【ファイティング・ファンタジー】断頭台は死者たちのために

ポール・ブリッツ
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登録日:2017/11/06 00:59最終更新日:2017/11/06 01:25

本作は、「Ian Livingstone、Steve Jackson、Puffin Books、Wizard Books」が権利を有する「Fighting Fantasy」の二次創作物です。

シナリオ「断頭台は死者たちのために」

PC
アンドリュー・サムソン 技術点8 体力点23 運点7 (hanuさん)
カール・レイダー 技術点10 体力点16 運点8 (テオドシアスさん)
カズマ 技術点10 体力点21 運点7 (ネイトさん)

NPC
ヨハンソン・オーケルマン 技術点9 体力点22 運点7
冒険者から転身してわずかの資本を基に自由商人になった北方人。「今日は赤字だが明日は黒字、そしてあさっては濡れ手で粟!」を狙っている夢想家。


ポール・ブリッツ この世界のだいたいの地図です。赤丸の1が、ストーンブリッジの村、ドワーフの村です。そこから海に流れている皮を猫血川といい、河口にある2の赤丸が、悪名高いポート・ブラックサンドの町です。ポート・ブラックサンドは「盗賊都市」と呼ばれるほど、街ぐるみ、財布をまともに出せないような街です。そこを統治しているのが恐怖の的のアズール卿。赤丸の3が、ファングと呼ばれる川沿いの港町です。そこはけっこうさびれた町でしたが、統治しているサカムビット公という名君が(残虐だけれど名君なのですw)起死回生の村おこしを成功させました。「死の罠の地下迷宮」といわれるそれは、ファングに作られた殺人ダンジョンで、そこに挑んで出口から生還したら、1万GPの賞金を払う、と宣言し、無数の冒険者が挑戦していますが、誰一人生きて出た者はいません。この企画のヒットでファングは一躍大都市に。現在、あなたたちの護衛している荷馬車は、ファングを目指して、「異教平原」を北上中です。……という世界情勢を頭に入れておいてください。
アンドリュー・サムソン OKです
カール・レイダー 了解ですー
カズマ 了解です
ポール・ブリッツ 前置きが長くなりましたが、もっとくわしいことは、いってくれさえすれば徹夜で話します。さて、ゲームを始めます。みなさん、よろしいですか?
カズマ okです
カール・レイダー はい。
アンドリュー・サムソン KOですー。またやってしまった、OKです
GM/ポール・ブリッツ あなたたちの雇い主である、自由商人ヨハンソン・オーケルマンの荷馬車が、異教平原にあるとある村で、車軸がへし折れるという事故をおこしてしまいました。
アンドリュー・サムソン 「おいおい、大事故じゃないか。これ、どうにかなるのか」
ヨハンソン 「村の連中の話だと、車軸が直るまで、まる三日かかるそうだ。おれが積み荷をさばいている間、お前たちに払う給金がない、だから三日ほど休暇をやろうw」
GM/ポール・ブリッツ いちおう給料は金貨10枚もらっています
カール・レイダー 「平原にいきなり置き去りにされて休暇と言われてもなぁ。何をすればいいのやらw」
アンドリュー・サムソン 「そうだよなあ」3人は顔見知り?
GM/ポール・ブリッツ みんなヨハンソンにやとわれて、異教平原を北上する旅を一〇日ほど続けてきたからそれなりにうちとけています。
ヨハンソン 「そのことなんだが、この近くに、魔法大戦以前の「歴史的遺物」というやつがあるらしい。どうだ、遺跡を見て過去をしのぶというのはw」
カズマ 「あまりそういったものは好きではないんですが」
カール・レイダー 「まあ、他にやることもないしなぁ。見にいってみるか?」
カズマ 「どうせ暇ですし行って見ますか?」
アンドリュー・サムソン 「そうだなあ、他に暇つぶしもなさそうだし。俺も行くとするか」
ヨハンソン 「金めのものは全部ここらへんの村のものに持っていかれてしまったそうだが、いい石像の小品でもあったら持ってきてくれ。ファングに着いたら売る」
GM/ポール・ブリッツ ということで体よく村を追い払われ、歩いて二時間ほど先の丘にある遺跡までやってきました。
アンドリュー・サムソン 「ふーむ、ここが遺跡、か」
カズマ 「あまり凄そうな雰囲気はしませんね」
カール・レイダー 「金目のものなんてあるのかねえ」
GM/ポール・ブリッツ もとは壮麗な大理石の屋敷だったんでしょうが、今は太い柱や屋根の残骸が残るのみです。魔法大戦で、ここもかなり混沌の影響を受けたようなのです。土地のものが立てたのか、看板のようなものがあります。
アンドリュー・サムソン 「もうあらかた漁られた後っぽいしなあ、まあ物見遊山でぶらぶらしようぜ」
カール・レイダー 「ま、目的は暇つぶしだものな」
アンドリュー・サムソン 「なんだ、看板が出てるぞ」
GM/ポール・ブリッツ 看板を読んでみたい人はいますか?
アンドリュー・サムソン 読んでみます
カール・レイダー 「なんて書いてあるんだ?」
GM/ポール・ブリッツ そこには、斧を構えた男と、縛られて断頭台……ギロチンじゃなくて、もっと前の、切り株みたいな、頭を置く台に首を差し伸べた男の絵が描いてあります
アンドリュー・サムソン 「なんか不気味な絵だな。首切りか?」
ネイト 「どういう意味でしょうね」
カール・レイダー 「よくわからんな」
GM/ポール・ブリッツ 「首切り館跡地 ここを統治していたギャロン男爵家は、魔法大戦時に、混沌の影響で気の狂いし男爵本人により、一族郎党すべて首を切られて死せり」
カール・レイダー (解説文を読んで)「ああ、そういうことか。あまりぞっとしない場所なんだな」
ネイト 「気味が悪いですね」
GM/ポール・ブリッツ 「その財宝は何処に消えしか誰も知らず。 生き残ったのは犬一匹のみと称され、語るものは残された死体のみ」
アンドリュー・サムソン 「ひゃー、そうだなあ、あんまりぞっとしないねえ」
カール・レイダー 「幽霊とか出て来そうで嫌だねえ…」
GM/ポール・ブリッツ 「墓はこの裏手にあり、富を求める者への戒めとなす 人よ一掬の涙を垂れたまえ」
カズマ 「まぁ暇つぶしには良さそうじゃないですか」
アンドリュー・サムソン 「カズマは肝が据わってるなあ、オレはどうもこういうのは苦手で」
カール・レイダー 「でもせっかく来たんだ、墓参りくらいはしていくか」
アンドリュー・サムソン 「墓参りか、それは良い考えだな、せめてものなんとかってやつだ」
GM/ポール・ブリッツ そんなことを言いながらぞろぞろと墓の方へぶらぶら歩いて行くと、急に地面がぐらぐら揺れ出した。全員、運試しをしてください。
カール・レイダー 「お、地震かな?」

アンドリューは運試しに失敗した。

アンドリュー・サムソン 「うわわっ」
カール・レイダー 「ん? どうした?」(振り返る)
GM/ポール・ブリッツ アンドリューさんは、急に動き出した地面にけっつまずき、穴ぼこの中に落っこちて、頭を強く打ってしまいました。体力点マイナス2してください
カズマ 「アンドリューさん!大丈夫ですか?」
GM/ポール・ブリッツ それと、皆さん、運試しをしたので、運点から1点引いておいてください。運点は、青ハートに書いておいてくださいね。
アンドリュー・サムソン 「あたたた、頭うっちまった。くらくらするぜ」
GM/ポール・ブリッツ アンドリューさんは、はっとしました。こんな穴、どこにあったんだろう?
アンドリュー・サムソン 「しかし、はまるまで気づかないとは。どうなってるんだ」
カール・レイダー 「さっきまで穴なんて何もなかったように思うんだが、気のせいか?」
GM/ポール・ブリッツ どうやらさっきの地震で、地面が崩れて、穴ぼことなってあらわれたようです
カズマ 「全然気付きませんでした」
カール・レイダー 「これも地震の影響なんだろうかな?」
GM/ポール・ブリッツ そしてなにより不思議なことには、穴の奥から、光のようなものが……。
カズマ 「ん?何か光っていないか?」
カール・レイダー 「穴の奥に何かがあるってことか。これは気を付けた方がいいかもな。場所が場所だから……」
GM/ポール・ブリッツ ちょっと手で掘ってみますか?
アンドリュー・サムソン 「おいおい、呪いとかじゃないだろうな。かんべんしてくれよ」
カズマ 「大丈夫ですよ」掘って見ます
カール・レイダー 「ゾンビとか出てきたら笑えないな……」
GM/ポール・ブリッツ 掘ってみると、意外とサクサク行けます。ちょっと掘ると、地下室への扉のようなものが出てきました。光は、そこから漏れています
カール・レイダー 「ま、その時は全力で逃げるだけだが」
カズマ 「ただの扉でしたよ。ビビりすぎです」
アンドリュー・サムソン 「ただの扉か、ならいいんだが……」
カール・レイダー 「扉の向こうに何かいるかもしれないだろう?」
GM/ポール・ブリッツ 開けてみますか?
ネイト 「金目のものが見つかるかもしれませんよ」
カズマ 怖いが開けますか
アンドリュー・サムソン 「そういやヨハンソンも何か見つけたら売るって言ってたっけ、まあ気を取り直して行くか?」
GM/ポール・ブリッツ 開ける人~
カール・レイダー 「まあ、開けてみるまでは何が出るかわからないからな。気を付けて開けるんだぞ」
カズマ 開けます!
GM/ポール・ブリッツ カズマさんが力を入れて引っぱると、鍵はかかっていなかったようで、扉はすぐに開きました。階段が下に通じています
カズマ 「階段がありましたよ」
カール・レイダー 「ドアがあるなら、奥へ続く道は当然ながらあるわけだよなぁ……。こんなことなら松明とか持ってくればよかったな…」
GM/ポール・ブリッツ 光はその奥からですね。よく見ると、一番下のところにたいまつを置く台があります。たいまつが、冷たい光を放っています
アンドリュー・サムソン 「地下室か、遺跡と思ったが、まだ何か残ってるのかもしれないな」
カール・レイダー 「へ? 松明がセットされてる? 随分とまた用意のいいことで」
カズマ 「行って見ましょうか」
GM/ポール・ブリッツ 全員?(^皿^)
カズマ 僕だけで
カール・レイダー 「だが、松明がセットされてるってことは、先に中に入ったやつがいるってことだよなぁ…」
アンドリュー・サムソン 「たいまつがあるなら人の仕業だな」
カズマ 「それは怖いですね。僕が先に見てきます」
GM/ポール・ブリッツ カズマさんが下へ降りていくと、たいまつがあるところから、通路が南に延びているのがわかりました。たいまつは、どうやら、普通のたいまつではないようです。光があまりに冷たすぎます。手を近づけると、冷気すら感じます
カール・レイダー (何があってもいいように身構えておこう……)
カズマ 「うわっ、なんだこの松明」一旦2人に報告してもう一回行きます
GM/ポール・ブリッツ お二人は上に残っていますか?
カール・レイダー 「ふぅむ。松明が冷たいなんて嫌な予感しかしないんだが……幽霊とか」
アンドリュー・サムソン 「幽霊って、おいおい、怖いこというなよ」呼びにきたならついて降ります
カール・レイダー 「だからと言って、単独行動も危険だろうしな。よし、ついていこう」
GM/ポール・ブリッツ 三人とも地下に降りますか?
アンドリュー・サムソン アンドリューおります
カール・レイダー カールも行きまーす
カズマ 「二人ともありがとうございます」
GM/ポール・ブリッツ 地下に降りて、道を南に進んでいくと、かちゃり、かちゃりという音が聞こえてきます
カール・レイダー 「何が起こるかわかからないからな。1人になるのは避けた方がいい……」
カズマ 「何の音でしょうか」
GM/ポール・ブリッツ なにかがこちらに近づいてくるようです
カール・レイダー 「先に中へ入っていった奴らかな?」
アンドリュー・サムソン 「ああ、まだ3人でいたほうがましだ」
カール・レイダー 「どこかへ隠れてやり過ごした方がいいんじゃないか?」
カズマ 「冷たい松明を使うやつらなんて怖いですもんね」
GM/ポール・ブリッツ 闇の中に目を凝らしていると、やってきたものが何かわかりました。スケルトンというやつです。でも、このスケルトンはちょっと違う……首がないw
カール・レイダー 「幽霊じゃないけど、同じくらい厄介な奴じゃないか!w」
アンドリュー・サムソン 「おいおいおい、まずいぞこりゃ」
GM/ポール・ブリッツ CoCなら正気度チェックがあるんですけどねえw スケルトンは立ち止まり、深々とお辞儀をしました
カール・レイダー 「おや、なんて礼儀正しいスケルトン」
カズマ 「男爵の被害者ですかね?」
GM/ポール・ブリッツ よく見ると、召使の持ち物を持っています。お盆とナプキンw
カール・レイダー 「生前の姿がしのばれるなぁ~」
アンドリュー・サムソン 「おっとご丁寧に」とお辞儀をしつつ「どういうことだ?」といぶかしむ
GM/ポール・ブリッツ スケルトンは礼儀正しく姿勢を正すと、こちらへどうぞ、とでもいうように、通路をもときた方向へかちゃり、かちゃりと歩き始める
カール・レイダー 「この人?たち、俺たちをもてなそうとしてるのか?」
アンドリュー・サムソン 「そうらしいが……」
カズマ 「意図がよくわかりませんね」
GM/ポール・ブリッツ ついてきます?
カール・レイダー 「まあ、敵意がないなら、付き合ってみるのも悪くはないだろう」
カズマ 「そうですね。行って見ますか」
GM/ポール・ブリッツ 十字路に来ました。スケルトンは南への道を進んでいます。
アンドリュー・サムソン 「どんどん奥にいくなあ……」
カール・レイダー 「どこかへ連れていくつもりだろうか…」
カズマ 「まぁここまで来たんですし、行きましょう」
GM/ポール・ブリッツ スケルトンは扉の前で立ち止まると、横にどいて、おもむろに扉をぎいっと開けました
アンドリュー・サムソン 「なんだぁ!?」
GM/ポール・ブリッツ 部屋です。長いテーブルが置かれて、貴族の服を着たスケルトンと、その家族と見られるスケルトンが二体、それに召使と思われるスケルトンが二体
カール・レイダー 「ふむ、予想していた通り仲間がいたか」
ネイト 全て頭はない感じっすか?
GM/ポール・ブリッツ みんな揃って首はないです。例外は、隅で顎をカチカチさせている、ペットの子犬と思しきスケルトンw
カズマ 「やはりここに住んでいた男爵家の人々見たいですね」
アンドリュー・サムソン 「ああ、骨だらけですごい光景だぜ……」
カール・レイダー 「何とかして昇天していただく方法はないのかねえ……」
GM/ポール・ブリッツ 貴族の服を着たスケルトンが、立ち上がって、骨の指をパチリと鳴らすと、小柄な召使のスケルトンが、北の扉から出て行きました
カール・レイダー 「こんな姿で現世に残っていても、辛いだけだろうに…」
GM/ポール・ブリッツ 貴族の服を着たスケルトンは、身振りで、あなたたちに椅子を進めます
カズマ 僕は座ります
カール・レイダー 座ってみようかな
アンドリュー・サムソン 「座るか?いちおう礼儀として」とまわりにききつつ座る
GM/ポール・ブリッツ あなたたちが座ると、北の扉から、ラッパのようなものがついた小さい箱を恭しく持った、さっきの小柄なスケルトンが入ってきます。そのスケルトンは貴族の服を着たスケルトンに箱を手渡すと、なにかいいたげに肩をゆすり、隅に控えます。貴族の服を着たスケルトンは、箱に骨ばった手を置くと、箱がしゃべり始めます。「おお、失礼した。なにぶんこの箱がないとしゃべることすらできぬ。余はギャロン男爵である。この屋敷に来客はずいぶんと久しぶりじゃ。ゆっくりしていかれい。まずは食事でもどうじゃな。かようなところであるから、ろくなものとてないが……」というと同時に、東の扉が開き、さっきあなたたちをこの部屋に案内したスケルトンが、カートのようなものを押してくる
アンドリュー・サムソン 「あ、ああ、こりゃなんて言ったらいいか」と度肝をぬかれつつ事態を静観
カズマ 「これはすごいですね。面白いです」
GM/ポール・ブリッツ あなたたちの前に皿が並べられ、完璧な給仕のそれで、チーズが供される。ひどい匂いで、食べるのを躊躇してしまいそうだw
カール・レイダー 「凄いものだな……。色々な意味で」
GM/ポール・ブリッツ チーズの後には、ゴブレットでワインが供される。いつのワインかはわからないw
男爵 「わしらはこの通り食べられぬ体ではあるが、客人、どうぞ召し上がってくれたまえ」
カズマ 「食べないのも失礼にあたりますし食べますか」と2人に小声で
カール・レイダー 「まあ、チーズは発酵食品だから、腐敗するってことはないだろうが……」 チーズをかじってみよう…
アンドリュー・サムソン 「そうだな」小声で
カズマ 「ワー、トテモオイシソウナチーズデスネー」
GM/ポール・ブリッツ カールさんがチーズをかじると、ひどいにおいの中に、すさまじいほどのうまみが広がるw よほど手入れが良かったのか、腐敗せず、熟成だけが進み、水分が飛んで、うま味だけが凝縮されたチーズ。これはもう魂のチーズだw 要するにシュールストレミングみたいな感じかな
カズマ カールの反応を見て「お、普通にうまそうだな」
カール・レイダー 「な、なんと! すごい美味いぞ!」
カズマ 僕も食べます
カール・レイダー 「ワインの方はどうかな……?」
アンドリュー・サムソン 「よし、食おう……うん」
GM/ポール・ブリッツ ワインの方は、ワインと見えたのは間違いで、実際にはブランデーだった。年月によって、アルコールの角がとれてまろやかになって、きっついはずの酒が実に喉をするすると通る
カール・レイダー 「おお、酒の方もなかなかいけますな……」
GM/ポール・ブリッツ 食べた人は運点を1点、体力点を2点回復させていいですよ
GM/ポール・ブリッツ 原点を超えない範囲で
カズマ 「これはすごい!とても美味しいですね」男爵に
アンドリュー・サムソン 「それでも酒は飲めばなんか調子よくなってくるな」
男爵 「さようか。これは嬉しい。魔法大戦以来三百年、温度管理と手入れは欠かさないできたのでな」
カール・レイダー 「ほう、300年物ですか。これはすごい……」
カズマ 「300年物ですか...すごいデスネ」
アンドリュー・サムソン 「歴史を感じる味わいだ」
GM/ポール・ブリッツ 男爵「それでは、わが所蔵の美術品を見てもらおうか。ついてきたまえ」といって北のドアに向かう
アンドリュー・サムソン 「ほう、美術品……」ほろよい気分でついていこう。警戒心薄れすぎ
カール・レイダー 「歴史と伝統溢れる逸品でしょうかね」
カズマ 「美術品もあるんですか」
GM/ポール・ブリッツ ラッパのついた小箱は小柄なスケルトンが手にしたが……わからないようにカズマさんの袖を引いた
カズマ 「ん?これは...」
GM/ポール・ブリッツ 男爵と召使たちは北のドアを開け、十字路を西の方に進んでいくが、その小柄なスケルトンはカズマさんを東のほうへ誘おうとしている
カズマ 「男爵、私はここでもう少しお酒を飲んでいてもいいですかね」
GM/ポール・ブリッツ 男爵は箱がないことにちょっと苛立ったようだが、うなずいた。
アンドリュー・サムソン (男爵に)ホイホイついていってしまうかな
カール・レイダー 「せっかく見せてくれるっていうんだから、見せてもらうのが礼儀だろうな」
カズマ 僕は男爵が見えなくなったあと東について行きます
GM/ポール・ブリッツ アンドリューさんとカールさんが、精巧な金糸銀糸の織物などを眺めているうちに、小柄なスケルトンは物置でカズマさんの前で、小箱に手を振れた
小柄なスケルトン「お願いします……どうかあるじの首を切り落としてください!」
カズマ 「落ち着いてください。理由を。主と慕っているのに首を落とすなど...」
スケルトン 「ここの人たちは、みんな気が触れています。あるじが、生きていた時の平和な生活を続けることを望んだから、永遠に生きていた時のような芝居を続けなくてはならないのです。あるじはあるじじゃないんです! あるじの首を斬り落とすには、この世の武器ではどうしようもありません。南の、断頭台から武器を取って!」
カズマ 「主ではないとは、詳しく教えて下さい」
GM/ポール・ブリッツ と、いったときに、物置の扉が開かれ、召使のスケルトンがあらわれ、その手から小箱をひったくろうとし、取り落とし……小箱は床に落ちてがしゃんと。小柄なスケルトンは、小箱を拾い上げましたが、雑音しか漏れてきません。西の方では、その召使のスケルトンが上げた(らしい)叫び(?)を聞きつけたのか、男爵が美術品を放り出して東の方へ走る
カール・レイダー 「おや、どうしたのかな?」
GM/ポール・ブリッツ 物置では、召使のスケルトンが小柄なスケルトンを何度も何度もひどく殴りつけている。隣では訳が分からないという顔をしたカズマさんが
カール・レイダー 「何だ。仲間割れか?」
アンドリュー・サムソン 「なんだ、おだやかじゃないな」
カズマ 二人に小声で何があったかを伝えます
GM/ポール・ブリッツ それを見た男爵はカズマさんに襲い掛かった!
カズマ なに!?
アンドリュー・サムソン 「おおっ」
カール・レイダー 「そうか。そういえば男爵は気がくるって皆を殺したとか、看板に書いてあったような気がしたな」
アンドリュー・サムソン 「うーむ、何かまずいことに巻き込まれてるようだなあ」小声で
カズマ 戦闘ですか...

初戦は骸骨、武器を持たないで殴ってくる技術点5では、技術点10のカズマに勝てるわけがない。

GM/ポール・ブリッツ 男爵の身体は、ばらばらになって崩れました
アンドリュー・サムソン お、参加する前に
カール・レイダー 狂人と言えども、所詮は骸骨って言ったところかな
GM/ポール・ブリッツ 小柄なスケルトンは、十字路の方へ逃げようとしています。とりあえずこの子をかばいますか?
カズマ 庇います
アンドリュー・サムソン どうしよう、あ、まかせます
カール・レイダー まだよく事情が分かってないからな…。見てるだけって感じかな
GM/ポール・ブリッツ おけです。皆さんが十字路に戻って、ふと後ろを見ると、砕けたはずの男爵の身体が、プラモデルでも組み立てるように、かしゃかしゃかしゃと動いてくっつき合って元の身体にw SANチェックできないのが残念w
カズマ 急いで二人に経緯を話します
GM/ポール・ブリッツ もとの身体に戻った男爵と召使Aは皆さんを追いかけてきます
アンドリュー・サムソン 「なるほど、そういうことか。で、もう会話はできないってことか」
カール・レイダー アンデッドには再生能力があるって話は聞いたことがあるが……厄介だな。「とりあえず南の断頭台ってところに行ってみればいいんだろ?」(逃げながら尋ねる)
アンドリュー・サムソン 「ああ。元を断たないとどうにもならないな、こりゃ」
GM/ポール・ブリッツ 小柄なスケルトンは首、首とでも言いたいように首に手を当てている
ネイト 「そうですね。行って見ましょう」
GM/ポール・ブリッツ 大広間に戻ると、召使のスケルトンが二体、南の扉を守るように
ネイト 「あれそういえば男爵に首はありましたっけ」
GM/ポール・ブリッツ ないよ
ネイト あるのは犬だけ...でしたっけ
カール・レイダー 確か、さっきの部屋には犬もいたな……
アンドリュー・サムソン 「ん? そういやそうだな」
GM/ポール・ブリッツ 小柄なスケルトンが同意するかのようにない首を縦に振る
アンドリュー・サムソン 「頭を何とかしないとだめってことか?」
GM/ポール・ブリッツ 『この家の人たちはみな気が触れています あるじが生きていたころを再現するために永遠に生かして……』という会話が頭に再び
ネイト 犬が近くにいるかわかりますか?
GM/ポール・ブリッツ います。でもまあとりあえず南の扉を守るスケルトンを何とかしないと。犬はおびえているようです
アンドリュー・サムソン 「やるしかないか!」
カール・レイダー 「犬の首を刎ねろってことか!」
ネイト 「とりあえずスケルトンを倒しましょうか」
ネイト 戦闘だー
アンドリュー・サムソン 「おう!いくぜ」
GM/ポール・ブリッツ というわけで、戦闘の続きです。南の扉を守っているのが召使BとC,後ろから追っかけてくるのが男爵とAです
GM/ポール・ブリッツ 分担して当たったほうがいいでしょうね
カール・レイダー 「扉を守っている奴を速攻で倒そう」

骸骨4体と冒険者たちの戦闘。数でおいて勝る骸骨に冒険者は苦戦。

アンドリュー・サムソン 「やっかいだな」
カール・レイダー 再生できないように骨のかけらをいくつか拾っておくかw

とはいえ冒険者のほうが技術点でも体力点でも上である。

GM/ポール・ブリッツ 骸骨はどちらも壊れました。扉がフリーになりました
カール・レイダー よし。じゃあドアを開けて南の部屋に飛び込もう!
カズマ 扉から出ます?
GM/ポール・ブリッツ おふたりとも扉の中に入りますか?
カズマ はい
カール・レイダー はい
アンドリュー・サムソン 「男爵は食い止めてるぞ」的な状態
カズマ 「アンドリューさんありがとうございます」
カズマ 断頭台に向かいます
GM/ポール・ブリッツ 部屋の中に飛び込んだときに召使Cがかちゃかちゃかちゃと立ち上がりw
カズマ うわめんど
カール・レイダー 中入ったらドアを閉めてしまえ!w
カズマ アンドリュー頑張れw
GM/ポール・ブリッツ 背後を気にせず飛び込んでいったカズマさんの背中に一撃。カズマさん2ダメ
カズマ ふぎゃ
カール・レイダー これは痛い!
GM/ポール・ブリッツ 背後も気にせず二人でつっ込むから……さて、部屋の中ですが、大理石の台と、部屋の隅に、死刑執行人が使うタイプの大斧が一本あります
カール・レイダー 台を調べてみよう
GM/ポール・ブリッツ 台は粗末な、重そうなものです。動くところはありません。表面に、血の染みついた跡としか思えない汚れが・・・・・
カール・レイダー ここで処刑がなされたのか……
カズマ 「うっここで殺されたんですかね」
カズマ じゃあ大斧を調べます
カール・レイダー 「多分あのオノで首を刎ねればいいはずだが…」
GM/ポール・ブリッツ とりあえず、部屋を家探しするんだったら、部屋にスケルトンがなだれ込んでこないように扉で頑張る人が必要でしょうね
カール・レイダー よし。じゃあ、扉で頑張る役を引き受けよう
カズマ どうも

部屋に入ったカズマは、隅から大斧を取り上げた

GM/ポール・ブリッツ カズマさんが大斧を手にすると、スケルトンは明らかにたじろいだようです
カール・レイダー お、そういうことか……
GM/ポール・ブリッツ さて、戦闘ですが、男爵はアンドリューさんを攻撃します。で、BとCですが! BとCは斧をかまえたカズマさんを見て逃げます!w
カール・レイダー 「おや、逃げていったぞ?」
ネイト 「この斧が怖いのか?」
カール・レイダー 「これはチャンスかもな」
GM/ポール・ブリッツ 部屋になだれ込むと、スケルトンたちはパニックになって逃げますが、隅にいた子犬のスケルトンの身体が、むくむくと膨れ上がり……。真っ赤な目をしたヘルハウンドとして襲い掛かってきました!
カール・レイダー 「あいつが本体か……」

ヘルハウンドはけっこう強い。冒険者たちは手こずるのだった。

GM/ポール・ブリッツ カズマさんに炎が吐きつけられてダメージです。ヘルハウンドですが、カズマさんの大斧以外のダメージは感じている様子がありませんw
カール・レイダー 「おおう。斧以外はきかないのか……きついな」
アンドリュー・サムソン ありゃあ「手ごたえはあるのにダメージが入らないぜ」
カズマ 「きついですね」

数ターンの攻防の後。

GM/ポール・ブリッツ カズマさんの攻撃が命中。狙いすました一撃がヘルハウンドの首に落ち……とつじょ視界が真っ白になった。
カズマ お
カール・レイダー やったか?
GM/ポール・ブリッツ 気が付くと、件の遺跡近くの墓場でぐたっと倒れていました。
アンドリュー・サムソン 「う……うん?」
GM/ポール・ブリッツ その近くには、穴ぼこが開いていました。
アンドリュー・サムソン 「おい、カズマ、カール。どうしたんだこれは」
カズマ 「ここは…」
カール・レイダー 「あれ? 外に出ている?」
GM/ポール・ブリッツ 穴ぼこを覗いてみますか?
カズマ はい
アンドリュー・サムソン 見ます
カール・レイダー 「何が出てくることやら」
GM/ポール・ブリッツ ぼろぼろになった食料庫の跡があります。どうやら、数百年前のもののようです。壁には、ブランデーの封を切られていない瓶が山ほど並んでいます。地震か何かで出てきたんでしょうね。
カール・レイダー 「おお、これはいいものだな」
アンドリュー・サムソン 「ああ、オレたち」
GM/ポール・ブリッツ 一本いってみますか?
カズマ はい
アンドリュー・サムソン 「こいつを飲んだ……よな?」
カール・レイダー 山ほどあるなら、1本くらい…
カズマ 「たしか...」
GM/ポール・ブリッツ 手を伸ばして瓶を取ると、奥から、犬のものと思しき頭蓋骨が
カール・レイダー 「ヘル、ハウンドか……」
GM/ポール・ブリッツ かちっかちっと牙を鳴らしたかのように動くと、風化して消えました…・・・
アンドリュー・サムソン 「おわっ」
カズマ 「消えたか」
カール・レイダー 「事件の元凶はヘルハウンドだったのかな…」
GM/ポール・ブリッツ というところで、今回のシナリオは終わりです。いちおう。お疲れ様でした。
カズマ お疲れ様でしたー
カール・レイダー お疲れ様でしたー
アンドリュー・サムソン お疲れさまでしたー
GM/ポール・ブリッツ 宝物としては、壁にあった18本のブランデーの瓶は、グルメのところに持っていくと、一本50GPで引き取ってくれます。しかし、ブランデーの瓶を運ぶのはたいへんなのと、買い主を探すのには、ヨハンソンの馬車と人脈とが必要でしょうねえ。 また、死者の出した食べ物を口にするほどの豪胆さを示したキャラクターは、原運点を1点上昇させられます。


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ポール・ブリッツ
1. ポール・ブリッツ
2017/11/06 01:25
もともとクトゥルフ神話TRPGのために構想したシナリオで、ホラーを書こうと思ったが、設定とか考えているうちにめんどくさくなってファイティング・ファンタジーでやることにしたもの。シナリオを書いているうちにめんどくさくなって、半分アドリブでマスタリングした。いつもの悪癖であり、直さねばならんだろうなあ。

失敗したところだが、このゲームでも、「誰がたいまつ持ってるんだっけ?」というよくある罠にはまってしまっていた。ゲームはじめて30年、いまだによく忘れるんだよなほんとに。

小柄なスケルトンの処理も、GMをしていて忘れてしまった。それと、語尾をもうちょっと気を付けたほうがよかった。多分プレイヤーたちは、こいつが「彼女」であることに気づいていまい。

プレイ時間が思ったよりかかってしまったので、「犬を断頭台まで引きずって行って首を斬る」ということはできなかった。CoCだったらやってたな。

ちょっとグルメネタはやりすぎたかな。

プレイ時間 実質3時間
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