その頃の彼等3
小慶美(シャオ・チンメイ)演義・ターニングポイントでの登場人物達[web全体で公開] 2 | |
登録日:2021/03/27 21:59最終更新日:2021/03/27 21:59 |
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コメント一覧
90. くっきー | |
2022/08/19 17:33 |
夢幻の図書館にて少女と見紛う姿のノスが一冊の本に瞳を傾けていた 「ザンヌカルス・エスケンデレイヤ、享年62歳…」 本を捲る音は一定のリズムを刻む 「当時の腐敗したデウスデア近衛の中で、まともに魔動騎士であろうとした人物…」 過去に思いを馳せるように、読み進められていく 「マギテックとして有能な技師でルーンフォークや魔動機械の軍用化、そして…」 自らが探していた文面でその手を止める 「自らが管理する図書館にルーンフォークを司書とし配置した…」 感情の起伏は少ない。しかし淡々と事実を受け止めているようで瞳の輝きまで抑えることは出来ないようだ 「シュシュ〜、自動書記の書き上げた記述なんてフィクションもいいところですよ」 パタパタとハタキで書物の管理をしながらムルシエラゴは冷ややかな視線を送る 「彼女に連絡を取ってよ。新しい本を送って、て」 「主、もう何度目ですか。あまりに接触をしていると怪しまれますので」 従者に主君は諌められる 「ふーんだ…それでエスケンデレイヤは…」 「ああ、嫌な名前です。我ら同志たるラディエナを屠った忌々しい血族…!」 「ラディエナちゃんは悪い子じゃなかったんだけど、そんなに強くなかったよねぇ」 「お陰で仕事が増えたんですよ~。全くもう」 夢は冷めやまない。図書館は何時も知識を貪る悪夢に蝕まれ続ける…
89. くっきー | |
2022/08/19 08:02 |
「それで、ソメノヨミノの汚染の原因はパルフリーダムで作っている麻薬の絞り滓だろ?彼処の稼働を止めたら川は綺麗になるんじゃないのか?」 パルフリーダムで作っている甘ったるい酒を思い出したのか少し顔を歪ませながら剣無しドレイクが問いかける 「パルフリーダムを停止した場合、ソメノヨミノは元の状態に戻るだろう…透明な毒の川にな」 仮面のエルフは視線を少し向けたあと、手元の本に視線を戻しながらそう答えた 「…なんだよそれ」 「ソメノヨミノに合わせてストレイドが出来たのか、ストレイドに水源を引くためにソメノヨミノを作ったのかまでは定かではない」 「当初のストレイドはキカートリークスから食料を輸入していなかったからな。ソメノヨミノの周りで畑を作って生活していた」 「…が、それが駄目だった。ソメノヨミノはマールディアから流れてくる毒性の物質が溶け込んでいた」 「ソメノヨミノの水を直接飲んでもすぐに影響が出るわけではない。しかし知らず知らずのうちに体が蝕まれるのだ」 「だが浄化すれば飲めるんだろう?」 「そうだ。だがどれだけ説いても透明な水を煮沸させるものも、ましてや浄化魔法を使うものも現れなかった。手間でしかないからな」 「毒性が濃縮した作物であれ、空腹であれば食べてしまう。全員を解毒できるほど神官も居ない。零れ落ちるように人は亡くなっていく」 「それじゃあの野郎はそれを理解した上で汚していると…?浄化して飲むように仕向けているのか…?」 自分を助けたナイトメアの顔が浮かぶ。いつも不敵に笑っている所しか見たことがない、いつか潰してやろうと思っている顔だ 「そういうことだ」 パタンと本を閉じ、目を伏せエルフは答える 「先程、川が綺麗になるといったな。濁っているだけで既に綺麗なのだ。パルフリーダムの残留物質はマールディアの毒性を中和する役割を担っている。…私も協力したからな」 「全部あいつの手のひらの上かよ…」 「それで酒は呑むのか?」 手渡されたのはさっき想像した酒だ 何も言わず受け取って喉に流し込む。高い度数で甘ったるいだけのその酒が、悪者になってでもストレイドの民を守ろうとするあいつの考えを体現しているようで気分が悪くなった
87. くっきー | |
2022/08/16 09:05 |
ノアベルトの兄さん、”相打ち”なんて結果に終わったのな。リザレクションできてない・。・ つまり肉体を持ち返れなかったという事なので、ノスが依り代復活の素体にして新たなノスとしてヴィルフリートの前に立ちふさがる… 英雄級の実力を持つノアベルト兄(ノス)にいかにしてヴィルフリートは立ち向かうのだろうか
86. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/08/16 01:12 |
まぁユーバシャール家関係の時系列をまとめると 先々代当主(ノアベルトの父)の時代 ・約30年前に末娘がノスフェラトゥの勢力に拉致られる ・救助までに数か月を要した上に家督を継ぐはずの長男(ノアベルト兄)がノスフェラトゥと相討ちに持ち込む形で娘の救助成功 ・しかし彼女の胎の中には既にノスフェラトゥによって宿された子供(後のヴィルフリート)の命があった ・先々代をはじめ家族は堕胎を勧めるけど、娘は「生まれてくる命に罪はない」と意見をはねのけ出産を決意。それにキレた先々代、体調を崩す 家督はノアベルトに継承、「ユーバシャールの血を絶やすな」という言葉を残して先々代は逝去した 先代当主(ノアベルト)の時代 ・家督を継いでしばらくしてから妹がヴィルフリートを出産。彼の存在は一族の汚点として「母子ともに」地下室での生活を強いる(妹も「自分の意思で産んだのにこの子を一人ぼっちにするわけにはいかない」とそれを受け入れた) ・(地下の世界でヴィルフリートはすくすく?育つ) ・子宝に恵まれないまま妻を病で亡くす ・ヴィルフリートが14歳くらいの時に妹がこの世を去る。その前後で弟妹の子も病死や事故死が相次ぐ ・このままでは血筋が絶えると悩ませていたところでヴィルフリートの存在を思い出し、蛮族であるとわかっていながらも苦肉の策として彼が15歳の時に経歴を偽らせて跡取りとして迎え入れる ・そして跡取りとしての教育スタート ヴィルフリートが23~24歳の時に家督を継ぐ 現当主(ヴィルフリート)の時代 ・自身の正体が割れれば⇒まず生存ルートがない ・自身の正体が割れなければ⇒生き永らえてるけど、多分徐々に心が死ぬ ・「人蛮共生の環境となったデウスデアで正体がバレれば」ワンチャン生存があり得るかも(?
85. あるにゃん(arthnyan) | |
2022/08/15 20:01 |
ラクシアの世界ではハーフ~は存在しないんですものな。まぁ、扱いが面倒だし…(データも増える つまり、母体側(人間?)があっちこっちの種族から血を引いていたら、種族ガチャ待ったなし‥‥‥?
84. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/08/15 19:41 |
その辺はまぁ母体によりけりじゃないかなぁとは でも混血という概念そのものはあり、親と同じ、あるいは祖先からの隔世遺伝で祖先の種族になるなんてことはあったはず?
83. あるにゃん(arthnyan) | |
2022/08/15 19:39 |
……それはそれで、ラルヴァ(ノスの血を吸わないと蝋化⇒ノス化待ったなしだっけ?)に子供何とかして残して? というのはどうなんだろうと思いつつも、それしかなかったんだろうなぁとノアベルト氏の切羽詰まり気味が伝わってくる‥‥‥(´;ω;`) そう言えば、人間だとALL混血オッケーでしたけど、他の種族はどうでしたっけか
81. あるにゃん(arthnyan) | |
2022/08/15 18:15 |
さて、ここで問題になるのはヴィルフリートが蛮族であることを、養子に引き取る際にノアベルトは把握していたのか、という事である 1.蛮族なのはわかってたけど、本当に、どうしようもなく、養子に取るorユーバシャール家滅亡(お取り潰し?)RTAだった 2.知らずに養子に取ってから発覚して、今更後には引けんぞ・・・状態 3.実はノアベルトは、ヴィルフリートの親父さん(か、その系譜のリャナンシー辺り?)に既に洗脳されていて、遠回しにヴィルフリートの(9割)地獄への道を善意(格ある家系に引き取る)で舗装している(洗脳されていることには気づいていない) (どっから、そんなえげつない想像できるんだお前(ドン引き ) 3の場合は、すでにデウスデアの名家にノスの魔の手が入り込んでいるという事から、白の名家辺りが蠢動してそうですね(白目(目そらし(