アーリングさんの日記 「「怒る」前に「視野を広く」ということ。」

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アーリング
アーリング日記
2018/10/01 20:40[web全体で公開]
🤔 「怒る」前に「視野を広く」ということ。
 今回の文章、いわゆる「TRPGをする上で困ったこと」が起きたときの日記です。
 ただ、今現在何か困ったことがあったとか、誰かを誹謗中傷したい、というわけではありません。
 むしろその逆でね。そういうことがあってマイナス感情で文章書くと、絶っっ対にどこかでイライラな文章になっちゃうから、気持ちと時間に余裕のある時にしたためた次第です★
 きっかけはTwitterで先日TRPGのお悩みつぶやきを見たからなんですが。
 (それもまた別の話になっちゃうんで今回は割愛)



 野良卓でGMをすることが多い身としては、初心者さん・経験者さんにかかわらず「ほえええ!?」とびっくりすることもままあります。
 そんなときにいつも思うのが、「さて、どうしようか」ということ。
 今さら原因を叩いたり、現状を嘆いても始まりません。だって既に、そのPLさんは卓に参加しているのだから。
 
 なので、「何が問題なのか」「どうすれば自分の望む方向に事態が動くのか」を考えるわけですが‥‥ここで気づくことは「人それぞれ」ということ。
 びっっっっくりするくらい、PLさんによって文化が違うんですよね、TRPG。だから、まずは責めずに聞いてみることだと思うんです。
 
 例えば、これはどうでしょう。
 俺はSW2.0が多いので、SW2.0に絞った実話を並べてみます。
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・「キャラシートはセッション前までに作成していただきます。」と書いた。提出したのはセッション開始時。
・見学者さんから参加者さんに「PC作成のアドバイス」のコメントが入る。
・見学席で「キャンペーンには参加しているが、今回のセッションには参加していない」PCの発言やRPが行われる。
・報酬は頭割りだが、冒険の途中で手に入れた戦利品はその限りではない。
・参加しているPCの経験点にかなりの格差がある。
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 この時点で、人によって【セーフ】・【アウト】の基準は個人によってバラバラなんじゃないかなと思います。
 
 俺がGMをするときには(PLとしてはまた別なので今回は置いておきます)以上の点は全て【アウト】の部類に属します。
 ですが、ここで「こいつは悪いPLだ!」と叩くことが良いとは思いません。
 怒りに任せて叩く前に、「それ以外」の点に目を向けてみたり、個別に聞いてみたりするとこんなことがわかったりします。

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・「キャラシートはセッション前までに作成していただきます。」と書いた。提出したのはセッション開始時。
→PLさん曰く「モンハンみたいに集合時刻に集まってキャラシートを作る。完成したらセッションが始まる、のかと思ってました」(ちなみにTRPG初体験PLさん)

・見学者さんから参加者さんに「PC作成のアドバイス」のコメントが入る。
→見学者さん曰く「サークルで初心者さんにアドバイスするときは、セッション参加者以外でも見学席からやることがよくある」

・見学席で「キャンペーンには参加しているが、今回のセッションには参加していない」PCの発言やRPが行われる。
→見学者さんの参加している別キャンペーンを覗きに行くと、むしろGMも歓迎している。

・報酬は頭割りだが、冒険の途中で手に入れた戦利品はその限りではない。
→PLさんはクトゥルフがメイン。そちらでは「ミッションをこなして報酬をもらう」という文化自体がなかった。
 加えて、参加している卓を見学したら「手に入れたアーティファクトやアイテムは発見した人の物」という流れが多い(ように見えました)。

・参加しているPCの経験点にかなりの格差がある。
→そのPLさんがよくプレイしているキャラクター登録制のサイトでは普通だった。
 むしろ、キャラクターの最大レベルは他のPCに揃える気遣いすら見せてくれていた。
 ついでに言うと、ダブルクロスやシノビガミとかでは、初期作成以外では経験点が違うのはわりと普通。
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 とまあ、このように「GM/PLともに悪気はないのに噛み合わなかった」という事態もあるわけです。
 そしてそれを知っていれば、怒る前にできることがあるんじゃないかと。
 
 例えばそれは、「サンプルキャラクターのキャラシートを出して、『今回はこれでプレイしてね』とする」とか、「見学席に『他の卓ではいいのかもだけど、【この卓では】やめてね』」と促すとか、手に入れたアイテムを「GM権限でPT全員の共有アイテムとする」とか。
 
 結局のところ、「怒る」のは「自分の常識じゃあ考えられないことをやってきた」からで、「自分の常識を否定された気分になる」からじゃないかな、と。
 でも、相手には相手の常識があって、これまでそれを疑いもしなかった可能性もあるんです。そして、それを一方的に間違っている、とは決して言えない。 
 だったら、まずはそれを知り、その上で「自分が譲れるライン」と「譲れないライン」を再設定すればいいんじゃないかと思ったりします。
 
 で、今回の日記で言いたかったことはというとですね。
 想像力でこういうことが普段からできる人はいいんです。俺も個人的に何人もそういうGM/PLさん知ってますし、「すごいなあ・・・・・」って尊敬もしてます。
 でも「知らないことは想像しにくい」んですよね。
 なので、今回は俺の経験から「知って」もらえたらなー、と思って書き留めてみました。
 
 
 スポーツとかなら勝敗があるし、後になってもめないように厳格なルールもあるんですが、TRPGは基本的に「GMや卓ごとに細かなルールが違う」ので、郷に入っては郷に従えといっても手探りなことが多いんですよね。
 でもそれは、「卓に参加しているGM/PLさんの合意があれば、ルールの融通が利くし、楽しむためならルールだって変えていいんだぜ」っていう柔軟さかと思ってます。
 (もちろん、何をもって「楽しい」とするかについては、また長文になってしまうのでここでは省きますが)
 
 TRPGをする人に悪い人はいない、とは言いません。
 でも、その人は悪人ではなく、まだ子どもだったり、違う常識の世界で育ってきた人かもしれません。
 
 TRPGをする人で、自分と合わない人もいます。
 でも、その人も別のところでは「むしろ歓迎されるプレイスタイル」だったりするかもしれません。住み分けは、大事。
 
 考え方のすり合わせや議論を避けたい人もいます。
 でも、その人はわがままなのではなく「自分でできる限りのことは自分でしたい」だけだったり、単にそこに割く時間がないだけかもしれません。
 
 せっかく人と遊ぶゲームなんだもん、お互い楽しめるように気持ちに余裕をもって臨みたいですね、TRPG。
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レスポンス

ぴかにゃー
ぴかにゃーアーリング
2018/10/03 03:08[web全体で公開]
> 日記:「怒る」前に「視野を広く」ということ。
こんばんわんですー。
わたしもその5点については頷けるところがありますっ。

わたしはわりと他の人と考え方とか違っているので、
「知る」というのはとても好きなことです。
こうしてアーリングさんの考えを知るのも重要ですねー。
なので、わたしは日記は片っ端から読んでいたりしますっ。

わたしのモットーは『納得はできなくても理解するところまでは頑張る』です。
木石
木石アーリング
2018/10/01 21:04[web全体で公開]
> 日記:「怒る」前に「視野を広く」ということ。

アーリングさん、こんばんは

なるほどなぁとリアルに口から漏れるような内容でした。

> 結局のところ、「怒る」のは「自分の常識じゃあ考えられないことをやってきた」からで、「自分の常識を否定された>気分になる」からじゃないかな、と。
> でも、相手には相手の常識があって、これまでそれを疑いもしなかった可能性もあるんです。そして、それを一方的に>間違っている、とは決して言えない。 
> だったら、まずはそれを知り、その上で「自分が譲れるライン」と「譲れないライン」を再設定すればいいんじゃない>かと思ったりします。

分かり合えなくても「知る」事で対応する事が出来る。
それも誰にも迷惑をかけずに対応できるというのは非常に大事な事で、参加する限りでは大事な心掛けだと思いました。
(知ったけど分かり合えない時は次回はご遠慮しますという形にも出来ますしね)

せっかく準備してきたから、「そういう事もある。」で流すのが難しく、どうしても感情的になってしまう事はありますが、その時はこの日記を思い出してラインの引き直しを出来るようにしたいと思います。

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