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😆 「蒼穹」PL感想(クトゥルフ6版)※ネタバレ要注意 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)今回はバディでの参加となりましたが、最高でした。 (以下、ネタバレの嵐となりますので未通過者は回れ右をおすすめします。) まず、今回の探索者は、私が刑事ベースの検視官で、相方のPLさんが警察官でした。いつものキャラクターシートと違う点は、それぞれの探索者が持つ「正義」についての記述を行っていた点です。導入部分で、私は簡潔に言えば「多すぎても、少なすぎてもいけない薬のようなもの」と答えて、相方さんはそれぞれの正義を尊重するうえで「街の人の安全な暮らしを守ること」と答えていました。この時点でもう相方さんが正統派でカッコ良かったです。 そして、そんなカッコ良い相方さんの横で私は導入部、夕食に招待された際のお土産に何故か保冷バッグに入れた肉を持ちこんでました。相方さんがお土産にクッキーをチョイスしたところで、しまった、これじゃネタ枠だ……!と気づくも時既に遅し。 バーベキューじゃないんだぞ! どうして肉をチョイスしたのか、今では思い出せません() NPC(以降寺島さん)について事前に詳細な関係性などを教えていただけたのでより親しみを感じながらRP出来たな、と思った矢先に半年ほど時間が経過し、遺体として発見されることに……。サクッとやった場合、先輩刑事の遺体が見つかりました。の一文で片付いてしまうのですが、導入部で夕食を一緒にとって話をする場面があった分、重みが全く違うな……と感じました。 この場面で導入部でちらりと夜中に迷子になってた天音ちゃんが登場し、私の探索者(男)をお母さまと呼び同行することになって探索パートに入っていったのですが、細やかな情報の配置にKPさんの準備の丁寧さが見えてきました。遺体の調査を行って得られる情報と、それを共有することで新たな手掛かりが出てくるという手法はとても話に引き込まれていく感じがしました。 イベントが発生していく中でも、それぞれ限定イベントまで用意されていて驚きました……! 相方さんがやっていた刑務所での舌戦は熱かったですね……! 相手の口車に乗せられ翻弄されている瞬間もこれが犯罪心理学に精通した刑事と比較的新米の刑事の舌戦って感じがするなぁと思い見ていました。そんな中、最後の最後で相方さんが鋭い質問をして相手の本音の一端を引きずり出したのは名シーンだったと思います。 私の方は導入でもお邪魔した寺島さんの家に向かい、寺島さんが遺体で見つかったと報告するイベントでした……。電話が繋がらず不安だったのですが、背後からひなたちゃんが登場したので安心しました。そして、直後に寺島さんがこだわっていたコーヒーを貰いながら説明したのですが、ひなたちゃん(寺島さんの義理の娘さん)も天音ちゃんも良い子すぎてここでも相当抉られました……。そして、重要アイテムの鍵を託されました。絶対犯人見つけてやるぞというつもりで出て行ったのですが、鍵の使いどころが、分からない……! そんな感じで一瞬焦ったのですが、相方さんがさらっと駅じゃないか、と教えてくれて合点がいきました。 移動中に天音ちゃんが転び、怪我をするのですが、そこで相方さんが応急手当で100ファンというw(出だしでもSANcで100ファン出されてたので中々のファンブラー……!) 天音ちゃんの血、赤かったんですよね……(後から深い意味がある描写だなと気づきました) そして心臓を抜き取る猟奇殺人事件の犯人とされて逮捕された男が天音ちゃんの父親だと判明。訳ありっぽいとは思っていたもののそう繋がるのか……!と思わされました。 そんなこんなで駅で鍵を使用して、寺島さんの残した情報を得るとついに神格・神話生物の情報が出てきました……。 生きた心臓を喰らう儀式を行う、というものでした。それも、思春期から。落とし子の特性もえげつなく、最初の数十年は普通の人間なんだそうです……。それから、血が黒い粘体となり異形に変貌していくと……。 そして、その異形への対抗策となり得る粉を相方さんに持たせ、土屋家へ。腐臭漂う地下には、半年前には人の姿を保っていたはずの天音ちゃんのお母さんだった怪物がいました。SANが9減りましたが80のアイデアを外したことで発狂せずに戦闘突入しました。私が最初の2発は外したものの、相方さんが粉を掛けたことによって攻撃が通じるようになりました、という流れで私の拳銃が1発クリティカル、1発成功。驚きの20ダメージで倒しきってしまいました。寺島さんの敵とは言え、天音ちゃんのお母さんです。天音ちゃんは気絶していて現場を見ていませんでしたが、辛い。残されていた手紙に書かれていた妻と娘を庇って殺人を犯した男の願いも唸らされるものでした。 一番つらいのがここからで、天音ちゃんを撃つか否かの選択を問われました。決めきれなかった中で、どちらかと言えば撃つ方に天秤が傾くかなと思い、初めは撃とうとしました。拳銃を向けようというタイミングで気絶した天音ちゃんが起きてしまい、PLが絶叫しました() せめて眠っているうちなら……という思いもあったので、これで思いっきり揺らぎました。相方さんも撃つ寄りの考え方ながら決め悩んでおられたようで、撃つ動作を行えずにお互い止まってしまいました。そこで続けざまに天音ちゃんが自分は人間だ。悪いことはしないから。生きていて迷惑なら、自分で消えるから。とまで言わせてしまった罪悪感が物凄かったです……。この時点でやっぱり撃ちたくないな、と思い始めました。 銃を向けた以上、そこで適当な手のひら返しはしたくないなと思い、もう一度PCの正義について考え直してみることにしました。「正義」は、薬のようなもので、多すぎても少なすぎてもいけない。天音ちゃんを撃った場合と、撃たなかった場合。この2つを選ぶ動機と、その結果どうなるか、どうするかを考えました。 まず、撃つ場合。この選択をする動機は、遠くない将来天音ちゃんが心臓を奪わずにはいられなくなるという落とし子の習性を信じ、これから天音ちゃんを生かしたために死んでしまうかもしれない人を助ける、というものだと考えます。そして、その結果どうなるのか。私のPCは、まだ血の通った人間である天音ちゃんの命を奪った犯罪者になります。それも、現実のものとは思えない情報を、確かめもせずに鵜呑みにして。天音ちゃんが良い子なのは短時間ながら分かっていると思うので、探索者目線も撃ちたいとは思わず、撃たなければ、という思考で選択するのだろうなと。 一方、撃たない場合。この選択の場合は、今人間として目の前にいる天音ちゃんは撃ちたくないというだけの動機です。ニョグタの落とし子という存在の性質の記述に関しては、母親の成れの果てと対峙したものの、今は見て見ぬふりをすることになります。 撃つか、撃たないか。どちらが適切であるかなんてことは、今この場にいる自分自身のさじ加減で決めるしかありません。お世話になった先輩にして、友人が殺されたことに関して思うことは多いです。しかし、既に起こってしまったことへの対処を行うのはともかく、確定していない未来を決めつけたうえで行う行動は、正しいのだろうか。やり過ぎなのではないだろうか。その疑問がどうしても払拭できなかったので、やはり、PC目線からも撃つという行動はあまりに強硬過ぎると思い直すことにしました。 相方さん、振り回してしまって申し訳ない……!PLはこんな感じのことを考えながらこの結論に至りました。 天音ちゃんに銃を向けたことへの後悔は、きっと一生忘れることはないでしょう。同時に、銃の引き金を引かなかった後悔が訪れないことを願っています。 変な目で見られようと(済)、ED後周囲の警官たちに白い目を向けられようと、木戸山は平気な顔で検視官として働き続けます。相方さんが警察官を辞められるのは、引き留めたいって顔をしながらも見送ると思います。理想の警察官に近い正義観の方だったので本当に惜しい……。 と、かなり長くなりましたがこんな感じに滅茶苦茶揺さぶられるセッションでした。 KPさん、相方のPLさん、見学の皆さん、ありがとうございました! (報酬のフリーポイントは些細な違和感も見落とさないようにと目星に振りました!)
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