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🤔 銀剣のステラナイツ。誤解を恐れずに言えば。 誤解を恐れずに言えば、ってカッコいいですよね。カッコいいので今から言います。 これは自分用の思考整理メモのようなもので、公開してるけど公開を想定した文章ではありません。くそ長いし。 という注意書きです。読んでから後悔しても知らないもんね! 先日、ついに銀剣のステラナイツを購入しまして、リプレイ以外には目を通しました。もうやりたさしかない。「は?なにそれ無理!」とか言いながらブーケ投げたい。 わっちはもともと創作畑の人間で、キャラクターを作るのは好きなんですよ。逆に言うと、物語という意味の「シナリオ」は経験あるんですが、ゲームシナリオは未知の領域。 自前のキャンペーンをやらしてもらったり、オンセンでオリジナルシナリオに参加させてもらって、その辺はやっぱり我が身で感じるところです。 それはまぁ慣れの問題なので置いといて。 銀剣のステラナイツを読んだ感想を、誤解を恐れずに一言で言えば「整備されたなりチャ」だなと思いました。 本当は誤解を大変恐れてるので理由を以下に書きます。 なりチャと言っても二次創作としてではなく、本文に登場する「うちの子」「他所の子」という、一次創作のキャラクターなりチャとしてのシステム。という意味です。 オフの友人なんかはよくツイッターでやってるんです、うちよそ。自分が考えた人物と、誰かが考えた人物を借りてきて創作をやる。的なアレ。 ただ、これもやっぱり各人で設定に差異があったりすると整合性を取るのが難しかったりするわけで。 そこで世界観の統一を図る「企画」だったりが立ち上がったりするわけで。 すみませんこの辺のうちよそ界隈のことわっちよく知らないので伝聞からのイメージです。話し半分に流してください。 銀剣のステラナイツはいわゆる「積層都市アーセルトレイ合同」という印象です。 アーセルトレイで世界観を統一してキャラクターを作り、さらに「最初から絡むこと前提」でよその子の設定をもらってうちの子を作る。 そしてキャッキャウフフする。 スキルはクライマックスのステラバトルまで一切発動せず、PCはその辺の一般人と同じことしかできない。 唐突ですが、わっちはPL参加していたネクロニカでとても印象的なシーンがあります。 ※※※以下回想※※※ NC「スイッチを押しても、この部屋に変化はないです」 PL1「さっきの扉が開いてんじゃね?戻るべ」 PL2「みんなで競争だー!(幼女キャラ)」 NC「お、ほのぼのしてていいですね。ダイスの出目が高い人の勝ちにしましょう」 PL3「よーし負けないぞー」 (ダイスころころ) NC「あとは、らずうPCですか。ダイスどうぞ」 らずう「NC、《ホッパー》を宣言します」 説明しよう!《ホッパー》とは、足に仕込んだ強力なバネで高速移動を可能にするサイボーグ装備なのだ! NC「よかろう。ダイス2個の合計値を出すがよい」 らずう「(ころころ)では、みんながかけっこスタートしたのを後ろから眺めつつ『よーし、じゃ本気出しちゃうぞー』と微笑みます。次の瞬間、姉妹たちの横を一陣の風が吹き抜けて、らずうPCはゴールから姉妹たちを振り返り『みんな遅いぞー』と言います」 ※※※回想終わり※※※ このシーンは、わっちは「茶番に自PCのスキルを上手く織り込んだ」ファインプレイだったのではないか、と手前味噌ながら思っています。 他に、CoCにおいて「《幸運》半分で○○語読める知り合い探せませんか!」とかは割と皆さまKPを拝み倒した経験がおありかと思います。 PCの技能やスキルは、たとえば戦闘用だとしてもアイデアで応用が利く。できるかどうかはダイス次第。 そこがCRPGとTRPGの違いだなぁ、というのが浅いながらもわっちの捉え方です。 例えばポケモンのイワヤマトンネル、「フラッシュ」がないと真っ暗でなにも見えないよ!ウソつけヒトカゲをボールから出せば尻尾の炎で明かりが取れない理屈があるもんか。 銀剣のステラナイツには、これらの「PCに設定したスキルを使う」というタイミングが一切存在しないんですよ。 スキルはすべて純戦闘用。使用できるのはステラバトルのみ。そのステラバトルは女神様(つまりシステム)によって発生タイミングが固定。 ステラバトルの敵は、いることは分かってるけど誰だかは誰にも分からない。つまり事前に探すことも不可能。敵本人も自覚がないから向こうからも襲ってこないし。 システムによって用意されているのは、少なくとも来ると分かっている戦いに向かってゆく日常を過ごすのみ。 銀剣のステラナイツが提示するロールプレイは、つまりこれこそ本当に「なりきり」「演技」であって、例えば戦わずして事を収める方法を探すことすらシステム単位で封じられています。 ただし、ルールブックからして「こんなもん尊いうちよその仕上げにかける粉チーズだ」と言い切っているステラバトル、まぁまだやってないけどどうなんでしょう、実はあんまり殺意高くないんじゃない?という気がしてます。 PCの生死を懸けてひりつくような戦いの刃を交える、という遊び方すらこっそり非推奨。 なぜなら、負けてしまうと尊い尊い「うちの子」「よその子」が死んでしまうから。 わっちもこの傾向は自覚していて、PCを作るのに割と時間がかかってしまう派です。 あからさまなパロディキャラを作ると結局元ネタに引っ張られすぎるので、自分であれこれ設定を考えたい人なのです。 まぁだいたい、自分がやりやすい人物、つまりちゃらんぽらんのチンピラみたいな奴ができるんですけど。 ただ、名前や設定を考えて、こんな性格だし使わないけど《値切り》持たせよう、とか、こういう設定だから《アドレナリン》は敵だ《カルマプロセッサ》を積め、だとかやってると、やっぱりロストが怖くなってくるものなんです。 だって自分の子どもみたいなモンじゃないですか。名前をつけるんですよ。 そんなこんなで銀剣のステラナイツ、おそらく作者さんの想定するターゲットは「TRPG新規として見込まれるうちよそ界隈」で、それに近いところとして「PCに思い入れ強い勢、ロストしたくない勢」という感じなのかなぁ、というのが個人的な感想です。 ステラナイツは《ブーケ》というシステムで人の演技を評価することを視覚化していますが、別に視覚化されてなくても人を褒めることは可能です。 なので「うちの子にはギリギリの生死の境を綱渡りしてほしい!その結果死んでも構わない!」という人は素直に別のシステムでTRPG始めりゃいいんです。 ステラナイツ以外のシステムでは他の人のキャラクターとお話しできない、なんてこともないわけだし。 ちなみに「謎を解いたり、戦ったりが楽しいんであって、演技をしたいんじゃない!」という人には圧倒的非推奨のシステムです。あなたが銀剣のステラナイツでできることはありません。 まぁ、日常生活をロールプレイする、にあたって、それでは日常生活での各キャラクターのスペックをいかように描写するか、という点はこれもまたなりチャと同じ問題を抱えていて、それについてはルルブで「事前によく話し合って、価値観が違うようなら遊ばないようにしましょう」という究極の回答がなされているのは、まぁそうですよね結局。というところです。 CoCのSTR、DEX、INTやら、クラヤミクラインではもっと簡略化した【肉体】【頭脳】【精神】、オフの身内からは「超ロールプレイ推奨システム」と評判のビギニングアイドルでもボイス、フィジカル、ビジュアルの能力値や《特技》でPC個人のスペックを規定してます。 ステラナイツはこの能力値すらもうっちゃってるので、ともすれば「スポーツ万能成績優秀、絶世の美形で性格もいい」なんていう、CoCで言うと全能力最大みたいな人だと言い張ることも可能なわけです。 わっちがこのシステムを「なりチャ」だと評したのはこの辺りも要因のひとつ。その是非はさておき。 それを通すか通さないかは卓に、ひいては面子によりけりで、最終的におもしろく仕上がればそれが上等。つまらなく仕上がるのが一番の失策。 そういうところがまた、TRPGとはプロレスなのだナァ。 「パパはわるものチャンピオン」という映画を観て参りましたので、無理やりプロレスに絡めて〆。 ステラバトル以外を果たして「ゲーム」と呼べるのか、は多少の議論を呼んでもおかしくないだろうな、と思いつつ、わっち個人としてはとても肌に合う気がしているので、とにもかくにもプレイしたいですね。お誘い待ってます←
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