ぱむださんの日記 「反魔法のひとびと」

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ぱむだ
ぱむだ日記
2024/07/23 17:54[web全体で公開]
😶 反魔法のひとびと
この前から読んでる「MAGI」というゲームについて、考えさせられることがあったので紹介します。

MAGIの舞台はテクノロジーが発達した近未来です。
そして、PCたちはDNAに5番目の核酸塩基を持つために超自然的な技術である「魔法」を使用できる能力者、いわゆるマギです。

科学技術が人類の発展を支えている未来に、マギの居場所はありません。
マギは激しい弾圧を受けています。

とはいえ、マギは非常に便利な力であり、役立てる方法を考えれば人類の発展に寄与することに間違いはありません。
マギの実態と活動が広く知られ、普及するにつれて、世論はマギに傾きつつあります。

そんな傾向に対抗するように、反マギ運動はますます先鋭化しています。
マギを抑圧する人は、「マギは死者を蘇らせて使役する汚らわしい術を使う悪人だ」と喧伝します。
マギはそれに立ち向かいます。

これは何を描いたものかというと、QUEER、性的少数と社会との戦いをゲームに落とし込んだものだ、と作者さんは主張しています。それは製作者が明言していることなので、真実なのでしょう。
しかし、私の視点からはもう少し違った形に見えます。

便利な技術を使用して役立てようとしている人たち。
それにヒステリックで全く筋道が通っていない言い訳……人権侵害だとか絵柄窃盗罪だとか児ポだとかの難癖をつけて騒ぎ立てる人たち。
その技術を使った問題が起きると、その技術そのものを悪にしたくてここぞとばかりに活気づく卑しい人たち。
どんなに喚きたてても、仲間内で気炎を吐きまくっても、それに全く構わずかなりの速さで「それを役立てる方」に流れていく世間……

反AI(のみならず、新たな技術に対して弾圧を始める集団)を描いたものとして見ると、とてもしっくりきます。
反AI運動をしている方々はAIの性能を異様に高く見積もりがちでたぶん魔法かなんかと勘違いしてそうなのも含めて、そっくりなように思われます。

もちろん、このゲーム自体にその意図はありません。前述のように、これはもともとは性的少数を弾圧する人々をモチーフにしているのであり、ゲーム自体は魔法で差別主義の悪人をさっくりぶちのめせる爽快なゲームです。
優れた文芸作品は見る人によって姿が変わり、「これは私のことを描いた作品だ」「私の身近な問題を描いた作品だ」と思わせるものです。それはゲームでも同じなのだなあと感じました。


余談ですが、ゲームの世界を身近な問題に落とし込むと、敵のロールプレイがしやすそうっていうのがかなりいいですね…
資料はたくさんありそうです。

例えば、PCが魔法で治療したおかげで怪我人が助かった時…
怪我人「僕を治した魔法は、死者を蘇らせるような怖い魔法じゃなかったよ」
反魔法「その魔法を生み出した技術の過程で、死者を蘇らせる汚らわしい魔法が使われているに違いない」
反魔法「もし治療魔法が汚らわしい技術ではなくクリーンな技術のみを組み合わせて作られているなら、使用時にその魔法が生み出されるまでの過程を全て公開し対象に承諾を得るべきだ」
反魔法「魔法には原罪がある。たとえ直接禁呪を用いてなくても、禁呪を含んで発展した技術なら同罪である」

いくらでも言えちゃうな…こういう系統の人って多分どこの世界にもいそうだし
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レスポンス

セス・メイソン(CoC7PC名)
セス・メイソン(CoC7PC名)ぱむだ
2024/07/23 18:56[web全体で公開]
> 日記:反魔法のひとびと
コメント失礼します。
私は否定派というより、補集合表現派が苦手ですね。
対象が消えたら言葉の意味がなくなるのはただの破壊衝動にしか見えず、
反対する相手が居て初めて存在感を示せるのに消そうとする自滅願望が理解できてません。

お互い簡単にできる事、難しいのでできない事、出来るけど複雑な事、いまは出来ないけど理解不足な事、1個ずつ言い合い続けて途切れたほうが負けくらいの方が貴重な知識が得られる気がします。

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