【ゆうやけこやけ】コタンコロカムイの花の内容
本作は、「神谷涼、清水三毛、インコグ・ラボ、新紀元社」が権利を有する「ふしぎもののけRPG ゆうやけこやけ」の二次創作物です。
セッション内容
GM:
募集締め切り:
10/28(日) 00:00まで
募集方法・人数:
選考で3人 ( 参加決定:3人、選考中:0人 )
開催日時・プレイ時間:
10/28(日) 20:00から およそ4時間の予定
(補足事項: 終わらなかったら…別日! )
会場:
コタンコロカムイの花
パスワード:
※ 参加しているプレイヤーかGMにのみ表示されます。
レイティング指定:
指定なし
セッション種別:
テキスト(テキセ)
スマホ参加:
できる
見学:
できない
詳細内容:
【概要】 町にはもう五日も大雪が降り続けています。そのためPCたちは、大層な物知りである町はずれのお爺さんのところを訊ねます。 お爺さんの家には先客がいました。シマフクロウの変化と、人間の少年です。梟の変化はコタンコロカムイと名乗り、少年はダイキと名乗ります。 梟の変化コタンコロカムイによると、この大雪は山の土地神であるパヨカカムイの仕業だそうです。またダイキ少年も、お世話になった近所のお姉さんのお引越しがもうすぐで、大雪が続いては困るそうです。二人の目的は同じなようですが……しかし、ソリが合わないのか、二人はお互いに喧嘩ばかり。 お爺さんはPCたちに、二人を助けてあげてほしいと頼んでくるでしょう。 また、山の土地神は長い年月を生きていて、自分のやっていることがいけないことだとわかっています。PCたちが訪ねていくと、すぐに非を認めて雪を止めてくれるでしょう。 はたしてPCたちは、みんなに笑顔を取り戻すことができるのでしょうか。 【応募時のお願い】 ・るるぶ所持でお願いします。 ・テキストセッションです。 ・キャラシは事前に作成をお願いします。早めに提出してもらえると語り手が笑顔になります。 最初に自己紹介をしてもらう感じなので、先に考えていると楽かなって思います。そこそこですね。作り方がよくわからないなどあれば、前日にでも時間をとりたいと思います。 【備考】 ・PCはお爺さんと顔なじみでもいいし、雪に困ってたまたま立ち寄ったことにしてもいいです。 ・最後の「場面」はダイキくんとお姉さんとのお別れの場面になります。 ・鳥のPCでも大丈夫だと思います。その場合、カタンコロカムイはそのPCに向かって「同じ鳥だって思うなよ、俺の方がずっと知恵も力もあるんだからな」などと言うかもしれません。 ・おやつは30円までです。げん守です。 【人々、神々】 ・お爺さん この町に昔から住んでいるお爺さんです。物知りですが茶目っ気があり、変化たちのことはよく知っています。 名前は誰も知りません。彼を呼ぶ必要がある時には特にユーカラ(語り部)爺さん、などと呼ばれています。 人と変化を結ぶ対等な立場として、あなたたちに協力を求めます。 ・ダイキ この町に住む小学生ぐらいの男の子です。大雪の原因を聞きにお爺さんのところへやってきました。 話し方は年相応ですが、優しい心を持っています。5歳ぐらいの頃、同じく大雪の降る晩、高熱を出して寝込んだことがあります。 お世話になった隣近所のお姉さんのお引越しが近づいており、少しだけ寂しいみたいです。そのことをからかってきたコタンコロカムイは、お互いになんとなく気に入らない様子です。 ・コタンコロカムイ シマフクロウの変化です。カムイチカプ(神の鳥)とも呼ばれ、魔を追い払う役目を持つとして、多くの伝承の中にも取り上げられています。 このフクロウは成長すれば翼が2mを超えるそうですが、それと比べると彼はまだ若く、小さいみたいです。そのためか、自分より小さな鳥などにくってかかることもあるようです。 落ち着きのなさなどから、時々お爺さんに叱責されているようです。 ・パヨカカムイ 山の土地神さまです。また、元々は沼を支配していた蛙の変化でもあります。一見すると目元の涼し気な青年の姿ですが、爛れた皮ふと毒気を持つ恐ろしい疫病の神です。そのせいか少し皮肉っぽい話し方をします。 おおよその土地神さまと同じように、人間や変化には何の興味もありません。 昔、山に子供が迷い込んで、彼に歌を聞かせてくれたことがあるそうです。彼はそのお礼に、道案内と病除けの加護を与えたそうです。しかしそれを聞いた者は皆一笑に付し、パヨカカムイに限ってそれはありえない、と否定するそうです。 【オープニング】 そこは古びた静謐さに満ちた小屋でした。真ん中には囲炉裏があり、ささやかな炭火が赤々と燃えています。 その小屋の主である褐色の老人が、腕を組んで呆れたように言いました。 「お主らはもう少し、仲良ぅできぬのか? ……ダイキ。カタンコロカムイ」 言われた二人からは、沈黙だけが返ってきました。老人の右手側には人間の男の子が、その反対側には純白のシマフクロウが座っていて、じっと押し黙っていました。言葉にこそ出していませんが、お互いに「こいつだけは気にくわない」という気持ちがありありと出ていました。 「儂とてこの大雪は難儀しておる。しかして、事はカムイモシリ(神の世界)の問題、おいそれと手を出して良いものではない」 「……のう、ダイキ。アカネとお主の仲の良さは儂だって知らぬでもない。まるで本当の姉弟のようじゃったな。別れを前にして、悲しみをぐっと堪えて、ただただ世話になった恩を返そうとする心意気、儂はぐぅっと、それはもうぐぐっときたのじゃよ」 「……なあなあ爺っさま。ユーカラの爺っさまよ、後生だぜ頼むよ、なんだってこんないけ好かない奴の手を借りなきゃいけないんだ。そっちの変化の助っ人さんだけ来てくれりゃあきっと大丈夫だって」 小屋の隅には、あるいは老人やダイキと旧知の変化たちが、素知らぬ顔で座っている……かもしれません。 「それは駄目じゃ。パヨカカムイの住まう附宮は、山の奥の奥の奥、暗くて冷たい沼の底の底。カムイチカプ(神の鳥)の力を借りねば、到底生きて帰る事などできぬ」 「こんな奴が」 ダイキはちらっと囲炉裏の反対側を見ました。コタンコロカムイは何食わぬ顔で羽繕いをしています。 「オレ、図鑑で見て、知ってるんだぜ。ホントはもっともっとでかくて立派な鳥のはずだ」 そう言われたコタンコロカムイは途端に羽毛を逆立てて怒りました。 「んだとガキ! テメーの方こそ大層なチビじゃねえか!」「なんだと~!」「へっ、あんまりチビすぎて、空から見たらありんころと間違えちまいそうだな」「ジョートーじゃんかっ」 二人はそのままぎゃあぎゃあとケンカを始めてしまいました。どちらが悪いかというところでは、五十歩百歩みたいです。 「ええい、やめんかこの悪がきどもめ……! ぼろ小屋が崩れちまうわい!」 「これ、コタンコロカムイ! これはお主が先代より役目を譲られて以来、初めての仕事なのじゃぞ!」 「人と変化と、カムイとの橋渡しとなり、お互いの世界の平和を……」 「……ええい、こら、話を聞かんか……!」 ほとほと困り果てたお爺さんが小さく叫びました……。
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