温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「GMは神様でもないし、PLはお客様でもない」

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温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記
2023/08/26 08:13[web全体で公開]
😶 GMは神様でもないし、PLはお客様でもない
TRPGとは、全員で作っていく物語である。
であるからして、卓に参加するプレイヤーはGMもPLも本来はすべからく同等の存在で、各自GMという役割を、PLという役割をプレイするものだという観念は私の中にある。
……であるからして。
「GM、PLが敵に見え始めたら一旦やめた方がいい」と言っておきたい。
それから、GM各位には「GMはPLに奉仕するもの」という気持ちでやらないことをおすすめしておく。
どちらにせよ、GMにしろPLにしろ相手が一緒に遊ぶうえでの「仲間」であることを忘れてはならないということである。

これを忘れるとよくやりがちな失敗は大抵の場合、卓の雰囲気を著しく破壊する物ばかりだ。
長々と語りすぎてしまう吟遊化、GMの独占、マンチキン……エトセトラエトセトラ。
相手が自分に奉仕してくれることを期待するべきではないし、逆に、自分が相手に奉仕しすぎる義務もない。
つまりは「一緒に楽しみましょう」という気持ちを持って臨むことが最も望ましい(少なくとも初対面やそれに近しい関係の相手には)と言える。

GMは神ではない。PLはお客様ではない。
要するにどちらも同等の存在と言いたいわけだ。GMは万能でもなければ全知全能でもなく、PLは与えられる権利が少ない。
だがどちらが上ということも下ということもない。
GMはあまりPLに理不尽ではよくない。PLはGMが眉をひそめた時、多少の譲歩は覚悟する必要もある。

何だろうと、共に遊ぶゲームである以上は、相手に対する多少の尊重を忘れていてはできないのである。
屈伸煽りしたくなる時でもぐっと我慢することが、このゲームを遊ぶうえでのコツだ。

……それはそれとして、私は暇な時に多少ボードゲームのようなものもプレイしているのだが、近頃「のびのびTRPG ソード」を入手してちょっとやってみた。
簡単に言えば、TRPGで行われる工程を簡略化、カードに記載して、シナリオを用意することなく想像力で補いつつカードに従って場面を進めていくことが出来るという代物である。
インスタントなTRPGとでも言おうか。
1人から5人までプレイできるようである。

このゲーム、上手いと思ったのが、プレイする以上必ず全員にGMが渡るようになっている。
GMなんて出来ないよ、という人でも、引いたカードの内容を読み上げるだけなので、苦労することはない。
ただロールプレイの可否などを決めるなどといった裁定も簡単にあるため、気楽にGMをすることが出来る。
なかなかどうして、簡略化されたものではあるがTRPGの体験ツールとしてよく出来ていると思う。
前のシーンと脈絡のないシーンカードが出てきて、適当にこじつけするのも面白いし。

「TRPGのGMに興味はあるけど自信はない」「TRPGやってみたいけど相手がいない」といったありがちな悩みにインスタントに応えているボードゲームである。
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