【AD&D】重臣会議③【TRPGリプレイ】
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本作は、「Wizards of the Coast」が権利を有する「Dungeons & Dragons」の二次創作物です。
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鴉山 響一
リプレイ 2
登録:2016/11/22 23:09
更新:2016/11/22 23:09
次期男爵を決めるべく重臣会議を開催したものの、次男を推す騎士団長派と三男を推す教会派とで会議は紛糾。そこで次男と三男、後継者本人たちからも話を聞こうという流れになり……。
DM:ふたりの兄弟がそれぞれ呼ばれます。
トマス「亡き父上の御意思を継ぐのは、私を置いていないだろう。そのようなことがいつ起きても良いように私は常に研鑽してきたし、実績も挙げてきた。かくなる上は、教会ともより強固な連携を取って、この男爵領をあまねくヴァーニャ神の恩寵厚い地にと変革していくのだ」と、まあ、傲岸不遜ぶりは父親譲りです。
クレイグ:割と言いますなあ。もっと坊っちゃんかと思ってました。
DM:どうも先代男爵の気性はともに戦死した長男に、そしてこの三男のトマスには父親の苛烈な性格と母親の癇の強さが遺伝したのでしょうかね(性質悪いよね)。まあ彼が継承したら、教会色の濃厚な体制になるのは間違いなさそうですな。
ゲルハルト:一応実績はきちんと挙げてるようですしねー。
クレイグ:ですなあ。ぜひ避けないと。
DM:たしかに、それなりに実績は挙げています。もっとも、高レベルの部下を引き連れた上で過酷な冒険を繰り返したのですが。
DM:次にエルンストの番となりました。
エルンスト「あ……私が話すのかい。いいよ。で……何を話せばいいんだっけ?」なんとも茫洋とした話し方です。団長がこめかみのあたりを抑えています。
DM:「……これまで何を成したか、そしてこれからどうするのかです」
クレイグ:知ってはいましたが、いよいよ事実を受け入れるとなるときついです……ただ、クレイグは別の提案があるのできにしません。
DM:「ああ、そんなことか。私はこれまで騎士の訓練を欠かさず行ってきた。楽しかったな、自分の身体をいじめるのは。ふふ……」
クレイグ:ああ……辛い……。立ち上がります。
DM:「叔父上(ダヴィット)も、ほかの騎士団の皆も、私は優秀な騎士だと言ってくれている。うん、きっとそうなんだろう」
クレイグ:「最後にお二方に一つだけ質問させていただけますか。」
DM:「え、なに? クレイグ」
クレイグ:「お二人が考えるの真の人民の幸せとは一体なんでしょう」
DM:トマス「神と教会と領民とが一体となってその教えをあまねく表すことだろう」どうだ、と言わんばかりです。
DM:エルンスト「そうねえ、のんびり気兼ねなく昼寝できることかな。領民にとってはそれが一番良いんじゃないの?」
ゲルハルト:あー、エルンスト好きだなぁ。
クレイグ:「これが私の最後の発言です。今までの議論という名の茶番劇からすると、今回の異例の事態においては、異例の選択をするのもやぶさかではないというのは、諸侯の一致した見解であられると思う。十分に経験を積んだもの、そして自らを顧みず国のために戦うことができる武人。それこそ閣下の実弟であられるダヴィット卿こそが適任であられる! いったい、あなた方のうち何人がこの危機に対して立ち上がったであろう。自分の椅子が温まるのがそこまで気持ちがいいものとは、私はいままでついぞきいたことがありません。それに……一体いつまで歪んだ歴史を歩むのです。今回の敗北の背景は偽りの歴史の負の産物以外のなにものでもありません」
DM:ダヴィット「何を言う、場をわきまえんか!!」と一喝されました。
クレイグ:はっとして座ります。
ゲルハルト:ぽかんとした顔してる。
クレイグ:エルフの一件は知らないはずですからねゲルハルトは。それと、ダヴィットのことはもう決めてたんです。
DM:エルドライン「……議論も煮詰まってきたようだ。外の風に当たった方が良いものもいるだろう。一旦散会としよう。一時間後に再開する」
DM:まあ、ダヴィットのこと、そしてエルフたちとの血塗られた過去の件はクレイグからするといつ言うか、ってところでしたね。
クレイグ:ええ。実際クレイグは色々と見てきていますからね。一人で外にでます。
DM:でも当の本人のダヴィットは、なぜか頬をぶたれたような表情になって憮然としています。
クレイグ:彼、忠実ですから。ナイスガイです。
DM:さて、ゲルハルトさん、三々五々散会してですね。部屋から退出する際に、副大主教に呼び止められます。
ゲルハルト:あ、はい、残業ですか?
DM:「卿は、今は亡きロイツベルガーの名代ということになっているのでしたね」
クレイグ:(きたーーー!!)
DM:「ならば今少し我らの発言に対して敬意を払ってもらっても良いのではないですかな」
ゲルハルト:やめて…やめて…ストレスかけないで……。
クレイグ:(笑)
ゲルハルト:「それは申し訳ない。もうすこし、いかようにもできたはずなのですが。あそこでクレイグ様が、あのような割り込みをなされるとは……」
DM:「なに、こちらにもまだカードはある……とはいえ、盤石の体制を取っておきたいのです。期待しておりますぞ」というと去っていきました。
果たして副総主教の言う切り札とは。