布教:ロストロイヤル

しーかー
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登録日:2020/05/19 18:18最終更新日:2020/05/19 18:18

ここ最近イチオシである『育成紀行RPG ロストロイヤル』の布教です。
今作は祖国を失った幼い主君とそれに仕える騎士たちが、
祖国再興と、祖国を滅ぼした魔王打倒を目指して放浪するTRPG。
そして放浪の最中で主君は毎回二択の「命題」の選択を迫られます。
ルルブのリプレイの例を挙げるならば、
「A:傷を負った仲間を置いていくか?/B:負担になることを覚悟の上で連れていくか?」
など、命題は幼い主君によって選び難い過酷な選択となります。

そしてPCである騎士たちの役割は「どちらかの命題を選び、主君に道を選ぶ決意」をさせること。
しかし騎士たちも一枚岩ではなく、必ず二つの命題の間で意見が割れることになります。
加えて騎士たちには、主君の「理想像」が設定されています。
まだ幼い主君を説き伏せ、自分がこれと思う道を選ばせ、やがては己の理想の王となるよう導いてゆく。
それが育成紀行RPG ロストロイヤルです。

なお本作は第二巻である「アバタールハイ」(以下AH)で大幅なルール刷新が行われています。
これによりゲームとして大幅に洗練された一方、大きな問題点も発生しており……これはまた後半で。

★ここがオススメ! ロストロイヤル★
・騎士たちの対立と対話
性質上、ロストロイヤルは必ず味方である騎士同士が対立意見を持ちます。
背中を預けるべき仲間と意見を食い違わせ、時に言葉を交わし、時に議論し、時に決闘を持ちかけ。
主君への説得を試みたり、緊張をほぐそうと他愛ない話を持ちかけたり……。
とにかくシステム上、キャラ同士で会話をする機会が多いRP重視のゲームです。
キャラのセリフを考えるのが好きな方など、どっぷり嵌まれること請け合いです。

・他に類を見ない独特な判定、戦闘システム
仔細な説明は省きますが、ロストロイヤルの判定は非常に独特です。
その中でも面白いなのが「ファンブルにもメリットがある」点。
本作のファンブルは「スペシャルと同等に達成値が高くなる」ボーナスがあり、
デメリットを負う代わりに高い達成値で判定を成功できるという面白みがあります。
スペシャルやファンブルの条件が連番である性質上、これらが非常に発生しやすく、
出目への一喜一憂が激しいシステムとなっているのでダイスを振るのが楽しいです。

戦闘も独特で、毎回敵の大群に包囲された状態でスタート。
主君を守り抜いて敵の包囲を破り、「血路を切り開く」ことが戦闘の勝利条件となっています。
戦闘終了条件となる「血路」とボスの耐久は別カウントで、「ボスは別に倒さなくていい」のが大きな特徴。
逃げ切りさえすれば、主君が生き延びさえすれば騎士たちの勝利なのです。
一方でボスの攻撃は苛烈なので、血路を削るかボスを攻撃して展開を楽にするか……
といった行動の選択肢による葛藤が熱い。

・GMもがっつりロールプレイできる!
私が一番ロストロイヤルを布教する上で重視してる点がコレです。
対話がメインとなるTRPGである本作、主君をはじめNPCはGMが動かします。
ですので結果的にGMもどっぷりロールプレイをする機会はPLに負けないぐらい多いのです。
「RP好きなのにGMやると進行メインであんまりRPできない……」
という悩みを抱える方でも楽しくGMをやれるシステムとなっております。
事実、私もRP大好き人間なのでこの作品のGMは楽しくて仕方ありません。

・他に類を見ない独特な判定、戦闘システム
仔細な説明は省きますが、ロストロイヤルの判定は非常に独特です。
その中でも面白いなのが「ファンブルにもメリットがある」点。
本作のファンブルは「スペシャルと同等に達成値が高くなる」ボーナスがあり、
デメリットを負う代わりに高い達成値で判定を成功できるという面白みがあります。
スペシャルやファンブルの条件が連番である性質上、これらが非常に発生しやすく、
出目への一喜一憂が激しいシステムとなっているのでダイスを振るのが楽しいです。

戦闘も独特で、毎回敵の大群に包囲された状態でスタート。
主君を守り抜いて敵の包囲を破り、「血路を切り開く」ことが戦闘の勝利条件となっています。
戦闘終了条件となる「血路」とボスの耐久は別カウントで、「ボスは別に倒さなくていい」のが大きな特徴。
逃げ切りさえすれば、主君が生き延びさえすれば騎士たちの勝利なのです。
一方でボスの攻撃は苛烈なので、血路を削るかボスを攻撃して展開を楽にするか……
といった行動の選択肢による葛藤が熱い。
血路支配という毎ターン最初に行う判定が勝負を分けすぎる難点もあるにはありますが……。

★ここがダメだよ! ロストロイヤル★
布教スレでこんなことを言うのも何ですが、
本作には決して無視できない大きな欠点があります。

ル ル ブ の 参 照 性 が 死 ぬ ほ ど 悪 い

まず索引がありません。
加えて第二巻にあたるAHで大幅なルール刷新が行われ、ゲーム性がブラッシュアップされてますが……

はい。AHにも索引、ございません。
そして大量の変更点があるにも拘らず、ルルブ1のどのページが変更されたのか……
といったガイドもなく、ルールを覚えるのに両ルルブを往復しまくる必要があります。
め、めんどくせえ!!
めんどくさすぎて自分で自分用の索引作ったりしました。
基本ルルブの方も有志の方が作ったpdfの索引があったりします。

結果、このゲームはルルブを見るより実際に遊んだ方が遥かにルールを覚えやすいです。
個人的には圧倒的にAH導入環境の方が面白いのもあり、いっそう難儀。
そういう意味では逆に布教卓やりやすいかもしれません。
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しーかー
1. しーかー
2020/05/19 18:21
★ロストロイヤルの独特な種族たち★
本作はアーサー王伝説を下敷きとしており、用語もそれに由来するものが多いです。
では王道ど真ん中ファンタジーなのかというと、どっこい、
種族は全体的に一風変わっているのです。
以下、その簡易解説。

・人間族(レン)
毎度おなじみ人間。
例のごとく人口が多く、例のごとくバランスのいい能力の持ち主。

・人魚族(オルシナス)
人魚って聞いて可憐な姿を想像しましたか?
どっこい今作の人魚族は平均身長3m、二足歩行の巨漢巨女どもです。
圧倒的パワーと穏やかな心を持ちます。
もうおわかりですね。ゴリラです。

・白鳥族(デネブ)
足に魔法の翼を生やせる、すらっとした美形種族。
白鳥と言いつつ飛行はできず、代わりに高い跳躍力を持ちます。
「基本みんな裸足」というヘンな特徴もあります。
非常にトリッキーな性能のスキルを多く持ちます。

・詩吟妖精(ネウマ)
みんな大好きショタロリ種族。
音感など感性に秀で、その名の通り吟遊詩人的なムーブをする子たち。
味方全員に有利を及ぼす支援に長けてるのが特徴。

・火炎妖精(フランベルジュ)
低身長でがっしりした肉体。なるほどドワーフだな!
と思いきや、髪や髭が燃えるというな特徴も持った種族。
あるスキルにより、本作最強の火力を叩き出せる第二のゴリラ。

・咒林妖精(ニルヴァーナ)
森の中で暮らし、蔦の魔術を操る一族郎党全員糸目の糸目スキー歓喜種族。
妊娠中だけ目が開くという活用しづらい設定がある。
デバフや出目の変更など強力な支援スキルの持ち主。


ほか、種族ではないのですがRole&roll vol.140で紹介された設定として
「不可思議(ニミュエ)」というアーサー王伝説がお好きな方なら聞き覚えのある存在がいたりします。
個体ごとにまったく異なる姿や権能を持つという、それこそいわゆる妖精や精霊っぽい存在。
物語の広がりを作る上で大いに役立つ存在ではないかなあと思っております。
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