ルールブック60 泰山大陸エリアガイド4 衡山地方 翠清(地域) 衡山地方南西にある広大な水田を有する地域、もともとが湿地帯となっており、多数の魔獣や水龍(ナーガ)が住んでいた。現在も開発が進んでいるが、もともと居た魔獣たちとの間で時たまもめることがあるようだ。地元の人間以外には、ぬかるんだ土地は移動しずらいともっぱら不評だが、この土地で取れる米は泰山大陸随一とされる。これと互角の味を誇るのは海を隔てた日照国の白米位である 水龍王の角(地域) 内陸部森林地帯を突破した先にある渓谷、水龍の長が住んでいるとされる。この土地に住んでいる人々は昔ながらの伝統を守り、長の怒りに触れないよう、日々、伝統にのっとった生活を行っている。一応、外部の人間も受け入れてはくれるが、事前に彼らの習慣をよく調べてから向かったほうがいいだろう 仙徳街(都市) 人口4万 衡山地方の大都市、堅城と同じくらいの規模を誇るこの大都市は自然と人工物の融合を目指した街づくりで有名な場所で、蒸気機関と水田エリア、自然エリアがそれぞれ見事な具合に調和している。彼らはその昔、大海原から大船団を率いてこの地に移住した水賊の末裔であり、各地に水賊時代の名残と思しき建築物や、先祖が使っていた船を観光用に改造して、世界各国に公開している。また、衡山地方全てに言えるが、海産物の扱いがうまく、見事な海鮮料理を提供することで有名である。現在の仙徳の指導者は「水の覇王」と呼ばれている。この地位は、数年に一度行われる水上試合にて、先代を倒したものにのみ送られる称号で、現在の指導者も先代の指導者をリングの上で倒し地位を獲得したのである 現在も水の覇王の地位を目当てに現指導者に挑む者が後を絶たないが、軽くひねられているようで、本人自体も誰か自分を倒して指導者の地位を勝ち取ってくれる者が居ないか退屈しているようだ 碧血街(都市) 人口1万 碧血湖の水上に浮かぶ街、元々は緑色に見える水が流れる優雅な湖だったが、この場所に水賊が街を建設したのが始まりとされている。かといって、当時の自然環境が破壊されたか?と言えばそうではなく、湖の上に白亜の建築物が立ち並ぶ見事な街が立っておりこれが時間によっては碧色に光り輝く湖の水と相まって、非常に素晴らしい眺めとなっている。その風景から、芸術家などが絵の題材に選びたがるほどである。また、街の中は衛生環境などが徹底されており、ごみ一つすら落ちていない 降魔の廃墟(地点) 衡山地方中央部に存在する廃墟、妖魔の一団が魔人の大軍勢を奇襲で打ち破った際、この場所に死体を投げ込み火を放ったが、その時から延々と炎と煙が上がっているとされる。また、その効果か、不定形の魔物などが周辺をうろつくようになったようだ 寧都(都市) 人口3万 衡山地方の最南端、南西部から連なる山脈地帯と対する地点にある大都市、いくら南西部山脈地帯ほど業魔一族に睨まれることは無いとはいえ、いつ襲撃が来るか分からないので都市その物を要塞化して応戦できるようにしている。この地には、大陸最強の水軍がいるので、如何なる勢力でも無視できない事となっている 求道の宿(地点) 衡山地方とルドラ地方の境目にあるさびれた宿である。特に特筆すべき点はない安宿だが、多くの求道者達がこの宿を訪れ一泊していったという。現在の主人になっても、たまに闘技場の剣闘士や名うての賞金稼ぎ、寺院の修練者などが訪れ一泊していくとの事で、ある程度信頼があると、宿屋の主人から彼らの話を聞けたりするだろう
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