鴉山 響一さんの日記 「ラハシアについて」

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鴉山 響一
鴉山 響一日記
2016/12/20 10:33[web全体で公開]
😶 ラハシアについて
昨夜、COBRAさんの主催で名作として名高いCD&Dモジュール、「ラハシア」に参加してきました。私がRPGを始めた30年くらい前から「名作だ、これは名作だ」と散々いろいろな人が言っていたのでぜひ体験してみたかったんですよね。

セッション自体はまだまだ序盤?の部分までしか進んでいないのですが、セッションやストーリィ内容とは別のことで所感を。

この「ラハシア」ですが、ファンタジー小説家として名高いトレイシー&ローラ・ヒックマン作ですが、曰くがあり、もともとは彼ら自身の出版社からこの作品を世に出す予定だったのですが、身内の裏切りにあい会社は倒産。そこでやむなく変転を経てTSRに身売りしたのだそうです。それを踏まえると、もしかしたら「そうだったのか」と思うことがあります。

それは、このモジュールは全編エルフの里で起きた事件を背景としているのですが、その割に出てくる固有名詞が「ラヒブ」「シスワ」など、アラビックなものばかりなんですよね。主人公のラハシアだってそう考えればアラビックな気がします。ラハーシャと発音した方がそれっぽいのかな。

つまり、ヒックマンの最初の作品では、実はアラビアンナイト的な世界観だったのではないでしょうか。もうひとつ、同時に作成していた作品名が「ファラオ」と知って、なおさらその印象は高まりました。そもそも最初期の200部しか印刷されなかった「ラハシア」の表紙はでかでかとムスク。ところが、先ほどの事情があり、スポンサー(TSR?)などからの改変要求があり、アラビックな舞台ではなく、エルフの里での事件になってしまったのではないでしょうか。

……と思って更に調べてみたら、当初のラハシアにはなんと副題がついていまして、その名も「Secret of Indonesian」! アラビックじゃないのかよ……いやいや、日本人がイメージする砂漠の桃源郷ではなく、インドネシアだって広義にはアラビック世界。

とまあ、裏事情はともかく、セッションはとても楽しく進んでいます。
私の演じているシーフは、暗闇なのを良いことにヒロインのラハシアちゃんに手を握ってもらって先導してもらおうと試みるも、無粋な、まことに無粋な(大切なことなので二度言いました)坊さんによってそれを阻まれてしまいました。それがPC的には残念で、PL的には美味しいシーンをありがとうございました、なセッションでした。
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