アーリングさんの日記 「たのしいTRPGのあそびかた」

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アーリング
アーリング日記
2018/12/26 23:47[web全体で公開]
🤔 たのしいTRPGのあそびかた
 一言でまとめるなら、「いっしょに遊んで楽しい人と遊びましょう。」です。
 GM・PL両方で言えることなのですが、もう少し具体的に書きますね。

★GM編
 KPでもDMでも提督でも語り手でもいいのですが、ひとまず一番多いと思われるGMとして話を進めます。
 GMは卓を立てる側ですので、基本的には「卓に参加しない」ということはありえません。
 シナリオを準備し、参加PLさんを募り、開始時刻になれば、シナリオに沿ってセッションを進める。
 
 ですが。

 個人的には、「募集を始めた時点で、すでにそのセッションは始まっている」と思っています。
 GMは募集した時点でどんなPLが来るのか予想できません。インターネットの世界は広大です。
 できるならGMとして気の合いそうな人と遊びたい!そう考えるGMさん達は、募集の中にPLさんを絞る方法を色々工夫しています。
 募集文の一例を色んな卓から拾ってみました。(心当たりのある方、無断で引用してごめんなさい!)

「シリアス ☆☆☆★☆ ギャグ」
  ※このシナリオの傾向を数値化している。
「RP茶番卓です。戦闘はありません」
  ※戦闘の有無を明記。戦闘したい人にはあまりお勧めしないよという暗示。
「コロッケを奪い合う卓です。参加決定次第【秘密】を配布します」
  ※内容を前もって公開。大事なところは全員揃ってから相談するので待っててね、という指示。
「●日と●日で前後編です。両方入れる人だけ参加申請を出して下さい」
  ※日程を明記し、その日程を守ってくれる人を募集している。
「参加申請時にコメントをお願いします」
  ※単にコメントを書いてほしいだけでなく、ちゃんと募集文を読んでくれてるかな?という確認の要素もある。
「コミュニティ限定セッションです」
  ※コミュ内のルールを知っていることが前提となる。

 このように募集文に工夫をしても、予想外のことは起こります。例えば、「GMとしてはPCをみんなで相談して作ってほしかったのに、持ち込みPC持参でPLさんが参加申請を出してきた」とかですね。
 この場合は、コメントなどで適宜修正したりフォローを入れたりします。GMだって万能じゃありませんし、それはそれでOKです。
 
 あまり注意書きが長ーーーーーーーーーーくなりすぎると、目が滑って読んでもらえないという本末転倒もあり得ます。
 これは工夫の類であって、なくても本来、卓は回ります。

 ですが、後で色々と付け足したりするなら、最初から「頭に浮かんでいる最低条件」くらいは書いておいた方がいいと俺は思います。
 考えてみてください。
 GMとしては「こうしてほしい」と思っていたことと違うことが多発して、後出しで「ちがうそうじゃない」「これはこうしてください」「書いてませんでしたが普通わかるでしょ」と、後出しでどんどんどんどん条件を付け足してくるGMからのコメントをみて、PLさんはどう思うでしょう?
 「このGM、大丈夫かな?」
 と思われてしまうと、そのセッションはすでに危ういです。シナリオは1行も動いていなくとも。
 はっきり言って、TRPGはGMとPLさんの信頼関係が命です。それさえ無事なら後はどうとでもなります。
 
 実は、もっと簡単な方法があります。
 信頼関係が初めからできている人と遊ぶことです。いわゆる、身内卓ですね。
 「この人なら多少失敗しても、GMを見限ったりしない」「安心してGMができる」「この人と遊んだら絶対楽しい!」そういった人たちとの卓は、もう最初から成功です。成功を確約されたセッションですもん。そりゃあ気も楽というものです。
 だから、身内卓はとてもいい。GMもPLもハッピーならそれでいいのです。 
 一つ気を付けるとしたら、「身内卓から一歩外に出ようと思った時は、身内卓の常識はいったんリセットすること」くらいですかね。
 
 野良卓募集をする際、GMとしていきなり不特定多数のTRPGユーザーに向けて声をかける前に、募集文の段階でこういった配慮ができれば、相手が初心者だろうが経験者だろうが「自分が合いそうな人」と巡り合える確率はぐんと上がります。
 GMはやらされてるんじゃなくって、自分がしたいからしてるんです。やりたくなければ卓なんて立てませんって。これくらい好きに裁量しても、自分が楽しむ卓を作るために必要だって割り切っていいと思います。

 あと、「野良卓での即日募集、即日セッション!」は割と危険だと思っています。
 GM側のキャラシートの確認や、当日参加申請してきたPLさんがどんな人かの確認がどうしても甘くなりますし、もしキャラシートの修正箇所や卓についての相談があるとギリギリの時間になってしまう。GMが「自分はそれでも大丈夫」と思ってても、PLさんも同じように大丈夫とは限りません。
 細々としたすれ違いや、伝わらないイライラを持ち込んだままシナリオがスタートしたら・・・・・・怖いですよね。
 リアル都合は色々あるとは思いますが、PLさんにもそれは同じこと。お互いにセッション本番まで時間と心の余裕を持てる募集をかけたほうが、PLさんにとっても優しいと思っています。
 
 
★PL編
 PLとしての最大の自由は「参加する卓を選べる」ことにあります。
 そのGMさんの卓は楽しめそうか?一緒に参加するPLさんは自分にとって楽しめそうか?そんなことを考えながら参加申請ボタンを押すことができます。
 逆に言うと、焦って「なんだか知らない人ばっかりだけど飛び込んじゃえ!」とするときは、要注意。
 少なくともGMさんのプロフィールや卓の傾向くらいは見ておいた方がいいんじゃないかなーと思ったりします。
 
 さて、PLさんは「楽しい!」を求めてセッションに参加します。ここでネックとなるのが「何が楽しいのか」です。
 
 戦闘が楽しい! 敵を倒したい! という爽快感を求める人。
 謎解きを楽しみたい、パズルみたいなシナリオをクリアしたい、という人。
 シナリオなんてなくていい、自分のPCになりきって、キャラクターとして会話や行動のやりとりを楽しみたいという人。
 その世界観の中で、選択肢を自由に選び、結果を作り出すのがたまらないという人。
 物語のようなシナリオの流れに乗って、自分もその中に浸っていくのが大好きだという人。
 
 おそらくこの中のうち、楽しい!と思えるものが一つだけでない人もいるでしょう。それでいいのです。むしろそっちの方がいい。最強なのは「なんでも楽しめる人」です。
 ただ、複数楽しめる人にも「AよりはBの方が好み」というように、好みのバランスや優先度は違うと思います。
 そうなったとき、これが噛み合ってる卓の方が‥‥より楽しいのですよね。
 
 ちなみにこれ、GMさんのシナリオ傾向にも当てはまります。
 GMさんが得意なシナリオやマスタリングと、PLさんの「これが楽しい!」がガチっと噛み合った時は・・・そのGMさんの卓はお気に入り確定です。次からの募集も楽しみに待ちましょう。
 逆に合わないな、と思ったら次からは入らなくてよろしい。無理やり楽しんでるのは必ず後々どっかで無理が出ます。
 
 ですが、ここに別要素が入る場合があります。「自分以外のPLさん」です。
 「この人と一緒なら絶対楽しい!」って人と一緒だったら、そのPLさんと一緒にセッションやってるだけで楽しいので、シナリオやマスタリングが合わなくても楽しめちゃったりするのも多いんです。なので、どー――しても不安なら、そんなPLさんがいる卓に飛び込むといいと思います。一緒に入ろう、って誘うのもアリですね。
 ただしこれ、逆もまた然りです。「このPLさんがいると絶対自分は楽しめない」と思ったら、どんなにその卓やGMさんが魅力的でも、参加申請ボタンを押す前にちょっと考えたほうがいいです。それでも「やりたい!」と思ったら、後は出たとこ勝負です。がんばれ!
 
 どちらにしても、事前にGMさんや他のPLさんのことを知っておくことで、楽しめる可能性はぐっと上がります。
 ここらへんは、GMをするときもPLをするときも俺はけっこうマイページとか100の質問とかを見させていただいてるのですが……昨日のカミカゲさんの日記が、それ以外も含めてほぼ100%といっていいくらい同じことしてて首の縦振りシェイクが止まらなかったのでリンクを貼っておきます。(カミカゲさんには許可を頂きました)
 
 カミカゲさん 2018/12/25日記 「信頼されるプレイヤーとゲームマスター」
 https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=kamikage&i=kamikage_154573450036


★GM & PL 両方編
 どちらにも言える事なのですが、「こんな嫌なことがあった!」「こんなつらい目にあった!」というのを発信する人よりは、「こんな楽しいことがあった!」「こんなのが好き!」ってのを発信する人の方が、絶対強いです。
 「嫌なことを発信する人」って「ああ、この人はこんなのが嫌いなんだな」はわかる。でも、どうすれば楽しんでもらえるのかは、会ってみないとわかりません。
 「楽しい・好きを発信する人」は「なるほどこの人はこういうのが好きか、じゃあこうすれば楽しんでもらえるな」ってのが、わかりやすいです。
 それでもたまには吐き出したいときはあるでしょう。そんな時は、いきなり全体にオープンにするのではなく、信頼できる友達に話すつもりで限定するのも、一つの手です。
 
 それから、ちょっと逆説的な話になりますが、色んな卓に入るのも大事だと思います。一つの卓、一人のGMさんの卓にばかりはいっていると、「当たり前」がすごく狭まってしまします。人間は違うものが2つ以上あって初めて比べ合いができます。それぞれのいいところを知ることができれば、なじみの卓の良いところは「他と比べてここがよい!」と輝きますし、ちょっとモヤモヤしてたところは「こうすればいいのか」あるいは「どこでもあることなんだな」と知ることができます。
 
 最後に、俺にとっての「TRPGが上手い人」の基準を書いてこの話を締めたいと思います。
 俺にとってTRPGが上手い人は、データに詳しい人でも、PCのビルドが上手な人でも、演技が上手い人でもありません。
 
 「一緒に遊ぶと楽しい!と、他の人から思ってもらえる人」です。
 
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レスポンス

はつか
はつかアーリング
2018/12/27 19:12[web全体で公開]
> 日記:たのしいTRPGのあそびかた

アーリングさんの考え方が、とても好きです。
だからアーリングさんと遊んだ卓はとても楽しかったのだなあと思いました。
自分も「一緒に遊ぶと楽しい!」と思ってもらえるように日々精進を心がけます!
またご一緒できる日を楽しみにしております。
素敵な日記をありがとうございました(*´▽`*)
カミカゲ
カミカゲアーリング
2018/12/27 12:20[web全体で公開]
> 日記:たのしいTRPGのあそびかた

自分が書きたかった所まで保管して頂いて感謝です!
書き方も自分よりは固くなく、読みやすいイメージがありました。
さすがアーリングさんと言う感じですねぇ

より多くの人に読んで貰い一人でも幸せなTRPGライフが遅れると良いですね!
チョコチップ
チョコチップアーリング
2018/12/27 00:24[web全体で公開]
> 日記:たのしいTRPGのあそびかた

>募集文の一例を色んな卓から拾ってみました
日記拝見しました。GM編の募集分の一例を読んで、私が見て印象的だった文章を思い出しました。
それは、募集分の途中や最後辺りに「ここまで読んだ人は好きな食べ物を書いてね!」など、相手が内容を読んだかどうかを確認する文章を目にしたことがあります。
実際に参加申請した方々はキチンとした方ばかりだったので、読んでいない方がどのような扱いを受けるかはわかりませんが、いい地雷探知期だなぁと初心者ながら感心しつつ、自分も申請するときは気をつけようと思った思い出があります。

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