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🤔 シナリオ改変の許される範囲 はじめましての方が多い気がします、まおーですよろしくお願いします。普段はクトゥルフ神話TRPGのKPばかりしております、たまにPLです。最近はオンセンの処刑場のようになっているKPです。 本日は、シナリオの改変について、お話したいと思いまして。幾つか例を上げつつ、お話したいと思います。 上げる例が「毒入りスープ(泥紳士様作)」「沼男はだれだ?(ma34氏作)」「十三番目の空蝉(まおー作)」となります。読み飛ばししやすいように区切りますので、読みたい範囲のみ読み飛ばしくださいませ。 シナリオの改変。これは許可が明記されている場合と、されていない場合があります。 しかしながら、いずれにせよTRPGの性質上、セッション中のPCの動き、出目の都合、あるいはGMの解釈によってシナリオは作者が想定していない動きを見せることがあります。GMが事前に改変していないとしても、いわゆるアドリブと呼ばれる範囲で、本来のシナリオとは異なる形となります。 そして、意図的なシナリオの改変。GMが自らの望む形にシナリオを書き換える、あるいはPCに合わせてシナリオを変えておく。そうした事は、比較的珍しくないこととして見受けられます。 いずれの場合にせよ、シナリオの作者が想定していない形のセッションが、そのシナリオから生まれる訳です。それが作者が許容するかどうか、許容されない作者さんの場合は注意が記載されているかと思いますが、されていない場合でも、気をつけたい点があります。 私の場合ですが、シナリオを改変する場合、絶対に変えない範囲があります。 ・シナリオの根幹となるギミックに触れる範囲 ・シナリオの伝えたい想いに関わる部分 要するに、ゲームとしてのシナリオのギミックに関わる範囲、物語としてのシナリオの想いに関わる範囲です。この範囲に関しては、シナリオを7割書き換えたとしても、セッションが事故になりそうな案件としても、書き換えない事を誓っています。 では具体的な例を挙げさせていただきます。ネタバレを気にされる方は、十字を目安に読み飛ばし下さい。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 「毒入りスープ(泥紳士様作)」 こちらのシナリオで重要となるギミックは「死ぬ覚悟をすること」です。 詳しく説明しますと、正体不明の毒を発見し、本当に死ぬのか生きて帰れるのか、どうなのかわからないまま、覚悟をして毒入りスープを飲むこと。他の手段でも帰れますが、死ぬような目に合うことが必須条件です。 なので、このシナリオで変えてはいけない点は「毒を飲んだらどうなるのか」その結果を明言することがあってはいけないのです。 ありがちなのが、毒の正体についてとにかく調べて、なんとか無毒化できないか、実際飲んだらどうなるのか、知りたがる場合がわりとあります。生死がかかってますからね。ですが、クトゥルフ神話技能で分かる範囲としても、この毒を飲んだら死ぬはずである。という曖昧な答えしか答えることができません。 なので、PCが毒をペロリしようが、狩り立てる恐怖にぶつけようが、煮込もうが、その毒がどうなるのかは、答えることができません。 このように、タイトルにもなっている毒のギミックは、改変してはいけないものだと判断して、アドリブを効かせたり、シナリオを改変して回す場合であっても、この毒の基本的なギミックは改変しないようにしています。 元々、物語性はあまりないシナリオなので、こちらはシナリオのギミックを改変しない例となります。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 「沼男はだれだ?(ma34氏作)」 こちらのシナリオは、そもそもの肝となる沼男のギミック以外は、シナリオの大まかなギミックや流れは自由にしていいものと判断しています。 元々のシナリオのテキストがサッパリしているため、原作者様の動画を参考にしている点が多くあります。そして、このシナリオのは、「沼男が誰なのか」というところにあると判断しました。 沙耶は沙耶なのか、道端の沼男となった人は、探索者たちは。沼男は、誰なのか。そこを探索者に問うことができれば、このシナリオで作者様が求めたものは、正しくPLさんに求められるのだろうと判断しました。 私が過去に行った派手な改変として、原作者様の動画にあった郁紀の言葉で「時間遡行を行い沙耶に会いに行く」という言葉を探索者が拾いまして、共に時間遡行を行い、沼男が生まれた原因である沙耶の死を阻止することに成功しました。その結果、すでに全員が沼男となっていた上、時間遡行を行った探索者たちは全滅しました。しかし死んだのは沼男である探索者であり、沼男が生まれなかった世界、沙耶も郁紀も幸せに暮らしている世界では、探索者たちも、何事もない日常が続けられていく。というセッションそのものが無かった事になる改変を行いました。 まったくもってエンディングが異なっていますが、私は探索者の活躍により、エンディングが新しく生まれることを肯定しました。このシナリオのモチーフが沙耶の唄にあり、そのテーマが『それは、世界を侵す恋。』 としてあるのなら、世界を書き換えてでも、二人を幸せにしていけないことはないと、そう思いました。虚淵時空ではよくあること。 こちらの改変が、いわゆるシナリオの物語、伝えたい想いを守ったものとなります。シナリオから想いが汲み取れたら、それは決して書き換えてはいけないし、かならずPLさんにつたわるようにしたいと考えております。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 「十三番目の空蝉(まおー作)」 こちらは自作シナリオになりますので、改変はとびきり容赦なく行うことがあります。 シナリオが13パートに別れますが、5パートを消し、2パート新規書き加え、ロストの可能性をほぼ消し、神話生物を変更し、エンディングを差し替え、ギミック改変により難易度の大幅低下を図りました。 これだけ行うと、もはや別シナリオなのではないかと言われてしまう気がしますが、改変しない範囲を定めることにより、同一シナリオとして、成立させました。 改変しないポイントは、以下となります。 ・PCを覚醒の世界に連れて行こうとするシナリオであること ・悪夢であること ・短編集であること ・PCを一人にしないこと シナリオ製作者であるので、このシナリオの目的、重要な点ははっきりわかっております。このシナリオは「探索者の末路を決めるシナリオ」です。究極的にはそこさえ守られていれば大丈夫です。幾つもの世界を通って、悪夢を通って、その上でたどり着く場所を決める事。 そしてPCを一人にしないこと、これは私のエゴです。 実際のところ、幾つもの悪夢を抜けて、最後に選択を迫る。この構図さえ崩れなければ、このシナリオは同じシナリオであると言って良いと思っております。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ このように上げた例の通り、私はシナリオを改変することがあります。変えてはいけない大切なものを守るんだという意思を書きたかっただけなんですよね。 なんか途中で間があいて、何言いたかったか忘れてしまったんですよ。イオンのバタールはそんなに美味しくない。 なんでこれ書きたかったのかも思い出せませんが、またどこかでお会いできましたらよろしくお願いします。
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