バニー「そしたらまた次回、かな?」
ティム「ああ、
アン「キッド君のセリフも聞けましたですぅ!」
バニー「そういえばキッド、しゃべってたわね!」
レニー「………気のせい………(照れ)」
ティム「まぁ、恥ずかしいかもしれないが、キャラに成り切って遊ぶとそれはそれで楽しいぞ」
アン「マタ ヨロシュウ、きっど!」
レニー「………よろしく!」
バニー「うんうん、お二人の仲が良いことはいい事でございます(ほろり)」
ティム「そしたら、また次回だな」





第2-4話 Luckless fire (のびのびTRPGの遊び方4〜クライマックス編〜)




ティム「さて、ここまでのびのびTRPGの遊び方を話してきたが、ここまでの流れは大丈夫かな?」
アン「大丈夫ですぅ!」
バニー「アンちゃんの”大丈夫”はなんか不安なのよね………(笑)」
アン「ひどいですぅ!ちゃんと大丈夫ですぅ!!」
レニー「………言えば言うほど不安………」
ティム「まぁ、ここまでの話をちゃんと覚えたか一度確認するのもいいと思うぞ。覚えているかな?」
バニー「えーと、なんだっけ、まず準備でキャラと役職をきめるのよね」
レニー「………そのあと、イントロダクションカードを引く………」
アン「GMと場面PCも決めるんですよね!」
ティム「そうだな」
バニー「で、それが終わったら場面カードを引くでしょ、えーと………」
アン「場面PCが判定をして、GMがその結果を判断します!」
ティム「その通りだ」
レニー「………その後、次の人にGMと場面PCを移動させる………」
バニー「で、それを、3回?3周?だっけ?繰り返したら、クライマックスだ!………ってとこまではわかったわ」
ティム「うむ、完璧だな」
バニー「で、また場面カードを引く所からやるの?」
アン「次はレニーさんですぅ!」
レニー「………ん………」
ティム「いや、メインフェイズは繰り返しになるだけだから、ここからは割愛しよう」
バニー「あー、まぁ、確かに、やる事は一緒だもんね」
アン「えーーー!ちゃんと遊びたいですぅ!」
ティム「それはまた今度にしようか、な(アンの肩ポン)」
アン「うー………………」
バニー「まぁ、またこの説明が終わったら別で遊びましょ、別で!」
レニー「………いつでも遊べるよ………」
アン「わかりましたですぅ………(残念そうな顔)」
ティム「さて、と言うことで、クライマックスの説明に進むぞ」



ティム「最終フェイズのクライマックスだが、場面が3周………全員が場面PCを3回ずつやったらクライマックスだ。
   先程も言ったが、今回はそこまで進んだというていでやるぞ」
バニー「そしたら、場面カードが、1、2、3………えーと、9枚かな?その枚数ゲットした後の話?」
ティム「そうだ。通常であれば、光か闇カードも各キャラ3枚………合計9枚入手しているはずだぞ」
アン「アンは今、闇カード1枚しか持ってないですぅ!」
バニー「だから、やった”てい”で話を進めるって言ったでしょ!(笑)」
レニー「………話聞いてない………」
バニー「でも、光闇カードの枚数とかどうでも良くない?必要なの?」
ティム「一応、クライマックスカードの中には、光カード、闇カードの枚数や内容で判定値が変わるものがあるからな」
バニー「へぇ、なるほどね」
ティム「それでは、誰かが代表してこの赤いカード………クライマックスカードを1枚引いてくれ」
アン「誰でもいいんですか!?」
ティム「イントロダクションカードと同じく、これは誰が引いてもいいぞ」
アン「はいはいはーい!じゃあアンが引きたいですぅ!」
レニー「………いいよ………」
バニー「うん、引いちゃって、引いちゃって!」
アン「そしたら、これですぅ!!」



〜〜〜〜〜〜クライマックス〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜【ビッグ・チェイス】〜〜〜〜

君たちの活躍により、忌まわしい陰謀は破られた。しかしただ1人、事件の首謀者が高速艇に乗って逃亡しようとしている。
この運河から外洋に逃げられたら、奴は再びろくでもないことを始めるだろう。
最後の大追跡が始まる!

※ まずダイスを1個振る(これが逃亡者だ)。
各プレイヤーはPCカードの位置から、ダイス1個を指で弾いて逃亡者ダイスに当てる。
ダイスが当たった結果、PCたちのダイスが逃亡者の目より大きければ、君たちの勝利だ。
この挑戦は計10回まで行える。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


バニー「………はぁ!?何これ?」
レニー「………ダイスを、ぶつける………?」
アン「判定値がないですぅ!」
ティム「おっと、これは特殊なカードを引いたな。こんなものもあるのか………!」
バニー「あれ、このカード知らなかったの?」
ティム「全部のカードを覚えているわけではないからな(笑)」
レニー「………ダイスを振って判定じゃない………」
ティム「ああ、基本的にはダイス目で判定なんだが、これは違うようだ」
バニー「ダイスの場合は、やっぱり2ダイス振って判定なの?」
ティム「いや、違う。一応、一般的なクライマックスカードの判定の説明をしておくと、
   ・場面PC、GMがなくなる
   ・使うダイス数が増える(5ダイスとか)
   ・各キャラのステータスはダイス目に足せない
   ・光、闇カードのボーナスも足せない(指示がある時はそれに従う)
   ・スキルも基本使用できない(スキル使用可、と記載があれば使用できる)
   という感じだ。場面カードの時とは大きく違うぞ」
バニー「へぇー、これだけ判定が特殊なのね!」
レニー「………クライマックスだけ特別………」
アン「ティム様ティム様!クライマックスの時はGMさんいないんですか?判定はどうしますか!?」
ティム「クライマックスの判定は、みんなで話し合って判断することになるぞ」
バニー「ストーリーもみんなで決めるの?」
ティム「そうだな。そこまでのカードを使って、なんとかクライマックスカードに繋げる感じだ」
バニー「そしたら、えー、最初レースしてたんでしょ?えーと」
アン「ロボアンと、執事のバトラさんと、飛行士のキッドくんのレースチームですぅ!」
バニー「で、雷鳴とどろくチェックポイントを通過したり、なんなりあって………」
レニー「………ロボアンはキッドを元にしたAIだったとかも………」
アン「ピピー!ワイ ハ きっど ヤ!プロ ヒコウシ きっど ヤ!!」
バニー「どこのプ〇ゴルファー猿よ!(笑)」
ティム「そもそも、プロ飛行士とはなんなんだ(笑)」
バニー「ま、まぁ、それで、最後は、なんかわかんないけど陰謀を止めた!けど、首謀者が逃げちゃうぞ!捕まえろ!………って感じ?」
ティム「まぁ、まとめるとそんな感じだな。あとは、できるだけ違和感なくストーリーが繋げられればいいぞ」
アン「あ、はいはいはーい!じゃあ、レースの主催者が黒幕で、レース中に探し当てた
  9つの聖人の遺体を集めて世界の覇者になろうとしていたとかどうですか!?」
バニー「お、いい感じね!集めるのが聖人の遺体ってのがよくわかんないけど………」
ティム「どこかで見た展開だな(笑)」
レニー「………いともたやすく行われるえげつない行為………」
バニー「まぁ、今回は何ていうの?デモプレイ?だからそれでもいいんじゃない?(笑)」
ティム「まぁ、あまり深く考えない方がいいな(笑)」
アン「アン………じゃなくて、ロボアンたちは、それに気付いてついに黒幕の野望を打ち砕いたのです!」
レニー「………黒幕、逃げられちゃってるけどね………」
バニー「まぁ、まだ追いかければ捕まえられるよ!」
アン「それでは、逃げたクロマークをみんなで追うですぅ!」
バニー「そんな名前なの、逃亡者は!(笑)」
ティム「まぁいいじゃないか(笑)ほら、ぐだぐだしてるとクロマークが逃げてしまうぞ!」
アン「ビビー!くろまーく!ニゲタラ アカンデーー!マチナハレーー!!」
レニー「………おいらは飛行機で追うよ!」
バニー「わたくしめも、老骨に鞭打ってヤツを捕らえてみせましょう!」
ティム「それでは、クロマークを捕まえられるかどうかの判定だな。まずは誰かダイスを振ってくれ」
バニー「ん、じゃああたしが振っちゃうよ!とりゃ!(コロコロ………)」
アン「4が出ました!」
レニー「………普通くらい………」
バニー「あー、イマイチ!1とかが良かったなー!」
ティム「まぁ、6とか出なかったので良しとしよう(笑)」
バニー「ん?………あ、そっか、『逃亡者の目より大きければ』だから、4じゃダメで、5か6じゃないと捕まえられないんだね」
アン「6が出てたら、やる前からもう取り逃してたですぅ!」
レニー「………危なかった………」
ティム「おそらく、ダイスがぶつかって逃亡者ダイスの目が変わればそれに準ずるだろうから、6でも大丈夫だとは思うが………」
バニー「まぁ、なんとか当てて、できれば2とか低い目に変えたい所よね」
アン「アンが全力でぶっつけて目を変えるですぅ!」
レニー「………飛んでくと、やばそう………」
バニー「………ちなみにこれ、逃亡者ダイスが動いたら、元の場所じゃなくてその場所からやるんだよね………?」
ティム「………………書いてないが、多分そうだろうな」
レニー「………テーブルの下に行ったら………?」
アン「狙えないですぅ!」
ティム「すると、逃亡完了、missionは失敗、ということになるかもな………?」
バニー「ぜ、全力で撃つの禁止!少なくとも逃亡者ダイスがテーブルから落ちないようにしないと!」
アン「り、了解ですぅ!」
レニー「………優しく撃つ………」



ティム「では、PCカードの上にダイスを置いてくれ。改めて、それぞれダイスを弾いて、逃亡者ダイスにぶつけてもらうぞ!」
バニー「よーし!みんな、落とすのだけ気をつけてね!………これ、それぞれ好きなタイミングで弾いていいの?」
ティム「まぁ、カードには何も書いてないからな、好きにしていいと思うぞ」
レニー「………3人同時発射は、多分事故る………」
バニー「あー、まぁ、互いにぶつかり合うよね(笑)そしたら、場面カードを引いた順でやる?」
アン「アン、レニーさん、バニーさんの順番ですね!いいですよ!」
レニー「………了解………」
ティム「そしたらアン君からいこうか。逃亡者ダイスを狙って撃ってくれ」
アン「ビビー!マテヤ コラー!(ビシッ!ヒューーン………コロコロ………)」
バニー「あっ、テーブルから落ちた(笑)」
レニー「………当たってすらいない………」
アン「うう、これ難しいですぅ!」
ティム「力を入れすぎだ、もっと優しく撃ちたまえ(笑)」
バニー「そしたら、次はレニー………キッドくんかな?いけいけーー!」
レニー「………クロマーク!逃さないぞ!(コロコロ………コツン)」
ティム「おっ、レニーのダイスは逃亡者ダイスに当たったな。だが………出目が3で、失敗だ」
バニー「あー!惜しい!あとは出目だけだったのに!」
レニー「………相手の目を超えないといけないの、結構大変………」
バニー「そしたらあたしでしょ?これさー、6とかを上にしてそーっと撃てばいいんじゃない?」
ティム「そんなに単純じゃないとは思うが(笑)」
バニー「わたくしめからは逃げられませんぞ!今です、ワイヤー射出!」
レニー「………それだと相手はズタズタに………」
アン「神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?」
バニー「えっ違う!ワイヤーロープ!ワイヤーロープだから!(笑)」
アン「老執事と言ったら、モノクル・手袋・よく切れるワイヤー鋼線じゃないですか!」
ティム「流石にそれはヘルシ〇グに毒されているぞ(笑)」
バニー「あーもー!撃つわよ!(笑)」
レニー「………クロマーク、そっちに行ったよ!バトラさん!」
バニー「了解でございます!では参りますぞ!ていっ!(ビシッ………カツーン!)………お、当たった!」
ティム「逃亡者ダイスが………ぶつかって2の目になったな。バニー君の方は………」
バニー「うっ!………2………!」
ティム「残念だが、タッチの差で取り逃したようだな………」
バニー「うわー!ごめん、でも目は2にしたから、後はアンちゃんよろしく!」
アン「わかりましたですぅ!ナンデヤネン コノヤロー!(ビシッ!ガッ!)」
バニー「あっ!」
アン「あっ、えっ………」
レニー「………2つとも飛んでった………」
ティム「………………逃亡者ダイスは、テーブルの下に行ってしまったな………しかも、逃亡者は6、アン君は1だ………」
バニー「………………」
レニー「………………………」
アン「わ、わわわ、ご、ごめんなさーーい!」
ティム「………ど、どうする?」
バニー「………………い、一応、落ちる前の所に戻して続けない?」
ティム「………まぁ、仕方ないな。では、アン君が撃つ前の場所に6の目で置くぞ………」
バニー「よ、よし、じゃあ、き、キッドくんからね!」
レニー「………ん………………(狙って)」
ティム「よし、ここからは繰り返しになるから、判定勝ちできるまでダイジェストで行こう(笑)」
バニー「いいのそれ!?(笑)」
アン「あらあら〜 おやおや〜 それからどんどこしょ〜」
バニー「それ、にこにこぷ〇の場面転換じゃんっ!(笑)」
レニー「………待てー!(失敗5回目!)」
バニー「止まるのですぞ!(失敗6回目!)」
アン「アリエヘンテー!(失敗7回目!)」
レニー「………くっ、機銃が当たらないよ!(失敗8回目!)」
バニー「このままでは逃げられてしまいますぞ!(失敗9回目!)」
ティム「最後だな。アン君頼むぞ!」
アン「エーイ!コレデ ラスト ヤ! アタリナハレーー!(ビシッ!ガッッ!)」
バニー「当たった!でも………」
レニー「………また飛んでった………」
ティム「えーと………(テーブルの下を探して)………………ああ、あったあった。逃亡者ダイスは5だ、そして………」
アン「ドキドキ………」
ティム「これか。アン君のダイスは、4………残念ながら、失敗だな」
アン「ウゾダ……ウゾダドンドコドーン!!(くずおれて床を叩く)」
バニー「あー!ダメだったかーー!!」
レニー「……… Luckless fire不運な射撃………」
アン「ビビー!くろーまく ニ ニゲラレテ、メッチャ クヤシイネン!」
バニー「あと一歩だったのに、残念でございました………」
レニー「………おいらの操縦がもう少し上手ければ………!」
アン「ビ、ビビ、ビ、ビビー………(悔しそうな音で)」
レニー「………何を我慢してる!お前は今泣いていい………!」
アン「はっ!」
レニー「………泣いて………いいんだ………!」
アン「………………………ひーーん!!」
バニー「何この茶番!(笑)」
ティム「言ってやるな(笑)」
バニー「まー、にしても、全然当たらなかったね。なかなか難しいわ、コレ」
ティム「まぁ、今回はテーブルもそこそこ大きかったし、当たらなくても仕方ないだろう」
レニー「………お皿とかも微妙に邪魔だった………」
アン「ティム様ティム様!クライマックスの判定失敗しちゃいましたけど、これってダメってことなんですか!?」
ティム「いや、失敗は失敗として、今回の冒険は終える事になるぞ」
バニー「今回は、黒幕の野望は防げたけど、残念ながら逃げられちゃった、ってことだよね」
アン「逃げた黒幕が何年後かにまた復活して、第二部が始まるですぅ!」
レニー「………人に悪の心ある限り、我は何度でもよみがえるのだー、みたいな………?」
ティム「だな。まぁ、次回作の伏線として残った、というのでもいいだろう(笑)」
バニー「次回作あるのこれ?(笑)」
アン「バトラさんとキッドさんとはまだちゃんと遊べてないですぅ!後でまた遊ぶのですぅ!」
バニー「あー、確かにそうだったね。そしたら、同じキャラを使って後で第二部やろっか(笑)」
レニー「………復活したクロマークを止めるため、3人の新たな旅が始まる………」
アン「のびのびTRPG スチームパンク リプレイ『ロボアンは2度ビービビー!』!
   第二部の”この素晴らしい機械に祝福を!”は来月公開ですぅ!みんな見てくださいっ!!」
バニー「やらないから!(笑)」



ティム「さて、のびのびTRPGの遊び方について大まかな流れは以上だな。
   まとめると、
   ①PCカードで遊ぶキャラを決める
   ②初回の場面PC、GMを決める
   ③イントロダクションカードを引く
   ④場面カードを引いて判定
   ⑤判定結果により光カードか闇カードを引く
   ⑥場面PC、GMを左隣の人へ移動
   ⑦上記④〜⑥を3周繰り返す
   ⑧クライマックスカードを引いて判定
   ⑨結果から話をまとめ、ゲーム終了
   という感じだな」
バニー「こう書くと、そんなに複雑じゃないわね!」
ティム「まぁ、やってることはカードを引くか、判定するか、だけだからな(笑)」
レニー「………ストーリーの考案や、ルールブックも不要………」
アン「のびのび遊べますぅ!」
バニー「ダジャレかっ!(笑)」
ティム「なお、これが基本の遊び方であり、遊ぶ人次第ではもっともっと話を広げることができるぞ」
バニー「確かに、あたしたちのリプレイもこんな単純じゃなかった気がする………」
レニー「………ストーリーはかなり盛ってる………」
アン「1場面カードで数キャラが判定してたりもしますぅ!」
バニー「確かにそうね。そう考えると、結構いろいろやってた気がする………」
ティム「そしたら、次回は応用編として、『リプレイ作者の考える”さらにのびのびTRPGが面白く遊べる追加ルール”』について説明しようか」
バニー「何それ?」
ティム「オススメ、とまでは言わないが、作者がいろいろ遊んでみて良いと感じた方法を紹介したいらしいぞ」
アン「リプレイ作成のために買ったのびのびTRPGが有効活用されてますね!」
レニー「………遊び倒してる………」
バニー「まぁ、参考としてならいいんじゃない?」
ティム「そしたら、今回はここまでだな。また次回、よろしく頼む」
アン「じゃあさっそく遊ぶですぅ!第二部!第二部!!」
バニー「待って待って、これ一回片付けないと!(笑)」
ティム「カードも一度切った方がいいぞ」
アン「じゃあ、アンはこの場面カードを切ります!バニーさんとレニーさんは
  光と闇のカードのシャッフルをお願いしま………わぁっ!(カードの山をひっくり返す)」
ティム「おっと」
バニー「ちょっと!大丈夫?」
レニー「………あわてすぎ………」
アン「ビビー!ホンマ アカンワー!カンベン シテーナ!」
バニー「あ、ロボアン登場(笑)」
レニー「………ロボアンさん、今のお気持ちをどうぞ………」
アン「アー、メッチャ クヤシイネン!ツギ ハ ゼッタイ ニガサヘン カラナ!」
ティム「(カードを拾いながら)いや、ここまで役に入れるのはすごいな(笑)」
バニー「ねー。ある意味才能よ、才能!」
レニー「………メイドと関西弁ロボを使い分ける女………」
アン「ア、セヤ!ワイ ノ カンサイベン ハ えせ ヤカラ ナ!くれーむ ハ オコトワリ ヤデ!」
バニー「それ自分で言っちゃう?(笑)」
レニー「………コンプラの時代だし………」
ティム「まぁ、関西弁がおかしな所は目をつぶってもらおう(笑)」
アン「モーカリマッカー?ボチボチデンナー!」
レニー「………ステレオタイプの関西人………」
バニー「それ、『中国人はみんなアイヤー!〇〇アル!って言ってる』とかと同じよ(笑)」
アン「えっ、違うんですか!?」
バニー「違うわよ!(笑)」
ティム「まぁ、その辺にして次回へ行こうか」
バニー「ん、じゃあ、また次回で!」





第2-5話 only my「のびのびTRPG」 (のびのびTRPGの遊び方5〜ソロプレイ&応用編〜)



ティム「さて、ここからは応用編だが、ここでのびのびTRPGの遊び方の流れをもう一度確認しておこうか」
バニー「了解だけど、さすがにくどくない?みんなもうだいたい分かるよね?」
アン「わかりますぅ!大丈夫ですぅ!」
レニー「………本当に覚えた………?」
アン「大丈夫ですぅ!!だから早く遊ばせてくださいっ!ハリー!ハリー!!」
バニー「アンちゃんはただ単に第二部を早く遊びたいだけでしょ!(笑)」
ティム「まぁ、応用ルールとの違いをわかりやすくするため、ここで本来の流れを再確認しておきたくてな………」
バニー「全く、皇子サマは心配症なんだから………(ため息)まー、了解了解、いいけどグダグダと説明するのはやめてね!
   パッパとお願い、パッパと!!」
ティム「了解だ、気にはかけておこう(笑)」
アン「早く遊びたいですぅ!」
レニー「………まず話を聞いたら………?」
ティム「そうだぞ、応用ルールも一旦聞いてみて、面白かったら後で第二部を遊ぶ際に取り入れたらどうかな?」
アン「面白くなるんですか?」
ティム「なるかもしれない」
バニー「ハッキリ『面白くなる!』って言えないの!?」
ティム「そこは人それぞれだからな(笑)」
レニー「………試してみてね………」
アン「早く遊びたいですぅーーー!!」



ティム「さて改めて、のびのびTRPGを遊ぶ際のやり方だが、

   ①PCカードで遊ぶキャラを決める
   ②初回の場面PC、GMを決める
   ③イントロダクションカードを引く
   ④場面カードを引いて判定
   ⑤判定結果により光カードか闇カードを引く
   ⑥場面PC、GMを左隣の人へ移動
   ⑦上記④〜⑥を3周繰り返す
   ⑧クライマックスカードを引いて判定
   ⑨結果から話をまとめ、ゲーム終了
   だったな」
バニー「うんうん」
ティム「複数人で遊ぶ場合は、場面カードが人数×3枚になるから、”1人3場面やったらクライマックス”、と覚えておけばいいぞ」
アン「あ、ティム様ティム様!ソロプレイはどうなるんですか?」
レニー「………知りたい………」
バニー「同じ風に遊ぶんじゃないの?」
ティム「いや、1人で遊ぶ場合………ソロプレイは、少しやり方が違ってくる。
   流れはさっきと一緒だが、
   ・PCカードは1枚のみ
   ・自分自身がGMも兼ねる
   ・判定時の目標値は-4する
   ・場面カードは5回引く
   ・クライマックスは判定せず、流れ、盛り上がりを想像する
   ………というのが、説明書にある遊び方だな」
アン「ソロプレイだと、場面カードは5枚まで引けるんですね!」
バニー「判定値が-4だから、ほとんど成功しそうな気がするけどね(笑)」
レニー「………1人だし………」
ティム「ソロプレイは、元々『カードをもとに物語を書くための遊び』を想定して作られているらしいからな。
   1場面ごとにツイート………今はポストか?したり、物語を書くといい、と、説明書では言われているぞ」
バニー「確かに、カードがランダムに出てくるから、話を作るにはいいかもしれないわね」
アン「思いもよらないストーリーになりますぅ!」
レニー「………構築力は上がるかも………」
ティム「ストーリーがランダムなのはのびのびTRPGの最大の特徴でもあるが、前後のストーリーをうまく繋げないといけないから、
   完全なるTRPG初心者にはそこが難しい、との意見も多いようだ…………」
バニー「で、その辺をマシにできる方法を考えた、ってわけでしょ?」
ティム「ああ、まぁ、本来の遊び方でも十分楽しいから、マシというのは語弊があるが………
   作者が遊んでみて、追加でこれらをルール化すると初心者を含め遊ぶ人には良さそうだ、というのをこれから紹介するぞ」
アン「どんな内容なんですか!?」
ティム「6つほどあるぞ。
   a. GMの固定
   b.先にクライマックスカード引く
   c.スキル使用制限
   d.判定に乱入
   e.個別ダイス判定
   f.開始時に光闇カード
   ………こんな所かな。なお、カード構成や現行ルールなどは変えないから、すぐ採用することも可能だ」
レニー「………いっぱいある………」
アン「………おっぱいある………」
バニー「おっぱいじゃないっ!」
アン「えっ、まな板ってことですか!?」
バニー「えっ、まな板、えっ!?」
ティム「そこは何をやっているんだ………(ため息)」
レニー「………………………(胸を気にしているそぶり)」



ティム「そしたら、一つずつ説明していこうか」
バニー「まず一つ目は………『GMの固定』だったっけ」
ティム「ああ。これは、『GMの役割を持ち回り性にせず、経験者1人に固定してしまおう』という追加ルールだ。
   『初めてのびのびTRPGを遊ぶ人と経験者が一緒に遊ぶ場合、経験者がGMを連続してやるとスムーズ』、というものだぞ」
バニー「えっ、それは普通そうなんじゃ?」
アン「当たり前のことですぅ!面白くはならないと思うですぅ!」
ティム「まぁ、これに関してはそうだな………それ以上のことはない(笑)」
レニー「………慣れないなら無理に持ち回りルールを守らなくてもいいよ、ってだけ………」
ティム「ああ。後は、GMが場面の流れをコントロールできるため、ストーリーも繋げやすくなるというメリットもあるぞ」
バニー「まぁ、それは確かにそうね」
アン「リプレイ本編もGMさんが固定だったので、ストーリーが割と一貫してました!」
ティム「だな。そして、ストーリーに関してさらに効果的なのは、次の”先にクライマックスカード引く”だ」
バニー「それは?」
ティム「その名の通り、”イントロダクションカードを引いたら、その直後にクライマックスカードを引く”というやり方だぞ」
バニー「えっ、先に引いちゃうの!?」
ティム「だから先に引くと言ってるだろう(笑)」
アン「最初にラストの展開がわかっちゃうんですか!?」
バニー「面白くなるの?それで」
レニー「………メリットがあるんだよね………?」
ティム「ああ、GMを持ち回り制にする場合は皆でストーリーを決めていくんだが、のびのびTRPGで一番よく聞くのは
   『出るイベントがバラバラすぎて、シナリオがまとまらない』という意見だ。
   それに対する方法が、クライマックスカードを先に引いてしまう、という展開だな」
バニー「どういうこと?よくわかんないんだけど………」
ティム「そしたら、ロボアン達の冒険を例にとろうか。ロボアン達は、イントロダクションが世界一周レースで、クライマックスが黒幕逃亡だろう?」
バニー「そうだったわね」
アン「くろーまく ニ ニゲラレテ ワイ ハ カナシイ ネン!」
レニー「………あ、ロボアン………」
バニー「あー………………御主人様、油の涙を拭いてくださいませ、汚れてしまいますよ」
アン「ナミダ ヲ フク!?ヨッシャ マカシトキ!ブシューー!!」
バニー「それは拭くじゃなくて、噴く!!(笑)………………でございます御主人様!」
レニー「………キッドはそれを見て元気に笑っている………」
ティム「さてさて、話を戻すぞ(笑)最初の場面カードは”雷の多いチェックポイントを通る”だったな」
アン「そうですぅ!バニーさんがロボアンのかっこいいロールプレイを失敗判定にしたシーンですぅ!」
バニー「いやあれは仕方ないでしょ!」
レニー「………うん、仕方ない………」
ティム「まぁ、そこは置いておいてだな………遊んだ時は、”なぜこんな雷だらけの場所を通らないといけないか?”を”チェックポイントだから”としたが、
   ではなぜ”なぜそんな場所をチェックポイントにしたのか?”についてはどうだろう?」
バニー「えっ?えー………雷がいっぱいなんでしょ?だから………」
アン「レース参加者への試練とかじゃないですか!?」
レニー「………脱落させようと………?」
ティム「そうだな。そこで、黒幕逃亡のクライマックスカードが出ることがわかっていれば………?」
バニー「そっか、つまり、レースを牛耳る黒幕は、わざとそこをチェックポイントにした!」
アン「クロマークはレーサーたちに試練を与え、それを乗り越える者に宝を探させようとしたのですぅ!」
レニー「………もしくは、宝の一つがそこにあった、とか………?」
バニー「すごいわね!一気に深みが増したじゃん!」
ティム「このように、先にラストがわかっていると、ラストに向かってストーリーを調整したり、伏線を張ることができるんだ。
   ラストが決まっているから、どれだけ場面カードがランダムに出て拡散した取り留めないストーリーになっても、
   最後は一つのラストへ収縮させることができるというメリットがあるぞ」
バニー「これいいわね!楽かも!」
アン「ぜひロボアン第二部では採用したいですぅ!」
レニー「………ラストがわかっちゃうのが玉に瑕………」
ティム「そうだな、このルールはラストが最初からわかってしまうため、意外性は無くなってしまうな。
   ラストどうなるかは秘密!派は従来ルールを、ストーリーは1本で繋げたい!派はこのルールを使う、など、好みで使い分ければいいと思うぞ」
バニー「なるほどね」
アン「早く第二部遊びたいですぅ!」
レニー「………もう少し待ってて………」
ティム「さて、アン君も我慢できそうにないし、早く次の説明をしようか(笑)」



バニー「えーと、次は、”スキル使用制限”かな?」
ティム「ああ、それは”同じスキルは1プレイ2回まで、など制限をつける”、ということだ」
アン「リプレイ本編がそうですよね!」
ティム「だな。スキルは一応『1判定1人1つまで』にはなっているが、連続使用できないなど制限が記載されていないスキルは
   ルール上では、プレイ中使い放題となる(読み間違えていたら指摘してほしい)」
レニー「………それはかなり有利………」
ティム「スキル使うと基本PLに有利になるから、スキル連発は緊張感をなくし、面白さを減らしてしまう可能性があるぞ。
   回数制限をかけることによって、いつスキルを発動するかの戦略や、判定失敗するかもという緊張感を生み出せるはずだ」
バニー「なるほどね。確かに、そっちの方が面白いかも!」
アン「必殺技はここぞ!という時に使わないとですぅ!いつも使えたらそれは必殺技じゃないんですぅ!」
ティム「制限はスキルとその内容によるが、”同じスキルは1プレイ中2回まで使用可”くらいが妥当だと思うぞ」
レニー「………1回だと少ないしね………」
ティム「まぁ、光闇カードでもスキルは増えるから、制限つけても実質毎回何らかのスキルが発動していることがあるかもしれないが(笑)」
バニー「で、えーと、お次は”判定に乱入”………ん?どゆこと?」
ティム「基本場面カードは1枚で1PCのみが判定だが、これを”希望者がいれば同じ場面で複数人判定してもよい”と変えるルールだ」
バニー「ん?それ大丈夫?めちゃくちゃにならない?」
レニー「………リプレイ本編でもやってるよ………」
アン「そうですぅ!多脚機械に、バニーさん、レニーさん、ティム様の3人が判定に参加してますぅ!」
レニー「………アイドルコンテストも、2人………」
バニー「………………あ、そっか!あのことなんだ!」
ティム「ああ、リプレイ本編でもやっているが、1判定に他の人も参加することでストーリーに動きが出たり、判定失敗のフォローができたりするぞ。
   ただ毎シーン全員判定参加とかはめちゃくちゃになりかねないので、そこは要注意だな」
バニー「もともと基本は1場面1PCだしね」
ティム「ああ。あとは、判定が多くなる分光闇カードが増えるから、そこの調整も注意だな。
   クライマックス時は基本1人3枚なので『3枚入手したらそれ以上は飛び入り判定できない』とか、
   光闇カードが増えた分場面カードを減らすとかするといいと思うぞ」
アン「えー!増えたら増えたでいいじゃないですかぁ!ボーナスもいっぱいつきますぅ!」
ティム「いや、光闇カードの数でクライマックスの判定が変化する場合があってな………あまり増やすとそれはそれで良く無いと思うぞ」
レニー「………追加ルールは、従来ルールには大きく影響しない方がいいしね………」
バニー「まぁ、そっか。なら、3周を2周にして、1人3枚を目処に1〜2回飛び入り判定ができる、ってくらいがいいのかもね」
ティム「それが妥当かもしれないな。リプレイ本編も実際その形だぞ」
レニー「………その辺は調整すればいい………」
バニー「じゃあ、次はなんだっけ?」
ティム「次は………えー、ああ、”個別ダイス判定”か。これもリプレイ本編でやっているが、”判定以外で状況を判定したい場合、ダイスを振る”だな」
アン「アンのスーパードリフトの判定でやりました!6出てめちゃくちゃ成功しました!!」
バニー「エッ、ドリフト?ドリフト?ナンノコトデスカ?(カクカク)」
ティム「まだトラウマは治らないのか(笑)」
バニー「あ………まぁ、そうね………癖で(笑)」
レニー「………実は治ってるタイプ………」
ティム「まぁ、あんな感じで、状況がどちらに転ぶかわからない場合は判定以外でもダイスを振るといい、というものだな。
   リプレイ本編では1つのダイスを振っているが、もちろん2つダイス使ってもいいぞ」
バニー「1ダイスで、4以上が成功、3以下が失敗、だっけ?」
アン「アンのスーパードリフトは、GMさんの陰謀により5以上で成功となってました!」
レニー「………GMの陰謀だっけ………?」
バニー「あれは単に成功する難易度が高かっただけじゃないの?」
ティム「ああ。判定については普通なら4以上で成功、難しそうなら5以上、簡単なら3以上………など、調整できるからな」
アン「GMさんの陰謀なのですぅ!!」
バニー「ま、まぁ、一応成功してたし、その辺は気にしないで!」
レニー「………注意点とかはあるの………?」
ティム「そうだな………気をつけるべきは”この個別判定をやっても光闇カードを引かない”くらいか。
   これで光闇カードを引いてしまうと、大量に増えてしまうしな(笑)」
バニー「まー、確かに(笑)」
ティム「光闇カードは、ボーナスなどもそうだが、キャラ設定を付与する、という側面もあるからな。
  設定が多すぎるとなかなかコントロールするのが大変だぞ」
バニー「矛盾する設定のカードとか出ちゃうかもしれないしね」
ティム「まぁ、さっき言ったように、光闇カードは1人3枚が目処だな。これならとんでもないことにはならないだろうが(笑)」
アン「ティム様ティム様!そしたら最後の”開始時に光闇カード”ってのは何ですか?」
ティム「これは、先程言った光闇カードの設定付与を逆手に取り、”カード選択と同時に光か闇カードを1枚引いてキャラの設定をつけてしまう”というものだ」
バニー「えっ、じゃあ、始めっから”都会っ子”の設定があるとか、そんな感じ?」
ティム「ああ。キャラを選んだ時は何も設定がない状態だから、どうロールプレイしたらいいかわからない場合は
   光闇カードで設定をつけてあげるとやりやすい、という理由からだぞ」
レニー「………とっかかりは大事………」
ティム「なお光カードは”いいかんじの特徴”、闇カードは”おもしろい特徴”をつけられるらしいから、どちらを選ぶかはお任せだ」
バニー「吸血鬼は”おもしろい特徴”なんだ!(笑)」
アン「ティム様ティム様!もしも”新聞記者(NPC)”とかのカードが出たらどうすればいいんですか!?」
ティム「NPCだったら”こんな友人がいる”、”昔の仕事のツテで協力関係”などか。
   アイテムなら形見や大事なもの、関係性なら”冒険開始前から知ってて………”みたいなのはどうだろう」
バニー「それなら大丈夫そうね!」
ティム「なお、そのカードは想定の1人3枚より増える事になるから注意だな。設定だけもらって使わないカードにするか、使うカードとして組み込むかはお任せだ」



ティム「さて、作者の考える追加ルールはこんな感じだな。
   もし、これ以外にも面白いものがあればぜひ教えてほしいぞ」
バニー「お疲れ!やっっっぱり、長かったね!!(皮肉)」
ティム「いや、すまん、ついな………;一応これで、のびのびTRPGのやり方、遊び方の説明も一旦終わりになるぞ」
アン「実際に遊びながらの説明だったから面白かったですぅ!」
レニー「………いろいろ紹介できたと思う………」
ティム「ああ、最後に。
   のびのびTRPGシリーズは、のびのびTRPG ポータルサイト( http://frontierpub.jp/books/novi-trpg-portal/ )に詳しく紹介されているぞ。
   そちらも確認してもらえると嬉しいかな」
バニー「オンラインマニュアル( https://frontierpub.jp/books/novi-trpg-steam/rule.html )もあるのよね」
ティム「ああ、遊び方の流れを忘れてしまったら、上記のオンラインマニュアルなどを見て再度確認してくれればいいぞ」
レニー「………よろしくお願いします………」
バニー「そしたら、今日はこれで解散?」
ティム「だな。長々とありがとう」
アン「………アークライトゲームズさん!今野隼史さん!
  このリプレイ読んでたら、ぜひこのルールを加味した『のびのびTRPG スチームパンク ver.ばにわら!』を作ってくださいっ!」
バニー「いや作らないから!(笑)」
アン「メールかDM待ってます!Xは@udegoboulまで!!」
バニー「いやだから来ないって!(笑)」
ティム「これで連絡が来たらびっくりするぞ(笑)」
レニー「………フレーバーとカード原案は全力で協力します………」
バニー「よし!それじゃあ精算も終わったし………また今度ね!」
ティム「ああ、またな」
アン「バイバイですぅー!」
レニー「………また………」



アン「(帰宅後)今日は楽しかったですぅ!あれ、でも、何か忘れてるような気がするですぅ………

  ………………………あっ!第二部!!!」




          終
        制作・著作
        ━━━━━
         Ⓤ Ⓢ Ⓝ


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本作は『のびのびTRPG スチームパンク』の二次創作です。

ゲーム名:のびのびTRPG
ゲームデザイン:今野隼史
発売元:株式会社アークライト
© 2021 FRONTIERPUB / Arclight, inc.