Undoさんの日記 「TRPGシステム紹介「幻奏戦記ルリルラ」」

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Undo日記
2018/04/06 11:10[web全体で公開]
😶 TRPGシステム紹介「幻奏戦記ルリルラ」
4月だし、大学の新入生も来るだろうからシナリオを書こうかなと思って、
何となく幻奏戦記ルリルラのルールブックをパラパラとめくり、歴史年表を確認する。

さて、ここで幻奏戦記ルリルラについて説明を入れておきましょうか。
何分古いシステムで、今から始めようとする人はまず居ないんじゃないかなと思われますからね。


『「アーカイア」という世界がある。そこは女だけが暮らす平和な世界。
 「幻糸(アーク)」と呼ばれる不可視不可触の物質が大気に満ち、
 歌によって織られた幻糸は恵みをもたらす魔法となり、
 歌い手たる「歌姫」達は人々から尊敬をされる魔術師である。
 受胎の奇跡は半神として崇められる「黄金の歌姫」によってもたらされ、
 歌姫たちを統括する最高評議会が国家を超越して世界を統治している。
 だが、その平和は異世界より来る「奇声蟲(ノイズ)」によって終わりを迎える。
 世界に破滅と混乱をもたらす奇声蟲に対し戦いを知らぬ歌姫たちは、
 歌姫の歌によって動く鋼鉄の巨人である「絶対奏甲(アブソリュート・フォノ・クラスタ)」を作り出し、
 我々の暮らす現世から、乗り手であり歌姫たちの魂の半身である「英雄」として男たちを召還した。
 そして英雄と奏甲の活躍によって奇声蟲は滅ぼされ、世界に平和は取り戻された・・・はずであった。
 それから200年、再び来寇した奇声蟲から人々を守るため、歌姫たちは英雄召喚の儀を始める。』


という感じの導入でスタートします。よく言われる「異世界転生モノ」ってやつですね。
魂の絆で結ばれた運命の相手である女の子はいるわ、
ロボットに乗ってヒーローとして戦えるわ、女の園でチヤホヤされるわ
いっそ潔いくらいに「男にとっての理想郷」として描かれるのは「最初だけ」です。
何故なら、同じような英雄は数千人規模で召喚されているので、
「あなただけが特別」というわけではないですし、同時に召喚された男たちは悪人も混じっていたので、
そうした悪漢たちが男という種族の評判をどんどんと下げていってくれます。
さらに、読者投稿企画として始まり、戦記物としての歴史設定があるルリルラの「正史」では、
ゲーム内時間で召喚から半年ぐらいを迎えると、重大な事件が勃発してしまうのです。
ここから先はちょっとした世界設定のネタバレになりますが、
ルリルラを遊ぶ上で避けることが絶対に出来ないものなので、読んでも全く構いません。
ちなみに、一応女性の英雄PCも作成はできます。
3~5%ぐらいの割合で、召喚のバグとして女性も召喚されることがあるのです。
そうして召喚された女性たちもロボットに乗る事が出来ます。そしてやっぱり魂の絆で結ばれた女の子をもらえます。


『大召喚の儀によって力を使い果たした「黄金の歌姫」が長期の休眠に入るという
 アクシデントはあったものの、奇声蟲との戦いは、驚くほど早く終息した。
 歌姫たちを統括し、アーカイアを治める最高評議会は今回の奇声蟲の来襲を予期し、
 いずれ訪れるその日に備え、短期決戦の用意をしていたのだ。
 また、現世から召喚によって技術が流入し、戦いの終わりごろには近代火器が登場したのも、
 それを後押ししたのかもしれない。
 もはや、剣と歌という限られた武器によって死線を潜り抜ける必要はなくなったのだ。
 こうして奇声蟲の「女王」が倒され、残るは残党の掃討のみとなり、
 女たちは訪れるはずの平和に安堵し、ある男たちは役目を終え元の世界へ帰れることに喜び、
 またある男たちは愛する歌姫と共にこの世界に留まる決意を固めていたその時であった。
 歌姫の指導者の一人である「白銀の歌姫」がアーカイア全土の歌姫に向けて歌術による演説を行い、
 五大国家の一つであるヴァッサァマインと共に、評議会に対して反旗を翻したのだ。
 白銀の歌姫は自らの正当性を示すため、秘められた過去の歴史を暴露していく。
 曰く、「奇声蟲の正体は幻糸によって体を蝕まれた男のなれの果てである」
 曰く、「幻糸が満ちるアーカイアに留まる限り、男はいずれ必ず奇声蟲となる」
 曰く、「200年前の英雄達は元の世界ではなく、次元の狭間へと追放された」
 曰く、「真実を隠蔽する評議会を倒し、英雄たちを共に救おう」
 これらを虚言と一蹴した評議会は、すぐさま中立を宣言した一国を除いた残る三国と共に、
 ヴァッサァマインと白銀の歌姫を討伐することを決定する。
 議会、国、一族、黄金の歌姫への信仰・・・様々なしがらみの下、
 疑念を抱きつつも多くの歌姫が評議会の下に集結したことにより、
 こうしてアーカイアは人間同士の、奏甲同士の戦いに包まれることになる・・・・・・。』


と、こんな感じで凄まじく不毛な戦いに男たちが駆り出さることになります。
もちろん、人間同士の戦いを嫌い、軍を抜け奇声蟲の残党や賊を狩って暮らす冒険者となる者もいたり、
不満や恐怖によりアーカイア人を憎み、奏甲という絶対的な力を使って略奪や殺戮に耽る者もでます。
そして戦禍をもたらしたのは英雄であると男たちを憎み、女だけのアーカイアを取り戻すために戦う、
そうした女たちの集団までも現れ、さらには奏甲の工房を預かる赤銅の歌姫までもが評議会を出奔し、
隠された目的のためにあらゆる勢力に新技術と新型奏甲を供給するようになり、
アーカイアはどんどん戦乱と混迷に包まれた世界になっていきます。
また、聞く限りでは善玉っぽい白銀の歌姫の勢力も言うほどきれいな組織ってわけでもございません。
賊と討伐隊の小競り合いとかの小規模な戦いは別にして、初めて人間同士で奏甲と人員を大量に使った
国と国が争う「総力戦」を始めてしまったのは確かですしね。
とまぁ、ここまでがルリルラの中盤となります。

戦争後期は評議会が衰退し、白銀の歌姫が絶頂を極めたところで眠っていた黄金の歌姫が覚醒し、
アーカイアを犠牲にしてでも英雄たちを救う手段を提唱し、それに同調した二国が第3勢力を築くきます。
目的は同じ白銀の歌姫ですが、世界を確実に衰退に導くであろうその手段に反発し、
以降はこの2勢力が「世界」と「男たち」を救う方法をかけて熾烈な争いを繰り広げることになります。
エンディングについては公式では3パターンが用意されております。
黄金の勝利、白銀の勝利、痛み分けといったところでしょうか。
これにどちらが勝ったとしても赤銅陣営に所属していればたどり着ける赤銅エンディングを加えれば、
公式回答は4パターンということになりますね。ちなみにどれもビターで完全にハッピーとは言い難いのがミソ。
もちろん、TRPGですからGMがオリジナルのエンディングを作ることも出来るわけですから、
絶望に溢れるこの世界をどうすればハッピーにできるかを考えるのもとても面白いです。

どうでしょうか、興味を持ってくれましたでしょうか?
自分は前半の英雄願望を満たしてくれるようなノリも好きですが、
後半の前半のノリを真っ向から裏切って「天国かと思ったら地獄だった」というノリも大好きなので、
一粒で二度おいしい上に、ロボットのデザインはパワードールで大好きなデザイナーさんなので、
是非ともやりたいなぁというシステムなのですが、何分知名度が低いので自分でGMをして、
布教活動をせんといかんのですな。果たしてPLをやれる日は来るのであろうか。
いつか気が向いたらこちらでも、ルルブ未所持でも参加可能な卓を立てたいですね。
そのためにはまずオンセ用キャラシとルールサマリーを作らないとですな。
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レスポンス

お餅入り善哉
お餅入り善哉Undo
2018/04/06 18:20[web全体で公開]
> 日記:TRPGシステム紹介「幻奏戦記ルリルラ」
はじめまして、突然失礼します!
ルリルラの話題を見かけて、たまらずコメントさせていただきましたm(_ _)m

いいですよね、ロボ+美女。マクロスみたいに歌が鍵になる設定。そして機体名がドイツ語!(中二
ゲームぎゃざでやってたPBM企画のころから好きで、その勢いでルルブも買いそろえたんですが、
なにぶん知名度が低く、友人誘ってやってはみたもののロボ好きな友人ではなかったのと歌姫のRPが
面倒なのもあり評価はいまいちで・・・。

でも機体や設定はかっこよく、今でもルルブは大事にもってます。
グラオグランツとかミリアルデ・ブリッツとかシャルラッハロート・クーゲルとか
機体かっこいいんですね(´ω`*) 

もし卓を立てられるならぜひお邪魔させていただきたいと思います!
突然失礼しましたm(_ _)m

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