鴉山 響一さんの日記 「初めてのセービングスロー」

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鴉山 響一
鴉山 響一日記
2018/06/18 00:52[web全体で公開]
😆 初めてのセービングスロー
昨日は二週間ぶりのAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士篇」でした。いよいよベルゲンブルク城へ向けて出発することとなった一行。しかし厳寒期を迎えた荒野での旅程は想像したよりも大変なようで……。

主な登場人物紹介
テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。
ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。
オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。
アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。
レオナール……………………………テオドールの従者の少年。
アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。
アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。



騎士の従者たちが悩みながらもそれぞれの馬に糧食や野営用品などを分散させます。その中でも特に嵩張りかつ重いのが馬たちの飼料。ジャガイモやらニンジンやらビーツなどですが、実際に自分で八百屋に買い物に行ってみればこれらが如何に運搬に骨が折れるか分かるはずです。馬なんてその辺の草を喰わせておけば良いのじゃないか、と思うかもしれませんが、雪原では都合良く牧草にありつけそうにありませんし、有ったとしても自らの分身の如く乗騎を愛している騎士諸卿は、デリケートな馬の体力に負担が掛かるような博打めいたことを好んでするはずもありません。しかし、暗黒騎士たちが所持していた軍馬二頭が使えるため、なんとかなったのでした。騎乗の動物にも重量とそれに伴う移動のルールが適応されるため、悩みどころなのです。当然のことながら、パーティの行軍速度は最も遅い者に併せることになりますが、馬の場合は人間と違い大雑把に通常と重負荷(移動力半減)の二段階しかなく、いきなり行軍速度が半減してしまうのは計画に大きな遅れが発生することとなります。更に加えて時は冬。降雪の影響もありますし、吹雪なんぞ吹こうものなら、完全に停止どころか生命の危機にすら陥ります。おっかねえ、寒冷地の行軍。

……ですが、土壇場になってアロイスが姪のレナーテを一緒に連れて行きたいと急遽言い出します。事前にそれを聞かされていなかったミンスは立腹するものの、アロイスが彼女の面倒は見ると断言したのと、出発を遅らせては貴重な冬の一日が浪費されてしまうとオットーに催促され、ホルノールタウンを出発したのでした。

曇天でそれほど吹き付ける風が強くないという理想的な天候の中、夕刻にはストックウッドの森の南端に到着。今宵はここで大休止とし、明日以降、この森の際を伝って北上すればベルゲンブルク城が見えてくるという見込みがついたのでした。

大休止となり、野営の準備を進める中、ミンスはアロイスに《ESP》という読心の魔術を掛けた上で姪っ子と称する少女レナーテを連れてきた理由を詰問します。理由をなんとかはぐらかそうとするアロイスでしたが、魔術の効力がしっかりと効いている中では隠し事など出来るはずもありません。

実はレナーテは男爵家に連なる者の忘れ形見だというのです。しかし現在御領内は跡継ぎを巡って各派閥が暗闘を繰り広げている状況。叔父として、大切な姪を政争から遠ざけてやりたいという一心で、この行軍に無理やり帯同させたのでした。しかしそれをミンスに告げれば、律義者のミンスを苦しめてしまう、だから言えないのだ……というアロイスの思考までをも読み取ってしまったミンス。

あまりに衝撃的な事実を魔術によって知ってしまったミンスは、もはや自分の手に余ると判断し、疾く《眠り》の術をアロイスに掛け、テオはじめパーティの全員に意見を求めたのでした。

そしてアロイスから直接事情を聞き出すことになった一行。憎まれ役、懐柔役と妙に役割分担が手慣れていて、あんたら連邦警察か公安かとDMが内心苦笑していたのはナイショです(笑)。次は「ん、かつ丼食うか?」とか言いそう。この世界にかつ丼はありませんけど。

その一方で、幼馴染の心遣いを魔術と言う強引な手法を使ってのぞき込んでしまった自分に自己嫌悪を感じたミンスは強い酒を手に取って杯を重ねたのでした。偶然ですが、その酒はドワーフの銘酒「心砕きの酒」と言う名で、ミンスは猛烈な二日酔いに苛まれることになるのですが……どっとはらい。

どうやらアロイスはベルゲンブルク城に先行している連中に届け物をする仕事を請け負い、それを奇禍としてレナーテを僻地に連れて行き、春になったら国外に脱出させようと考えていたのでした。その届け物とは、何本かの魔術的な巻物であったのですが……それらを誰が何を意図しているのか、まだその実態はつかみ切れていないのでした。

……と言うあたりで時間切れ。ドワーフ族の銘酒は、もうネタアイテムみたいなもんでして、対毒セービングスローが必要となるんですが、なんとこの「獅子面の女騎士篇」始まって以来のPC側のセービングスローと言うことが発覚したのでした。

当初ちぐはぐ過ぎたパーティ一行ですが、ここのところ実に連携が取れてきたというか、かちっと「あるべきところにあるべきものがある」ようなプレイにまとまってきたように感じます。また、それぞれのPLがそれを楽しんでくれているのも手に取るようにわかり、DMとしては感に堪えません。できる限りこのメンバーで長く続けたいものです。

来週はまたまた一週間が空いてしまうのが何ともさみしいですが、PL諸氏からは「外伝をやりましょう」とのリクエストもいただいております。やるのならば過去に遡る話か未来へ飛ぶ話のどちらかかな、と思うのですが、皆さんはどちらの世界が見てみたいでしょうかね?
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