😶 You must be take the Initiative !
私は現在、ふたつのシステムのキャンペーンをGMとして主宰しています。
ひとつはAD&D1eで、もうひとつはCoCです。
AD&D1eの方はキャンペーンを始めるにあたって、舞台背景、NPCたち、そしてキャンペーンの根幹をなす大きなフレームだけ設定しました。それ以外はPC/PLたちがどのように動くかによって展開はどんどん変わるため、GMもどう展開していくのか完全な予想はできません。そのため、GMも想像しなかった事態に発生することがままあり、私自身大いに楽しませてもらっています。
一方CoCは「黄昏の天使」という既製品のキャンペーンボックスセットを使用しているせいもあり、こちらはほぼ一直線のストーリィ展開です。中盤、第三勢力などが現れる場面もあるのですが、シナリオにも「どうなるかはGMが適宜判断して進行するように」としか書いてなく、要するに丸投げです(さすが昭和時代の作品)。PC/PLたちはキャンペーンの大きな流れに抗うことはかなりの困難です。それはシナリオブックに記載してあるから、と言ってしまえば身も蓋もないのですが、良くも悪くもジェットコースタードラマなのです。まあ相手はコズミックホラーな存在ですからね。しょせん、矮小な人間ができることはごくわずかなものなのです。
ともあれ、二つのキャンペーン……というよりも、私のマスタリングと言った方が適切かもしれませんが……共通するのは「PL/PCたちがイニシアチブを握って行かない限り待っているのは滅亡しかない」ということです。
なぜそのようにするのかと言うと、PCたちはその世界において特別な存在だからです。特別とは必ずしも超人的な能力を持っていることと同義ではありませんが、「何かを成し得る存在」でなかりせば、セッションをする必要がないからです。何もなし得ることができないのならば、GMはTRPGセッションではなくて小説を書いていればよろしい、そう思うからです。
キャンペーンの中では、PCたちを憎んでいる者、評価している者、再評価しつつある者、味方、敵、敵の敵……様々なNPCが登場します。ぜひ彼らの間を立ち回り、泳ぎ回り、出し抜き、信頼を勝ち得、憎み、そして愛して欲しいものです。