温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「アンサング・デュエット【過去へ捧ぐ鎮魂歌】置きレス卓」

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温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記
2024/03/30 11:12[web全体で公開]
😶 アンサング・デュエット【過去へ捧ぐ鎮魂歌】置きレス卓
 今回回したのはまたまたオリジナルシナリオ【過去へ捧ぐ鎮魂歌】。相手に隠している人が異界に迷い込み、次第に秘めた記憶や思い、隠している相手のことを忘れて行ってしまうというシナリオだ。
https://talto.cc/projects/-5A0kX4FVSpQAReK9erTr

今回は26日から始めて、4日で終わるという謎のハイスピード卓になった。置きレス卓でこれだけスムーズ、ハイスピードなのはなかなかないだろう。ご協力いただいたプレイヤーさんには頭が上がらない。

◆アンサング・デュエットとは
 バインダーとシフターになって、ふたり一組で人間を取り込み続ける異界に迷い込み、脱出を目指す“どらこにあん”のTRPGシステム。ご多分に漏れずタイマン、うちよそ要素をそのままシステムにしたようなシロモノ。どらこにあんはうちよそが大の得意である。恐らく。
 キャラクターシートや判定、ルールも簡潔ながらなかなか楽しめるようにできている。プレイヤーキャラクターは異世界に迷い込み、影響を受けるたびに「変異」していって、記憶を無くしたり自分を見失ったり、身体の一部に羽が生えたり異形のものになったりしていく。その過程を“シチュエーション”としておおいに楽しめる人にぜひおすすめしたいTRPGシステムである。

◆【過去へ捧ぐ鎮魂歌】あらすじ
『隠し続けることは、想い続けることは苦しむこと』
『苦しいだけの記憶なら、忘れてしまおう』
 優しくもどこか寂しいさざ波の音が響く海岸。ふたりで脱出のてがかりを探す。
 しかし異界を進むにつれて、次第にパートナーはあなたのことを忘れて行ってしまう。それでもあなたは、その手を引くことができるのか。

『忘れてしまおうよ』『苦しいだけの記憶なら、最初から無かったことにしよう』
 それは悪意なのか善意なのか、誰にも分からない。
 ただ確かに、パートナーとの記憶が抜け落ちていくと同時に、苦しさも薄れていく。
 もしも忘れたくないと願うなら。
 その手を決して、離してはならない。

 隠している記憶そのものではなく、秘めた想いを告白できない相手(シフターorバインダー)のことを忘れていくという、異界らしい悪意の塊である。回してみた結論、やはりシナリオ制作中に感じたように、表面からは見えない「記憶喪失」の変異の扱いは難しいと感じた。これに関してはまだまだ検討が必要そうだ。テストプレイにお付き合いくださったプレイヤーが上手すぎたおかげで、大した問題にはなっていないだけである。それにしても、プレイヤーさんの、シナリオの中の描写を取り入れてかっこいい演出に昇華する技能については本当に驚かされる。アレはマネできない。さすがのアドリブ力だ。
 また、オリジナルシナリオのテストプレイならではで、「シナリオの途中ですがお知らせです。クライマックス、作り直しました」が発生したが、プレイヤーの方が作り直したシナリオを受け入れてくださって本当にありがたかった。いきなりギリギリでシナリオを作り直すのはあまり褒められたことではない。次回に自戒する。

 今回は切ない想いを抱いたペアで参戦してくださったのでご紹介させていただこうと思う。

◆バインダー:猫戸 遥介(ねこと ようすけ) PL:つぎの
「きっとさ~。ゆうちゃんは……ずっと俺のこと、守ろうとしてくれてたんでしょ? ……そのことがね、俺、すっごく嬉しい」
「キライになんかなれないよっ……! だってずっとずっと俺は!! ゆうちゃんが好きで……っ」

 小さい頃から幼馴染にずっと淡い恋心を募らせているが、告白できないまま今に至る。「フツーじゃない」自分の恋に罪悪感を感じて、「忘れたい」と願ったがゆえに、幼馴染と共に異界に巻き込まれた。
 異界のなかで、次第に幼馴染との記憶、自分のアイデンティティを忘れていくが、それでも異界の脅威から幼馴染をクールに護り抜く。普段はのほほんと柔和な性格だが、やるときはガッチリやるレスキュー隊志望の強さを見せた。
 今回も出目強者で、最後まで温存したフラグメント効果を大放出して余裕の生還。
 しかし、変異を回復するダイスは奮わず「1」。アイデンティティと異界でのほとんどの記憶を無くした状態で、幼馴染と帰還を果たした。それでも彼は後悔はしないのだろう。その功績に祝福を。

◆シフター:一重 結希(ひとえ ゆうき)
「どちらかが帰れないって分かったら、最悪お前だけ帰す。これは決定事項だ」
「なんで……そんなこと言うんだよ……。なんで、キライになってくれねえんだよ……」

 異界で双子の姉を無くしてから、失うことを恐れて幼馴染である遥介を遠ざけるように厳しい態度を貫き続けてきた。しかし、想い虚しくふたりで異界に迷い込んでしまう。
 双子の姉が異界に消えたこと、巻き込みたくなくてつらい態度を取っていたことを告白し、遥介からも気持ちを告白され、ふたりは真に打ち解けた。どれだけ辛く当たっても遥介は自分を嫌いになれないのだと知って、態度を改め、親友として一緒に居ることを決意。
 彼に守られ、異界からふたりでの生還を果たした。異界で手にした遺物を三日月財団に売り、手に入れたお金で、遥介とホテル・クレセントのビュッフェでささやかな祝勝会を挙げる。
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