【のびのびTRPG】ばにわら！[第二章]　〜ファントムバニーは２度笑う！〜【TRPGリプレイ】

さてさて、多脚機械を無事？退けたパーティーの面々に、次なる問題が舞い込むぞ

どー見ても、無事撃退！じゃなかったけどね！

………三人がかりでようやく撃退………

しかも犯人には逃げられちゃったですぅ！

まぁ、最初から全て上手くいくとは思ってはいないがな………；

にしても、あたしの目の前で盗んでったってのがムカつくわね………！

そうですぅ！あっという間だったですぅ！

………怪盗を出し抜いた泥棒………

くーー！悔しいっ！

まぁ、盗まれてしまったものは仕方がない。いち早く犯人を見つけて、至宝を取り返すぞ！

ですぅ！

………がんばる………！

”高価な同人誌”はこのあたしのものなの！誰にも渡さないんだから！！

所有者の目の前で、自分のものにする宣言はやめてくれ（笑）

さて、そしたらそろそろ次の場面カードを引いてもらうよ。
本当は場面PCと共にGMも左手側のプレイヤーに移動する持ち回り制ルールだけど、慣れてないだろうから今回はこちらで全てのGMやっちゃうね

了解！あたしその辺わかんないからお任せで！

………いいよ………

アンも大丈夫ですぅ！

だな。GMが進めやすいようにやってくれればいいぞ

ありがとう！それじゃあ次は………ティム皇子、場面カードをどうぞ！

ふむ、ではこれで頼む(一枚引いて表に)

ではでは………多脚機械の襲撃の翌日。犯人特定のために多脚機械をラボまで輸送しようと回収の準備をしていた皆は、なんとなく地面が揺れてるのに気付くぞ

ふええ、じ、地震ですか！？

これは………何………？地響き………？

………壁の外からか？みな、城壁の上へ！

4人が近くの城壁に上り確認すると、遠くから蒸気を吐きながら巨象がやってきているのがわかった

…………見て………

ティム様ティム様！あれなんですかー！？大っきいです！

象………に見えるが、ここからでもはっきり象とわかるとなると、かなり大きいだろうな

そうだね、城壁がだいたい三階建ての家と同じくらいで………象はそれくらい大きいみたいだね。こうなるともう象というより、巨大な動く要塞だ

………ハウ〇の動く城………それか、ゾ〇ド………

荒野の赤いグ〇タフー！

………はー、でっかい象だねぇー。何、移動サーカスでもやるの？

いや、そんな話は聞いてない。そもそもあんな巨大なもの、街には入れないだろう………何か怪しいぞ。皆、注意したまえ

遠くに見えていたと思っていた巨象は、だんだん近づいてくるように見える………というか、こちらに向かってくるようだ。
先ほどまではズーン、ズーンと歩いていた巨象も、近づくにつれズンズンズンズンと、スピードを上げて突進してきているようにしか見えない

えっ！？ちょっと！！？

………なんか、やばそう………

ふむ………これは間違いなく黒幕の仕業だな。多脚機械を調べられるのはよほどまずいと見える

落ち着いてる場合！？早くなんとかしないとあの象、城壁に突っ込むわよ！

フoーネたんハァハァ！！………あっ、ティム様ティム様ー！象が来ますっ、やばいですぅー！(我に返ってティムに抱きつき)

こら、アン！だから、腕をつかむなと！！

ひーん！

ええい、心配するな！こういう時のために城壁警備隊がいる！…………………のだが、今回も止められないのだろう？

そうだねー、プレイヤーの出番を作るために、警備隊の撃つ弾は全て無効化させてもらおうかな

尖った杭とか、落とし穴とか、お堀とかは？

それも無効だね

ひっど！………これ、警備隊っている意味あるの？悪い奴を全然止められてないじゃん

むぅ………仕方ない。敵が強すぎて通常兵器では太刀打ちできんのだ、ということにしておこう

(………一国の警備隊が持つ兵器が太刀打ちできない超兵器を作れる黒幕ってので、いろいろ察してほしいんだけどなー………)

………象、来るよ………

そうよ！とりあえずあの巨象、何とかしないと！

このままじゃウoールマリアが突破されてしまいますですーー！アーアアアーアアアーアアアーアー　アーアアアーアー　すみませんそこ右に家がーー！

………心臓をささげよ………

おちゃらけてる場合じゃないわ！！皇子サマ、なんか手ないの！？

うーむ…………無くはないが………しかし………

ぱぉぉぉーーん！ズンズンズンという地響きと共に巨象の鳴き声が聞こえるぞ！もう目と鼻の先だ！
土煙をあげ、巨象はまっすぐ城壁に向かってきている！このままだと数十秒後には君たちのいる場所に激突だ！

ひょえーーー！

ちょっと！ホントにヤバいってば！！

さあ、ティム皇子、どうする！？

…………仕方ないな。………レニー！！ナナマル砲準備！弾頭はヘクサC-28型にスタビライザータイプXを追加、起動コードは”プロヒビット”、だ！

……………了解…………砲身展開、承認………
(ブシューー！ガチャガチャガチャッ！とアタッシュケースからロボアームが伸びて、大砲と見間違うような大きな銃を組み上げていく)

お、おおお！？な、な、何それ！？

あっ！ナナマルですね！これで勝つる！(ティムから手を離してぴょんぴょんはねる)

な、ナナマル！？

………”七〇型超弩級対重戦車用弾頭可変式無反動グレネードランチャー”、型式RPG-70。通称ナナマル砲だ。
現在の我が国で最大火力を有する『銃』であり、同時に、携帯式の極小『大砲』でもある。まだ開発中のため敵には見せたくはなかったが、仕方あるまい。
………という設定で頼む（笑）

了解（笑）

……………(無言でティムにトリガーを手渡し)

ご苦労。では、砲身は1時方向、俯角22度にセット。クラスター式弾頭ヘクサC-28で前足を破壊し、巨象の進撃を止めるぞ！！

………らじゃ………(ガシャン！ウイーーンと角度調整)

はー………さすが皇子サマはやることが違うねぇ………

(ティム様が)駆逐してやる！この世から、1匹残らず！！

………あんなの、何匹もいたら困る………

さて、なんかすごいのが出てきたけど、狙い通り当たるかな？

あ、ティム様のためにご奉仕しまーす！萌え、萌えーー………！

あ、スキル使う？えーと、ちょっと待ってね………えーと(説明書を読み出す)

えっ、えっ、どうしたんですか！？

んー、念のため確認をしとこうと思って………

………GM、もしかして、スキルには使用回数制限などがあるのか？

えっ！？いつも何度でも使えるんじゃないんですか？

………そうなの………？

あ、あたしのには”連続した場面では使えない”ってあるよ。1回使ったら次の場面カードで使えないんじゃ？

アンのには書いてないですぅ！

えーっと、一応、特に書いてないスキルの場合は、回数制限とかクールタイムはないみたいだね。
1場面1人1スキルまで、以外は説明書にも記載ないし………(説明書読みながら)

じゃあ、いつも何度でも使えるじゃないですかぁ！

うーん、そうだけど、個人的にはスキル使用の回数制限をつけたいな。無制限だとプレイヤーに有利すぎるしね

まぁ、確かに、毎回奉仕の＋3があるとかなり判定が楽になるな（笑）

………成功ばかりになっちゃう………

だねぇ………うん、そしたら、今回のプレイにおいては
①1つの場面内で使えるスキルは1人1つまで(常時を除く)
②全てのスキルは、ゲーム中2回まで(常時を除く)
③連続した場面、判定において同じスキルは連続して使えない。
………って縛りをつけようか。その代わり、判定に失敗したら他の人も判定に乱入できる特別ルール、ってことで（笑）

いーんじゃない？スキルとかはある程度制限あった方が面白いと思うし！

了解だ。そしたら、キャラ固有のスキルだけでなく、光闇カード記載のスキルもゲーム中２回までなら使える、ということだな

………常時スキル以外………

そうそう。で、今回のは③にあたるから、残念ながら使えないことになるね

萎え、萎え、しゅーーん………ダメでしたー、今回はティム様お1人で頑張ってくださーい(ぐすん)

何、かまわんさ！全然余裕だ！

………それ、フラグ………

あーもーー！どうでもいいから早くそれぶっ放してよ！！

ティム皇子、判定をどうぞ！

この国は、私が守る！………ナナマル砲、発射！(コロコロ)

………えっ、これ、判定値が15で、出たのが15………同じ数なんだけど、成功なの？

カードに書かれた判定値”以上”で成功だから、今回は成功だよ

おー！さっすが、皇子サマ！

ティム様、すごいですぅ！！

………パチパチパチ(無言で拍手)

ふ、当たり前だ。私はこの国の皇子だからな！

という事で………ドヒューーーッ！ボン！！………ガギッ！ガガ、ガガガ………バガーーーン！
見事、弾頭は巨象の左前足に命中！歯車が引っかかったような異音と共に、巨象の足は膝のあたりから折れて爆発したぞ！

よし！

おー！さっすが、皇子サマ！

ティム様、すごいですぅ！！

………パチパチパチ(無言で拍手)

………ん？

ギギギギギギ、ブシューー………足をやられた巨象はバランスを崩してゆっくり傾き………
ぱぉぉぉーん！………ドドドドドドーーン！！その場に転んで動かなくなった！mission clearだ！

おー！さっすが、皇子サマ！

ティム様、すごいですぅ！！

………パチパチパチ(無言で拍手)

………おい、君たち………

おー！さっすが、皇子サマ！

ティム様、すごいですぅ！！

………パチパチパチ(無言で拍手)

………わざとやってるだろう？（笑）

あ、バレた？（笑）

さてさて、判定成功したのでティム皇子は光カードをどうぞ

しかし………よくよく考えたら2ダイスで6と6、つまり12以外のものを出していたら問答無用で失敗していたのか。割と危なかったな

………わ！本当だ！そうじゃん！

だからアンはご奉仕したかったんですぅーー！

………結果オーライ………

そういう意味では、今回の判定は結構ハードル高かったね

嫌な事件だったね………

どこのひぐ〇しよ！（笑）

………おいで………鉈女………

まぁ、無事成功したから良しとしようか

そうだね。これで失敗して城壁に突っ込まれてたら目も当てられなかったし（笑）

終わり良ければ全て良し、ですぅ！

………まだ始まったばかりだけど………

まぁ、これも実力のうち、としておこうか。そして、光カードは………これだ

ティムは光り出しました

ぶはっ！あははははは、何それ！(笑)

わー！明るいですね！

………………どうやら、私の威厳が、光の形で、漏れ出してきたようだな(ややひくつきながら)

ひーーーー、お腹痛い！お腹痛い！！(爆笑)

えーでも綺麗ですよー！うおっ、まぶしっ！

………………後光………(拝む仕草)

後光………っ！(くすくす笑いながら拝む仕草)

(2人を見て)………………えっ、えっ、これ、私もティム様を拝んだ方がいいんですか？拝んだ方がいいんですか？

………いや、やめておいてくれたまえ。頼むから(深いため息)

さてさて、君たちは動かなくなった巨象の近くまで来たぞ。多脚機械の警備は、騒動を聞いてやってきた警備隊に任せておこう

警備隊の方、いつもお疲れ様です！

では、中から出てきた者がいても逃がさないように、周りをしっかり監視しながら巨象に近づくぞ

………一応だけど、近づいたら象からミサイルが飛んできた！ボカーン！………とかないよね？

それは幸いながらなさそうだね。蒸気やモーターの可動音含めて、今は完全に沈黙している

罠だという可能性はまだある。念の為注意しながら進もう

ハッチを見つけ、こじ開け、君たちはなんとかコックピットに乗り込んだ

御用だ！全員動くな！手を頭の上へあげろ！

ごよーだごよーだ！マスターヨーダ！

………May the Force be with you………

あたしは、操縦士たちに銃を突きつけて脅すよ。今度こそお宝返してもらうからね！

しかし………そこに、操縦士は1人もいなかった

なん………だと………！？

………操縦士の霊圧が………消えた………？

操縦士の霊圧って何なのよ！（笑）

しかし、どういうことだ………？

また敵に逃げられたってこと？

いや、今回は周りは荒野で見渡しはいいはずだ。目も離していない。一体どうやって………？

キュピーン！！わかりました！この進撃の巨象はラジコン操作だったんです！
鉄〇28号式なんです！行け鉄象！ガオーー！！

………ちょっと、無理があると思う………

そうだな。周りにも怪しい奴はいなかった………はずだ

そうだね。最初に見つけてから今まで、巨象の周りには誰もいなかった

じゃあ、ジャイアント〇ボ式で腕時計で操作です！飛べ！ジャイアントゾウ！！

………だから、周りに誰もいないって………

(腕時計を口元に近づける仕草をしながら)ビーックゾーー！ショーーターーイム！！

アンちゃんはちょっと落ちつきなさい！(ぽこん、とアンを叩いて止める)

あいた！………ひーーん、ひどいですぅー！

いずれにせよ、外からリモコン操作をしていたのではなさそうだな。自律式か？

コックピットには、自動人形(オートマタ)が一体倒れているね。どうやらこのオートマタが操縦していたようだ

ほう、オートマタか

オートマタ？

………アンドロイドのロボットみたいなもの………自分で動く人型の機械………

ふーん………あ、じゃあ、その、ロボット？オートマタ？の頭脳だか記録だかを調べたら、黒幕が誰なのかわかるんじゃないの？

………だが、残念なことに、オートマタの頭脳は内側から爆発されているようだ。ご丁寧に、修理・解析できないぐらい粉々にね

証拠隠滅、だな

くーっ、さすがに敵さんもそこまでバカじゃないかー

オートマタ＝サンはコックピット内でしめやかに爆発四散した。サヨナラ！！

しめやかに爆発四散って何なのよ！（笑）

………オタッシャ重点………

………ということで、巨象やオートマタからは敵についての明確な情報は得られなかったようだ。
ちなみに、多脚機械からも敵に直接繋がる情報はまだ得られていない。こちらはラボの調査結果待ちだね

うーん、なかなか尻尾を出さないわね………

まぁ、罠とかなかっただけマシだろう。私はずっと巨象は倒れた後自爆するのではないかと思っていたぞ

特撮の伝統、爆発オチですね！！

伝統なの？（笑）

一応、強制的にエンジンの圧力異常を起こして自爆をしようとした痕跡はあったけど、圧は上がらなかったようだね。
爆発した足の破片がパイプに当たったのか、はたまた倒れた際にエンジンに穴が開いて蒸気漏れしたのか………

………ってことは、一歩間違えば一緒にボガーン！だったってこと？…………こわ！

6ゾロ出したから特別に自爆しなかった、とでも思ってくれたらいいよ

………運、よかった………

ふむ。おそらくだが、この巨象そのものを特攻させるのが目的だったのだろう。多脚機械を踏み潰し破壊して、なんなら街中も蹂躙し混乱させる。
で、最後はエンジンを異常加圧させて、周りの警備隊などと共にボガーン！だ。だから使い捨てできるオートマタで操縦していたのだろう

巨象がボガーン！しないようにティム様がうまくボガーン！して無事ボガーン！できたのでボガったです！

………ぼがーん………

意味わからんし！（笑）………まぁしっかし、多脚機械といい、めちゃくちゃデカい巨象といい、使い捨ての自動人形といい、敵さんはどんだけお金持ちなの？

これだけのものを用意できるとなると………まさか………

何？犯人わかるの？

………いや、憶測の域を出ない話だ。今はやめておこうか

…………ふーん？(やや疑いの目)

いずれにせよ、多脚機械やこのオートマタは王宮のラボに運んで詳しく調査してもらうことにしよう

黒幕の情報が得られるかもしれないですぅ！

………何か出ればいいけど………

さてさて………巨象をなんとか退けたティム皇子と愉快な仲間たち。謎は深まりつつあるが、果たして無事至宝は取り返せるのか？冒険は次のシーンへ続く！

こーはんへ続く！

………それ、キート〇山田………