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😶 「見せてやるであります!!敏腕記者の意地ってヤツを」(私のPCを知ってもらおう企画第3弾) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)今回は、明後日にセッションが迫った『ウィアードワールド』で使用予定のPC『猛莉 蘭』のお話です。頭の中でBGMでも流しながら『こんな感じの娘なのか〜。』と読んでください。→ 「編集長〜。いつも通り、キツめのエスプレッソ淹れたでありますよ〜。」 「おー。すまんな。ありがとう。」 編集長ディスクの上に、エスプレッソの入ったコーヒーを置く。他の社員より30分早い出社。一応編集部のツートップだからケジメ的な意味合いもあるけど、今日に関しては編集長から吾輩に話があるということで、いつも通り以上に早い出社となった。 「今日も無事に編集部に着けたでありますな。皆もそうでありますが、怪人や超生物が百鬼夜行のように歩き回ってる中元気に出社してくるんでありますから。吾輩もここで働かせてもらって大分経つでありますが、人が増えることはあっても減ることはないでありますからな。」 「バーロー。記者が死ぬときは、自分が書いた記事に誰も関心を向けてくれなくなった時って決まってんだ。怪人だの怪獣だの、あんな連中に殺されてたまるかっての。」 眼の前でエスプレッソをすすっているチョビ髭おじさんは猛莉 虎悟朗。未来派ニュース雑誌『週刊Future!』編集長にして、吾輩の育ての親でお父さん。 「しかし蘭……。お前も……ホントにアレだよな……。」 エスプレッソを一口飲んだ後、ため息をついて編集長が微妙な顔で吾輩を見やった。 「???」 「育ててやった俺が言うのもどうかと思うが、お前はべっぴんだしスタイルもいい。おまけに頭が切れて料理もとびきり上手い!!普通なら男がほっとかないはずなんだがなぁ……。…………その喋り方、なんとかならんのか?」 「!!!!お父さんがそれを言うのでありますか!?別にキャラ立てとかそういうのではないのであります!!物心がつくかつかないかの吾輩に、コマンドーとかランボーとか、その手の映画をお父さんが見せまくったから、魂に刻み込まれてしまったのであります!!確かに喋り方にクセがあるのは自覚あるでありますが、それだけで吾輩個人の価値が決まるわけじゃない!!いつか!!!!きっと!!!!!!誠実でありのままの吾輩を受け止めてくれる人が現れる……はずであります!!」 「わーーった。わーーーーった!!!!ムキになるなって。確かに、心を鍛えるためつってミリタリー映画を見せまくった俺にも責任はあるよ。お前がミリヲタになったのも、キャラが濃ゆくなったのもな。……それはそれとして……ホントに残念だよなぁ……。我が娘ながら……。」 「もうその話はいいであります!!今日は何か話があったのでありましょう?まさか娘いぢりのためだけに、30分も早く出社したのでありますか?」 「っとそうだ。つい最近、とびっきりのネタを仕入れたんだった。」 編集長がエスプレッソをゴクンともう一口飲んだ。 「蘭。お前『南の島』って知ってるか?」 「みなみのしま?…………あぁ。ジャングルとさばくが広がる無人島……でありますね。噂では、怪人たちの秘密基地があるとかなんとか。」 「そうだ。そこだ。んで……どうやらそこからコブラの怪人が逃げ出して暴れているらしい。これが本当なら一刻も早く怪人をどうにかせんといかんし、法から外れた実験の証拠を掴めれば研究所を潰せる。明後日あたり、取材に行ってきてくれないか?」 確かに、毒蛇か相手なら毒が効きづらい吾輩の出番。……でも……。 「あそこ、環境から考えて絶対虫いるでありますよね……?確かに、他の人だと毒で死んじゃう可能性あるし、正義の記者としては行くという選択肢以外ないでありますが……。」 「事態の大きさから考えると、他の連中もきっと島に集まってくんだろ。おめーは喋り方のクセの強さはともかく人好きのする性格してるから、周りになんとかしてもらえ。それにこのご時世、デカい虫なんてそこら辺にいるだろうが。」 我が父ながら無茶苦茶言う。この人は娘を地獄に放り込もうと言うのか。 「えーい!!!!もうこうなればやけっぱちであります!!見せてやるでありますよ!!敏腕記者の意地ってヤツを!!コブラ怪人だろうがテラフォーマーだろうが、我輩の【銃火器制作】の技能でのしてやるでありますよ!!」 「お前のエンデュランス、多分数値にしたら3くらいだぞー。まぁ、そのちっこい体じゃあしょうがないけどなぁ。」 「はうぁ!!」 【猛莉 蘭。南の離島出発2日前。】
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